管理栄養士ライター高村恵美
12年間管理栄養士として病院などに勤務。家族にいつでも"おかえり"が言えるようライターへ転身後は、忙しいひと・働くひとに寄り添うレシピの提供や、健康コラムを数多く執筆。
自分も同じ立場だからこそ「仕事と家庭の両立に悩む女性を応援したい」気持ちが高まり、悩めるママに向けたコラム執筆も行っている。
オメガ3が多い食べ物の代表は、アマニ油やえごま油といった植物油、イワシやサバといった青魚です。酸化しやすい性質があるため、加熱よりも生での摂取が向いています。成人の1日の目安量は、男性で2.2g、女性で1.7gです。ただし、健康を維持するためには、サラダ油に豊富に含まれるオメガ6との摂取比率も考慮する必要があります。
現代人は摂取バランスが崩れやすい傾向にあるため、効率的に補給できる食品や簡単レシピをマスターしましょう。
脂質は大きく飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられ、オメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)は不飽和脂肪酸の一種に分類されます。
オメガ3脂肪酸に属する代表的な脂肪酸が、α-リノレン酸・EPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)です。
いずれも体内で合成できないため、日々の食事から取り入れる必要があり、必須脂肪酸と呼ばれます。
オメガ3脂肪酸は種類によって多く含まれる食品が異なります。代表的なのは、植物性油に豊富なα-リノレン酸と、魚に多く含まれるEPA・DHAです。また、オメガ3脂肪酸は酸化しやすい性質があるため、加熱調理や保存方法に注意する必要があります。効率よく取り入れるために、オメガ3脂肪酸を多く含む食べ物をおさえておきましょう。
α-リノレン酸は、植物由来のオメガ3脂肪酸で、おもに種子やナッツ・植物油に多く含まれています。ドレッシングやトッピングとして活用でき、日常の食事に取り入れやすいでしょう。

EPAやDHAは、青魚や魚卵・魚の肝といった魚介類に多く含まれています。高温や長時間の加熱によって減少する性質があり、グリルやフライパン調理ではおよそ20%、揚げ物では50%程度失われるとの報告もあります。効率よく摂取するには調理法の工夫が必要です。
参照:「オメガ博士による最新論文紹介」/日本脂質栄養学会
オメガ3脂肪酸の1日あたりの摂取目安量は、成人男性2.2g、女性1.7gです。脂質は重要なエネルギー源であり、必須脂肪酸は体内で合成されないため、年齢に応じた目安量を下回らないように食事で摂取しましょう。
マイワシ1尾で2.1g(2100mg)程度、アマニ油小さじ1/2で2.2g(2200mg)程度摂取できます。ただし、体格や生活スタイルにより必要量には個人差があるため、目安量はあくまで参考程度にとどめましょう。

オメガ6脂肪酸(n-6系脂肪酸)もオメガ3脂肪酸と同様に体内で合成できない必須脂肪酸です。しかも、近年の食生活の変化により、摂取バランスが大きく偏りつつあります。とくに魚の消費量減少に伴い、オメガ3脂肪酸の摂取量が低下しており、栄養バランスの観点から問題視されているのです。
オメガ6脂肪酸には、リノール酸・γ-リノレン酸・アラキドン酸といった種類があります。γ-リノレン酸やアラキドン酸は、リノール酸から体内で合成される代謝物です。成人(18~49歳)の1日の目安量は、男性11~12g、女性9gとされています。
日本人が食品から摂取しているオメガ6の約98%はリノール酸です。サラダ油(コーン油・グレープシードオイルなど)やごま油に多く含まれており、加工食品や惣菜にも多く使われています。
「日本人の食事摂取基準」にある目安量は、欠乏を防ぎ、一定の栄養状態を維持するための最低限必要な量を示した指標です。一方で、将来の健康リスクを遠ざけ、健やかな毎日を目指す観点では、オメガ3脂肪酸:オメガ6脂肪酸=1:2程度のバランスが望ましいと考えられています。
実際に九州大学の久山町研究では、脂肪酸の摂取バランスと健康との関連が確認されているのです。
近年の食生活では、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の摂取バランスが崩れているケースが多く、健康的なバランスからかけ離れた1:10前後に偏っている可能性が示唆されています。要因は、調理油や加工食品の利用増加です。揚げ物や総菜・スナック菓子・マーガリン・ドレッシングといった食品には、サラダ油をはじめとしたオメガ6脂肪酸を多く含む油脂が広く使われています。
一方で、オメガ3脂肪酸を豊富に含む魚介類の消費量は年々減少傾向です。かつて魚中心だった日本の食卓が変化し、脂肪酸の摂取バランスが崩れています。
だからこそ、オメガ3脂肪酸を意識して取り入れつつ、オメガ6を控える意識が大切です。
