熱狂のパシフィコ横浜!釣りフェス2026が示した"遊び"の未来図
2026年1月17日から19日、パシフィコ横浜は真冬の寒さを忘れるほどの熱源と化しました。来場者数は約3万8000人。前年比106%という数字が示す事実は一つ。今、フィッシングシーンがかつてない盛り上がりを見せている、確かな証拠です。
「仕事が忙しくて行けなかった」
「ニュースで見て気になっていたけれど、敷居が高そうで……」
もし貴方が悔し涙に唇を噛んでいるなら、ハンカチをしまってください。現地へ行けずとも、絶望する必要はまったくありません。なぜなら、3日間の熱狂は、閉幕と同時に終わったわけではないからです。
むしろ、ここから新しい遊びの扉が開かれ、今年一年間の釣りライフを楽しく過ごすためのアイデアや指針が浸透していくのです。
冬の横浜が熱気で揺れた!『釣りフェス2026』とは?
2026年1月、パシフィコ横浜を包み込んだのは、ただならぬ熱気でした。開場前から続く行列は、まるで人気アーティストのライブ会場と見紛うほど。ゲートをくぐった瞬間に押し寄せる、人と情報の渦。昨年の記録を塗り替え、過去最大級の来場者数を記録した会場内は、まさにお祭りの様相を呈しています。
「初心者が行っても楽しめる場所?」
そんな疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれません。もちろん答えは「YES」です。
会場を見渡せば、専門用語が飛び交うマニアックなブースの隣で、親子が楽しそうに魚すくいに興じる姿があります。最新鋭のロッドを前に真剣な表情を浮かべるベテランがいる一方で、可愛らしい魚のぬいぐるみを抱えたカップルが笑顔で歩いている。
ここは、釣りのプロだけが集う修羅の場ではありません。誰もが釣りという遊びを通じて、ワクワクを共有できるエンターテインメント空間。特定のメーカーがどうこうという次元を超え、業界全体が釣りの楽しさを全力で表現した、最高の3日間でした。
ベビーカーもカップルも!"マニアだけの場所"は過去の話
会場を埋め尽くしたのは、日焼けした歴戦の猛者(アングラー)だけではありませんでした。ベビーカーを押しながら新型のリールを眺める若いパパ。色鮮やかなルアーを手に「これカワイイ!」と盛り上がる20代の女性グループ。さらには、久しぶりに竿を振ろうかと目論む40代のリターン組まで。実に多様な人々が、目を輝かせてブースを巡っていました。
特に印象的だった光景は、会場内に建立された『釣りフェス神社』。大漁祈願の絵馬を奉納する家族連れの姿です。あるいは、アパレルブランドのブースで、街着としても使えるパーカーを試着し合うカップルたち。
そこには、かつての"釣り=孤独な修行"といったイメージは皆無で、誰もが楽しめるエンターテインメントとして、定着しつつあるフィッシングの楽しみ方があったのです。
修行から"週末の贅沢"へ。明日からの休日が変わるヒント
釣りフェス2026が発信したのは、単なる新製品のカタログスペックではありません。
「週末、海辺でコーヒーを飲みながら糸を垂らす贅沢」や、「自分で釣った魚を食卓に並べる喜び」といった、ライフスタイルの提案で、明日からの貴方の休日を劇的に変えるヒントに満ちています。
そこで、通常の"釣りフェスレポート"とは視点を変えて、現地取材で見えてきた最新トレンドや、会場を沸かせたトピックスを余すところなくお届けします。
『インショア』なる新しいキーワードや、快適すぎる車中泊スタイルの提案など、目から鱗の情報が満載です。読み終える頃には、貴方の週末スケジュール帳に「海へ行く」と書き込みたくなる…そんな予感がします。
【釣り体験レポ】初心者&キッズが大興奮!『マス釣り体験』と『釣りフェス神社』
パシフィコ横浜の屋内に突如として現れた特設プール。
ここでは、実際にニジマスを釣る体験コーナーが設けられ、連日整理券があっという間になくなるほどの人気ぶりでした。
都会の真ん中で本気の引き!マス釣り体験コーナー
「本当に釣れるの?」と半信半疑で竿を握ったのは、取材に同行した女性カメラマン。釣り経験は皆無で、最初はおっかなびっくりといった様子です。
しかし、そこはプロのインストラクターが常駐する安心感。「ウキが沈んだ瞬間に竿を立ててくださいね」という的確なアドバイスを受け、わずか数分後には竿が大きくしなりました。
「わっ!すごい引く!」
