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【医師監修】カイロを貼る場所、ベストは?つらい冷えやダイエットにアプローチ!温まる部位と目的別選び方

温熱・冷却HEAT&COOL
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2025/07/23

カイロを貼る場所といえば、お腹や背中が一般的ですが、冷え対策に有効な部位は他にもあります。全身の冷えにアプローチするには、首・手足・腰など太い血管が通っている部分に貼るのがおすすめです。
市販されているカイロは、貼るタイプや貼らないタイプ、持続時間、温度などのバリエーションが豊富にあるため、使用シーンに合ったカイロ選びが大切です。また、低温やけどを防ぐには、タイミングやあて方にも注意が必要です。つらい冷えを、目的に合ったカイロで快適に乗り切りましょう。

  • 成田

    監修医師成田 亜希子

    2011年医師免許取得。初期臨床研修を経て総合診療医として幅広い分野の治療に携わる。
    臨床医として勤務しながら、行政機関での勤務経験もあり地域の健康課題にアプローチした健康寿命延伸、感染症対策などの医療行政にも携わってきた。 国立保健医療科学院、結核研究所での研鑽も積む。 現在、医療法人ウェルパートナー主任医師。

 

冷え対策ができるのは体のどこ?カイロを貼るべき5つの部位

カイロを効率的に使って体をあたためるには、太い血管が通っている場所を意識するのがポイントです。カイロを貼るおすすめの部位を紹介します。

参照:「女性の健康推進室ヘルスケアラボ「冷え」」/厚生労働省研究班

1.首

首の冷え対策には、じっくりとあたためるアプローチが有効です。首には太い血管が通っているため、カイロを首の付け根あたりに貼ると、全身がポカポカしてくるでしょう。厳しい寒さを感じる日には、とくにおすすめです。 ただし、首筋や首の後ろは皮膚が薄いためカイロを直接当てると低温やけどのリスクが高まります。目立たないようにカイロを貼りたい場合は、マフラーなどに挟んで使用するのもおすすめです。

2.お腹

おへその周りをあたためると、お腹全体が温まってリラックスしやすくなります。体調によって、心地よさを感じる場所は異なるかもしれません。手のひらを当ててみて「あたためたいな」と思うところにカイロを貼りましょう。

3.背中

ゾクゾクする感じや、肩の不快感をおぼえたら、背中全体をあたためてみましょう。とくに、肩から背中にかけての広い筋肉をあたためるのがおすすめです。背骨を中心に左右に1枚ずつ、もしくは、肩甲骨の間にカイロを貼るとよいでしょう。

4.腰

「腰が冷えると不調が出やすい」人は、カイロを貼る向きを縦・横の両方試し、しっくりくる方を選んでみましょう。おへその真裏あたりや、その両側がおすすめです。

5.足

足首やふくらはぎは、冷えを感じやすい部位です。靴下の上から貼るタイプのカイロを使用してつま先やふくらはぎをあたためてみましょう。ハイソックスとの併用もよいですね。
筋肉量が少ない女性の中には、太ももに冷えを感じる人もいます。足の付け根の鼠径部も人気の部位です。ぜひ試してみてください。

 

カイロ選び、もう迷わない!6つの判断軸

使い捨てカイロには多くの種類があるため、用途に合った商品を選ぶのがポイントです。
種類や温度、粘着力の強さ、サイズなど、それぞれの特徴やメリットを比べてみましょう。

種類で選ぶ

使い捨てカイロには、大きく分けて「貼るタイプ」と「貼らないタイプ」があり、用途や持続時間が異なります。

背中や足先にピッタリ「貼るタイプ」

「貼るタイプ」は、粘着テープが付いており、衣類に貼りつけて使えるタイプです。背中や腰、足先のように手が届きにくい場所にも簡単に固定でき、あたたかさをしっかり保ちます。腰や足先に適したサイズ展開も豊富です。
ただし、同じ場所に長時間貼り続けると、低温やけどのリスクがあります。時々位置を変えたり、密着しすぎたりしないように注意しましょう。肌への直接使用は禁物です。

手の冷えにおすすめ「貼らないタイプ」

「貼らないタイプ」のカイロは、ポケットに入れておくのに便利なタイプです。手に寒さを感じたら、すぐに取り出して使えますし、「あたたかいグッズを握ると心がホッとする」人もいるでしょう。手袋を外すのが難しい状況でも役立ちます。持続時間が長い商品が多く、1日中あたたかさをキープできる点も魅力です。

