薬剤師・医療ライター本藤 麻里恵
薬剤師として16年間勤務。終末期医療での経験を通じて命の重さを実感し、人生には最期があるからこそより「今」を大切にしたいと考えるようになった。現場だけでなく、ひとりで不安を抱える人にも言葉を届けたいという想いからライター活動を開始。
モットーは「寄り添う心」。読者の気持ちを汲み取りながら、正確な情報をわかりやすく伝え、解決へと導く執筆を心がけている。医療・健康分野を中心に活動。
胸やけとは、胸からみぞおちにかけて生じる「焼けるような不快感」で、主に胃酸の逆流が原因とされています。対処法はいくつかあり、衣服のベルトをゆるめる、上体を起こして休む、といった方法が役立つでしょう。食べすぎや脂っこい食事を控えるなどして、食事内容にも注意してください。つらいときには市販の胃腸薬を活用するのも一つの方法です。症状が長引いたり、繰り返したりする際は、早めに医療機関を受診しましょう。
胸やけとは、胸からみぞおちあたりで起こる不快な症状です。「チリチリとした灼熱感」と表現される場合もあります。口の中にすっぱさや苦みを感じるケースも少なくありません。食事や姿勢の影響を受けやすく「食後に胸がムカムカする」「横になるとつらい」と感じるのが特徴です。
げっぷや喉の違和感、咳を伴うケースもあります。
胸やけの主な原因は、胃酸の逆流による食道粘膜への刺激です。 食道と胃のつなぎ目には「下部食道括約筋」と呼ばれる筋肉があります。胃内容物が食道へ逆流しないよう弁の役割を果たす部位です。
下部食道括約筋の働きが弱まると、胃酸は食道へ上がりやすくなります。胃酸により食道粘膜が刺激され、胸やけが引き起こされるのです。慢性化すると、食道の炎症につながるおそれもあります。早めの対策が重要です。
胸やけと胃もたれは似た症状ですが、原因や不快感には違いがあります。
胃もたれは、食べ物がいつまでも消化されない状態です。胃の重苦しさやお腹の張りといった症状が起こります。一方、胸やけは胃酸の逆流によって起こる症状です。焼けるような熱さやしみる感じが引き起こされます。それぞれの違いは以下のとおりです。

胸やけの主な原因は、食生活やストレス、加齢による筋力低下などが挙げられます。さらに、姿勢や体型、生活リズムの乱れなどにも注意が必要です。
適切な対策につなげるために、まずはご自身の生活習慣を振り返ってみてください。
食べ過ぎは、胸やけを起こす大きな原因となります。食べ物を大量に食べて胃がふくれると、胃酸が食道へ逆流しやすくなるためです。
なかでも脂っこい食事や甘いお菓子、チョコレートは、胃酸の逆流を招きやすいとされています。アルコールや炭酸飲料、コーヒーも刺激になりやすく、胸やけの引き金に。
とくにアルコールの過剰摂取は、胃酸を増やし、逆流を引き起こしやすくするため、飲み過ぎに注意しましょう。
ストレスや睡眠不足が続くと、食道の感覚が敏感になり、わずかな胃酸の逆流でも胸やけを感じやすくなります。
また、消化管の働きは自律神経によって調整されているため、ストレスが続くと胃の動きが鈍くなりがちに。胃もたれを併発するケースも少なくありません。
お腹にかかる圧力が高まると、胃の内容物が食道へ押し上げられやすくなります。
とくにお腹に脂肪がたまっている場合は、胃酸が食道へ上がりやすく、胸やけを感じやすくなるようです。ふだんの姿勢や服装にも注意しましょう。猫背や前かがみの姿勢、ベルトやコルセットによる腹部の締めつけも、お腹を圧迫して胃酸の逆流を招きやすくなります。
加齢とともに、胃酸は食道へ上がりやすくなります。下部食道括約筋(食道の筋肉の一部)の筋力がおとろえ、逆流を抑える力が弱まるためです。
また、歳を重ねると食道のぜん動運動が低下し、逆流した胃酸を胃へ戻す力も弱くなります。若いころと同じ食事内容なのに胸やけが起こる背景には、年齢も関係しているかもしれません。
胸やけを感じたら、まずはお腹への圧迫を減らし、胃酸が逆流しにくい姿勢をとりましょう。外出先でも実践しやすいケアを5つご紹介します。
まずは、ウエスト周りの圧迫を減らしましょう。ベルトを一段ゆるめるだけでなく、ウエストのボタン・ホックも外し、お腹にかかる力をやわらげます。できるだけゆったりした服装を心がけてください。
浅い呼吸が続くと体は緊張モードになり、胃腸の不調につながりやすくなります。
