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【医師監修】中性脂肪の数値が高いと体はどうなる?役割や原因、基準値、性別・年代による違いについて詳しく解説

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2026/03/25

「中性脂肪の数値が高い」と診断されて原因が気になっている方は多いでしょう。ところが、数値が上昇すると健康によくないイメージはあっても、体にどのような影響を与えるかまでは、あまり知られていません。
中性脂肪は毎日の食事や生活習慣と大きく関係しています。体にとってどのような役割があるのか、増える原因や体への影響、健康のバロメーターとなる基準値、性別による違いや年代による変化について解説します。

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  • 木村眞樹子

    監修医師木村眞樹子

    東京女子医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学病院循環器内科入局。
    現在も東京女子医科大学病院、および関連病院で内科、循環器科、睡眠科として診療にあたるほか、嘱託産業医として企業の健康経営にも携わっている。

 

「中性脂肪」とはそもそも何?体で果たしている役割

中性脂肪は「トリグリセリド」とも呼ばれ、体脂肪のほとんどを占めている脂肪です。肉や魚・食用油といった食品の脂質にも含まれており、次の働きをしています。

  • ● 体を動かすための重要なエネルギー源になる
  • ● 脂溶性ビタミン・必須脂肪酸などの吸収を助ける
  • ● 皮下脂肪になって体温を一定に保つ
  • ● 外部の衝撃から内臓を守る

体を動かすときには、まず糖質がエネルギー源として使われ、糖質が不足すると脂質が使われます。増えすぎると健康被害を生じてしまいますが、体にとってなくてはならない役割を担っているのです。

 

中性脂肪の数値が高いと体はどうなる?

中性脂肪は体内にエネルギーを蓄える大事な働きをしていますが、数値が高くなると健康被害を生じるリスクが高まります。 肝臓に蓄積されると脂肪肝に、皮下組織に蓄積されると肥満になる可能性が出てくるのです。 血液中の中性脂肪が増加し続けた場合には、体のすみずみまで酸素や栄養が回らない、老廃物が溜まりやすいといった悪循環に陥り、血液がドロドロの状態になります。 中性脂肪の量が増えすぎると、体に多くの悪影響を及ぼしてしまうのです。

 

中性脂肪の数値が低いと体はどうなる?

中性脂肪が基準値よりも少なくなると蓄えているエネルギーが不足し、疲れやすく、休憩しても体力の回復が遅い、といった活力不足の状態になります。 体温調節がうまくできなくなるので、手足の冷えを感じやすくなったり、低体温になったりする場合もあります。
また、中性脂肪に溶け込んで体内を巡る脂溶性のビタミンA・D・E・Kなどの吸収率が悪くなるため、免疫力の低下や肌荒れ・抜け毛といったトラブルを生じやすくなるでしょう。

 

中性脂肪の数値が高くなる原因

中性脂肪が増えてしまう大きな原因は、カロリーの高い食事や不摂生な生活習慣です。中性脂肪が高くなる生活を送っていないか、以下を参考にしながら振り返ってみてください。

糖質・脂質の過剰摂取

糖質や脂質の多い食生活を送り、体にとって必要以上の量を摂取していると、中性脂肪の増加や肥満・脂質異常症のリスクが高まります。
脂っこい食べ物や甘いスイーツ・お砂糖の入った飲料は控えめにしましょう。

アルコールの過剰摂取

過度な飲酒は、中性脂肪の分解を促す酵素の働きを妨げてしまいます。適度に飲む程度であれば問題ありませんが、飲みすぎは中性脂肪を増やす原因になるので注意しましょう。

運動不足

運動量が少ないと、食事で摂取したエネルギーを十分に消費できません。また、筋肉量の減少による基礎代謝量の低下も、中性脂肪の数値を高める原因になります。

 

中性脂肪の「基準値」性別・年齢別による違い

中性脂肪の基準値は、空腹時で30~149mg/dLとされています。150mg/dL以上になると高いと判定されますが、数値は低すぎても高すぎてもよくありません。

● 中性脂肪の基準値

※将来的に、脳・心血管疾患の発症リスクを考慮した基準範囲


続いて、性別・年齢による平均値の違いをみてみましょう。中性脂肪は女性よりも男性の方に多い傾向がみられ、特に30代から50代にかけて数値が上昇。 その後は緩やかに減少傾向がみられます。一方、女性は50代以降に数値の上昇傾向がみられます。閉経を迎えると、ホルモンのバランスが崩れて脂肪がつきやすい体になるからです。

