看護師ライター北村由美
看護師として総合病院、地域病院、訪問看護ステーション等で約30年勤務。超低出生体重児から103歳の高齢者まで看護を経験。
自らが家族の介護を行う中「自分の知識、経験が困っている人の役に立てるのではないか」と考えるようになり、ライターを開始。「読者が共感できる記事」をモットーに医療・健康分野の記事、看護師向け記事を執筆している。
日焼け止めの効果を持続させたいなら、2~3時間おきの塗り直しが必要です。しっかり塗っても、手や衣類に触れたり汗をかいたりして、知らないうちに日焼け止めは落ちてしまいます。しかし、大切と分かっていても、塗り直しは面倒くさいと感じる方が大半です。
メイクの上から塗り直すなら、スプレーといったアイテムを選ぶとよいでしょう。
紫外線は1年を通して降り注いでおり、肌はいつもUVA(紫外線A波)やUVB(紫外線B波)を浴びるリスクにさらされているため、季節やシーンに合わせた対策が重要です。
日焼け止めは、適切なタイミングでの塗り直しが大切です。しかし、興和株式会社が日焼け止めについて行った調査によると、「塗り直すのが面倒」と感じている人の割合は男女とも半数以上でした。
以下は、調査結果の一部です。
<調査期間>
2023年3月17日(金)~2023年3月20日(月)
<対象者>
20~49歳の男性・女性で、1,000円以上の日焼け止めを自分で購入し、自分で使用している人
<調査人数>
600人(クロス・マーケティングモニターへのインターネット定量調査)
<内容:日焼け止めの塗り直しについて>
「塗り直すのが面倒」と感じている人の割合
男性63.7%、女性71.3%
※株式会社クロス・マーケティング調べ
結果より、日焼け対策を効果的にできていない人が多いと考えられます。日焼け止めについて、あらためて認識を深め、塗り直しの方法も見直しましょう。
日焼け止めは、紫外線を防ぐために、乳液やクリームの成分に加えて、紫外線防止剤が配合された化粧品です。効果は「PA」と「SPF」で表されます。
PAとは、UVAを防ぐ効果の指標です。効果の程度は「+」で示され、「PA+~PA++++」の4段階に分類されます。
UVAは「生活紫外線」とも呼ばれ、日常的に浴びやすい紫外線です。波長が長いため肌の奥深くまで届き、ダメージが蓄積すると、日焼けによるシミを引き起こす可能性があります。雲や窓ガラスを通過する性質があるため、天候に関わらず注意が必要です。
SPFとは、UVBを防ぐ効果の指標です。「2~50」の数値で表されます。数値が大きいほどサンバーン(肌が赤くなる日焼け)を防ぐ効果が高く、「50+」が最高です。紫外線は浴びてから20分程度で日焼けするとされており、効果の持続時間は「20分を1単位」として計算できます。以下は一例です。
日焼け止めが肌に十分ある状態で、「何も塗らない場合と比較して、どれくらいの時間日焼けを予防できるか」を表した数値です。使用するシーンには個人差があるため、表示通りにはならないと考えた方がいいでしょう。目安としてとらえるのが大切です。
参照:上手に選ぼう 日焼け止め化粧品/東京都健康安全研究センター日焼け止めは、屋外に出る30分前には塗りましょう。塗ってから肌になじむまで、15~30分程度かかるといわれているためです。UVAは雲や窓ガラスを通過する性質があるため、屋内で過ごすときも欠かさないようにしてください。塗り忘れを防ぐために、毎朝のスキンケアに取り入れるのがおすすめです。
日焼け止めは、塗っているつもりでも塗りムラが生じる可能性があります。重ね塗りをすると、ムラをなくせるため効果的です。1度塗ったあと再度同じ量を取り、全体に塗り広げましょう。
紫外線は1年中降り注いでいるため、日焼け止めは1年を通して必要です。季節ごとの紫外線量と、とくに注意が必要なシーズンを把握しておきましょう。
気象庁の紫外線観測データから、夏に強く・冬に弱くなり、南に行くほど強くなるのが分かります。下記は、2023年の「日最大UVインデックス(解析値)の月平均値全国分付図」のうち、1月・4月・7月・10月の状況をあらわした図です。
紫外線は季節や地域により強さは変わりますが、1年を通して降り注いでいるため、対策は欠かせません。