持続時間で選ぶ

カイロの持続時間は、約5時間から24時間までとさまざまです。持続時間が過ぎて冷え固まったカイロを身につけても効果はないため、外出時間が長いときは、できるだけ持続時間が長いカイロを選びましょう。あたたかさを保てて、交換する手間も省けます。

サイズで選ぶ

カイロには、通常サイズとミニサイズがあります。子どもや小柄な方にはミニサイズ、腰やお腹、広い範囲をあたためるなら通常サイズがおすすめです。
また、足専用や靴下用など、特定の部位にフィットするデザインのカイロもあります。冷えを感じる部位や用途に合わせて選びましょう。

温度で選ぶ

使い捨てカイロの平均温度と最高温度は、パッケージの記載を確認しましょう。最高温度は、40℃台から60℃台までと商品によって幅があります。従来のカイロでは熱すぎる方や、夏季の冷房対策が目的の方、肌が弱い方や高齢者は、やさしいあたたかさの低温タイプを選ぶと安心です。一方、寒い屋外で作業やレジャーをする人には、高温タイプの商品もありますので、目的に合わせて選びましょう。
また、使い捨てカイロに加え、最近では充電式のカイロも人気です。温度が3段階くらいで設定できる商品が多いので、日によって温度を変えたい方は、選択肢に加えてみるとよいでしょう。

粘着力で選ぶ

長時間使用する日やズレが気になる方は、粘着力が強い、貼るタイプを選ぶとよいでしょう。ただし、はがす際に衣類を傷める可能性があるため、注意が必要です。

コスパで選ぶ

コストパフォーマンスを重視するなら、大容量タイプを選ぶと1枚あたりの値段が安くなります。とはいえ、カイロの有効期限は一般的に2~5年。使い切れなければ無駄になってしまいます。使用頻度を考慮して、適切な量を購入しましょう。

 

シーン別!おすすめカイロのタイプ

カイロを貼る場所、ベストは?

使用シーンによって、適したカイロのタイプは異なります。判断の軸となるのは「時間」と「場所」。3つのパターンを紹介しますので、カイロ選びの参考にしてください。

室内での使用

「重ね着しても寒い」「電気代を節約したい」そんな室内での使用には、温度が高すぎないカイロを選びましょう。
低温タイプなら、体を適度にあたためつつ、長時間使用しても低温やけどのリスクを最小限に抑えられます。ただし、うっかり装着したまま寝てしまうと低温やけどの恐れがあるので、注意してください。

室内使用におすすめのカイロ


  • おすすめのタイプ:肌にやさしい低温タイプのカイロ
  • 平均温度:40~50℃程度
  • 保温持続時間:8~14時間程度

通勤通学や短時間の使用

「通勤・通学の間だけあたためたい」。そんな短時間での使用には、保温持続時間が10時間以下のカイロが適しています。
足先だけ冷える場合は、靴や靴下専用のカイロもおすすめです。

短時間使用におすすめのカイロ


  • おすすめのタイプ:通勤・通学に便利な小型タイプや、短時間持続の貼るカイロ
  • 平均温度:35~55℃程度
  • 保温持続時間:10時間以下

屋外での使用

真冬に屋外で作業をする日や、ウィンタースポーツ・試合観戦には、温度が高めで持続時間の長いカイロが必要です。
外気温が低いと、カイロ自体の温度が上がりにくく、冷えるのも早くなります。「屋外専用」「長時間持続」の表記がある商品を選びましょう。

屋外使用におすすめのカイロ


  • おすすめのタイプ:長時間使用できる高温タイプのカイロ
  • 平均温度:50~60℃
  • 保温持続時間:10~14時間
 

寒い季節も、冷房対策も!ホッカイロで手軽に心地よさをプラス

肌寒い季節の変わり目や、夏の冷房が効きすぎたオフィス、冬の厳しい寒さ。体の中から冷えを感じると、気分まで沈んでしまったり…そんな時、手軽に体の不快感を和らげ、心地よい温かさでサポートしてくれるのが「ホッカイロ」。
ホッカイロは、衣類の上から貼るタイプや、ポケットに入れて持ち運ぶタイプ、特定の部位をじんわり温めるものまで、様々な種類があります。それぞれの特性を理解し、ご自身の「冷え」の状況や活動シーンに合わせて選べば、より快適な温かさを感じられるでしょう。
ホッカイロを選ぶ際は、使用するシーンや、どの程度の温かさを求めるかによって種類を使い分けるのがおすすめです。

