美容×健康ライター中村里歩
元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。
日焼け止めに使われている紫外線吸収剤。「紫外線吸収剤 なし」で検索している方も多いようですが、さまざまな角度からメリットを整理すると、想像しているよりもずっと使いやすい成分だとわかります。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤のどちらを選べばよいか迷ったときは、それぞれのデメリットではなく、メリットに注目してみると答えがみえてくるかもしれません。
敏感肌の方のために、後半で「肌にやさしい日焼け止めの選び方」も紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。
紫外線吸収剤とは、日焼け止めに使用されている紫外線防止成分の1つです。
紫外線を吸収したのち、化学反応によって熱エネルギーに変換して放出します。
日焼け止めに使用されている紫外線吸収剤には、以下のようなものがあります。
UV-Aを吸収する紫外線吸収剤です。UV-Aは波長が長く、肌の奥まで到達します。紫外線によるシミやシワなどの肌老化は、UV-Aが原因といわれています。
UV-Bを吸収する紫外線吸収剤です。UV-Bはエネルギーが強く、日焼けや赤みなどの炎症を起こします。日焼け止めだけでなく、紫外線による退色予防を目的にさまざまな化粧品に使用されています。
UV-A、UV-Bの両方を吸収できる紫外線吸収剤です。使う人の体質によってはごくまれに肌トラブルを起こす恐れがあるとして、医薬部外品では「表示指定成分」に分類されています。安全志向の高まりから、化粧品への使用は減少傾向にあるようです。
参考:一般社団法人 日本化粧品協会|オキシベンゾン
インターネットやSNSで「紫外線吸収剤は肌に悪い」との情報を見た方もいるのではないでしょうか。
背景に、紫外線吸収剤のひとつである「オキシベンゾン」が表示指定成分になった経緯が関係していると考えられます。肌の上で化学反応を起こす成分のため、肌に刺激をあたえてしまうリスクがあるのも「危険」と見られがちな理由です。
しかし、近年では安全志向の高まりから、肌トラブルのリスクが高い紫外線吸収剤の使用を中止したり、単一の紫外線吸収剤が多くなりすぎたりしないように配慮された日焼け止めが増えています。
紫外線吸収剤のメリットを活かした日焼け止めも増えており、一方的な「紫外線吸収剤が悪い」といった考えは見直されつつあります。
紫外線吸収剤とよく比較されるものに、紫外線散乱剤があります。どちらも日焼け止めに使われている紫外線防止剤ですが、どのような違いがあるか、対比図で比較してみましょう。
最初に紹介した通り、紫外線吸収剤は化学的な力によって紫外線を熱エネルギーへ変換して肌を守ります。「紫外線を吸収するスポンジ」を思い浮かべるとわかりやすいのではないでしょうか。
紫外線吸収剤は「無色で感触がよい」優れた性質をもっており、さまざまな日焼け止めに使用されています。紫外線散乱剤と比べて、紫外線ブロック効果が高い点もメリットです。
一方で、人によってはごくまれに肌荒れを引き起こす場合があります。とはいっても、日焼け止めによる肌荒れは、配合成分の問題だけではありません。
日焼け止めが肌に残っていたり、塗るときや落とすときの摩擦が刺激になって肌荒れするケースもあります。
各製品との相性も大切なので、新しい日焼け止めを使うときはサンプルやテスターで試してみると安心です。
紫外線散乱剤は、微粒子を肌にのせて物理的に紫外線を反射・散乱させて肌を守ります。「紫外線を跳ね返すベール」をまとっているイメージです。
紫外線散乱剤は、紫外線吸収剤よりも肌への負担が少ない点がメリットです。化学合成物質を使用していないため「ノンケミカル」とも呼ばれています。子ども用の日焼け止めも、紫外線散乱剤を使用している製品が多い傾向です。
一方で、微粒子状のため、肌に塗った際に白浮きする場合があります。また肌なじみをよくするために、紫外線吸収剤と併用されるケースもあります。
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤は、どちらもメリット・デメリットがあります。したがって、どちらのほうが優れているとはいいきれません。
日本の科学技術は年々進歩しており、紫外線吸収剤の「肌への影響」や、紫外線散乱剤の「付け心地」は改善されつつあります。
「どちらが良いか・悪いか」ではなく、良い点と気になる点を整理して、自分に合った製品を見つけることが大切です。
肌にやさしい日焼け止めを選びたいときは、紫外線防止剤以外にも目を向けてみましょう
日焼け止めにはUV-Aから肌を守る「PA」と、UV-Bから肌を守る「SPF」の2つの指標があります。高い紫外線防止効果を得ようとすると、数値が高く「+」が多いものを選びがちです。しかし、効果の高いものほど肌への負担は大きくなります。
肌への負担を減らすためには、シーンに合わせた強さの日焼け止めを選ぶのがポイントです。日常生活であれば、PA+~++、SPF10~20で十分でしょう。レジャーや屋外でのスポーツをするときは、PA+++~++++、SPF30~50のものを選んでみてくださいね。
