看護師ライター北村由美
看護師として総合病院、地域病院、訪問看護ステーション等で約30年勤務。超低出生体重児から103歳の高齢者まで看護を経験。
自らが家族の介護を行う中「自分の知識、経験が困っている人の役に立てるのではないか」と考えるようになり、ライターを開始。「読者が共感できる記事」をモットーに医療・健康分野の記事、看護師向け記事を執筆している。
高血圧は変化を自覚しにくく、気づかないうちに進むケースも少なくありません。日本人の約半数が該当しているため、日々のわずかな変化を見逃さない心がけが大切です。栄養バランスの乱れた食事や運動不足、睡眠不足といった生活習慣だけでなく、ストレスも血圧に影響を与えます。自分の体の変化に目を向け、日々の生活を整えて健康的な血圧を保ちましょう。高めの数値が気になるときは、早めに医療機関を受診してください。
血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力をいいます。中でも「高血圧」とは、血圧が常に高く、安静時でも正常値より高く続く状態です。日本高血圧学会のガイドラインでは、診察室血圧が140/90mmHg以上、家庭血圧が135/85mmHg以上と定義しています。
令和5年の国民健康・栄養調査報告によると、高血圧症有病者の割合は、男性で54.8%、女性で42.1%でした。20歳以上の国民の約半数が、血圧の問題と関わっているのです。
正常値より高い状態が続くと、血管に大きな負担をかけ、将来の健康リスクを高める可能性があります。自分の健康を守るためには、生活習慣の見直しが欠かせません。
血圧が高めであっても、初期の段階ではほとんど自覚がないため、気づかないうちに進行してしまうケースも少なくありません。しかし、体は小さなサインを発している場合があります。血圧が高めなときに感じやすい体調の変化やメカニズムを見ていきましょう。
高い血圧が続いても、初期には体の変化を感じないケースがほとんどです。「自分は大丈夫」と思い込んでしまい、定期的な健康チェックを怠りがちになる人も。以下の変化を感じる際は、体調に注意しましょう。
血圧が高めの状態が長く続いたり、急激に変動したりする際には、はっきりとしたサインが現れるときがあります。たとえば、起床時の頭重感や、立ち上がった際のめまい、立ちくらみです。血圧の急激な変化による影響が考えられます。また、以下の場合は、大きな病気につながるリスクがあるため、早めに内科や循環器内科を受診してください。
ストレスを感じると、自律神経のうち交感神経が優位になり、血管を収縮させ、血圧が一時的に上昇します。体が危機に対応しようとする自然な反応ですが、ストレスが慢性的になると、血圧の変動が頻繁に起こり、血管に負担がかかりやすくなるのです。睡眠不足や不規則な生活も自律神経のバランスを乱し、血圧に影響を与える要因となります。仕事や人間関係、精神的なプレッシャーも、心身に影響を与えるとされているため、日頃からリラックス方法を取り入れるようにしましょう。
血圧が高めであると指摘されたり、気になる数値が出たりしたときは、日々の生活習慣を見直すよい機会です。手軽なセルフケアを習慣にすれば、血圧を穏やかに保ち、健康的な毎日につながるでしょう。以下では、すぐに実践できる具体的な工夫をご紹介します。
急激な温度変化は、血圧に影響を与えます。とくに、温かい場所から寒い場所への移動や、熱いお風呂から上がる際には注意しましょう。血圧が急激に変動し、心臓や血管に負担をかける可能性があります。
入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく、いきなり熱いお湯に入らずシャワーで体を温める、食後すぐの入浴は避けるなどして対策しましょう。体を冷やしすぎない工夫も大切です。
排便時のいきみは、一時的に血圧を上昇させる可能性があります。とくに、血圧が高めな方には体への負担となるため、注意しましょう。日頃から便秘を予防し、スムーズな排便を促すのが大切です。食物繊維を多く含む野菜や果物を積極的に摂取し、規則正しい食生活を心がけてください。また、十分な水分補給も便通をよくするために不可欠です。
睡眠は心と体を休ませ、日中の活動で生じた疲れをとるために欠かせません。睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが乱れやすくなり、血圧に影響を与える可能性があります。質のよい睡眠は、血圧を穏やかに保つ上で重要です。寝る前のスマートフォン操作やカフェインの摂取は控え、ゆったりとリラックスできる時間を作りましょう。疲れたら無理せず適度な休養をとり、心身をいたわる時間を持てば、血圧の変化も穏やかになります。
