コンディショニングの基本は、パフォーマンスを支える3つの柱
コンディショニングとは、単なるトレーニングではありません。心身の状態を整え、常によいコンディションを保つための活動全般を指します。
厚生労働省による定義は「コンディショニングとは、運動競技において最高の能力を発揮できるように精神面・肉体面・健康面などから状態を整えること」。健康的で活動的な生活を送るうえでも大切にしたい考え方ですね。
コンディショニングには、運動・栄養・休養の3つの柱があります。それぞれが密接に関わり合い、ひとつでも欠けるとよい結果にはつながりません。
参考:スポーツ指導に携わる方に読んでいただきたい 障害のある方へのスポーツ指導・関わり方入門ハンドブック-パラスポーツが持つ可能性‐/スポーツ庁
運動
筋力や柔軟性、持久力などの身体機能の維持・向上に欠かせないのが運動。無理のない範囲での運動継続は、ケガの予防につながります。
とくにスポーツやトレーニングでは、自分の成長段階や体力レベル、体調、さらには気温・湿度に合わせた運動内容や負荷の調整が大切です。
栄養
栄養は、体をつくり、動かし、回復させるためのエネルギー源。どんなに質の高いトレーニングを行っても、必要な栄養が不足していれば効果は十分に得られません。エネルギーや栄養素を適切に補えば疲れが残りにくくなり、コンディションが安定します。
栄養の摂取タイミングや内容の工夫も意識したいポイントです。
休養
心と体をケアするために欠かせないのが休養。十分に休めないままトレーニングを続けると、疲労が蓄積し、ケガやパフォーマンス低下につながります。
とくに睡眠は、体の修復や免疫機能、ホルモン分泌に深く関わっており、リカバリーの質を左右する重要な要素です。
なぜ?運動パフォーマンスが低下する主な原因
「いつも通りに動けない」と感じる場合、体の中では何が起きているのでしょうか。パフォーマンス低下の主な原因は、エネルギー不足、水分不足、そして疲労の蓄積です。
エネルギー不足
激しい練習や試合を重ねると、体内のエネルギーは消耗されていきます。十分な栄養を摂取していない状態ではエネルギーが不足して筋肉が本来の力を発揮できず、集中力や持久力も低下しがちです。
とくに運動前後にこそ補いたいのは、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどの栄養素。体を動かすエネルギー源となるだけでなく、筋肉や身体機能の回復をサポートします。
水分不足
水分不足もパフォーマンス低下の大きな要因。人間の体は60~70%が水分でできており、筋肉にも多くの水分が含まれています。運動中の発汗で体内の水分が失われ、体重の2%分が失われるだけでも持久力が低下。さらに3%に達すると、瞬発力やスプリント能力まで影響が出ると言われています。
水分補給は、失われた水分を補うだけではありません。体内に水分が行き届くと血流が促進され、栄養素が全身にしっかり行き渡ります。また、水分は老廃物を排出し、疲労物質である乳酸の蓄積を防ぐ役割も。結果として、コンディションが安定し、次のパフォーマンスにつながります。
疲労の蓄積
疲労が蓄積すると、集中力や持久力が大きく低下します。睡眠不足も疲労回復を妨げ、パフォーマンス低下を招きかねません。
激しいトレーニングを重ねた場合でも休養さえしっかり取れていれば回復は早まりますが、リカバリーできないまま練習を続けると、疲労は徐々に体に蓄積していくのです。結果としてケガや体調不良につながる恐れがあります。
運動パフォーマンスを左右する、栄養摂取のタイミングと方法
コンディショニングで押さえておきたいのは、適切なタイミングでの栄養補給。運動前・運動中・運動後で、体が必要とする栄養素は異なります。シーン別のポイントを押さえて、効果的な体調管理を目指しましょう。
【運動前】エネルギーを満たし、持続力をサポートする準備
