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【美容師執筆】シャンプー時に髪が抜けるのはなぜ?一日に抜ける髪の毛の本数や注意したい抜け毛の状態とは

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2024/02/09

シャンプー時に髪が抜けるのは、自然な現象です。多いときには、1日に150本も抜け落ちるといわれており、シャンプー時には90本ほど抜ける場合もあります。
ただし、毛根の状態がよくないときの抜け毛は、黄色信号。シャンプーや生活習慣を見直したり、脱毛症を疑ったりする必要があるかもしれません。
問題のない脱毛と注意したい脱毛、どちらか見分ける方法を知り、適切な抜け毛対策をおこないましょう。

 

シャンプーのときに異常に髪が抜ける…これって普通?

シャンプー時、指先に絡みつく無数の髪の毛…。排水溝に詰まるおびただしい髪の毛…。
抜け落ちる多くの髪の毛を見て、ビックリした経験がある方は少なくないはず。
シャンプー時に髪の毛が抜けるのは自然なのでしょうか?1日に抜ける髪の本数や、抜け毛の異常を見分けるサインを知っておきましょう。

シャンプー時に髪が抜けるのは「自然脱毛」

抜け毛には、大きく分けて「自然脱毛」と「異常脱毛」の2種類あります。シャンプー時に抜ける髪の毛は、ほとんどが自然脱毛です。自然脱毛とは、「毛周期」と呼ばれるサイクルにより、自然と抜け落ちる現象を指します。いわゆる、髪の寿命です。
一方、髪や頭皮への外的刺激、不規則な生活習慣、脱毛症などによって引き起こされる脱毛を異常脱毛といいます。異常脱毛は正常ではない抜け毛のため、原因を特定し、何らかの対策をおこなう必要があります。

髪の毛が1日50~150本抜けるのは自然

髪の毛は、1日に50~150本ほど抜けるといわれています。そのうち、約6割がシャンプー時に抜けるとされています。つまり、約90本の髪の毛がシャンプー時に抜ける可能性がある計算です。また、秋から冬にかけては、夏に比べて抜け毛が2~3倍に増えるともいわれています。
ほかにも、1日中髪の毛を束ねていたり、前日にシャンプーをしていなかったりするときには、シャンプー時の抜け毛が一時的に増える場合があります。私たちが思っている以上に、シャンプーによって髪の毛は抜けているのです。

いつもより抜け毛が多いと感じたら抜け毛の状態をチェック

髪の毛が抜けるのは自然現象とはいえ、シャンプーやドライヤー時に「明らかにいままでと比べて抜け毛が増えた」と感じたときは、少し注意が必要です。
抜け毛が増えたときは、抜け落ちた毛の状態を確認してみてください。自然脱毛で抜けた毛は、根元に白い毛球がついています。一方、白い毛球がついていても、毛が短かったり細かったりするときは、毛の成長期間が短縮している可能性があります。
もしも、毛根全体が黒い、毛根が細い(ない)、毛根全体に白い塊のようなものがついているといった状態が見られたときは、要注意。髪の毛が全体的に細くなり、ボリュームが少なくなっていたら、皮膚科や薄毛治療専門のクリニックなどで専門医に相談してみましょう。

 

なぜシャンプーのときに髪が抜けるの?考えられる抜け毛の原因

なぜシャンプーのときに、多くの髪の毛が抜けてしまう場合があるのでしょうか。考えられる原因について深掘りしていきます。

シャンプーが肌質に合っていない

急に抜け毛が増えたときは、抜け毛が増えたタイミングとシャンプーを変えた時期が被っていないか思い返してみましょう。もしかしたら、シャンプーが肌質に合っていないのかもしれません。
シャンプーには、頭皮や毛髪の汚れを落とすための洗浄成分が配合されています。洗浄成分の洗浄力が強すぎると、頭皮に刺激を与えてしまい、頭皮環境が悪化する場合があります。
頭皮は、健やかな髪を作る土台です。頭皮の環境が悪化すると、乾燥や皮脂過剰などを生じてヘアサイクルを乱し、抜け毛やフケ、ベタつき、湿疹などを引き起こしてしまうのです。

以下の症状があらわれていないか、確認してみてください。

  • ・ 頭皮がしみてヒリヒリする
  • ・ 頭皮がかゆい
  • ・ フケが増えた
  • ・ 洗髪後にすぐにベタつく
  • ・ 頭に湿疹ができている

シャンプーのやり方が間違っている

間違った方法でシャンプーをしていると、頭皮に刺激を与えてしまい、抜け毛を引き起こす場合があります。
頭皮の汚れが落としきれなかったり、すすぎ残しのシャンプーカスが毛穴に詰まったりすると、頭皮の環境が悪化する可能性があります。
また、ゴシゴシと擦りすぎたり頻繁に洗いすぎたりすると、必要な皮脂まで奪ってしまい、頭皮の乾燥を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