血圧は、一日の中で常に変動しています。定期的にご自身の血圧を測定し、数値の変化を把握すれば、健康を意識した生活ができるでしょう。家庭で血圧を測る際は、朝と晩の決まった時間に、安静にした状態で測定してください。数値は記録し、気になる変化があれば、最近の体調や生活を振り返ってみましょう。記録した血圧のデータは、医療機関を受診する際にも役立ちます。
毎日の生活に積極的に取り入れたいのが、GABA(ギャバ)です。GABAには「血圧が高めの方の血圧を下げる機能がある」と報告されています。トマトや西洋かぼちゃなどにも含まれていますが、意識的に摂取するのが難しいときもあるかもしれません。そんなときは、健康維持の一助として、GABAを含有する機能性表示食品を活用するとよいでしょう。
機能性表示食品は、事業者の責任において特定の保健の目的が期待できる旨を科学的根拠に基づいて表示する商品で、消費者庁長官に届け出されたものです。ただし、特定保健用食品とは異なり、国による評価を受けたものではありません。食生活は、主食・主菜・副菜を基本に、食事のバランスを。
健康意識が高まる今、「続けやすさ」と「品質」を兼ね備えたサプリメントが注目されています。KOWAハピネスダイレクトの「プレミアムクラス」は、科学的根拠に基づいた機能性表示食品シリーズ。医薬品メーカーが、産地・製法にこだわって作った高品質サプリメントです。
直径わずか4mmのシームレスカプセルで、喉に張り付かずスムーズに飲めるよう工夫されています。健康管理を無理なく続けたい方は、ぜひ毎日の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。
| 商品名 | 画像 | こんな方に | 主な成分 | 内容量 | 1日摂取目安量 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| EPA・DHA シームレスカプセル 30包【機能性表示食品】 | ![]() |
・糖質や脂質、アルコールの摂り過ぎが気になる方 ・運動不足気味の方 |
EPA:371mg DHA:247mg ※1包あたり |
1包3.7g×30包 | 1包(3.7g) ※1包あたり105粒前後封入 |
3,980円 |
| アマニ油(α-リノレン酸)シームレスカプセル 30包 【機能性表示食品】 | ![]() |
・外食が多く食生活が偏りがちな方 ・悪玉(LDL)コレステロール値が気になる方 |
α-リノレン:2.2g ※2包あたり |
1包2.6g×30包 | 2包(5.2g) ※1包あたり53粒前後封入 |
3,980円 |
| MCTシームレスカプセル 30袋 【機能性表示食品】 | ![]() |
・BMIが高めで、体脂肪や内臓脂肪が気になる方 ・食事制限や運動がなかなか続かない方 |
中鎖脂肪酸:1.6g (オクタン酸:1.2g、デカン酸:0.4g) ※1袋あたり |
1袋3.1g×30袋 | 1袋(3.1g) ※1袋あたり48粒前後封入 |
3,980円 |
| サラシアシームレスカプセル 30袋 【機能性表示食品】 | ![]() |
・血糖値が気になり始めた方 ・食事制限だけでは不安な方 |
サラシア由来サラシノール:0.2g ※1袋あたり |
1袋1.9g×30袋 | 1袋(1.9g) ※1袋あたり48粒前後封入 |
5,400円 |
| GABAシームレスカプセル 30袋 【機能性表示食品】 | ![]() |
・血圧が高めの方 ・疲労感やストレスを感じやすい方 |
GABA(γ-アミノ酪酸):20mg以上 ※1袋あたり |
1袋3.1g×30袋 | 1袋(3.1g) ※1袋あたり48粒前後封入 |
3,980円 |
EPA・DHA シームレスカプセルは、EPA・DHAを合計618mg配合し、1日の摂取目安の約28.1%を補える機能性表示食品です。EPA・DHAは、青魚の油成分に含まれる必須脂肪酸で、中性脂肪値を下げる作用があると報告されています。糖質や脂質、アルコールの摂り過ぎが気になる方や、運動不足気味の方におすすめです。シームレスカプセル内のオイルは漏れる心配がないため、魚特有の臭いが苦手な方でも飲みやすくなっています。EPA・DHAを摂りたいけれど、普段の食生活だけでは十分に補えないと感じている方は、ぜひ試してみてください。