日差しの強い夏は紫外線対策を意識して行う人は多いでしょう。しかし、意外と注意しなければならないのは、春や秋です。春は夏ほどの日差しではなく、秋は暑い時期が過ぎた後のため、しっかり対策する夏と比べて油断しがちになります。日によっては夏並みになるときもあるため、しっかりと対策をとらなければなりません。
紫外線の強さは季節により変わるため、日焼け止めは季節に合わせて選ぶのがおすすめです。
3月あたりから次第に紫外線量は増えていき、5月になると夏と同じくらいになる日もあります。油断せずにしっかりと対策をとるのが大切です。屋内で過ごしていても、窓ガラスからは紫外線が侵入します。SPFは低めでも、PA値は高い日焼け止めを選ぶのがポイント。「SPF20~30」「PA++~+++」を目安にして選んでみてください。春は乾燥しやすい時期でもあるので、保湿成分にも着目してみるといいでしょう。
夏は最も紫外線が強くなる時期で、十分な対策が必要です。場所やシーンによって使い分けるといいでしょう。
屋内で過ごすときは「SPF20~40」「PA++~+++」、炎天下の海や山のレジャーなどでは「SPF40~50 +」「PA+++~++++」を目安に選んでみてください。海やプールでは、汗や水で落ちにくい「ウォータープルーフ」と表示された日焼け止めを選ぶといいでしょう。
紫外線は弱くなっていきますが、夏に浴びた紫外線で、肌はダメージがある状態です。対策を怠ると日焼けによるシミ、肌のハリに影響をもたらす可能性があるため、引き続き対策をとりましょう。「SPF30」「PA++~+++」程度を目安に選んでみてください。
冬は降り注ぐ紫外線量が少ないため、日常生活ではSPF・PAが低めの日焼け止めで十分です。「SPF20~30」「PA++」程度を目安にしましょう。湿度が下がり乾燥する時期なため、保湿成分を含んだ製品がおすすめです。スキーやスノーボードなどのレジャーシーンでは紫外線が雪に反射し、雪焼けしやすいため注意してください。「SPF50」「PA+++~++++」の日焼け止めを選ぶようにしましょう。
太陽の下で、思いっきり笑いたい。でも、自分の肌や、大切な自然へのやさしさも、決して妥協したくない。
肌と自然、どちらも大切にしたいあなたの想いに応える日やけ止めが、KOWAの「コーラルプロ」です。
紫外線防御効果は、国内の表示基準で最高値となる「SPF50+・PA++++」。真夏の日差しが厳しい日や、レジャーシーンの強い紫外線から、あなたの肌をしっかり守ります。処方は、肌への負担を考慮した紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)。
仕上がりは2種類から選べます。白浮きしにくい自然な「ノーマルタイプ」と、メイク下地にもなり、上品なツヤ肌を演出する「パールタイプ」。
汗・水に強いウォータープルーフ処方のため、アクティブな一日も頼もしいパートナーに。
もう、あきらめない。肌と自然に心地よい選択で、太陽をもっと好きになる毎日の始まりです。
「コーラルプロ」には、仕上がりの好みに合わせて選べる2つのタイプがあります。どちらも紫外線防御効果は国内の表示基準で最高値となる「SPF50+・PA++++」。肌と自然へのやさしさを考えた処方も共通です。
| 商品名 | コーラルプロ パールタイプ 日やけ止めクリーム 50g 顔・からだ用 | コーラルプロ ノーマルタイプ 日やけ止めクリーム 50g 顔・からだ用 |
|---|---|---|
| 商品 | ![]() |
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| 特徴 | ツヤ肌仕上げで、紫外線カット | 自然な仕上がりで、しっかりガード |
| 仕上がり | 微細なパール剤(マイカ)を配合。メイクアップ効果で、肌を自然にトーンアップし、上品なツヤ肌に仕上げます。 | 色は付かず、自然な仕上がりに。白浮きしにくい、しっかりとした塗り心地で、強力な紫外線から肌を守ります。 |
| こんな方に |
● 化粧下地としても使いたい方 ● 自然なツヤ感や、明るい肌印象が好みの方 |
● シーンを選ばずシンプルに使いたい方 ● 日焼け止め特有の白浮きが気になる方 |
| 紫外線防御効果 | SPF50+ / PA++++ | SPF50+ / PA++++ |