以下の方法でシャンプーしていないか、確認してみましょう。

  • ・ 髪の毛ばかりを洗い、地肌を洗えていない
  • ・ ゴシゴシと強い力で頭を洗っている
  • ・ しっかりとすすげていない
  • ・ シャンプーの回数が多い

脱毛症を引き起こしている

髪の毛が部分的に薄くなっていると感じたら、何らかの脱毛症を発症している可能性があります。
脱毛症の疑いがあるときは、皮膚科を受診しましょう。場合によっては、症状を回復・緩和させる内服薬や外用薬の処方、注射治療などを提案してくれます。

<考えられる脱毛症>

考えられる脱毛症

生活習慣が乱れている

偏った食生活や寝不足、強いストレスを感じている方は、抜け毛が増えやすい傾向にあります。髪の毛は、タンパク質から作られる「ケラチン」でできていますが、十分なタンパク質を得られないと、毛髪は健やかに成長できません。
また、ストレスは頭皮の毛細血管を収縮するといわれています。毛細血管が収縮すると十分な栄養素を頭皮に届けられず、毛髪がうまく育たないので、髪が細く薄くなってしまうのです。 

 

抜け毛が気になるときのシャンプー&トリートメントの選び方

シャンプー時に髪が抜けるのはなぜ?

シャンプーやトリートメントといった毎日使用するヘアケア製品の見直しは、健やかな頭皮と毛髪を維持するためにも不可欠です。ここでは、ヘアケア製品を選ぶときに意識したい4つのポイントをお伝えします。

洗浄成分がマイルドなシャンプーを選ぶ

シャンプーの洗浄成分には、大きく分けて「高級アルコール系(石油系合成界面活性剤)」「せっけん系」「アミノ酸系」「ベタイン系」の4つあります。抜け毛が気になるときは、洗浄力がマイルドなアミノ酸系やベタイン系の洗浄成分を配合したシャンプーがおすすめです。 ただし、アミノ酸系のなかにも洗浄力がやさしいタイプと、スッキリとした洗いあがりのタイプがあるので、成分を確認して選んでみてくださいね。

<アミノ酸系洗浄成分>

アミノ酸系洗浄成分

きしみにくいシャンプーを選ぶ

シャンプー時のきしみによって毛が引っ張られ、抜け毛につながっている場合があります。できるだけ、きしみにくいシャンプーを選びましょう。
オイル成分が配合されている製品がおすすめです。とくに、ベタつきすぎないアルガンオイルやヒマワリオイルが適しています。オイル成分が髪をコーティングして、絡まりを防止してくれますよ。
また、ノンシリコンシャンプーは髪や頭皮にやさしいとされていますが、シリコンのコーティングがないぶん、髪質によってはきしみにつながってしまうので注意しましょう。

頭皮ケアができる成分をチェック

洗浄成分だけでなく、頭皮ケア成分が配合されているかもチェックしてみましょう。とくに意識したいのは、髪の毛や頭皮にうるおいを与える保湿成分です。「セラミド」「グリセリン」「ヒアルロン酸」などが配合されている製品がよいでしょう。
フケやかゆみが気になるときは、医薬部外品の「薬用シャンプー」を選ぶのも有効です。ボトルの表示や成分表示欄をチェックして選んでみてくださいね。

刺激になりやすい成分は避ける

髪の毛や頭皮にとって刺激になりやすい成分も、できるだけ避けましょう。具体的には、以下の成分に注目してみてください。
よくシリコンは髪や頭皮に悪いといわれますが、シリコンには髪の毛をコーティングする役割があるため、一概に悪いともいえません。ハイダメージの方や毛先の広がり、パサつきが気になる方は、シリコン入りが適している場合もあります。シリコンの有無にとらわれず、髪の状態に合ったシャンプーを見つけましょう。

  • ・ 合成香料
  • ・ 合成着色料
  • ・ アルコール系
  • ・ 防腐剤
 
+αの抜け毛対策を毎日の生活に取り入れて。気になるときは専門医に相談も

抜け毛の原因は一つではありません。シャンプー時の抜け毛が気になるときは、毎日の生活の中で、思い当たる抜け毛の原因を確認してみましょう。

・ 正しいヘアケアができているか見直す(シャンプーの頻度・洗い方・すすぎ残し)
・ 頭皮マッサージで血行を促進する
・ 皮や髪の紫外線対策をする
・ 健康的な生活を意識する

ただし、生活を見直しセルフケアしても抜け毛が悪化したり、局所的に抜け毛が目立つようになってきたら、早めに皮膚科や薄毛治療専門のクリニックで相談して、すこやかな毛髪を維持しましょう。

  • 中村里歩

    美容×健康ライター中村里歩

    元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
    モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。