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初心者向けにアロママッサージのやり方を伝授!セルフで行うための下準備・おすすめの精油・注意点も

アロマセラピーAROMATHERAPY
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2023/03/08

アロママッサージは、心身をときほぐしてくれるとっておきのリラックス法です。精油のよい香りとゆったりとしたリズムにつつまれると、落ち着いた気分になれるでしょう。
自律神経がみだれやすい春など、季節の変わり目のセルフケアにもおすすめです。肩こり・むくみ緩和などに効果的なマッサージのやり方をはじめ、下準備や注意点もご紹介します。
春バテが気になる方は、オイルマッサージに挑戦してみませんか?

 

アロマセラピー・オイルマッサージとは?

アロママッサージとは、植物油に精油をミックスして行うオイルマッサージです。
アロマセラピーの施術のひとつとして、アロマオイルマッサージやアロマオイルトリートメントとも呼ばれます。
たくさんの種類がある精油は、香りも多種多様です。気分や好みにあった香りの精油を選び、ゆったりとマッサージしてみてください。
セルフでおこなう場合には、頻度は毎日でも構いません。心地よい香りにつつまれて、心身ともにリフレッシュできるでしょう。

アロマセラピー・オイルマッサージと通常のマッサージの違い

オイルマッサージと通常のマッサージでは、心身へのアプローチに違いがみられます。
いわゆる「もみほぐし」といわれる通常のマッサージでは、衣服のうえから手指で圧をかけ、疲労によってこり固まった筋肉をピンポイントでほぐしていきます。
一方、オイルマッサージは肌に直接オイルをひろげながらコリをやわらげ、精油の香りによって心身の緊張やストレスをときほぐしていく方法です。
よい香りやゆったりとした手技でリラックスしたいときは、オイルマッサージを選ぶとよいでしょう。

アロマセラピー・オイルマッサージに資格は必要?

精油を用いてオイルマッサージをするための必須資格は、とくに設けられていません。
資格がなくてもサロンで施術でき、アロマセラピストとしてしかるべき機関で知識をしっかりとつければ、施術は可能です。
オイルマッサージはサロンで受けるイメージがあるかもしれません。しかし、精油について知り、やり方を覚えればセルフでも行えるのです。
さらに深くアロマやトリートメントの知識を深めたい方は、認定資格の取得や検定合格を目指してみてください。
プロのアロマセラピストを名乗れる資格や、シーンにあわせて精油を役立てられるようになるアロマテラピー検定などがあるため要チェックです。

 

アロマセラピー・オイルマッサージに必要な下準備

セルフのオイルマッサージに必要なアイテムは、以下のとおりです。

  • ● 精油
  • ● 植物油(キャリアオイル)
  • ● 遮光瓶
  • ● ビーカー
  • ● ラベルシール

基材となる植物油は、オリーブオイルやホホバオイル、マカダミアオイルなどから、好みにあわせて選択しましょう。種類によって原料をはじめ、含まれる成分や特徴が異なります。
以下の記事では、オイルマッサージにおすすめの植物油を紹介しています。参考にしてみてください。

アロマセラピー用マッサージオイルに必要な植物油(キャリアオイル)とは。
使いやすく購入しやすいおすすめ

マッサージオイルの作り方について

アイテムをひととおり揃えたら、マッサージオイルを手作りしてみましょう。
基本的なやり方は、植物油を入れたビーカーに精油を加え、ガラス棒で混ぜるだけです。
植物油は空気や光に弱く劣化しやすい傾向にあるため、遮光瓶に入れて暗所に保管するのをおすすめします。
マッサージオイルを手作りする際は、精油の量に注意しましょう。精油は濃厚な成分で構成されているため、直接つけると敏感肌には刺激となるおそれがあります。
身体用のオイルをつくるには植物油に対して精油が2.5%、顔に使用するなら1%程度になるよう調整してください。
植物油と精油の希釈について、以下の記事でくわしく説明しています。

アロマセラピーマッサージを楽しむために。
精油を使ったマッサージオイルの作り方

【目的別】アロマセラピー・オイルマッサージに向く精油をチェック

オイルマッサージに使う精油は、基本的に香りの好みで選んで構いません。
とはいえ、精油にまだなじみのない初心者には、どれを選べばよいか迷ってしまうでしょう。
春の杞憂をふきとばす、オイルマッサージにぴったりの香りをご紹介します。

リフレッシュ目的なら…グレープフルーツ

グレープフルーツは、甘さのなかにも苦さがみえる柑橘系の精油です。ビタースイートな香りは、心身をリフレッシュさせ、くつろぎを与えてくれます。自律神経がみだれやすい春の、うつうつとした気持ちやストレスから解き放ってくれるでしょう。

リラックス目的なら…ベルガモット

ベルガモットはグレープフルーツと同じ柑橘系ながら、甘さとほろ苦さのバランスに優れている精油です。イタリアの民間療法に役立ってきたベルガモットは、自律神経を整えたいときにもぴったりでしょう。ナポレオンの愛した香りにつつまれてみてください。

家族みんなで使うなら…マンダリン

マンダリンの精油は、あたたかくやわらかな香りが特徴的です。日本でもなじみ深い「温州みかん」の一種として、お菓子の香りづけにも活躍するマンダリンは、不安な気持ちを落ち着かせてくれます。
妊娠中の方(※)から子どもまで使いやすいでしょう。春を乗り切るおともにしてみてはいかがでしょうか。
(※)妊娠中の方は、使用前に必ずかかりつけ医、または専門家にご相談下さい