ウォータープルーフタイプは汗や水に強く、マリンスポーツや激しい運動に最適です。しかし、密着性に優れているがゆえに、落とすときに擦ってしまいやすい傾向にあります。また、きちんと落とせないと肌に日焼け止めの成分が残ってしまいがちです。
肌に日焼け止めの成分を残したくない方や、落とすときに負担をかけたくない方は、石けんで落ちるタイプの日焼け止めを選ぶのがおすすめです。
日焼け止めのなかには、清涼感を演出するためにエタノールやメントールなどのアルコールの入っている製品があります。暑い夏にはぴったりですが、乾燥を促しやすいので使用する際は保湿も同時におこなった方が安心です。
乾燥肌や敏感肌の方は、保湿成分配合の日焼け止めを選ぶとよいでしょう。一般的に、クリームタイプは油分が多い傾向にあるため、ジェルタイプやローションタイプよりも保湿性に優れています。
太陽の下で、思いっきり笑いたい。でも、自分の肌や、大切な自然へのやさしさも、決して妥協したくない。
肌と自然、どちらも大切にしたいあなたの想いに応える日やけ止めが、KOWAの「コーラルプロ」です。
紫外線防御効果は、国内の表示基準で最高値となる「SPF50+・PA++++」。真夏の日差しが厳しい日や、レジャーシーンの強い紫外線から、あなたの肌をしっかり守ります。処方は、肌への負担を考慮した紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)。
仕上がりは2種類から選べます。白浮きしにくい自然な「ノーマルタイプ」と、メイク下地にもなり、上品なツヤ肌を演出する「パールタイプ」。
汗・水に強いウォータープルーフ処方のため、アクティブな一日も頼もしいパートナーに。
もう、あきらめない。肌と自然に心地よい選択で、太陽をもっと好きになる毎日の始まりです。
「コーラルプロ」には、仕上がりの好みに合わせて選べる2つのタイプがあります。どちらも紫外線防御効果は国内の表示基準で最高値となる「SPF50+・PA++++」。肌と自然へのやさしさを考えた処方も共通です。
| 商品名 | コーラルプロ パールタイプ 日やけ止めクリーム 50g 顔・からだ用 | コーラルプロ ノーマルタイプ 日やけ止めクリーム 50g 顔・からだ用 |
|---|---|---|
| 商品 | ![]() |
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| 特徴 | ツヤ肌仕上げで、紫外線カット | 自然な仕上がりで、しっかりガード |
| 仕上がり | 微細なパール剤(マイカ)を配合。メイクアップ効果で、肌を自然にトーンアップし、上品なツヤ肌に仕上げます。 | 色は付かず、自然な仕上がりに。白浮きしにくい、しっかりとした塗り心地で、強力な紫外線から肌を守ります。 |
| こんな方に |
● 化粧下地としても使いたい方 ● 自然なツヤ感や、明るい肌印象が好みの方 |
● シーンを選ばずシンプルに使いたい方 ● 日焼け止め特有の白浮きが気になる方 |
| 紫外線防御効果 | SPF50+ / PA++++ | SPF50+ / PA++++ |
| 両タイプ共通の特徴 |
■肌と自然への配慮 紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル処方)に加え、以下の6つの成分を使用していません。 ・パラベン(防腐剤) ・鉱物油 ・合成着色料 ・香料 ・アルコール ・紫外線吸収剤 ■うるおいを守る保湿成分 肌の乾燥を防ぐため、4種の保湿成分を配合しています。 ・ヒアルロン酸Na ・ローズヒップオイル※1 ・褐藻エキス※2 ・アロエベラ葉エキス ※1 カニナバラ果実油 ※2 ヒバマタエキス |
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メイクアップ効果で、肌を自然にトーンアップし、上品なツヤ感を演出します。化粧下地としても使える手軽さで、SPF50+・PA++++という国内の表示基準で最高値となる紫外線防御効果を実現。
肌への負担を考慮した、紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)の処方。華やかな肌印象を求める方へ、自信をもっておすすめする、魅せるための日やけ止めです。
毎日の紫外線対策の、頼れるパートナーとなる一本です。色はつかず、白浮きしにくい自然な仕上がり。顔やからだ、シーンや性別を問わず、どなたでもお使いになれます。
SPF50+・PA++++の高い紫外線防御効果に加え、紫外線吸収剤を使わない処方も特徴。肌にするっとなじむ、マイルドな使い心地です。
紫外線吸収剤は、どうしてもこだわりたい方以外は気にしすぎる必要はありません。
なぜなら、日焼け止めをはじめとする化粧品は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」において「使用することで皮膚刺激がおきないか」「体内に入っても害はないか」などの安全性を確認した上で、製造されているからです。
「紫外線吸収剤か・紫外線散乱剤か」よりも、自分の肌やシーンに合うものを選んだ方が結果的に肌への負担軽減につながるケースもあります。
紫外線吸収剤について、良い点・気になる点をよく理解し、あなたにとってのメリットの高い日焼け止めを選びましょう。
各ブランドの商品一覧をご確認いただけます。