● 年齢別の平均値

中性脂肪は増えたり減ったりしても自覚症状として表れません。自分の体の状態を知るために、定期的に健康診断を受けて数値をチェックしましょう。

出典:中性脂肪(TG)(トリグリセリド)/日本人間ドック協会
新たな健診の基本検査の基準範囲 日本人間ドック学会と健保連による150万人のメガスタディー 男女差を認める項目の基準範囲/日本人間ドック学会・健康保険組合連合会
 

中性脂肪の数値を下げるために何をすればいい?

中性脂肪の数値を下げるには、これまでの生活習慣を少し変える必要があります。さっそく今日から取り入れられる方法をご紹介します。

脂質や糖質を控える

脂質の多い牛肉や豚肉、乳脂肪分が多いバターやクリーム、糖質の多い果物やケーキ・ジュース・ハチミツなどは控えめにしましょう。

食物繊維を摂る

野菜類、きのこ類、海藻類、豆類、果物といった植物性食品の多くには、食物繊維が豊富に含まれています。コレステロールの排出に役立つので、積極的に摂りましょう。

アルコールを控える

飲酒はできるだけ控えめに。おつまみとしてカロリーの高い揚げ物などを食べないように気をつけるのも、中性脂肪を増やさないための大事なポイントです。

適度な運動を取り入れる

ウォーキングやジョギングといった有酸素運動を定期的に行いましょう。早歩きをする、階段を使う、ひと駅分歩く、といった日常の中で無理なく体を動かす工夫も大切です。

EPAやDHAを摂る

イワシやマグロなどの魚類を多く食べましょう。魚の脂質に多く含まれている必須脂肪酸のEPA・DHAには、血中の中性脂肪値を低下させる機能があると報告されています。

 

健康の鍵は「油」にある?40代から意識したい選び方と機能性表示食品

私たちの体を構成する細胞膜には脂質が必要なため、良質な油を選ぶ意識が大切です。体型の変化や健康が気になり始める40代からは、自身の目的に沿った油の摂取を心がける必要があります。まずは油の役割や種類ごとの特徴を理解しておきましょう。

良質な油が注目される理由

外食や加工食品の利用が増え、脂質を摂取する機会が増えた結果、体脂肪や血中脂質のバランスが乱れやすくなりました。しかし、油はエネルギー源として欠かせない栄養素です。肥満につながるイメージがあり避ける方もいますが、細胞膜の材料として関与しているため、健康維持に脂質は欠かせません。そこで、中性脂肪や悪玉コレステロール値が気になる方に利用されるケースの多い、良質な油に注目が高まっています。

油の種類と健康への影響

油は構成する脂肪酸によって性質が異なり、体への影響も変化します。それぞれの特徴を理解して使い分けましょう。
トランス脂肪酸は健康リスクが高いため、摂取は控えめに。飽和脂肪酸は大切なエネルギー源ですが、摂りすぎは禁物です。反対に積極的に摂りたいのは、効率的にエネルギーに変換される中鎖脂肪酸。また悪玉コレステロール値を下げる機能が期待できるオメガ3系脂肪酸、オメガ9系脂肪酸もおすすめです。オメガ6系脂肪酸は必須脂肪酸ですが、摂りすぎると健康を損なう原因にもなるので適量を心がけましょう。

機能性表示食品で選ぶ!3つの注目成分と役割

機能性表示食品として販売されている主な油は、中鎖脂肪酸、EPA・DHA、α-リノレン酸などです。体脂肪や悪玉コレステロール値の低下など、種類によって役割が異なります。自身の悩みに合わせて使い分け、健康維持に役立てていきましょう。

中鎖脂肪酸(MCT):体脂肪や内臓脂肪にアプローチ

中鎖脂肪酸は、体脂肪や内臓脂肪が気になる方に利用されることが多い油です。摂取した際の分解スピードが速く、短時間でエネルギーに変わる性質を持ちます。また、体脂肪や内臓脂肪、皮下脂肪を減らす、体脂肪率を低下させる機能が報告されています。
無味無臭で料理の味を邪魔せず、使いやすいのも嬉しいポイント。ただし、加熱すると煙が出やすいため、飲み物やサラダに混ぜて使いましょう。

