敏感肌にとって保湿クリームが不可欠な理由

肌には「皮脂膜」「NMF（天然保湿因子）」「セラミド」の3要素からなるバリア機能が備わっており、乾燥や外部刺激から守る役割を担っています。しかし、紫外線・乾燥・ストレスなどの影響によってバリア機能が弱まると、肌表面に隙間が生じ、水分が蒸発しがちに。乾いた状態が続くと、刺激物が肌内部に入り込み、肌トラブルを引き起こすリスクが高まります。
敏感肌は、皮脂の分泌量が少なく、水分を保持する力が一層低下しやすい状態です。保湿クリームで油分の膜をつくり、水分の蒸発を防ぎましょう。

刺激が気になる敏感肌向けの保湿クリームの選び方

肌が揺らぎやすいときは、肌へのうるおいを補給でき、かつ刺激を感じにくい保湿クリームを選ぶ必要があります。ただし、保湿力を重視するあまり、使用感が損なわれては元も子もありません。選び方のポイントを押さえつつ、最終的には肌との相性で選んでいきましょう。

肌にうるおいを与える成分が配合されている

敏感肌向けの保湿クリームを選ぶ際は、保湿力の高い成分が含まれているかをチェックしてください。代表的な保湿成分には、セラミド・ヒアルロン酸・グリセリン・スクワランなどがあります。
植物や海藻から抽出した、天然由来の保湿成分が配合された保湿クリームを選ぶのも手です。敏感になりがちな肌を労わりながら、肌のうるおいを補います。

刺激になりやすい成分はできるだけ避ける

刺激になるリスクがある成分は、注意が必要です。とくに、過去に赤みやかゆみなどが出た成分は、再び反応するおそれがあるため避けましょう。
迷ったときは、シンプルな成分で構成されているクリームを選ぶのが無難です。使用中に違和感が生じたとき、どの成分が影響したのか見極めやすくなります。

各種「テスト済み」は参考までに押さえておく

敏感肌向けの保湿クリームには、「アレルギーテスト済み」「パッチテスト済み」「連用テスト済み」といった表示が添えられている製品があります。「テスト済み」の表示は製品を選ぶ際のポイントにはなりますが、肌トラブルが起きない保証ではありません。あくまで参考情報として受け止めておくのが賢明でしょう。

付け心地がよく摩擦が起きにくいクリームを選ぶ

敏感肌の方が保湿クリームを選ぶ際は、なめらかで肌あたりのやさしいテクスチャーを意識しましょう。摩擦は刺激となりやすく、肌状態を悪化させる要因にもなり得ます。
保湿クリームとひと口に言っても、みずみずしい質感や重めの使用感など、タイプはさまざま。肌質に合わせて、心地よく使えるアイテムを選びましょう。

刺激が気になる敏感肌におすすめの保湿クリーム

乾燥しやすい肌を守る、うるおいケアを始めましょう。
アノンコーワクリームは、無香料・無着色の薬用保湿クリームです。海藻由来アルゲコロイド配合で、うるおいを抱え込みながら不足しがちな皮脂を補い、カサつき・肌あれをケア。保護膜を作り、しっとりと肌を整えます。
皮脂に近い組成で、スッとなじむ心地よい使用感も魅力。毎日心地よく使える保湿クリームです。
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効能・効果

肌あれ、あれ性、肌を整える、皮膚をすこやかに保つ、皮膚にうるおいを与える、皮膚を保護する、皮膚の乾燥を防ぐ、日やけ・雪やけ後のほてり

成分・分量（1g中）

トコフェロール酢酸エステル　2.0mg
アルゲコロイド　1.0mg
添加物／精製水、濃グリセリン、ステアリン酸、サザンカ油、スクワラン、ステアリン酸グリセリン、水酸化Ｋ、パラベン、カルボキシビニルポリマー、エデト酸塩

敏感肌に保湿クリームを塗るときの注意点

顔と体は肌の特徴が異なるため、保湿クリームを塗る際は部位に合わせてケアする必要があります。誤った保湿ケアで肌状態を悪化させないよう、注意点を押さえておきましょう。

体用クリームの顔使用は避ける

顔と体で、保湿クリームを使い分けましょう。体用のクリームは、広範囲に使用する前提でつくられています。クリームの伸びや使用感をよくする添加物が配合されやすいため、気になる方は成分表を確認してください。
一方、顔用のクリームを体に使用するのは、基本的に問題ありません。ただし、顔用は広範囲を前提としていないため消費が早く、コストがかさみやすい点には注意が必要です。

クリームはスキンケアの最後に使用

スキンケアは、水分の多いアイテムから油分の多いアイテムへと順番に重ねていくのが基本です。クレンジングや洗顔で肌を清潔にした後、化粧水・美容液・乳液、そして最後にクリームをやさしく塗り広げましょう。
製品によっては使用順が異なる場合もあります。必ずパッケージや説明書を確認して、適切な順番で取り入れましょう。

お風呂上がり5～10分以内を目標に保湿

入浴すると、皮膚のうるおい成分が流れ出てしまいます。肌の水分量が多いのは入浴後10分までといわれており、以降は一気に乾燥が進行するため、保湿のタイミングはお風呂上がり10分以内が勝負です。
入浴後、浴室で体の水分を軽くふき取り、そのまま保湿するのもよいでしょう。体に水分が残っているうちに、保湿クリームでうるおいを閉じ込めるのがポイントです。

肌のキメ方向に沿って横に塗り広げる

保湿クリームは、肌のキメに沿って横方向へ塗り広げるのがポイントです。腕や脚はついつい縦に塗り広げがちですが、実は肌のシワは横に走っているため、横方向へなじませたほうが効率よく保湿できます。塗布したい場所数カ所に保湿クリームを乗せ、手のひら全体でやさしく広げましょう。

使用する量は部位に合わせて調節を

保湿クリームは、塗る部位や肌の状態に合わせて使用量を調節しましょう。量が少なすぎると、十分な保湿効果を得られないだけでなく、摩擦が起こる原因に。一方、つけすぎるとベタつきが強くなったり、不快感の原因になったりする場合もあります。
肌がしっとりとうるおい、摩擦なくなめらかに伸びるくらいを目安に、足りなければ少しずつ追加してください。