喉がイガイガしてつらいときは、ウイルスや喉の使いすぎなどいくつかの原因が考えられます。まずは乾燥対策が必須。空気が乾燥する時期は、のど飴やマスクなど、すぐに始められる対策をしていきましょう。また、実際に症状が出てしまったら、喉を休めながらのど飴を舐めたりうがいをしたりするなど、喉をいたわりましょう。
喉が痛い、イガイガする。原因は何?
喉が痛んだり、イガイガするときの原因はいくつか考えられます。大きく分けると、【1】ウイルスが原因の場合と、【2】物理的に喉に負担がかかって起こる場合があります。細かくかんがえられる原因について紹介しましょう。
細菌やウイルス
喉は外から食物を取り入れる窓口なので、食べ物や空気と一緒に細菌やウイルスが侵入しやすい場所です。ストレスや疲れによって喉の抵抗力が落ちると、喉に細菌が感染してイガイガしたり痛みを感じたりしやすくなります。いわゆる「喉風邪」です。
乾燥や気温
乾燥や寒さ、熱さによって喉に違和感が生じる場合もあります。喉の粘膜は乾燥すると防御機能が低下して、細菌やウイルスに感染しやすくなります。口呼吸も喉が乾燥しやすくなる要因の一つ。乾燥によって喉に違和感が起きている人は、鼻呼吸を意識するようにしましょう。
また、熱い食べ物や飲み物を摂取したり、熱い空気を吸い込んだりすると、喉にやけどができてしまい、違和感をおぼえる場合もあります。
大声を出すなど喉の酷使
大声を出したり、長時間にわたって話し続けたりと、普段以上に声を使うと、喉が刺激されて炎症を引き起こします。このケースは喉の酷使が原因なので、できるだけ声を出さないようにするのが喉の違和感を解消する一番の近道です。
ハウスダストや花粉など外からの刺激
ハウスダストや花粉が喉を刺激してしまい、違和感が生じるケースもあるでしょう。ホコリアレルギーやダニアレルギーがある人、花粉症の人は、これらが原因となる場合も。また、タバコの煙が刺激となって喉に違和感をおぼえる場合もあります。
飲酒
飲酒が喉の痛みや違和感の原因になる場合もあります。飲酒をすると体内ではアルコール分解が行われます。その際に大量の水が必要となり、細胞から水分が奪われていきます。結果として喉が乾燥してしまい、炎症が生じて違和感をおぼえるようになるのです。
また、アルコール濃度が高いお酒をそのまま飲んだ場合は、アルコールが刺激となり直接喉の粘膜を傷つけ、痛みを引き起すケースも。結果、声が枯れてしまうのです。
逆流性食道炎
逆流性食道炎は、胃酸が逆流してしまい、食道に炎症を起こす病気です。胃酸はとても刺激が強いため、食道とともに喉も傷つけられてしまい、喉に違和感が生じます。逆流性食道炎では、喉の違和感とともに、胸やけも感じられます。
喉がイガイガしないようにするには?
できるだけ、喉のイガイガや不快感が現れる前に防ぎたいところです。イガイガや乾燥をから喉を守る以下のポイントを押さえておきましょう。
喉を酷使しない生活行為と生活習慣
まずは普段の生活の中で喉を傷めやすい行為や習慣の見直しが大切です。
例えば、会話で長時間声を出し続ける、カラオケでずっと歌いっぱなし…といった行為は喉によくありません。
他にも、飲酒や喫煙、刺激の強い食べ物を好んで食べるといった生活習慣は喉に負担をかける可能性があります。
日常生活を見直し、これらの行為はなるべく避けるよう心がけましょう。
うがいをする
うがいは、喉から侵入したウイルスやほこりを、洗い流してくれます。冬季の空気が乾燥する季節はとくに、ウイルスが口から侵入してしまうので、外出したらうがいをするようにしましょう。水での基本的なうがいをする他に、うがい薬やお茶を取り入れてみましょう。
口呼吸から鼻呼吸へ
口呼吸は、唾液を蒸発させます。すると口の中が乾いて喉も乾燥してしまい、風邪などウィルス性感染症にかかりやすくなります。口呼吸の自覚がある人はなるべく鼻呼吸を心がけ、なかなか改善しない場合は耳鼻咽喉科で相談してみてもよいかもしれません。
加湿器やマスクで乾燥対策
喉のイガイガや違和感を防ぐには、乾燥対策は必須。室内の空気が乾燥しないように、加湿器などで湿度50~60%を保てるようにするとよいでしょう。外出時はマスクを着用し、水分補給も忘れずに。
家に入る前に消毒する、花粉を払う
新型コロナウイルス感染症が流行して以来、手洗いやアルコール消毒は私たちの生活習慣に組み込まれるようになり、習慣になっている人は多いことでしょう。ウイルスが付いた手指で食べ物などに触れれば、喉までウイルスが達する可能性もあるので、こまめに手洗いや手指の消毒は行いたいところ。花粉が原因で喉に違和感が生じている場合は、家に入る前に付着した花粉を払うのも、対策の一つとなるでしょう。
免疫力を低下させない
免疫力があれば、ウイルスが喉に侵入しても排除してくれます。栄養バランスのよい食事をとり、適度な運動と十分な睡眠を確保する、ストレスを溜めないなど、規則正しい生活が送れるように心がけるのも大切です。
喉がイガイガしてしまった場合の対処法は?

実際に喉がイガイガしてしまったときは、どのように対処すればよいのでしょうか。自分でできる対処法を紹介します。
喉を潤す
喉がイガイガしたときは、のど飴やトローチで喉を潤しましょう。のど飴を舐めると唾液が分泌され、口の中の乾燥を防げます。仕事などで喉飴が舐められない場合は、休憩時間などにのどスプレーを利用するのもよいでしょう。
うがいをする
うがいは予防にも役立ちますが、違和感をおぼえた場合も、まずはうがいをしてみましょう。喉に異物が付いているなら、うがいによって洗い流せる場合もあります。喉がイガイガしているときはもちろん、外出先から帰ってきた際なども、うがいのタイミングとしてよいでしょう。
アレルギーの原因を見直してみる
喉の違和感が、アレルギー症状だと考えられる場合もあります。ハウスダストやダニなど、住空間によって引き起こされるアレルギーもあるので、心当たりがあれば徹底的に部屋の掃除をしてみるのもよいでしょう。特定の食べ物にアレルギーがある場合もあるので、心当たりのある人は、アレルギー検査を行ってみるのも有効です。
喉に違和感があるときの食べ物
喉がイガイガしたり、違和感を感じたりしていると、いつも通りの食事をするのが難しい場合もあります。そんなときには、何を食べればよいか迷うでしょう。
抗菌作用や殺菌作用があるはちみつやネギはもちろん、飲むとスーッとするカモミールティーやミントティーは、喉がイガイガしている場合でも喉に負担をかけません。おかゆなどの柔らかくて消化のよい食べものは、喉が痛い際の食事に適しています。
喉に違和感がある場合注意したい食べ物として、香辛料などの刺激物は喉の状態を悪化させる可能性もあるので、避けましょう。
乾燥や喉の使いすぎにより引き起こされる喉の違和感はつらいもの。喉がイガイガしやすい人は、空気が乾燥している時期などは予防に力を入れましょう。喉の違和感が生じたら、無理せずのど飴をゆっくり舐めたり、うがいをおこなうなど対処していきましょう。
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