鼻からゆっくりと息を吸い、口から長く吐き出す腹式呼吸を行ってみてください。緊張がほぐれ、体がリラックスモードに切り替わります。吐くときは吸うときの倍の時間をかけるイメージで行いましょう。
食後すぐに横になると、胃酸が食道へ逆流しやすくなります。胸やけがつらいときは、上半身を起こした姿勢で休むとよいでしょう。
たとえば就寝時は、枕を高めにする、背中の下にクッションを入れる、といった工夫で上体に傾斜をつけるのがおすすめです。横向きで寝るなら、左側を下にしてください。胃の出口は体の右側にあるため、左側を下にすると胃酸が食道側へ流れにくくなります。
食生活の見直しは、胸やけ対策に欠かせません。胸やけ中は、一度にたくさん食べず、胃をいたわる意識を持ち食べましょう。
胸やけの症状があるときは、市販の胃腸薬も選択肢の一つです。出過ぎた胃酸を中和する「制酸成分」、弱った胃を元気にする働きのある「健胃生薬」を配合した製品があります。錠剤タイプや顆粒タイプ、ドリンクタイプなどから自分に合った薬を選ぶとよいでしょう。
「胸やけを繰り返す」「むかつきが続く」といった症状がある方は、成分が組みあわさった胃腸薬を選ぶとよいでしょう。
たとえば、KOWAの「キャベジンコーワαプラス【第2類医薬品】」は、胃粘膜修復成分と制酸剤を配合した第2類医薬品です。荒れて傷んだ胃粘膜を修復しつつ、過剰な胃酸分泌を抑えます。
消化を助ける酵素や健胃作用のある生薬も配合されており、弱った胃の働きを整える効果が期待できます。
「すぐに胃がもたれる」「少ししか食べていないのに苦しい」といった不快感に対応する製品です。


胃もたれや胃痛、食べ過ぎ・飲み過ぎによる不快感など、胃の悩みは尽きないものです。
そんな時、すぐに症状に対処できるのが市販の胃腸薬。キャベジン・液キャベコーワシリーズは、錠剤や顆粒、液剤といった多様な剤形と、それぞれ異なる成分配合で、あなたの胃の不調に寄り添います。
キャベジン・液キャベコーワシリーズの各製品を比較表で分かりやすく解説。主な成分や効能効果、そして「どんなときに選ぶと良いか」といったポイントを参考に、ご自身の症状やライフスタイルに適した一本を見つけて、快適な毎日を取り戻しましょう。
キャベジンコーワシリーズは、胃の荒れに直接アプローチ。キャベツ由来の成分であるMMSC(メチルメチオニンスルホニウムクロリド)が、荒れて傷んだ胃粘膜の修復を助けます。加えて、ソヨウ乾燥エキスやセンブリ末といった生薬成分を配合。弱った胃の動きを活発にし、消化機能の調整をサポートしてくれるのです。
胃の不調は人それぞれ。キャベジンシリーズは、胃粘膜修復・胃の働きをサポートする基本処方をベースに、多様なニーズに応えます。錠剤タイプは自宅での常備に、顆粒タイプは水なしで飲める手軽さから外出先での利用に便利です。
また、特定の症状や成分への配慮(ロートエキス有無など)によって細かく選べるので、あなたの胃にぴったりの一本を見つけられます。
| 商品名 | 画像 | 分類 | 剤形 | こんなときに選ぶ | 主な成分とその働き | 効能・効果 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| キャベジンコーワαプラス 200錠 | ![]() |
【第2類医薬品】 | 錠剤 | ★加齢による胃の衰えを感じるようになってきたときに。 ★以前より「胃もたれ」、「胃痛」、「むかつき」などの胃の不快症状が起きやすくなってきたときに。 ★自宅での常備におすすめの錠剤タイプ。 |
MMSC(メチルメチオニンスルホニウムクロリド):キャベツ汁中の胃粘膜修復成分として見つかった成分。荒れた胃粘膜を修復 ソヨウ乾燥エキス:弱った胃の運動を促進し、消化機能・胃液分泌を整える センブリ末:弱った胃の働きを高める ロートエキス3倍散:胃酸分泌を抑え、胃痛を鎮める 炭酸水素ナトリウム:即時型の制酸作用がある など |
胃部不快感、胃弱、もたれ、胃痛、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胸やけ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、食欲不振、消化不良、胃酸過多、げっぷ、胸つかえ、消化促進、胃部・腹部膨満感、胃重 |
| キャベジンコーワα 顆粒 56包 | ![]() |