手元に伝わる「ブルブルッ!」という生命感に、思わず上がる歓声。初めて味わう魚との駆け引きに、彼女の表情が一瞬で輝き始めます。結果、10分足らずで2匹のニジマスをゲット。「スジが良いですね」と褒められ、まんざらでもない笑顔を見せていました。
釣った魚は保冷バッグに入れて、持ち帰りが可能です。
魚を捌いた経験などない彼女ですが、持ち帰った帰宅後に夫と協力し、動画を見ながら捌いて、唐揚げにしたそう。
「最初は恐る恐るでしたが、やってみると意外と簡単で楽しい!自分で釣った魚は格別ですね」と、すっかり釣りの虜になった様子。
会場のプールですら、これほどの興奮と感動が体験できるのだから、大自然の中で糸を垂らせば、その喜びは何倍にも膨れ上がるはず。
一年の安全と爆釣を祈願!『釣りフェス神社』と『子ども広場』
会場の一角に、ひときわ賑やかなエリアがありました。横浜総鎮守・伊勢山皇大神宮とコラボレーションした『釣りフェス神社』です。本格的な鳥居が構えられ、多くの来場者が今年一年の安全と釣果を祈願していました。
ここでのお楽しみは、なんといっても『釣りみくじ』。竿を使っておみくじを釣り上げるユニークなスタイルで、結果が大漁(大吉)かボウズ(凶)か、一喜一憂する姿が見られます。
釣り神社の境内には、子どもたちが安心して遊べる『こども広場』も完備。金魚すくいをはじめ縁日コーナーが用意され、子どもたちの笑い声が絶えません。釣りに興味がない奥様やお子様連れでも、一日中退屈することなく過ごせる工夫が随所に凝らされていました。
神社の近くには、海や魚をモチーフにした小物を扱う露店が軒を連ねています。中でも目を引いたのは、職人が一つひとつ手彫りで仕上げた魚サンダル。ユニークながらも愛らしいデザインは、フェスの思い出を持ち帰るのにぴったりなアイテムです。
【釣り学びレポ】『釣りの学校』&トークショーでプロから直伝!レベルアップの近道
「独学こそ至高」という美学も素敵ですが、時にはプロの知恵を借りて上達への道をショートカットしてみませんか?会場内は、まさに巨大な釣りの学校。基礎のキソから、明日誰かに話したくなる高等テクニックまで、あらゆるレベルのアングラーを成長させる学びの種が溢れていました。メモ帳必須、目からウロコの授業風景を覗いてみましょう。
トッププロが教える『釣りの学校A』&基礎から学ぶ『釣りの学校B』
2026年の新たな試みとして注目を集めたのが、レベル別に開校された2つの『釣りの学校』です。
ちょうど私たちが来場した頃『学校B』では、初心者が最初にぶつかる壁、"糸の結び方(ノット)"の講習が行われていました。PEラインとリーダーの結束…言葉にするだけで難しそうに感じますが、プロの手ほどきを受ければ案外スムーズに習得できるようです。「これさえ覚えれば、一人でも釣りに行ける!」と、参加者の顔つきが変わっていく瞬間が印象的でした。
一方、『学校A』では、釣果アップの秘訣だけでなく、「魚の映える撮り方」といった今の時代ならではの講座も開催。魚をより美しく、思い出深く残すためのテクニックに、多くの人が熱心に耳を傾けていました。
独学で悩むより、プロに習うスムーズさも、釣りを長く楽しむための近道かもしれません。
憧れのカリスマが目の前に!熱狂の実演&トークショー
学びの場は、教室の中だけではありません。メインステージや各メーカーのブースでは、メディアでおなじみの有名アングラーが続々と登場し、黒山の人だかりを作り出していました。
特筆すべきは、やはりキャスティングの実演です。狙ったポイントへ吸い込まれるようにルアーが飛んでいく軌道は、まさに神業。「ビシュッ!」という鋭い風切り音を間近で体感できるのは、現場に足を運んだ人だけの特権でした。
トークショーでは、動画では語られないロケの裏話や、ここだけのシークレットなテクニックが惜しげもなく披露されていました。著名な村田基氏をはじめとするレジェンドたちの軽妙な語り口に、会場は何度も爆笑の渦に包まれます。
憧れのプロと同じ空気を吸い、直接熱量を受け取る体験はリアルイベントの醍醐味です。
運が良ければ、サインや記念撮影に応じてもらえるサプライズも。プロとの距離の近さに、大人も子どももキラキラとした、熱いまなざしでステージを見つめていました。
【釣りトレンドレポ】2026年はこうなる!会場で見つけた新しい釣りのスタイル
会場を歩き回って肌で感じたのは、単なる新製品のお披露目会という枠を超えた、遊び方のドラスティックな変化でした。
「昔はこうだった」という常識を、一度リセットしたほうが良さそうです。2026年の釣りシーンを牽引する、3つの巨大な潮流をご紹介しましょう。
