肘サポーターとは?
肘サポーターは、「非医療用」と「医療用」の2つの区分があり、それぞれ使用目的が異なります。
■ 非医療用:肘に装着することで肘の動きを制限して、日常生活の動作やスポーツ時に繰り返される肘の動きによる負担を軽減するためのサポーターです。
肘の冷え対策として保温を目的とした商品もあり、通信販売やドラックストアなどで購入することができます。
■ 医療用:肘の痛みなどの障害を持つ方を対象に、肘のケガ予防・再発防止や患部の保護・痛みの軽減を目的に使われるサポーターです。
医師の診断により症状の治療に必要だと判断された場合には処方されることもありますが、通信販売やドラックストアなどで買うこともできます。
肘サポーターの種類
肘サポーターは、装着方法と使用シーンによって分類できます。
装着方法による分類
肘サポーターの装着方法は大きく分けて「はめるタイプ」「巻くタイプ」「サイズ調節ができるタイプ」の3つがあります。
■ 「はめるタイプ」
装着の手軽さを重視する方には「はめるタイプ」がおすすめです。ゴムのように伸縮性のある筒状の肘サポーターをはめるだけなので、手軽に装着できます。
テーピングの理論を応用して設計されている商品であれば、テーピングの専門知識がなくてもはめるだけでテーピングの効果を期待できるのです。
テーピングのようにグルグルと巻く必要がないので装着時間の短縮にもなります。
■ 「巻くタイプ」
肘サポーターの着脱回数が多い方には「巻くタイプ」がおすすめです。片手で取り外しが簡単にできるものが多く、バンドを巻いてファスナーなどで固定して使います。
基本的に大幅なサイズ調整はできないので、自分の腕のサイズに合った商品選びが必要です。
■ 「サイズ調節ができるタイプ」
サイズ幅の柔軟性と固定力の高さを求める方には、「サイズ調節ができるタイプ」がおすすめです。
長めのベルトを自分の腕の太さに合わせて巻き付け、マジックテープで固定します。固定力が高いので、関節の動きをしっかりと制限できるのがうれしいポイントです。
使用シーンによる分類
■ 日常生活で使うタイプ
日常生活のなかで、肘の冷えによる違和感や不安感、何気ない動作で肘に不快感があるとき、重い荷物を持つときの肘の負担感の軽減に役立ちます。衣服とのかさばりが少ないように薄手のタイプが多いです。次の2種類に分けることができます。
- ● 冷え対策用
- ● 肘の動きを制限して肘の負担を軽減するもの
■ スポーツ時に使うタイプ
スポーツ用の肘サポーターは、それぞれの種目の動作に合わせて肘の負担を軽減するよう設計されています。
例えば、野球では投球動作の肘の負担、バレーではレシーブなどで床に滑り込むときの肘の衝撃、スポーツ全般では筋肉の無駄な動きによる負担などです。
スポーツ選手以外であっても物を持ち上げる動作やタオルを絞る動作による負担を軽減できるタイプもあります。おもなスポーツ専用の肘サポーターの種類は以下のとおりです。
- ● テニス用
- ● ゴルフ用
- ● 野球用
- ● バスケット用
- ● バレーボール用
肘サポーターの選び方
自分に適した肘サポーターを選ぶためには、以下の4つのポイントをチェックしてみましょう。
使用シーンをチェック
肘が辛いのは日常生活なのかスポーツ中なのかを考慮してタイプを選びましょう。また、冷えによる違和感や不安感であれば保温用が適しています。
サイズをチェック
肘サポーターの効果を得るには、サイズ選びが重要です。小さすぎると血流を妨げてしまい、大きすぎると適切に肘をサポートすることができません。
ベルトやマジックテープでサイズ調整ができるタイプであれば、自分にぴったりフィットさせることができます。
通気性をチェック
特に肘サポーターを長時間着用する場合は、通気性の良い素材のものを選びましょう。メッシュ素材は、通気性に優れているのでおすすめです。
日常生活で使用する場合
日常生活で着用する場合は、薄手で肌触りの良い生地の肘サポーターがよいでしょう。装着感が自然で服の中で着用しても違和感なく過ごすことができます。
肘サポーターを装着する時の注意点
こちらでは、肘サポーターを使う際の注意点を4つお伝えします。
肘サポーターは必要なときだけ着けましょう
肘サポーターは、日常的に長時間着けてしまうと筋力が衰えてしまう可能性があるため、必要なときにだけ使うようにしましょう。
運動後や休憩中には肘サポーターを外し、筋力が衰えないようにすることも健康な肘を保つうえで必要なことです。
寝るときは外しましょう
肘の不安感や違和感を軽減するのに、サポーターにはある程度の締めつけが必要です。
日常生活や運動中は筋肉が動くことで血液の流れが保たれますが、寝ているときはほとんど動きません。そのため、血行不良を起こす可能性があるのです。就寝前には肘サポーターを外して寝ましょう。
締めすぎに注意しましょう
肘サポーターを強く締めすぎると血流を妨げてしまう場合があります。サポーターを装着したときにしびれたり、肌の色が変わっていたりする場合は、強く締め付けすぎているかもしれません。
また、サポーターのサイズが小さすぎる場合も同様に注意が必要です。力加減とサイズ選びには気を付けましょう。
肘サポーターを使っても痛みが続くときは
肘サポーターを使っても肘の違和感や不安感が一向に軽減されずに長期化するときには、別の原因が隠れている可能性があります。その場合は、必ず専門家や医師に相談しましょう。
肘サポーターを使って負担を軽減し、快適に過ごそう
肘サポーターは、さまざまな種類があり選び方を間違えたり、適切な使い方ができていなかったりすると効果を得ることはできません。
自分の肘はどんな場面で負担感があるのか、装着方法は手軽さを重視するのか、少し手間はかかってもサイズ調整が効くタイプにするのかなど、あなたの優先度に合わせて選ぶとよいでしょう。
また、肘サポーターをすることで負担感が和らぐからと言って、ずっと着けっぱなしでは肘周りの筋力が低下してしまいます。寝るときや休憩中は外すように心がけが必要です。自分に合った肘サポーターを正しく着用して、より快適な生活を目指しましょう。
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