サーモンとアボカドを使った、手軽に作れるカルパッチョです。サーモンにはEPA・DHA、仕上げに使うアマニ油にはα-リノレン酸が含まれています。火を使わないため、熱に弱いオメガ3脂肪酸を無駄なく摂取できるのもポイントです。レモンのさっぱりとした酸味にアマニ油のコクが加わり、素材の味を引き立てます。
私たちの体を構成する細胞膜には脂質が必要なため、良質な油を選ぶ意識が大切です。体型の変化や健康が気になり始める40代からは、自身の目的に沿った油の摂取を心がける必要があります。まずは油の役割や種類ごとの特徴を理解しておきましょう。
外食や加工食品の利用が増え、脂質を摂取する機会が増えた結果、体脂肪や血中脂質のバランスが乱れやすくなりました。しかし、油はエネルギー源として欠かせない栄養素です。肥満につながるイメージがあり避ける方もいますが、細胞膜の材料として関与しているため、健康維持に脂質は欠かせません。そこで、中性脂肪や悪玉コレステロール値が気になる方に利用されるケースの多い、良質な油に注目が高まっています。
油は構成する脂肪酸によって性質が異なり、体への影響も変化します。それぞれの特徴を理解して使い分けましょう。
トランス脂肪酸は健康リスクが高いため、摂取は控えめに。飽和脂肪酸は大切なエネルギー源ですが、摂りすぎは禁物です。反対に積極的に摂りたいのは、効率的にエネルギーに変換される中鎖脂肪酸。また悪玉コレステロール値を下げる機能が期待できるオメガ3系脂肪酸、オメガ9系脂肪酸もおすすめです。オメガ6系脂肪酸は必須脂肪酸ですが、摂りすぎると健康を損なう原因にもなるので適量を心がけましょう。
機能性表示食品として販売されている主な油は、中鎖脂肪酸、EPA・DHA、α-リノレン酸などです。体脂肪や悪玉コレステロール値の低下など、種類によって役割が異なります。自身の悩みに合わせて使い分け、健康維持に役立てていきましょう。
中鎖脂肪酸は、体脂肪や内臓脂肪が気になる方に利用されることが多い油です。摂取した際の分解スピードが速く、短時間でエネルギーに変わる性質を持ちます。また、体脂肪や内臓脂肪、皮下脂肪を減らす、体脂肪率を低下させる機能が報告されています。
無味無臭で料理の味を邪魔せず、使いやすいのも嬉しいポイント。ただし、加熱すると煙が出やすいため、飲み物やサラダに混ぜて使いましょう。
EPAやDHAは、血中の中性脂肪値を低下させる機能が報告されているため、健康診断の結果が気になる方に向いています。体の中では十分に作り出せないため、意識して摂取しましょう。
EPAやDHAは青魚に多く含まれますが、魚が苦手な人は、精製されたオイルやサプリメントといった機能性表示食品で取り入れる選択肢もあります。ただし、酸化しやすい性質があるため、空気に触れにくい工夫がされた製品を選ぶとよいでしょう。
悪玉(LDL)コレステロール値の低下をサポートしたい場合、α-リノレン酸を含むアマニ油の摂取を意識する方もいます。α-リノレン酸は体内で合成できない必須脂肪酸であるため、食事から積極的に摂取しましょう。
ただし、熱を加えると栄養素が損なわれてしまいます。サラダや納豆などに直接かけて食べるとよいでしょう。毎日小さじ1杯程度を目安に取り入れ、健康習慣のきっかけにしてみてください。なお、酸化が進むと品質が劣化しやすいため、酸化を防げるシームレスカプセルなどを選びましょう。
油の酸化を抑えながら、場所を問わず摂取できる点がシームレスカプセルの利点です。アマニ油や魚油に含まれる栄養素は酸化に弱いですが、継ぎ目のないカプセル構造なら空気との接触を抑えられます。
利便性の高さも魅力であり、個包装のためカバンに入れて外出先へ自由に持ち運べます。飲みやすい小粒で計量の手間もなく、水でサッと飲むだけで済むため、忙しい毎日でも負担になりません。また液状の油にありがちな味や香りを感じにくく、油が苦手な人でも無理なく続けられるでしょう。
健康状態によって、人それぞれ適した油が異なります。内臓脂肪や悪玉コレステロール値など、悩みに合わせた選択が大切です。複数を併用する際は脂質の摂りすぎに注意してください。
機能性表示食品には、中性脂肪やコレステロール、体脂肪への機能が科学的に報告されたシームレスカプセルのアイテムがあります。成分ごとに期待できる機能が異なるため、まずは特徴を把握してみてください。
| 商品名 | 商品 | 分類 | 主成分と期待できる機能 | おすすめの人 | 内容量 | 1日摂取目安量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| EPA・DHAシームレスカプセル |
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機能性表示食品 | EPA・DHA:血中の中性脂肪値を低下させる | 魚を食べる機会が少なく、血中脂質が気になり始めた人 | 111.0g(1包3.7g×30包) | 1包(3.7g) |
| アマニ油(α-リノレン酸)シームレスカプセル |
