日本と世界のゴキブリ 種類一覧
世界に生息するゴキブリは約4,000種。日本にも多くの種があり、多くは屋外に生息しています。中にはゴキブリと間違えやすい昆虫も。知っておくと便利です。
主に日本の屋内に生息するゴキブリ
屋内に生息するゴキブリはわずか数種類。最もよく見かけるのが、クロゴキブリとチャバネゴキブリの2種です。また、トビイロゴキブリやコワモンゴキブリは、人や物が国を超えて移動するようになったため、東南アジアなどから日本に侵入しました。冬期の暖房設備の普及によって国内での繁殖が可能になり、都市部のビルやマンホールで生息が確認されています。
主に日本の屋外に生息するゴキブリ
屋外に生息するゴキブリの中では、サツマゴキブリやモリチャバネゴキブリが有名です。自然に囲まれた環境では、まれに民家に侵入するケースもあります。
サツマゴキブリ
九州を中心に生息。沖縄や四国でも見られ、最近は本州にも生息地域が拡大しています。森林内の岩石や倒木、落ち葉の下に生息し、家の近くに森林があるとまれに室内に侵入します。体長は25~40mm。真っ黒で丸みのある小判型をしており、縁に白や赤茶の色が入っています。
モリチャバネゴキブリ
種子島、九州、四国と、関東より南の本州で雑木林などに生息。体長は11~15mmで黄褐色の体をもち、胸部に2本の黒いラインが入っています。
オオゴキブリ
本州、四国、九州の森林の朽木などに生息。体長は約40mmと大きめです。クロゴキブリと似ていますが、クロゴキブリよりも漆黒で光沢があります。
世界にはこんなゴキブリも
世界には色や大きさ、形が特徴的なゴキブリが生息。日本と比べると、外国ではゴキブリに対する嫌悪感が強くないためか、ペットとしても根強い人気を誇っています。
マダガスカルゴキブリ
マダガスカルに生息する、約70mmの大型ゴキブリ。「キーキー」と鳴きます。古くからペットとして飼われているゴキブリです。
ヨロイモグラゴキブリ
オーストラリアのクイーンズランド州にのみ生息する、世界最重量(約35g)のゴキブリです。体長は約70~80mmで、トゲのある肢をもち、土に潜ります。ペットとしても人気。
ミドリバナナゴキブリ(グリーンバナナローチ)
黄緑色の体、オレンジ色の触角をもつカラフルなゴキブリです。幼虫は茶色で、成虫になると色が変化。ペットにする人も多いですが、デリケートで飼育が難しいとされています。
ゴキブリと間違えやすい昆虫
ゴキブリと混同されがちな昆虫もいます。夜行性で暗く湿った場所を好み、人の生活圏に侵入しやすいのが特徴です。
チャタテムシ
体長約1~8mmで、茶色や黒褐色の昆虫。体長の2倍以上ある長い触角をもち、湿気が多い場所を好みます。夜行性かつ雑食性で穀物やパン粉、砂糖、油脂を好み、紙製品や衣類に被害を及ぼす場合も。ゴキブリより小さく、動きが鈍いのが特徴です。
シバンムシ
体長約1~5mmで、赤褐色や黒褐色の細長い体。触角は短くギザギザしています。乾燥した場所を好み、乾麺・穀物・衣類に害を及ぼすケースも。ゴキブリより小さくて動きが速いのが特徴です。
コクヌストモドキ
体長約3~5mm。赤褐色や黒褐色で、ゴキブリに似た体型をしています。長い触覚をもち、乾燥した場所を好むため、穀物、菓子類の食害に注意が必要。ゴキブリより小さく、明るい茶色です。
カマドウマ
体長約10~20mm。黒褐色の細長い体で翅はなく、跳ねて移動します。湿度が高い場所を好み、長い後脚と鎌に似た前足が特徴です。ゴキブリを食べる益虫でもあります。
コオロギ
平べったい背中をもち、後脚は太くて「く」の字をしています。ゴキブリは床と体が密着しているように見えますが、コオロギは床と体のあいだに隙間があるのが特徴です。
日本の家屋に出るゴキブリの種類
日本の屋内でよく見られるのは、「クロゴキブリ」「チャバネゴキブリ」「ヤマトゴキブリ」「ワモンゴキブリ」の4種。もちろん、普段屋外で生息している他の種が屋内に侵入してくるケースもあります。しかし、遭遇する頻度は低いでしょう。