陸でも沖でもない?『インショア』という賢い選択肢
「堤防は立ち入り禁止ばかりで場所がない……」
「かといって、いきなり大海原へ船で出るのは怖い」
そんな迷える釣り人たちへの回答が、今回業界を挙げて提唱された『インショアフィッシング』です。これは、従来の『オカッパリ(陸釣り)』と『オフショア(遠洋)』の中間、陸が見える範囲(岸沿い)をボートで攻めるスタイルの総称。いくつかのブースで、プロスタッフが第三の選択肢として熱っぽく語っていました。
魅力はなんといっても安全性と釣果のいいとこ取り。プロの船長が案内するため、ポイント探しの苦労は皆無。それでいて、波の静かなエリアが中心なので船酔いのリスクも最小限に抑えられます。「手軽に、でも確実に魚と遊びたい」。そんな現代人のワガママを叶えるスタイルが、今後の主流になりそうです。
現在、最も人気を集めているのは海のルアー釣り(ソルトルアー)。特に装備が軽装で済むため、女性アングラーが気軽にエントリーしやすくなっている点も見逃せません。
軽さ競争は終焉へ。“ガチムチ”な強さと絡まない魔法
道具の進化にも、明らかな変化が見られました。数年前まで各社が血眼になっていた「1gでも軽く!」という軽量化競争は、どうやら落ち着きを見せた様子。代わって台頭してきたのが『剛性(強さ)』と『トラブルレス(快適さ)』です。
リールコーナーで異彩を放っていたのは、あえて重量を持たせた金属ボディの機種たち。軽さよりも、ボディが歪まない剛性を重視する原点回帰の流れが来ています。魚を掛けたあとの安心感や、力強い巻き上げ力が再評価されている証拠でしょう。
さらに、全アングラーを悩ませる糸絡みを過去にする技術も登場しました。あるパーツメーカーが発表した新型ガイド(竿のリング部分)は、糸が絡んでもキャストする力だけで勝手に解けるという、まるで手品のような構造。
「久しぶりの釣りでライントラブルは御免だ」という復帰組には、涙が出るほど嬉しい進化ではないでしょうか。また、初心者こそ、こうしたトラブルを未然に防ぐ高品質な道具を選んで、より快適な釣りの楽しさを早い段階で知っておきたいところです。
「ダサい」は完全に死語。街へ溶け込むスタイリッシュなウェア
かつての「釣り=ベストに長靴」というイメージは完全に過去となり、「街とフィールドの境界線消失」が決定的となったのが今年の特徴。主なトレンドは以下の3点です。
1.タウンユース前提のシームレスデザイン
一見すると渋谷や原宿にいる若者のようなストリートファッションですが、素材には吸汗速乾、UVカット、ストレッチ性など、過酷なフィールドに耐える機能が搭載されています。電車釣行や仕事帰りの短時間釣行でも、違和感なく街に溶け込めるデザインが主流となりました。
2.海外ブランドの本格参入と機能美
日本国内だけでなく、海外のフィッシングアパレルも注目を集めました。独特なカラーリングや、日本のブランドにはないサイズ感は、他人と被りたくない層に強く支持されています。
3.サステナブルと工芸の融合フィッシュレザー
環境意識の高まりを受け、素材そのものにストーリー性を持たせたアイテムも登場。従来は廃棄されていた魚の皮をなめして革製品にアップサイクルした財布や小物は、釣り好きをさりげなく主張できる大人のアイテムとして人気を博していました。
【釣りグルメ&カルチャー】フェス飯とキャンピングカーで広がる「釣りライフ」
釣竿を置いた後も、楽しみは終わりません。むしろ、そこからが「第2ラウンド」の始まりと言えるでしょう。会場内には、釣り人の胃袋を掴んで離さない絶品グルメから、フィールドでの時間を極上の癒やしに変えるカスタムカーまで、遊びの幅を広げる提案が目白押し。空腹と冒険心を同時に刺激する、危険で魅力的なエリアへ足を踏み入れてみましょう。
絶品!釣りめしスタジアムで味わう
釣れない時間の空腹を満たすだけではありません。釣りフェスは「魚ってこんなに美味しいんだ」という再発見の場です。今年もここでしか食べられない魚や釣り魚を使ったメニューなどが集結。
釣りメシスタジアムに集結した各店の顔ぶれから読み取れる今年のテーマはずばり"未利用魚の活用と、究極の地産地消"。
市場に出回りにくい魚種を絶品グルメに変えるSDGsな取り組みや、全国の漁港から直送されたガチの漁師飯が軒を連ね、昼時には会場の外まで香ばしい匂いが漂っていました。
今回は取材中の昼食に選んだ2種類の釣りめしをご紹介します。
サメバーガー
