セラピストライター白井未奈子
サービス業を10年経験するなかで、リラクゼーション業務に出会い「人を癒す」ことに目覚める。
フリーランスに転向して以降は、ボディートリートメントとフェイシャルエステの知識を活かし、美容・健康系の記事執筆を中心に担当。今は手ではなく、文章で読者にくつろぎとすこやかさを届けることを目指している。
黄砂による洗濯物への影響を軽く考えてはいけません。細かい粒子には金属が含まれており、黄ばみやニオイ・傷みの原因となります。飛んでくる過程で、得体のしれない物質をまとっていると考えてみると、清潔な衣類をキープする大切さがわかるはず。まずは、「今日はどれくらい飛んでいるのかな?」と気象協会のサイトをチェックしてみましょう。気にしない派の方も、春に向けて対策をしてみませんか?
黄砂は洗濯物に黄ばみやニオイ・汚れといった被害を及ぼします。中国から飛来してくる過程で、さまざまな物質をまとっているためです。
「黄砂が飛んでいても気にしない」「洗濯物を干しても平気でしょ」と楽観視している方も、洗濯物への影響を詳しくチェックしてみてください。
黄砂による洗濯物への影響といえば、汚れだけでなく、黄ばみやニオイもスルーできません。黄色がかった見た目のとおり、黄砂にはアルミニウムや鉄などの金属成分が含まれています。金属成分が放つニオイは頑固なので、洗ってもなかなか取れません。
また、黄砂の大きさは、スギ花粉の10分の1ほどといわれています。小さな粒子は洗濯物に絡みやすく、衣類を傷つけてしまうのも懸念点です。
洗濯物や健康へ被害を出さないために、「今日は黄砂がどれだけ飛んでいるか」をチェックするところから対策を始めましょう。日本気象協会が展開するサイト「tenki.jp」では、東京や大阪・名古屋といった地方別・都道府県別に、黄砂情報を公開しています。黄砂は毎年2月頃から観測されはじめ、4月から5月にピークを迎えるといわれています。シーズン中はこまめにチェックしてみてください。
※参考:黄砂情報/「tenki.jp」日本気象協会黄砂から洗濯物を守るために、できるだけ部屋干しに切り替えましょう。どうしても外干ししたいときは、黄砂を対策できると記載のある洗濯物カバーを活用してみてください。
部屋干しするときは、風通しのよい場所を選んでください。生乾きにより雑菌が繁殖し、ニオイの原因となるためです。たとえば、窓際や部屋の中心部なら風が通り抜けやすいでしょう。室内干し専用のランドリールームやサンルームに干すのもおすすめです。
部屋干し時は、5時間ほどで手早く乾かしましょう。長時間濡れた状態がつづくと、雑菌が繁殖し、ニオイにつながりやすくなります。
乾燥時間を短縮するためには、サーキュレーターや扇風機を活用したり、洗濯物同士がふれ合わない干し方をしたり、洗濯物の種類に応じて工夫してみてください。
浴室乾燥機を使えば、干す工夫をしなくても簡単に乾きます。ただし、濡れたままの浴室に干すと、洗濯物が湿気を吸ってしまい、思うように乾きません。換気扇をまわしたり、トビラを開け放ったり、浴室内の水分をしっかり取り除いたあとに干すのがコツと覚えておきましょう。
「室内干しするスペースがない」「少しでも日光に当てたい」といったときは、洗濯物にカバーをつけたうえで、外干しするのが賢明です。洗濯物カバーには、テントタイプやカーテンタイプがあり、黄砂や花粉の付着防止はもちろん、雨除けや虫除け、洗濯物の日焼け防止にも活躍します。
カバーをつけると、洗濯物が乾き切るのか不安に思うかもしれません。ですが、基本的に、日光を集めたり、湿気を飛ばしたりする機能がついています。目隠しとしても役立つので、一枚備えておくとよいでしょう。
洗濯物についてしまった黄砂は、とにかく室内に持ち込まないのが基本です。取り込む前に外でよくはらい、洗濯機へ向かいしましょう。黄砂が飛んでいるのを知らずに出かけてしまったときの、衣類の扱い方もあわせて解説します。
