GWは送料無料! ケロちゃんコロちゃんプレゼント

【医師監修】中性脂肪の数値が高いと体はどうなる?役割や原因、基準値、性別・年代による違いについて詳しく解説

サプリメントSUPPLEMENT
MORE

PICK UP
おすすめ商品はこちら

2023/11/15

「中性脂肪の数値が高い」と診断されて原因が気になっている方は多いでしょう。ところが、数値が上昇すると健康によくないイメージはあっても、体にどのような影響を与えるかまでは、あまり知られていません。
中性脂肪は毎日の食事や生活習慣と大きく関係しています。体にとってどのような役割があるのか、増える原因や体への影響、健康のバロメーターとなる基準値、性別による違いや年代による変化について解説します。

 

「中性脂肪」とはそもそも何?体で果たしている役割

中性脂肪は「トリグリセリド」とも呼ばれ、体脂肪のほとんどを占めている脂肪です。肉や魚・食用油といった食品の脂質にも含まれており、次の働きをしています。

  • ● 体を動かすための重要なエネルギー源になる
  • ● 脂溶性ビタミン・必須脂肪酸などの吸収を助ける
  • ● 皮下脂肪になって体温を一定に保つ
  • ● 外部の衝撃から内臓を守る

体を動かすときには、まず糖質がエネルギー源として使われ、糖質が不足すると脂質が使われます。増えすぎると健康被害を生じてしまいますが、体にとってなくてはならない役割を担っているのです。

 

中性脂肪の数値が高いと体はどうなる?

中性脂肪は体内にエネルギーを蓄える大事な働きをしていますが、数値が高くなると健康被害を生じるリスクが高まります。 肝臓に蓄積されると脂肪肝に、皮下組織に蓄積されると肥満になる可能性が出てくるのです。 血液中の中性脂肪が増加し続けた場合には、体のすみずみまで酸素や栄養が回らない、老廃物が溜まりやすいといった悪循環に陥り、血液がドロドロの状態になります。 中性脂肪の量が増えすぎると、体に多くの悪影響を及ぼしてしまうのです。

 

中性脂肪の数値が低いと体はどうなる?

中性脂肪が基準値よりも少なくなると蓄えているエネルギーが不足し、疲れやすく、休憩しても体力の回復が遅い、といった活力不足の状態になります。 体温調節がうまくできなくなるので、手足の冷えを感じやすくなったり、低体温になったりする場合もあります。
また、中性脂肪に溶け込んで体内を巡る脂溶性のビタミンA・D・E・Kなどの吸収率が悪くなるため、免疫力の低下や肌荒れ・抜け毛といったトラブルを生じやすくなるでしょう。

 

中性脂肪の数値が高くなる原因

中性脂肪が増えてしまう大きな原因は、カロリーの高い食事や不摂生な生活習慣です。中性脂肪が高くなる生活を送っていないか、以下を参考にしながら振り返ってみてください。

糖質・脂質の過剰摂取

糖質や脂質の多い食生活を送り、体にとって必要以上の量を摂取していると、中性脂肪の増加や肥満・脂質異常症のリスクが高まります。
脂っこい食べ物や甘いスイーツ・お砂糖の入った飲料は控えめにしましょう。

アルコールの過剰摂取

過度な飲酒は、中性脂肪の分解を促す酵素の働きを妨げてしまいます。適度に飲む程度であれば問題ありませんが、飲みすぎは中性脂肪を増やす原因になるので注意しましょう。

運動不足

運動量が少ないと、食事で摂取したエネルギーを十分に消費できません。また、筋肉量の減少による基礎代謝量の低下も、中性脂肪の数値を高める原因になります。

 

