子どもの頃から紫外線対策は必要?
紫外線はビタミンDの生成などのために必要ですが、浴びすぎると弊害につながるといわれています。
- ・ 日焼けによるシワやシミといった皮膚老化を早める
- ・ 将来、皮膚ガン(メラノーマ)を起こしやすくなる
- ・ 目の病気(白内障、翼状片など)を起こしやすくなり、視力低下につながる
日焼けで皮が剥けてしまうといった、肌荒れも気になりますね。
小さいうちから紫外線対策をし、日焼けをしすぎないよう心がけるのは、子どもが生涯を健康に過ごすために大切なのです。
参考:環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」
子どものために紫外線対策が必要なシーンと具体的な方法
日常生活の中でも、紫外線はつねに降り注いでいます。晴れた日はもちろん、曇りの日でも紫外線対策を習慣化するとよいでしょう。
紫外線量は午前10時から午後2時までが一番強くなります。戸外で遊ばせる時は、できるだけ朝早い時間帯や夕方を選んでください。時間を変えるだけでも、日焼けのリスクを減らせます。
外遊びやアウトドア
長時間直射日光を浴びないよう、屋根やパラソルといった日陰で過ごす時間をつくりましょう。
長袖が安心ですが、暑い日には嫌がる子どもが多いはず。できるだけ肌の露出が少なく、目の詰まった紫外線防止効果のある衣類を選びましょう。帽子を選ぶ際はつばの広さに着目してください。首の後ろに布がついた帽子も、日焼け防止に効果的です。
プールや海水浴といった水遊び
体が濡れると暑さを感じにくいため、長時間夢中で遊んでしまう場合があります。
紫外線対策だけでなく熱中症対策のためにも、こまめに日陰で休憩をとらせましょう。
水はわずかな紫外線しか防げず、水面の反射は紫外線のばく露量を増加させます。つまり、水の中にいても日焼けをするのです。
ウォータープルーフの日焼け止めやラッシュガードを準備しましょう。UVカットゴーグルの使用もおすすめです。
子どもに日焼け止めを塗ってもよい?何歳から使用できる?
子どもに合った日焼け止めなら、積極的に使ってもかまいません。
生後すぐから使用可能と表示されている日焼け止めもありますが、生まれたばかりの赤ちゃんは外出の機会がそもそも少ないはずです。日焼け止めは外出が増える生後2~3か月ごろから使用するとよいでしょう。
大人用の日焼け止めは子どもにも使える?
大人用と子ども用では含まれている成分や製品の特徴が異なっています。
ただし、大人用の日焼け止めでも、敏感肌用の商品では兼用が可能な場合も。
大人用と子ども用の違い
子ども用が紫外線防止に特化しているのに対し、美容や使いやすさといった他の要素も含まれるのが大人用の日焼け止めです。落ちにくい商品は肌に負担をかけますし、香料や肌を美しく見せる成分が含まれている場合もあります。
子ども用日焼け止めの選び方
子ども用日焼け止めと一口にいっても、効果や特徴はさまざま。
以下の項目を参考に、用途にあった日焼け止めを選んでください。
紫外線をブロックする成分
紫外線をブロックする成分には大きく分けて以下の2つがあります。
紫外線吸収剤は日焼け止め効果が高いのですが、肌への影響を考えると、おすすめは紫外線吸収剤不使用の日焼け止めです。
紫外線散乱剤とは、紫外線を肌の上で物理的に反射させる物質。紫外線散乱剤のみ配合し、紫外線吸収剤を含まない商品は「ノンケミカル」とも呼ばれます。
とくに年齢が低いうちは、ノンケミカル処方を選ぶことをおすすめします。
SPF・PA値
SPFは、肌を赤くヒリヒリさせる紫外線B波をカットする目安であり、PAは、主に老化の原因となる紫外線A波をカットする目安です。
SPF・PA値が高い日焼け止めはもちろん効果が高いのですが、それだけ紫外線防止剤の濃度も高くなり、肌への負担は大きくなります。
使用シーンによって日焼け止めを使い分けるのがおすすめです。
日常生活で浴びる紫外線をカットする程度であれば、「SPF15~20」「PA++」で十分とされています。一方、アウトドアや水遊びといった長時間戸外で強い紫外線にさらされる場面では、「SPF20~40」「PA++~+++」を目安にしましょう。
落としやすさ
日焼け止めが肌に残ったままだと、肌荒れにつながるでしょう。
普段使いの石けんや洗浄料で落とせる日焼け止めだと、入浴のついでにラクに落とせるので手軽に使えます。
ただし、落としやすさと紫外線防止効果は反比例する傾向があります。「日常使いには、すぐに落とせる日焼け止め」「今日は炎天下のプールで遊ぶので、落としにくいけれどウォータープルーフにしよう」といった具合で、用途に応じて選んでください。
刺激となる成分
日焼け止めには香りがつけられている商品があります。しかし、子どもは大人よりも香りに敏感です。香りが気になって活動に集中できなかったり、気分が悪くなったりしないよう、香料不使用の無香タイプを選びましょう。
また、石油系成分・合成界面活性剤・エタノールなどが含まれる日焼け止めは、デリケートな子どもの肌には刺激が強い場合があるので注意が必要です。
肌と自然にやさしい。KOWAのノンケミカル日やけ止め「コーラルプロ」
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