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書アマニ油(α-リノレン酸)シームレスカプセルは、食生活の乱れやコレステロール値が気になる方に最適な機能性表示食品です。アマ(亜麻)と呼ばれる一年草の種子から抽出したアマニ油には、血中の悪玉(LDL)コレステロール値を下げる働きがあると報告されています。
原料には、遺伝子組み換えのない植物のみを使用。薬品を一切使用せず、コールドプレス製法でじっくりと圧搾しています。野菜不足や食べ過ぎが気になる方、健康管理を無理なく続けたい方は、毎日のサポートとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
MCTシームレスカプセルは、体脂肪・内臓脂肪・皮下脂肪を減らす機能が報告されている、中鎖脂肪酸を摂取できる機能性表示食品です。中鎖脂肪酸とは、ココナッツやパームフルーツに含まれる植物由来の成分。一般的な植物油に比べて消化・吸収が早く、効率よくエネルギーに変換されるのが特徴です。健康診断の結果が気になり始めた方や、食事制限や運動がなかなか続かない方は、ぜひ取り入れてみるとよいでしょう。
サラシアシームレスカプセルは、亜熱帯地域に自生するつる性の植物「サラシア」に由来する「サラシノール」を配合した機能性表示食品です。サラシノールには、糖の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇を穏やかにする機能があると報告されています。偏った食事や過食、慢性的な運動不足などで生活習慣が乱れがちな方におすすめ。毎日の食事にプラスするだけなので、これまで厳しい食事制限が続かなかった方にもぴったりです。
GABAシームレスカプセルは、天然アミノ酸のひとつであるGABA(γ-アミノ酪酸)を配合した機能性表示食品です。GABAは、興奮を鎮め、心身のリラックスを促す神経伝達物質として知られています。高めの血圧を下げる機能があると報告されており、血圧が気になる方や、疲労感・ストレスを感じやすい方にもおすすめです。毎日の習慣にGABAを取り入れて、心身のバランスが整った穏やかな毎日を送りませんか。
不調のサインがないからといって、血圧が高めの状態を放置しないようにしましょう。セルフケアを続けても、血圧が安定しにくい場合や、高めの数値が続くときは、早めの受診が推奨されます。頭痛やめまい、動悸、息切れといった気になる変化が続くときも同様です。内科や循環器内科などを受診するとよいでしょう。
また、高めの血圧は、脳血管疾患や心疾患のリスク因子となります。片方の手足が動かしにくい、言葉がうまく出せない、胸に強い痛みがあるといった際は、大きな病気の可能性も。ためらわずに救急車を呼んでください。
血圧が高めのときに気になるのは、血圧が急に下がるときの変化です。また、若くても血圧が高めになるのかなど疑問をお持ちの方もいるでしょう。それぞれ解説します。
血圧が高めの方の血圧が急に下がると、めまいや立ちくらみ、ひどいときは意識を失って倒れてしまうケースも。脳への血流が一時的に不足するために起こります。急な体勢の変化や、入浴時の温度変化、脱水も原因となるため注意しましょう。動作はゆっくり行う、こまめに水分補給をするなどの対策が有効です。頻繁にふらつきを感じる際は、医師に相談し、生活指導や血圧の状態に合わせたアドバイスを受けてください。
20代でも血圧が高めになる可能性はあります。現代の若い世代は、慢性的な睡眠不足や運動不足、高カロリーな食生活、人間関係によるストレスにさらされているためです。生活習慣の乱れは、自律神経の乱れや血管への負担となり、若くても血圧が高めになる人もいます。20代で頭痛やめまいといったサインがある場合は、血圧だけでなく、生活全体を見直しましょう。生活を見直しても高めの血圧が続くときは、何らかの病気の可能性もあるため、早めに受診してください。
血圧の変化は誰にでも起こる可能性があります。年齢や体質だけでなく、毎日の習慣が影響しているケースも少なくありません。 食事や睡眠、運動など生活習慣を一つひとつ整えていけば、血圧の変動をゆるやかにし、体の負担を減らせるでしょう。無理なく続けられる工夫を見つけて、自分の心と体に合った方法を取り入れてください。できる対策を続ければ、体調の変化を実感できるかもしれません。
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