【第2類医薬品】 | 顆粒 | ★食後に胃もたれ感があるときに。 ★食事とは関係なく胃が痛いときに。 ★少ししか食べていないのに苦しく、食べられないときに。 ★水なしでも飲め、速く溶ける。 ★携帯しやすい顆粒タイプ。 |
MMSC:荒れた胃粘膜を修復する。 ソヨウ乾燥エキス:弱った胃の運動を促進し、消化機能・胃液分泌を整える センブリ末:弱った胃の働きを高める ロートエキス3倍散:過剰な胃酸の分泌を抑える 炭酸水素ナトリウム:胃酸を中和する。 など |
胃部不快感、胃弱、もたれ、胃痛、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胸やけ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、食欲不振、消化不良、胃酸過多、げっぷ、胸つかえ、消化促進、胃部・腹部膨満感、胃重 |
| 新キャベ2コーワ 18包 | ![]() |
【第2類医薬品】 | 顆粒 | ★胃の調子が悪いとき、食事の前に飲んで胃の受け入れ準備を整えたいときに。 ★胃の荒れや痛み、もたれなど、様々な胃の症状に。 ★ロートエキス成分(口の渇きなど)が気になる方に。 ★携帯しやすい顆粒タイプ。 |
MMSC:荒れた胃粘膜を修復する。 ウイキョウ末、ショウキョウ末、チョウジ末、ニンジン乾燥エキス、ウコン末:胃の受け入れ準備を整え、弱った胃の働きを元気にする。 乾燥水酸化アルミニウムゲル、水酸化マグネシウム、合成ヒドロタルサイト:出過ぎた胃酸を抑えつつ、胃壁に保護膜をつくる。 など |
胃部不快感、胃弱、もたれ、胃痛、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胸やけ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、食欲不振、消化不良、胃酸過多、げっぷ、胸つかえ、胃部・腹部膨満感、胃重 |
| 液キャベコーワ 50mL | ![]() |
【第2類医薬品】 | 液剤 | ★弱った胃の働きが気になる時や、胃の不調で食欲がないときに。 ★二日酔いによるむかつきや吐き気をなんとかしたいときに。 ★素早く胃に届けたい方に。 |
6種の健胃生薬:弱った胃の働きを活発にする ウルソデオキシコール酸:脂肪の消化・吸収を助ける カンゾウエキス末:胃の粘膜を修復する 制酸成分:はきけ・胸やけを抑える |
もたれ、はきけ(二日酔・悪酔のむかつき、むかつき、胃のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、飲み過ぎ、食べ過ぎ、胃部・腹部膨満感、消化不良、胸やけ、胸つかえ、食欲不振、胃弱 |
| 液キャベコーワG 50mL | ![]() |
【第2類医薬品】 | 液剤 | ★脂肪分の多い食事による胃もたれや、食べ過ぎ・飲み過ぎで胃が重く感じるときに。 ★胃の運動を助ける生薬成分を重視したい方に。 |
ウコン末・ヒハツ末:お酒による胃の不快症状などを改善する。 オキソアミヂン末・ウコン末:二日酔い・悪酔のむかつきにアプローチする。 など |
飲み過ぎ、はきけ(二日酔・悪酔のむかつき、むかつき、胃のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、胃痛、消化不良、食欲不振、胃重、もたれ、胃酸過多、げっぷ、胃部不快感、食べ過ぎ、胃部・腹部膨満感、胸やけ、胸つかえ、胃弱 |
一時的な胸やけであれば、生活習慣の見直しや市販薬で対処できるケースが多いです。
ただし何度も繰り返すときは、胃腸の病気が隠れている可能性もあります。放置すると悪化してしまうおそれもあるため、注意しましょう。
以下に当てはまるときは、医療機関に相談してください。胸やけの原因がわかれば、適切な治療につなげられます。症状が長引くときは、できるだけ早いタイミングでの受診を検討しましょう。
<受診を検討する目安>
・ 胸やけを繰り返し、日常生活に支障がある
・ 市販薬を2週間以上服用しても改善しない
・ つかえる感覚や飲み込みにくさがある
・ 咳込みが続く
・ 胸に痛みがある
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