| 両タイプ共通の特徴 |
■肌と自然への配慮 紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル処方)に加え、以下の6つの成分を使用していません。 ・パラベン(防腐剤) ・鉱物油 ・合成着色料 ・香料 ・アルコール ・紫外線吸収剤 ■うるおいを守る保湿成分 肌の乾燥を防ぐため、4種の保湿成分を配合しています。 ・ヒアルロン酸Na ・ローズヒップオイル※1 ・褐藻エキス※2 ・アロエベラ葉エキス ※1 カニナバラ果実油 ※2 ヒバマタエキス |
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メイクアップ効果で、肌を自然にトーンアップし、上品なツヤ感を演出します。化粧下地としても使える手軽さで、SPF50+・PA++++という国内の表示基準で最高値となる紫外線防御効果を実現。
肌への負担を考慮した、紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)の処方。華やかな肌印象を求める方へ、自信をもっておすすめする、魅せるための日やけ止めです。
毎日の紫外線対策の、頼れるパートナーとなる一本です。色はつかず、白浮きしにくい自然な仕上がり。顔やからだ、シーンや性別を問わず、どなたでもお使いになれます。
SPF50+・PA++++の高い紫外線防御効果に加え、紫外線吸収剤を使わない処方も特徴。肌にするっとなじむ、マイルドな使い心地です。
日焼け止めは、しっかり肌にある状態で効果を発揮するため、適切なタイミングでの塗り直しが重要です。塗り直しのポイントをみていきましょう。
日焼け止めは、少なくとも2~3時間おきに塗り直しましょう。手で顔に触れたり、汗をかいたりして、気づかないうちに日焼け止めが落ちてしまうためです。早めに重ね塗りをするか、塗り直しをしましょう。海やプールなどのレジャーでは、水分や汗をしっかり拭き取ってから行ってください。
参照:紫外線環境保健マニュアル2020/環境省日焼け止めは塗り残ししやすい部分があります。塗り直しの際は意識して行いましょう。
以下が塗り残しの多い部分です。
髪の生えぎわ・首・耳はスキンケアで意識がいきにくい場所のため、しっかり塗れていない場合も。小鼻は凹凸があるため、塗り残しが発生しやすい部分です。意識して日焼け止めを塗りましょう。
からだの日焼け対策は、普段の生活では意識しにくく、思わぬ日焼けをする場合も。紫外線の強い時期は、しっかり塗るようにしてください。
外出先での塗り直しは、できれば簡単に行いたいですね。メイクの上から塗り直す方法を解説します。
軽くティッシュオフして、肌の表面から皮脂や汚れを落とします。
メイクをオフしたくない場合や、時間のないときはステップ2を省略してもかまいません。
しっかり塗りなおしたい方は、乳液を顔に塗り広げ、ティッシュオフします。クレンジングウォーターの場合はコットンに含ませ、メイクをオフしましょう。メイクを取り除いてから塗り直すと、きれいに仕上がります。
日焼け止めを塗り広げます。タイプにより適量は異なるので、製品に表示されている使用量を守るようにしましょう。量が少ないと十分な効果を得られないため、適量を意識してください。
手軽さを求める場合は、スプレータイプやスティックタイプを使用するのも1つの方法です。UVカット効果のある化粧下地は、時短につながるのでおすすめです。
日焼け止めを塗り終えたら、パウダーファンデーションやパウダーで押さえましょう。メイク崩れを防ぐためには薄く仕上げるのがポイントです。UVカット効果のある製品を選ぶのもいいでしょう。
紫外線対策は毎日の積み重ねが大事です。日焼け止めはメイクの上からの塗り直しも効果的なので、外出先でも2~3時間おきに行いましょう。「夏のレジャー用」「日常用」など使い分けてみてくださいね。
日焼け止めの適量は、私たちが思っている以上に多い量です。クリームタイプはパール粒2個分、液状タイプは1円硬貨大2個分が推奨されています。日焼け止めを適切に使用し、紫外線から肌を守りましょう。
参照:紫外線環境保健マニュアル2020/環境省
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