日本の家に出る主なゴキブリの一覧
※1‐4 引用:「ゴキブリ類について」/名古屋市
クロゴキブリ
体長30~40mm。黒褐色で光沢があります。全国に生息し、屋外からゴミ置き場やベランダを通って屋内に侵入。寒さに強く、動きが素早いのが特徴です。
チャバネゴキブリ
体長10~12mm。黄褐色で、胸部に2本の黒い筋が。全国に生息し、比較的温かい飲食店やビル、マンションを好みます。寒さに弱いものの、繁殖力が非常に高いのが特徴です。
ヤマトゴキブリ
体長約30mm。黒茶褐色で、光沢はあまりありません。北海道から近畿の農家や木造住宅、屋外に生息します。寒さに強いのが特徴の、日本固有種です。
ワモンゴキブリ
体長30~45mm。黄褐色で光沢があり、胸部に黄白色の輪紋があります。生息地域は九州南部から沖縄諸島と温暖な地域が中心。食品を扱う飲食店や食品加工場を好みます。日本の屋内で見られるゴキブリの中で最も大型である一方、寒さに弱い種です。
小さいだけじゃない!茶色いゴキブリと黒色のゴキブリの違い
チャバネゴキブリは、暖かく湿った屋内環境を好み、繁殖力が非常に高いのが特徴。一方クロゴキブリ(日本全国で見られる黒いゴキブリ)は、屋外を中心に生息し、寒さに強く、長い寿命をもちます。両者の違いを理解すれば、ゴキブリの種類を特定し、適切な駆除方法を選べるでしょう。
外見・行動の違い
名前のとおり、チャバネゴキブリは茶色く、クロゴキブリは光沢のある黒色をしています。大きさは10~12mmと小型のチャバネゴキブリに対し、クロゴキブリは30~40mm。
チャバネゴキブリは飛べませんが、クロゴキブリは飛ぶ場合もあります。
生活環境の違い
チャバネゴキブリの主な生息場所は屋内。とりわけ、飲食店や暖房の効いた建物を好みます。一方クロゴキブリは一般家庭の庭や下水など主に屋外に生息。チャバネゴキブリが寒さに弱く、昼間も活動するのに対し、クロゴキブリは夜行性で比較的寒さに耐性があります。
繁殖力の違い
チャバネゴキブリの繁殖力はクロゴキブリと比べて高く、短期間で大量発生するケースも。世代交代が速く、薬物耐性がついている個体も増えていると言われます。
ゴキブリの生態と習性
卵から幼虫になったあとは脱皮を繰り返して成虫になるゴキブリ。夜行性で、暖かく湿った暗い場所や狭い隙間を好み、集団で生活する習性をもっています。
ゴキブリが好む環境
ゴキブリは、餌が豊富で見つかりにくい場所が大好き。屋内では冷蔵庫やガス台の裏、食器棚や引き出しの奥を好みます。また、植木鉢の下やダンボールの隙間、排水口や換気扇にいる場合も。屋外では、マンホールの下やゴミ捨て場に生息します。
ゴキブリが好む食べ物
ゴキブリは雑食性。人間やペットの食べ残し・ホコリ・髪の毛・紙・仲間の糞など何でも食べると言われています。好物は油・砂糖・ジャガイモ・パンくず・肉・チーズ・アニス(セリ科の一年草。独特の甘い香りが特徴で、香辛料や漢方薬として利用される)や山椒・玉ねぎの匂いが大好きです。
ゴキブリの活動時期
日本国内では、ゴキブリの活動時期は5~10月とされてきました。しかし、温暖化や暖房の普及により1年を通じて活動する種が増えています。最も活動的なのは夏です。
ゴキブリの害と対策方法
ゴキブリは病原菌を媒介し、健康被害をもたらします。電気系統の故障も引き起こすケースもあるので注意が必要。対策としては、清掃と乾燥による生息環境の改善、種類に合わせた駆除がおすすめです。
ゴキブリの害
ゴキブリは病原菌を媒介し、食中毒や感染症を引き起こす他、糞や死骸はアレルギーの原因にもなります。見た目の不快感や食品汚染、電気系統の故障など、生活環境への悪影響も見過ごせません。
菌やアレルギーによる健康被害
サルモネラ菌、赤痢菌、小児麻痺ウイルスを運び、食中毒や感染症の原因となります。また、糞や死骸がアレルゲンとなり、喘息やアレルギー性鼻炎を引き起こすケースも。
生活環境への悪影響
見た目の不快さや突然の出現による精神的なストレスは誰もが経験しているのではないでしょうか。ほかにも、電気系統に入り込み、ショートなどの故障を引き起こす場合もあります。