貼る?貼らない?使い勝手で選ぶ

ホッカイロを選ぶ際、まず検討したいのが「貼るタイプ」か「貼らないタイプ」か。
それぞれに異なる特長があり、ご自身のライフスタイルや温めたいシーンに合わせ使い勝手で選べば、より快適な温かさを感じられるのです。

貼るタイプ

衣類に直接貼ることで、特定の部位を安定的に温められます。
腹や腰、肩など、ピンポイントで温かさを感じたい時に便利です。薄着の時でも目立ちにくい薄型タイプもあります。

貼らないタイプ

ポケットやバッグに入れて持ち運び、必要な時に手で握って温かさを感じられます。通勤・通学時やアウトドアなど、広範囲を温めたい場合や、移動が多いシーンに適しています。

温かさのレベルで選ぶ

ホッカイロには、やさしい温かさのものから、しっかり温まる高温タイプまで、様々な温度設計があります。

やさしい温かさ(低温設計)

冷房対策や、従来のカイロが熱すぎると感じる方、長時間使用したい方におすすめです。じんわりとした温かさが持続します。

しっかりとした温かさ(高温設計)

屋外での長時間の活動や、特に強い寒さを感じる時に適しています。すぐに温まる特性を持つ商品もあります。

持続時間で選ぶ

通勤や通学の短時間だけ温めたいのか、一日中、あるいは夜通し温かさを感じたいのかによって、持続時間も重要な選び方のポイントに。短時間タイプから24時間持続する商品までありますので、ご自身の活動時間に合わせましょう。

あなたの冷え対策に!ホッカイロシリーズ比較表

ホッカイロシリーズは、用途に応じた豊富なラインナップで、あなたの冷え対策をサポートします。ご自身の状況にぴったりのホッカイロを見つけて、快適な温かさを手に入れてください。

商品名 画像 特徴 こんな方にオススメ 持続時間
ホッカイロ Hokkairon(ホッカイロン)冷房対策用 貼るレギュラー ・熱くなりすぎない低温設計(平均温度50℃)
・身体にフィットしやすい軽量薄型設計
・冷房による寒さや冷えがつらい方
・薄着でも目立ちにくい薄いカイロを探している方
・従来の貼るカイロでは熱すぎると感じている方
約8時間(40℃以上を保持し、持続する時間)
ホッカイロ Hokkairon(ホッカイロン)貼るレギュラー ・おなかにやさしいあたたかさ(平均温度47℃)
・身体にフィットしやすい軽量薄型設計
・冷えがつらい女性
・1年中使いやすいやさしいあたたかさのカイロを探している方
・従来の貼るカイロでは熱すぎると感じている方
約14時間(40℃以上を保持し、持続する時間)
ホッカイロ Hokkairon(ホッカイロン)高温 貼らない レギュラー 屋外専用カイロ ・しっかり温かい高温設計(最高温度76℃)
・すぐに温まる屋外専用カイロ
・屋外でもしっかり寒さ対策したい方
・通常のカイロのあたたかさでは満足できない方
・すぐに温まるカイロを探している方
約14時間(40℃以上を保持し、持続する時間)
ホッカイロ 貼らない レギュラー ・衣類に貼らずに使用できる手軽で便利なホッカイロ
・持続時間はたっぷり長持ち
・通勤・通学、アウトドアや長時間の外出時に使いたい方
・ポケットやバッグに入れて使いたい方
約24時間(40℃以上を保持し、持続する時間)
ホッカイロ 貼る レギュラー 10個 ・衣類に貼るだけで、いつでもどこでもぽっかぽかに
・冷えた体を優しく包み込む温かさ
・手軽で使いやすい貼るタイプだから、外出時や寒い日の冷え対策使いたい方
※直接肌に貼らないでください。低温やけどのおそれがありますので、ご注意ください。
約14時間(40℃以上を保持し、持続する時間)
ホッカイロ 貼らない ミニ ・衣類に貼らない、便利なミニホッカイロ
・ミニサイズながら暖かさはしっかり持続
寒い日の通勤・通学に手軽に使いたい方 約12時間(40℃以上を保持し、持続する時間)
ホッカイロ 貼る ミニ ・貼るだけ簡単、冷え対策をスマートに
・適正温度を安定的にキープ
・スポーツ観戦やレジャー、寒い屋外で使用したい方
・体の部位(お腹・肩・腰・足元など)をピンポイントで温めたい方
※直接肌に貼らないでください。低温やけどのおそれがありますので、ご注意ください
約10時間(40℃以上を保持し、持続する時間)

