厚生労働省では、毎年9月を「職場の健康診断実施強化月間」とし、集中的・重点的な啓発を行っています。厚生労働省は定期的に健康診断を受けることを安全衛生法という法律に定めています。労働者は会社で健康診断を受ける義務があるのです。そのような機会を逃すことのないようにしっかりと計画的に健康診断を受けましょう。改善のチャンスを活かし、今後の健康維持に役立ていきましょう。
目次
事業者の重点事項
労働安全衛生法に基づく一般定期健康診断の実施、その結果についての医師の意見聴取及びその意見を踏まえた就業上の措置の実施について、事業者に改めて徹底してもらうことを周知してております。以下には次の事項を重点事項として、協力の依頼が行われています。
- ●健康診断及び事後措置等の実施の徹底
- ●健康診断結果の記録の保存の徹底
- ●一般健康診断結果に基づく必要な労働者に対する医師又は保健師による保健指導の実施などなどがあります。
- ●新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえた安衛法等に基づく健康診断の実施に係る対応
- ●高齢者の医療の確保に関する法律に基づく医療保険者が行う特定健康診査・保健指導との連携
- ●令和2年12月23日付け基発1223第6号「特定健康診査等の実施に関する協力依頼について」に基づく定期健康診断のうち特定健康診査に相当する項目の結果の医療保険者への提供等
- ●平成30年3月29日付け基安労発0329第3号「地域産業保健センター事業の支援対象に関する取扱いについて」を踏まえた小規模事業場における産業保健総合支援センターの地域窓口の活用
新型コロナウイルスの対応
新型コロナウイルス感染症の影響等によってやむを得ず法定の期日までに健康診断を実施することが困難な場合も考えられます。例えば、感染リスクを懸念する方で健康診断を受診せず、企業の定期健康診断の実施が妨げられるケースがあります。そのような場合は、健康診断実施機関に相談し、できるだけ早期に健康診断を実施できるよう実施計画を立て、計画に基づいて実施していきましょう。
改善案3つのポイント
積極的に運動しよう
現代では技術発展により運動不足になりがちな傾向にあり、意識して運動することが大切です。運動によって、肥満の対策や高血圧の予防や生活習慣病の改善にも繋がり、人間の骨格である骨形成に役立ちます。ただ、無理は禁物です。体調や体力を考慮し、ストレスなく継続してできる運動を積極的に行いましょう。運動となると気が重くなる方も、通勤や普段の買い物で歩く機会や時間を増やし、普段の生活に取り入れる工夫をしましょう。
3食しっかりとりましょう
食事は1日3食という基本を心がけましょう。腹8分目を意識し、よく咀嚼してゆっくり時間をかけて食べましょう。メニューはタンパク質、脂質、糖質のバランスが大事です。野菜を比較的多くとることで食物繊維を多くとり、食べる順番を野菜からにすることでベジファーストを心掛け、糖の吸収をコントロールしていきましょう。味付けは薄味で塩分控えめにしてみましょう。お酒を飲まないというストレスもよくないので、適量を守り週一回程度の休肝日を設けましょう。
リフレッシュを積極的に行いましょう
カラダ・ココロを休めることもとても重要です。ストレスをためずに、リフレッシュを積極的に行いましょう!入浴は手軽にリフレッシュできる時間です。入浴剤などを使いバスタイムを充実させてみるのもオススメ。好きな音楽を聴きいたり、映画鑑賞や読書など、リラックスできる時間をもつようにしましょう。
病院内においては感染防止ガイドラインに基づき、最大限の感染予防対策を健診を行っています。健康診断の会場の換気の徹底、健康診断の受診者又は実施者が接触る物品・機器等の消毒の実施、1回の健康診断実施人数の制限をする等の施策を講じ、万全な体制作りに取り組んでいます。感染への不安を払拭する環境は整っています。なので積極的に健康診断を定期的に受診することで、自身の健康状態を把握すると共に、体の不具合を早期に発見するのに役立つでしょう。事前準備も万全に行うことで、より正確な数値を測定し、今後の健康維持に役立ていきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ (https://kayoinoba.mhlw.go.jp/article/002/)
「令和元年度食事摂取基準を活用した高齢者のフレイル予防事業」パンフレット(厚生労働省)
(https://www.mhlw.go.jp/content/000620854.pdf)を加工して作成