EPA・DHA(オメガ3):中性脂肪値が気になる世代の味方

EPAやDHAは、血中の中性脂肪値を低下させる機能が報告されているため、健康診断の結果が気になる方に向いています。体の中では十分に作り出せないため、意識して摂取しましょう。
EPAやDHAは青魚に多く含まれますが、魚が苦手な人は、精製されたオイルやサプリメントといった機能性表示食品で取り入れる選択肢もあります。ただし、酸化しやすい性質があるため、空気に触れにくい工夫がされた製品を選ぶとよいでしょう。

α-リノレン酸(アマニ油):悪玉(LDL)コレステロール値の対策に

悪玉(LDL)コレステロール値の低下をサポートしたい場合、α-リノレン酸を含むアマニ油の摂取を意識する方もいます。α-リノレン酸は体内で合成できない必須脂肪酸であるため、食事から積極的に摂取しましょう。
ただし、熱を加えると栄養素が損なわれてしまいます。サラダや納豆などに直接かけて食べるとよいでしょう。毎日小さじ1杯程度を目安に取り入れ、健康習慣のきっかけにしてみてください。なお、酸化が進むと品質が劣化しやすいため、酸化を防げるシームレスカプセルなどを選びましょう。

シームレスカプセルが選ばれる理由

油の酸化を抑えながら、場所を問わず摂取できる点がシームレスカプセルの利点です。アマニ油や魚油に含まれる栄養素は酸化に弱いですが、継ぎ目のないカプセル構造なら空気との接触を抑えられます。
利便性の高さも魅力であり、個包装のためカバンに入れて外出先へ自由に持ち運べます。飲みやすい小粒で計量の手間もなく、水でサッと飲むだけで済むため、忙しい毎日でも負担になりません。また液状の油にありがちな味や香りを感じにくく、油が苦手な人でも無理なく続けられるでしょう。

自分に合う油はどれ?悩み別ガイド

健康状態によって、人それぞれ適した油が異なります。内臓脂肪や悪玉コレステロール値など、悩みに合わせた選択が大切です。複数を併用する際は脂質の摂りすぎに注意してください。

シームレスカプセル比較表

機能性表示食品には、中性脂肪やコレステロール、体脂肪への機能が科学的に報告されたシームレスカプセルのアイテムがあります。成分ごとに期待できる機能が異なるため、まずは特徴を把握してみてください。

商品名 商品 分類 主成分と期待できる機能 おすすめの人 内容量 1日摂取目安量
EPA・DHAシームレスカプセル 機能性表示食品 EPA・DHA:血中の中性脂肪値を低下させる 魚を食べる機会が少なく、血中脂質が気になり始めた人 111.0g(1包3.7g×30包) 1包(3.7g)
アマニ油(α-リノレン酸)シームレスカプセル 機能性表示食品 α-リノレン酸:血中の悪玉(LDL)コレステロール値を低下させる お肉や揚げ物が好きで、悪玉コレステロール値が気になる人 78g(1包2.6g×30包) 2包(5.2g)
MCTシームレスカプセル 機能性表示食品 中鎖脂肪酸(オクタン酸、デカン酸):BMIが高めの方の体脂肪や内臓脂肪や皮下脂肪を減らす、体脂肪率を低下させる 健康診断の数値が気になり、体型を整えたい人 93g(1袋3.1g×30袋) 1袋(3.1g)

※本品は、事業者の責任において特定の保健の目的が期待できる旨を表示するものとして、消費者庁長官に届出されたものです。ただし、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
※本品は、疾病の診断、治療、予防を目的にしたものではありません。
※食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

複数の油を組み合わせるメリットと注意点

EPA・DHAやアマニ油といったオメガ3系脂肪酸と中鎖脂肪酸(MCTオイル)は、併用可能です。目的に応じた栄養補給の選択肢として利用されています。
ただし、脂質の過剰摂取には十分な注意が必要です。一度に多くの量を摂ると、お腹の不快感やお腹がゆるくなる場合があります。体調に合わせて日替わりで使い分けるなど、工夫して取り入れましょう。