中性脂肪の「基準値」性別・年齢別による違い

中性脂肪の基準値は、空腹時で30~149mg/dLとされています。150mg/dL以上になると高いと判定されますが、数値は低すぎても高すぎてもよくありません。

● 中性脂肪の基準値

※将来的に、脳・心血管疾患の発症リスクを考慮した基準範囲


続いて、性別・年齢による平均値の違いをみてみましょう。中性脂肪は女性よりも男性の方に多い傾向がみられ、特に30代から50代にかけて数値が上昇。 その後は緩やかに減少傾向がみられます。一方、女性は50代以降に数値の上昇傾向がみられます。閉経を迎えると、ホルモンのバランスが崩れて脂肪がつきやすい体になるからです。

● 年齢別の平均値

中性脂肪は増えたり減ったりしても自覚症状として表れません。自分の体の状態を知るために、定期的に健康診断を受けて数値をチェックしましょう。

出典:中性脂肪(TG)(トリグリセリド)/日本人間ドック協会
新たな健診の基本検査の基準範囲 日本人間ドック学会と健保連による150万人のメガスタディー 男女差を認める項目の基準範囲/日本人間ドック学会・健康保険組合連合会
 

中性脂肪の数値を下げるために何をすればいい?

中性脂肪の数値を下げるには、これまでの生活習慣を少し変える必要があります。さっそく今日から取り入れられる方法をご紹介します。

脂質や糖質を控える

脂質の多い牛肉や豚肉、乳脂肪分が多いバターやクリーム、糖質の多い果物やケーキ・ジュース・ハチミツなどは控えめにしましょう。

食物繊維を摂る

野菜類、きのこ類、海藻類、豆類、果物といった植物性食品の多くには、食物繊維が豊富に含まれています。コレステロールの排出に役立つので、積極的に摂りましょう。

アルコールを控える

飲酒はできるだけ控えめに。おつまみとしてカロリーの高い揚げ物などを食べないように気をつけるのも、中性脂肪を増やさないための大事なポイントです。

適度な運動を取り入れる

ウォーキングやジョギングといった有酸素運動を定期的に行いましょう。早歩きをする、階段を使う、ひと駅分歩く、といった日常の中で無理なく体を動かす工夫も大切です。

EPAやDHAを摂る

イワシやマグロなどの魚類を多く食べましょう。魚の脂質に多く含まれている必須脂肪酸のEPA・DHAには、血中の中性脂肪値を低下させる機能があると報告されています。

 
生活を見直して中性脂肪を正常な数値に!

中性脂肪は食生活や生活習慣から大きな影響を受けていて、ストレスも関係しているといわれています。 食べ過ぎや飲み過ぎを控え、有酸素運動にストレスフリーまで心がけるのは大変に感じるかもしれませんが、逆に言えば今の生活をほんの少し見直すだけで中性脂肪の増加を防げるのです。
中性脂肪は体にとって重要なエネルギーの源ですが、増えすぎても不足しすぎても病気を引き起こす原因になります。 しかも、自覚症状として表れないので厄介です。定期的に健康診断や人間ドックを受けて、もしも、数値に異常がみられると判定された場合には早めに生活習慣を改善しましょう。

監修医師からのアドバイス

中性脂肪値の異常は症状もなく、健診で見つかることも少なくありません。食事や運動を含め生活習慣を見直すことで、中性脂肪値の改善が期待できます。
症状がないからといって放置していると、動脈硬化による心臓病や脳卒中など重大な病気へつながりかねません。
生活習慣の改善によって数値に変化が見られない場合には、遺伝的な要因も考えられることから医療機関を受診するようにしてください。

※中性脂肪に関して正しい情報発信を行うために、専門家に監修を依頼しております。EPA/DHAの商品(サービス)について専門家が推薦を行うものではありません。

  • 木村眞樹子

    監修医師木村眞樹子

    東京女子医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学病院循環器内科入局。
    現在も東京女子医科大学病院、および関連病院で内科、循環器科、睡眠科として診療にあたるほか、嘱託産業医として企業の健康経営にも携わっている。

PICK UP
おすすめ商品はこちら