※ご注意
ホッカイロは肌に直接貼らないでください(「貼る」タイプの場合も衣類の上に貼付)。低温やけどのおそれがありますので、特に就寝時は使用しないでください。ご使用の際は、製品のパッケージに記載されている「使用上の注意」を必ずご確認ください。

 

安全にカイロであたたまるには?使い方と注意点

体だけでなく心もあたためてくれるカイロも、使い方を誤ると低温やけどのリスクがあります。安全で心地よく使うために、注意点を確認しておきましょう。

袋から出して軽く振るだけでOK

カイロは、外袋から出して軽く振るだけで発熱が始まります。昔のカイロは、中身をよく混ぜるために揉む必要がありました。しかし、最近はカイロの品質が向上し、揉まなくても発熱するようになっています。
揉んでしまうと、逆に発熱が妨げられる恐れも。とくに、貼るタイプのカイロは、揉むと内容物が偏る場合があるので注意しましょう。

寝るときは使用を控え、低温やけどに注意

カイロを使う際、とくに注意すべきは「低温やけど」です。
低温やけどは、体温より高め(44~50℃)のカイロや湯たんぽに長時間触れ続けると起こる可能性があります。短時間なら問題がない温度でも、長時間触れ続けるとやけどを引き起こす可能性があるのです。とくに、高齢者や子どもがカイロを使用する際は、十分注意しましょう。また、皮膚表面に影響が少なくても、深部に損傷がおよび、医師の治療が必要になるケースもあります。
低温やけどの予防には、温度と接触時間が重要です。カイロは肌着や衣類の上に貼り、体をほんのりあたためる程度にするとともに、長時間同じ部位にあて続けないよう注意しましょう。以下の予防方法で、低温やけどのリスクを減らせます。

低温やけどの予防方法


  • ・寝るときには使わない
  • ・暖房器具と一緒に使わない
  • ・長時間同じ部位にあて続けない
  • ・肌に直接あてず、衣類に貼ったり、布でくるんだりする

食品の保温には使用不可

「カイロをお弁当箱と一緒に入れておけば、ほんのりあたたかいご飯が食べられるのでは」と考える人もいるかもしれません。しかし、カイロの発熱温度は雑菌の繁殖に適しているため、食品の安全性を損なう恐れがあります。カイロを食品の保温に使用するのはやめましょう。
そもそも、カイロが発熱するには酸素が必要です。身につけていれば、身体の動きで空気の流れが生まれてあたたかさが持続しますが、お弁当箱のような密閉した空間では十分に熱を放出しない可能性があります。

 
最初はお試しで貼ってみて、自分にとってのベストを見つけよう

「カイロを貼ると調子がよい部位」は、人によって違います。ある人にとっては「ポカポカして気持ちいい」と感じられても、別の人にとっては「貼るとのぼせてしまう部位」かもしれません。
まずは短時間の使用で試し、自分にとってのベストな場所を見つけましょう。お気に入りのカイロが見つかったら、銘柄をメモしておくのも忘れずに。災害時にも役立ちますので、防災バッグにも入れておくとよいですね。

 
監修医師からのアドバイス

カイロは体をほんのりあたためるのに適しています。体の冷えはさまざまな不調の原因となるため、冷えやすい方はカイロを活用してみましょう。
体の冷えは冬だけではなく、薄着になり始める春や冷房がきつくなる夏などにも深刻な問題となる場合があります。カイロには多くのタイプがありますので、一年を通して体質やシーンに合ったカイロを使用しましょう。

ただし、カイロは使用方法を誤ると低温やけどなど健康上のリスクも生じます。使用するときは注意書きをよく読んで、使用時間や使用部位を守りましょう。
また、カイロの使用などのセルフケアを続けても体が冷えやすく、だるさなどの体調不良が続くときは何かの病気が隠れている場合もあります。軽く考えず、早めに医療機関を受診して医師に相談しましょう。