正しい健康食品との付き合い方

機能性表示食品は医薬品とは異なり、「食品」に分類されます。健康サポートに役立ちますが、病気の治療を目的に使う薬ではありません。広告の断定的な表現を鵜呑みにせず、正しい知識を持って、日々の生活を整える補助として活用しましょう。

機能性表示食品と医薬品の違いを理解する

機能性表示食品は病気を治す医薬品とは異なり、あくまで健康を維持するための「食品」です。医薬品は病気の治療や予防を目的に用いられ、国の厳しい審査を経て承認されます。一方、機能性表示食品は事業者の責任において、科学的根拠を届け出た製品です。日常生活における健康の維持や増進を助ける役割を担います。
機能の内容は、パッケージを確認してみましょう。中性脂肪やコレステロールなど、気になる指標がある場合は、目的に合う製品を選ぶと健康管理により役に立ちます。正しい知識を持ち、バランスのよい食事にプラスする形で活用しましょう。
※参照:健康食品と医薬品の違い ~効果や品質の違い/消費者庁

「安心・安全」といった断定表現に惑わされない

健康食品を選ぶ際は、「安心・安全」といった広告表現に惑わされないようにしましょう。含まれている成分や摂取の仕方、体質によっては、思わぬ健康被害が起こる可能性もあります。キャッチコピーだけで判断せず、成分量や摂取目安、注意事項をよく確認しましょう。
とくに、持病のある方やアレルギーを持つ方は注意が必要です。「健康に良さそうだし、食品だから問題ない」と安易に判断せず、きちんと医師に相談しましょう。

毎日の生活に賢く取り入れるコツ

機能性表示食品の油を生活に取り入れる際は、摂取するタイミングや日頃の習慣も意識しましょう。ちょっとした心がけで、健康を保ちやすくなります。

摂取するタイミングを意識する

機能性表示食品は食品であるため、医薬品のように摂取するタイミングが定められているわけではありません。一般的には、食事中または食後の摂取が取り入れやすいとされています。脂溶性食品の場合は、油に溶けやすい性質を持つため、食事に含まれる脂質と一緒に取り入れるとよいでしょう。

食事のバランスと適度な運動を組み合わせる

健康的な体づくりには、機能性表示食品に頼り切るのではなく、栄養バランスの取れた食事と適度な運動が不可欠です。とくに食生活は、主食・主菜・副菜を基本に、食事のバランスを。適切なエネルギー量の摂取に加え、意識的に体を動かしてこそ、健康維持につながります。不足しがちな成分を補う補助的な位置づけとして活用しましょう。安易に機能性表示食品へ依存せず、ライフスタイル全体を整える意識が大切です。

10年後の健やかな体のために

10年後の自分を健やかに保つには、目的に合わせた油選びが大切です。「とりあえず」や「なんとなく」で選ぶのではなく、自身の健康管理の目的に合っているかを検討しましょう。食事バランスと運動を基本に、機能性表示食品を上手に活用すれば、無理のない健康管理を意識するきっかけになります。食事に良質な脂質を取り入れる習慣を続け、毎日を元気に過ごしましょう。

 
生活を見直して中性脂肪を正常な数値に!

中性脂肪は食生活や生活習慣から大きな影響を受けていて、ストレスも関係しているといわれています。 食べ過ぎや飲み過ぎを控え、有酸素運動にストレスフリーまで心がけるのは大変に感じるかもしれませんが、逆に言えば今の生活をほんの少し見直すだけで中性脂肪の増加を防げるのです。
中性脂肪は体にとって重要なエネルギーの源ですが、増えすぎても不足しすぎても病気を引き起こす原因になります。 しかも、自覚症状として表れないので厄介です。定期的に健康診断や人間ドックを受けて、もしも、数値に異常がみられると判定された場合には早めに生活習慣を改善しましょう。

監修医師からのアドバイス

中性脂肪値の異常は症状もなく、健診で見つかることも少なくありません。食事や運動を含め生活習慣を見直すことで、中性脂肪値の改善が期待できます。
症状がないからといって放置していると、動脈硬化による心臓病や脳卒中など重大な病気へつながりかねません。
生活習慣の改善によって数値に変化が見られない場合には、遺伝的な要因も考えられることから医療機関を受診するようにしてください。

※中性脂肪に関して正しい情報発信を行うために、専門家に監修を依頼しております。EPA/DHAの商品(サービス)について専門家が推薦を行うものではありません。

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