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機能性表示食品 | α-リノレン酸:血中の悪玉(LDL)コレステロール値を低下させる | お肉や揚げ物が好きで、悪玉コレステロール値が気になる人 | 78g(1包2.6g×30包) | 2包(5.2g) |
| MCTシームレスカプセル |
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機能性表示食品 | 中鎖脂肪酸(オクタン酸、デカン酸):BMIが高めの方の体脂肪や内臓脂肪や皮下脂肪を減らす、体脂肪率を低下させる | 健康診断の数値が気になり、体型を整えたい人 | 93g(1袋3.1g×30袋) | 1袋(3.1g) |
※本品は、事業者の責任において特定の保健の目的が期待できる旨を表示するものとして、消費者庁長官に届出されたものです。ただし、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
※本品は、疾病の診断、治療、予防を目的にしたものではありません。
※食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
EPA・DHAやアマニ油といったオメガ3系脂肪酸と中鎖脂肪酸(MCTオイル)は、併用可能です。目的に応じた栄養補給の選択肢として利用されています。
ただし、脂質の過剰摂取には十分な注意が必要です。一度に多くの量を摂ると、お腹の不快感やお腹がゆるくなる場合があります。体調に合わせて日替わりで使い分けるなど、工夫して取り入れましょう。
機能性表示食品は医薬品とは異なり、「食品」に分類されます。健康サポートに役立ちますが、病気の治療を目的に使う薬ではありません。広告の断定的な表現を鵜呑みにせず、正しい知識を持って、日々の生活を整える補助として活用しましょう。
機能性表示食品は病気を治す医薬品とは異なり、あくまで健康を維持するための「食品」です。医薬品は病気の治療や予防を目的に用いられ、国の厳しい審査を経て承認されます。一方、機能性表示食品は事業者の責任において、科学的根拠を届け出た製品です。日常生活における健康の維持や増進を助ける役割を担います。
機能の内容は、パッケージを確認してみましょう。中性脂肪やコレステロールなど、気になる指標がある場合は、目的に合う製品を選ぶと健康管理により役に立ちます。正しい知識を持ち、バランスのよい食事にプラスする形で活用しましょう。
※参照:健康食品と医薬品の違い ~効果や品質の違い/消費者庁
健康食品を選ぶ際は、「安心・安全」といった広告表現に惑わされないようにしましょう。含まれている成分や摂取の仕方、体質によっては、思わぬ健康被害が起こる可能性もあります。キャッチコピーだけで判断せず、成分量や摂取目安、注意事項をよく確認しましょう。
とくに、持病のある方やアレルギーを持つ方は注意が必要です。「健康に良さそうだし、食品だから問題ない」と安易に判断せず、きちんと医師に相談しましょう。
機能性表示食品の油を生活に取り入れる際は、摂取するタイミングや日頃の習慣も意識しましょう。ちょっとした心がけで、健康を保ちやすくなります。
機能性表示食品は食品であるため、医薬品のように摂取するタイミングが定められているわけではありません。一般的には、食事中または食後の摂取が取り入れやすいとされています。脂溶性食品の場合は、油に溶けやすい性質を持つため、食事に含まれる脂質と一緒に取り入れるとよいでしょう。
健康的な体づくりには、機能性表示食品に頼り切るのではなく、栄養バランスの取れた食事と適度な運動が不可欠です。とくに食生活は、主食・主菜・副菜を基本に、食事のバランスを。適切なエネルギー量の摂取に加え、意識的に体を動かしてこそ、健康維持につながります。不足しがちな成分を補う補助的な位置づけとして活用しましょう。安易に機能性表示食品へ依存せず、ライフスタイル全体を整える意識が大切です。
10年後の自分を健やかに保つには、目的に合わせた油選びが大切です。「とりあえず」や「なんとなく」で選ぶのではなく、自身の健康管理の目的に合っているかを検討しましょう。食事バランスと運動を基本に、機能性表示食品を上手に活用すれば、無理のない健康管理を意識するきっかけになります。食事に良質な脂質を取り入れる習慣を続け、毎日を元気に過ごしましょう。
魚を食べる機会が少ない日が続くと、オメガ3脂肪酸の摂取量が不足する可能性があります。そこで役立つのが、アマニ油を含むサプリメントです。アマニ油に含まれるα-リノレン酸には、血中の悪玉(LDL)コレステロール値を低下させる機能があると報告されています。
酸化や熱に弱い性質を考慮し、直径約4mmの継ぎ目のないシームレスカプセルでフレッシュさをキープ。小粒で飲みやすく、個包装なので外出先でも取り入れやすい点も魅力です。1日2包でオメガ3脂肪酸を2.2g摂取できます。忙しい毎日でも無理なく続けられる方法で、オメガ3脂肪酸を取り入れていきませんか。
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