ゴキブリの対策方法
ゴキブリ対策は、住みづらい環境づくりと駆除の二本立てです。また、生態に合わせ、春はクロゴキブリ、冬はチャバネゴキブリ対策を重点的に行いましょう。
ゴキブリが住みづらい環境にする方法
家の中や周囲を清潔に保ち、湿気を避けましょう。食品やゴミは密閉容器に入れ、放置しない習慣を。また、侵入経路となる建物の隙間を塞ぎ、ゴキブリが入りづらい家にします。
ゴキブリの駆除方法
ゴキブリ専用の駆除剤を使いましょう。チャバネゴキブリは寒さに弱く、冬の間は集まって隠れているので、冬季に狙い撃ちがおすすめ。クロゴキブリは1年を通して活動するので、最も活発になる夏を見越して春のうちに対策しましょう。
駆除剤は、種類ごとに特徴が異なります。各家庭のニーズに合わせて選びましょう。
- <ゴキブリ駆除剤 種類ごとの特徴>
- ・スプレー:ゴキブリに直接噴射でき、即効性が高い
- ・ベイト剤(毒餌):ゴキブリに食べさせて巣ごと駆除が可能
- ・くん煙剤:部屋全体に煙を充満させ、隠れたゴキブリも駆除できる
ハピネスダイレクトのおすすめゴキブリ対策アイテム
繁殖力の高いゴキブリは、見えない場所に潜み、気づけば大量発生しているかもしれません。対策のためには、事前準備不要で手軽に使えるスプレータイプ、煙なしで部屋の隅々まで効くタイプ、そして置いておくだけで巣ごと退治できる餌剤タイプの駆除剤から選びましょう。
フマキラー ゴキブリワンプッシュプロ 120回防除用医薬部外品
「フマキラー ゴキブリワンプッシュプロ 120回」は、事前準備や後片付けが不要で簡単に使えるゴキブリ駆除スプレーです。
奥まで届く強力駆除
隙間にワンプッシュするだけで、効果が1ヵ月持続。ゴキブリの侵入を防ぎます。
ミクロの霧が奥まで届き、追い出し効果でゴキブリを確実に駆除するのです。残量が見えるクリアボトルで、汚れやベタつきもなし。家具の裏や冷蔵庫の下など狭い場所に使えるのが便利ですね。
フマキラー ゴキブリワンプッシュプロで、手間なくゴキブリ駆除しませんか?
商品を詳しく見る
金鳥 KINCHO ゴキブリムエンダー 80プッシュ
「KINCHO ゴキブリムエンダー 80プッシュ」は、煙なしでも煙の効果を発揮する次世代型ゴキブリ駆除剤です。
たった4プッシュで部屋の奥まで効果が届く
家具の奥の方にゴキブリが逃げ込んでしまうと、発見も駆除も大変。でも、ムエンダーを使えば簡単に駆除できます。6畳の部屋ならたった4プッシュで効果を発揮し、噴射後は30分間部屋を閉め切るだけ。部屋にいながら駆除できるので、「そういえば最近ゴキブリを見ていないね」と実感できるはずです。
KINCHO ゴキブリムエンダー 80プッシュで、安全・簡単にゴキブリとさよならしませんか?
商品を詳しく見る
アース ブラックキャップ 18個入
アース ブラックキャップは、1年間効くゴキブリ用駆除餌剤です。
食いつき抜群2.5倍!置いた当日から効く!(当社従来品比)
速効成分フィプロニルの効果で、餌を食べたゴキブリだけでなく、仲間のフンや死骸を食べた巣のゴキブリ、さらには外から侵入してくるゴキブリにも効果が。メスのもつ卵や薬剤抵抗性ゴキブリ、大型ゴキブリにも有効な8つの成分で誘引します。コンパクト設計で置きやすく、安心設計で薬剤に触れる心配もありません。
アース ブラックキャップで、ゴキブリを巣ごと退治しませんか?
商品を詳しく見る
清潔で住みやすい家は、ゴキブリが嫌う環境でもある
ゴキブリは食べ物や水分、隠れる場所が豊富な家を好みます。つまり、清潔で整理整頓された空間はゴキブリが嫌う環境なのです。食べ残しや油汚れは早めに掃除し、シンクや浴室の水気もしっかりと拭き取りましょう。さらに、ダンボールや紙類の放置も避け、湿気がこもらないように換気を行うのも効果的です。ゴキブリが嫌がる空間づくりにもつながると考えれば、家事にも熱が入りそうですね。
各ブランドの商品一覧をご確認いただけます。