衝撃のビジュアルと繊細な味 「ジョーズもびっくり?意外すぎるフワフワ食感」 日本初にして唯一の専門店が出店し、長蛇の列を作りました。気仙沼などで水揚げされたモウカザメなどを使用し、未利用魚の可能性を広げる一品です
丁寧に下処理された白身は、鶏肉のように淡白でありながら、タラよりも繊維がしっかりしていてジューシー。カリッと揚がったカツと、ふんわりとしたバンズの相性が抜群で、特製タルタルソースが絡み合えば、魚料理であることを忘れるほどの満足感がありました。
「ネタとして食べたけれど、普通にリピートしたい美味しさ」「骨がないから子どもでもガブガブいける」といった声も多く聞かれました。
ハワイアンスパイシーポキ丼
ハワイのソウルフード『ポキ』を、まぐろ仲卸のプロが厳選素材でアップデートした自慢のハワイアンポキボウルが登場しました。
主役は、目利きのプロが選んだ極上のマグロと、脂の乗ったトロサーモン。ここに自家製ポキダレをたっぷりと絡め、魚本来のねっとりとした旨味を極限まで引き出しています。
仕上げにはクリーミーなアボカドと、本場仕込みのハワイアンオーロラソースをオン。自家製ダレの香ばしさとソースのコクが白飯の上で混ざり合い、凶悪なまでの完成度。
「フェスで歩き回った体に、この濃厚さが染み渡る!」と、無心でかきこむアングラー達の姿が…。タレが染みたご飯だけでも酒が進む、フェス飯の決定版です。
釣り×キャンプ=最高。アウトドアフィールドの提案
釣りの時間を、移動時間も含め、大人が自分らしく、自分のために過ごせる至福のひとときへ。会場の奥、ひときわ大きなスペースを占有していたのが、今や釣りの相棒として不可欠となった『クルマ』の展示エリアです。
ここで目撃したのは、単なる移動手段としての自動車ではなく、フィールドに停泊する基地(ベースキャンプ)としての進化でした。
大手自動車メーカーが本気を出した『泥んこ仕様』
40代~50代のベテラン勢が熱い視線を送っていたのが、ある国産メーカーのブース。「純正のカーペットなんて、釣りには邪魔だ!」と言わんばかりの大胆なカスタムが提案されていました。
特筆すべきは、後部座席からラゲッジスペースまで敷き詰められた『フローリング床』。これなら、砂まみれのクーラーボックスや泥だらけの長靴を放り込んでも、サッと水拭き一発で解決します。天井には竿を収納するホルダーが完備され、まさに釣るために生まれた走る道具箱なのです。
動く別荘?人気アウトドアブランド監修の『癒やし空間』
一方、来場者の度肝を抜いていたのが、著名なキャンプ用品ブランドが監修したキャンピングカー。
車内を覗き込むと、そこには驚きの光景が。なんと、濡れたレインウェアを乾かすため「ドライルームや、本格的な調理が可能なキッチンテーブルが鎮座しています。さらに天井にはリールをセットした状態で6~7本の釣竿を天井に収納できるという、もはや家を超えた快適趣味空間だったのです。
「自分のための時間」をとことん楽しむ空間
「朝マズメ(魚が釣れる早朝)を狙いたいけれど、早起きは辛い」
そんな全アングラーの悩みを、『動くリビングルーム』が一挙に解決してくれます。
釣れなくても、海辺でコーヒーを淹れて、車内でくつろぐ。釣りが単なる"魚捕り"ではなく、車中泊やキャンプと組み合わせた"ソト遊び"のハブになっていることを強く感じさせました。ある展示では、自分だけの時間を大切にしたい人のために、車内に薪ストーブを設置するなど、こだわりとロマンを感じるモデルも。
フェスは終わったけれど、私たちの「釣りシーズン」はこれから!
釣りフェス2026は、単に新商品や限定商品をいち早く手に入れるための場ではなく、釣りがある人生がいかに豊かで、ワクワクするものであるかを体感させてくれる場所でした。
「来年こそは会場へ行きたい」 「今すぐ釣りに行きたい!」
もし、そんな気持ちがふつふつと湧き上がっているなら、その情熱を来年まで温めておく必要はありません。
「やってみたい」という衝動こそが、新しい趣味を始める最高のタイミング。特別な道具を持っていなくても、釣りフェスでの体験の、数十倍の楽しさの本物の体験を提供してくれる釣り場やツアーは、意外と身近にたくさんあるのです。
さあ、今年の春の週末の予定を立ててみませんか?海へ、山へ、あるいは近所の管理釣り場へ。貴方だけの『釣りフェス』は、もう始まっています。
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