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ダニを駆除する方法は?布団・マットレス・カーペットなど繁殖しやすい場所は予防と除去のWアプローチを

かゆみ・虫さされHOUSEHOLD GOODS
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2025/05/07

ダニを駆除する方法はさまざまです。布団やマットレスには、布団乾燥機を活用しましょう。定期的にカバーを洗濯したり、殺虫スプレーを使用したりするのも効果的。くん煙剤を使えば、部屋全体の対策ができます。また、掃除や換気でダニを増やさないようにするのも大事。猫や犬を飼っている方は、こまめにブラッシングやシャンプーをしてあげてください。予防と除去のWアプローチで、快適な生活を守りましょう。

 

ダニの種類と特徴

ダニは頭・胸・腹が一体となった胴体部と、口器を持つ顎体部から構成されています。昆虫ではなく、クモやサソリに近い生き物です。屋内に生息するダニは「屋内塵性ダニ類」と総称されます。
屋内塵性ダニ類は、大きく分けてヒョウヒダニ類、コナダニ類、ツメダニ類の3種類です。なかでもヒョウヒダニ類、とくに「コナヒョウヒダニ」と「ヤケヒョウヒダニ」は屋内塵性ダニ類の7~9割を占めており、生活にもっとも身近なダニといえます。

ヒョウヒダニ類(チリダニ)

ヒョウヒダニ類は、ハウスダストアレルギーの主要な原因となるダニです。一年中見られ、じゅうたん・カーペット・寝具・ソファなど、繊維製品に多く生息します。人のフケやアカ、剥がれ落ちた皮膚を餌としており、高温多湿を好むのが特徴です。人は刺しません。

代表的な種類:コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ

コナダニ類

コナダニ類は、食品害虫と呼ばれるダニです。砂糖や味噌といった調味料や、小麦粉・パン粉・お菓子類を好み、食品を汚染する可能性があります。コナダニ自体は人を刺しません。しかし、大量発生するとコナダニを餌とするツメダニが増え、二次的な被害を引き起こす場合があります。
代表的な種類:ケナガコナダニ

ツメダニ類

ツメダニ類は、小さな昆虫やカを捕食する肉食性のダニです。ヒョウヒダニやコナダニを餌とするため、ダニが増えるとツメダニも増加します。皮膚を刺咬し、刺されるとかゆみを生じるのが特徴です。

代表的な種類:フトツメダニ

 

家の中にダニが発生する理由

ダニが発生する理由は、外部からの侵入です。たとえば、外出先のソファやカーペット、電車やバスの座席など、どこにでもダニは潜んでいます。外に潜んでいるダニが、衣類やバッグ、靴に付着して家へ侵入するのです。
また、ペットを介して侵入する場合もあります。犬や猫の毛内は、暖かく湿度も保たれているため、ダニが繁殖するには理想的な環境です。屋外からダニを連れて帰ってしまうと、あっという間に繁殖します。
日常生活を送る以上、ダニの侵入を完全には防げません。だからこそ、侵入したダニを増やさない対策が重要になります。

 

ダニの発生場所

ダニは高温多湿の環境を好み、人間の皮脂やフケ、食べかすを餌とします。繁殖しやすい条件は、室温20~30℃、湿度60%以上。とくに、梅雨から夏にかけて発生しやすい傾向にあります。 ダニが潜みやすい場所を以下にまとめました。

ダニの発生場所
 

【発生場所別】ダニの駆除方法

ダニは、発生場所やシチュエーションによって最適な駆除方法が異なります。代表的な発生場所別に、効果的な駆除方法と、それぞれの注意点について見ていきましょう。

部屋全体(リビング全体・寝室全体)

部屋全体のダニを一度に駆除したいときは、くん煙剤を使用しましょう。効果範囲が広く、隠れたダニも駆除できますが、人体やペットへの影響に注意が必要です。食品や食器は事前に養生し、ペットや観葉植物は別の部屋に移動させましょう。
使用中は部屋を密閉し、使用後も十分に換気します。また、始める1~2時間前は、部屋を暗くしておくとよいでしょう。ダニが活動的になり、駆除効果を高められます。
さらに、殺虫スプレーを使用するのも手です。くん煙剤と比べて手軽に使用でき、ピンポイントで駆除したいときにも使用できます。粉末タイプの薬剤もあるため、使用しやすい製品を選びましょう。
駆除剤を使用した後は、ダニの死骸や糞を掃除機で吸い取ってください。ダニの死骸や糞もアレルギーの原因となるため、徹底的に除去しましょう。