どんより気分を晴らしたいなら…レモン

レモンは、心身ともにリフレッシュしたいときにおすすめの精油です。万能な果物として知られるレモンの香りは、春の杞憂をはらすのにふさわしい香りといえるでしょう。新たなスタートに気合を入れて、グッと集中したいときにも取り入れてみてください。

 

アロマセラピー・オイルマッサージのやり方をレクチャー

環境や気温の変化によって自律神経がみだれる春は、疲れやすかったり、肩こりや冷えによってむくみを引き起こしたり、心身ともに変化の起きやすい季節です。
新生活のスタートによる緊張も相まって、身体に力が入りやすくなってしまうでしょう。自律神経の狂いからくる、春バテに効果的なオイルマッサージのやり方を紹介します。

自律神経を整えるのに効果的なアロマセラピー・オイルマッサージ

自律神経をつかさどる場所は、全身のいたるところにあります。頭から首、耳・おなか・手を5点セットにして、全体的にほぐしていきましょう。とくにおなかと手のオイルマッサージには、ほっと落ち着かせてくれるベルガモットの精油をチョイスしてみてください。

  • (1)首に近い後頭部を、両手の3指(人差し指・中指・薬指)で2分ほどまわしほぐす
  • (2)耳の上部を、親指と人差し指ではさんでぐりぐりする
  • (3)耳の上・横・下を引っ張る
  • (4)おへそから指3本分くらい外の両側を、3指でまわしほぐす
  • (5)親指と人差し指のつけ根を、もう片方の親指と人差し指でほぐす

むくみ解消に効果的なアロマセラピー・アロマオイルマッサージ

冷えからくるむくみがとくに気になるときは、オイルを足首からひざ下まで塗布してマッサージしていきましょう。
くるぶしの下ラインなど、むくみを感じやすいところを重点的にほぐしていくのが、スッキリ感を得るためのポイントです。精油は、リフレッシュ気分を高めてくれるグレープフルーツをおすすめします。

  • (1)指先から足首に向かって、両手で交互になであげる
  • (2)足首とひざ下を両手でつつみ、往復させて全体をほぐしていく
  • (3)両くるぶしのまわりを4指でくるくるまわして流す
  • (4)内側のくるぶしの下ラインからひざに向けて、圧をかけながら

肩こりに効果的なアロマセラピー・アロマオイルマッサージ

肩こりがひどいと感じるなら、首とデコルテまわりにアプローチをかけていきましょう。
首まわりをオイルでマッサージすると、血行がよくなって顔のむくみがスッキリし、美容と健康に一石二鳥の効果を狙えるかもしれません。
みずみずしいレモンの精油につつまれて、どんより重い肩こりをほぐしてみてください。

  • (1)耳の下から、肩寄りの鎖骨のくぼみに向かって3指で流す
  • (2)鎖骨のくぼみをぐるぐるとまわしほぐす
  • (3)鎖骨からフェイスラインにかけて4指で引き上げる(ライン全体をたどる)
  • (4)手をグーにして、首肩のラインを往復させる
  • (5)鎖骨の下から脇に向かって、4指で流す
 

アロマセラピー・オイルマッサージをするうえでの注意点

オイルマッサージでは、おさえておかなければならないポイントがいくつかあります。
肌が傷ついている場合はケガを悪化させるおそれがあるほか、体調次第では体調に変化をおよぼす可能性があるため、セルフで行うときにも気にかけましょう。
オイルマッサージをするうえでの注意点をご紹介します。

ケガや皮膚疾患がある場合は見送る

皮膚にケガや疾患があるときは、オイルマッサージは見送りましょう。トラブルを抱える皮膚にオイルが触れると、かゆみやかぶれを引き起こしかねません。
また、肌がデリケートな方やアレルギー体質な方も要注意です。はじめは精油の量を少なめにし、アロマオイルを手作りしたあとには必ずパッチテストを済ませておきましょう。

妊娠中や子どもへの使用は要注意

マンダリンは子どもや妊婦が安心して使いやすい精油ですが、オイルマッサージに取り入れる時は十分に注意してください。とくに妊娠中は体調に気をくばり、心配であれば医師に相談しましょう。
また、子どもに使用する精油は、成人の1/10程度の量からはじめて様子をみてください。ただし、3歳以下の子どもには使わないようにしましょう。

オイルマッサージ前の飲酒・喫煙は控える

オイルマッサージに限らず、マッサージの前は飲酒を控えるのが基本です。マッサージは血行を促進させ、酔いが回りやすくなります。
さらに、喫煙は嗅覚の機能を低下させる原因にもなるのです。アロママッサージの効果を十分に得たいのであれば、飲酒と並んで、香りを邪魔する喫煙も避けた方がよいでしょう。

 

アロママッサージのやり方を習得しておだやかな日々を

アロママッサージをするための必須資格は設けられておらず、道具とやり方さえマスターすれば初心者でもできる、簡単なアロマセラピーの性術の一種です。
マッサージに使う精油には、まず第一に自分が心地よいと感じる香りで、精油の情報を調べて興味のある種類を選びましょう。
グレープフルーツやベルガモットをはじめ、季節の変わり目にはうつうつとした気持ちをほころばせてくれる香りがおすすめです。
マッサージ用のオイルは道具と材料さえそろえば自分で簡単につくれるので、好みに合わせて調合してみましょう。
お気に入りのマッサージオイルができたら、肩こりやむくみなど、気になる悩みにあわせたセルフマッサージをしてみましょう。
頻度は毎日でも問題ありません。スローペースで行うアロママッサージはもみ返しの心配もなく、心身のリフレッシュにも効果的です。あなただけのリラックスタイムに、ぜひ役立ててみてください。