黄砂が付着した洗濯物は、手で軽くはらうと同時に、しっかり乾いているかを確認するのがカギです。粒子が小さく繊維に絡みやすい黄砂は、濡れていると十分に取り切れません。乾いているのを確認してから、はらって取り込みましょう。はらった黄砂を吸い込まないよう、マスク着用のうえで行うとベターです。
出先で黄砂がついてしまった衣類には、コロコロやブラシをかけてください。取りきれないと感じたときは、ビニール袋に入れ、口をしっかりくくって洗濯機まで持っていくとよいでしょう。
黄砂が付着した洗濯物は、洗濯機でもう一度洗いましょう。ただし、黄砂をしっかり取りたいからといって、洗剤や柔軟剤の量を増やすのは、衣類にもお肌にもよくありません。すすぎを2回に増やしたり、高速回転をして水分を飛ばす部屋干しコースを選んだりするのがおすすめです。「たっぷりの水で洗う」「乾燥時間を短縮する」の2つを意識しましょう。
黄砂が付着した衣類を洗ったあとは、洗濯機も徹底的にキレイにしておくと完璧です。中国から飛来してきた黄砂は、ひどい汚れをまとっているため、洗濯機を手入れせずに放置してしまうと、洗濯槽内で雑菌が繁殖。ニオイやカビが発生しかねません。洗濯槽クリーナーを使い、槽洗浄モードでまわしておきましょう。
ハピネスダイレクトには、黄砂シーズンに使いたいアイテムが複数揃っています。部屋干しによる生乾き臭が気になるなら、ぜひチェックしてみてください。
部屋干ししても、まるで天日干ししたかのように仕上がる柔軟剤です。頻繁に使う洗面所のタオルから、なかなか洗えないシーツや枕カバーまで、爽やかな香りが1週間つづきます。イヤな生乾き臭をつつみこむ、花とおひさまの香りがポイント。運動したあとの、汗のニオイが気になる方にもおすすめです。
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優れた消臭力で、部屋干しの洗濯物をニオイから守るアイテムです。衣類が消臭フィルターの役目を果たすので、かいた汗のニオイが大きく漏れ出しません。汗を吸い込みやすいスポーツウェアやタオルの洗濯にぴったり。洗い上がりは、花とおひさまのいい香りが広がります。
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ひとつで洗濯物の消臭から洗濯槽の防カビ対策まで完結する一品。新しく改良された抗菌ビーズが、衣類の繊維にもぐりこみ、黄ばみやニオイを防ぎます。爽やかなフレッシュグリーンの香りも魅力です。通常の洗剤と柔軟剤にプラスしてみてください。
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柔軟剤にありがちな強めの香りを抑えたアイテム。フレッシュソープのやさしい香りで、キツイ香りが苦手な方でも使いやすいように設計されています。香りが控えめだが、消臭対策はしっかり。通常の洗濯ではなかなか落ちない生乾き臭や汗のニオイ、シーツや枕についた体臭も取り除きます。
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ボールド至上最高レベルの防臭を備えた洗濯洗剤です。洗いたてのいい香りが長時間つづくため、うっかり干しっぱなしにしても大丈夫。みずみずしく爽やかな香りがつづきます。柔軟剤入りでありながら、基本的にすすぎ1回で洗い上がるので、節水&節約にもつながるでしょう。
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黄砂は、洗濯物に悪影響を及ぼすだけでなく、咳やくしゃみ、目のかゆみといった健康被害を引き起こすといわれています。子どもと高齢者に多いのが、気管支喘息や肺疾患をはじめとする呼吸器疾患です。持病の有無や元々の健康状態によっては、脳や心臓といった重篤な疾患につながるケースもあります。黄砂をまとった洗濯物からの健康被害には、十分注意しましょう。
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