寝具(布団・マットレス・枕・毛布)

ダニは熱に弱いため、布団乾燥機を使用するのが効果的です。50℃以上の高温で、約20分使用しましょう。布団やマットレスの内部まで熱が達し、効率よくダニを死滅できます。乾燥後は、掃除機をかけて死骸や糞を吸い取りましょう。
また、シーツやカバー類をこまめに洗濯するのも大切です。高温のお湯で洗うと、効率よくダニを駆除できます。手っ取り早く除去したいときは、ダニ駆除ができる殺虫スプレーが便利です。

リビング(ソファ・カーペット・クッション・ぬいぐるみ)

ゆっくり丁寧に掃除機をかけましょう。何度も往復する必要はありません。生きているダニは繊維にしがみつくため、掃除機だけで完全に取り除くのは難しいケースも。しかし、ダニの餌となるハウスダストやフケ、ダニの死骸などを除去できれば、ダニの繁殖を抑えられます。毛足の長いカーペットはダニが潜みやすいため、念入りに掃除機をかけましょう。

 

普段の生活でのダニ駆除対策

ダニを駆除する方法は?

ダニは目に見えませんが、私たちの生活環境に潜み、アレルギーや喘息といった健康被害を引き起こす厄介な生き物です。ダニを寄せ付けないためには、日々のこまめな対策が欠かせません。ポイントを押さえて、快適な生活を保ちましょう。

掃除機を効果的に活用する

ダニ対策は、餌となるホコリやフケ、ダニの死骸を除去する「掃除」が基本です。カーペットや畳、布団など、ダニが潜みやすい場所を重点的に掃除しましょう。掃除機をかけるときは、ゆっくりと進みます。布団やマットレスは、専用のノズルを使って定期的に掃除機をかけましょう。

こまめに洗濯・天日干しをする

衣類や布類に付着したダニは、洗濯である程度落とせます。ダニが発生しやすい寝具は、こまめにカバーを洗濯しましょう。洗濯後、ダニが嫌う日光に当てて天日干しをすると、より効果が高まります。
ただし、大量のダニが発生している場合は、通常の洗濯だけでは不十分です。効果を高めたいときは、洗濯前に60℃程度の熱湯に20~30分浸け置きしてから洗濯する方法を試してみてください。

換気と湿度管理を行う

ダニは高温多湿の環境を好みます。こまめな換気と湿度管理で、ダニが繁殖しにくい環境を作りましょう。定期的に窓を開けて換気を行えば、室内の湿度を下げられます。クローゼットもこまめに開けて、空気を流しましょう。 湿度が高くなりやすい梅雨や夏は、除湿機やエアコンのドライ機能を活用すると効果的です。

ダニ予防スプレーを活用する

ダニ予防スプレーは、カーペット・ソファ・布団に直接スプレーするだけで、ダニを寄せ付けなくするスプレーです。駆除効果のあるスプレーもあるため、用途に合わせて選んでみてください。
スプレー後、乾いたら掃除機をかけるのも忘れずに。定期的なケアで、ダニを予防する効果が持続します。

ペットにもダニ対策を行う

ペットの毛はダニの温床となりやすく、人への寄生リスクも高まります。こまめなブラッシングとシャンプーで、ダニを物理的に駆除しましょう。散歩後は念入りにブラッシングし、室内への持ち込みを防いでください。
ペット用寝具を定期的に洗濯・乾燥させるのも大切です。また、高温多湿の季節は、屋外で肌の露出を避けるために、服を着用させる工夫もよいでしょう。

 
ダニを駆除せず放置すると健康リスクがある

ダニの死骸や糞に含まれるアレルゲンは、アレルギー性鼻炎・喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性結膜炎などのアレルギー疾患を悪化させます。くしゃみ・鼻水・咳・かゆみ・目の充血といった症状を引き起こすケースも。とくに、乳幼児や高齢者、免疫力が低下している人は重症化のリスクが高いため注意が必要です。
また、ツメダニやイエダニは人を刺し、激しいかゆみと発疹、水ぶくれを伴う皮膚炎を引き起こします。かきむしると症状が悪化するうえに、二次感染の恐れもあるので注意しましょう。

  • 中村里歩

    美容×健康ライター中村里歩

    元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
    モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。