運動前は、糖質を中心としたエネルギー源の補給が基本です。とくに運動30分前を目安に、消化吸収が速いドリンクで摂取するのがおすすめ。また、BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)やアルギニン、シトルリンといったアミノ酸はコンディショニング維持に役立ちます。
<運動前に取りたい主な栄養素>
- ・糖質(エネルギー源)
- ・BCAA(筋疲労対策)
- ・アルギニン・シトルリン(血流サポート)
【運動中】こまめな水分補給でコンディションを維持
運動中は水分と電解質の補給が最優先。とくに長時間の運動や暑い環境では、ナトリウムを含むスポーツドリンクが適しています。エネルギー補給も並行して行いましょう。スポーツで長時間の運動や多量の発汗が予想されるなら、運動30分前に250~500mlの水分摂取を。運動中にも、15~20分ごとに200ml程度を飲むのがおすすめです。
<運動中に取りたい主な栄養素>
- ・水分
- ・ナトリウム
- ・糖質(エネルギー源)
- ・BCAA(運動持続)
【運動後】頑張った体のリカバリーと栄養補給
運動直後はエネルギー回復と筋肉修復が重要。糖質とタンパク質はできるだけ早く摂取し、消耗した体をケアしましょう。クエン酸やビタミンB群の補給も、次の日に疲労を持ち越さない方法です。とくにビタミンB1は糖質をエネルギーに変える際に不可欠。豚肉やうなぎで補給できます。
<運動後に取りたい主な栄養素>
- ・糖質(グリコーゲン回復)
- ・タンパク質(筋修復)
- ・クエン酸(疲労回復)
- ・ビタミンB群(代謝サポート)
あなたの目的を応援!手軽に始められるコンディショニングドリンク活用術
効果的な栄養補給のためには、日々の食事を整えるのが基本。でも、準備が大変な方も多いのではないでしょうか。
忙しい中でも効率よく栄養を摂るには、目的に合わせて開発されたドリンクの活用も賢い方法です。
おすすめは大谷翔平選手との共同開発商品である「シンクロンコーワシリーズ」。運動前後のボディをサポートします。
運動前のパフォーマンス維持を支える「シンクロンコーワ アクティブモード」
運動前に必要なアミノ酸(BCAA、アルギニン、シトルリン)をまとめて摂取したい方へ。コンディション維持を力強くサポートするのが、「シンクロンコーワ アクティブモード」です。
アルギニン 1500mg /シトルリン 1500mgを含むのが大きな特徴。アルギニン・シトルリンは、運動パフォーマンスのサポートが期待できるアミノ酸として人気の成分です。
また、BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)も計1000mg含まれています。BCAAは、持続的なエネルギーの働きをサポートする成分として注目されています。
運動前がおすすめの飲用タイミング。遠征や持ち運びには、水なしで飲める顆粒タイプが便利ですね。
運動後のリフレッシュと栄養補給に「シンクロンコーワ クールモード」
運動後の水分補給とともに、リフレッシュを助けるクエン酸やビタミンを効率よく摂取したい方へ。運動で失われやすい水分や栄養成分を補給し、運動後のコンディショニングをサポートするのが、「シンクロンコーワ クールモード」 です。
柑橘類や梅干しに豊富な酸味成分「クエン酸」が4000mg含まれ、運動後のサポートが期待できます。
また、水に溶けやすい水溶性ビタミンである「ビタミンB1/B2/B6」も含まれており、栄養成分をエネルギー化するサポートにぴったり。汗で失われた水分や電解質を補給したい方にも、おすすめできる商品です。運動後の飲用をおすすめします。
運動と睡眠、栄養の基本サイクルで、揺るがないコンディションを
日々の疲労を上手にケアして安定したコンディションを保つには、効果的な栄養摂取に加えて、適切な運動と良質な睡眠のバランスが欠かせません。ケガを防ぎ運動の効果を高めるためのウォーミングアップとクールダウンは必ず行いましょう。また、質の高い睡眠は、何よりのリカバリーです。栄養はもちろん、運動・睡眠を合わせた3つの柱をバランスよく回していく意識がパフォーマンスの安定につながります。
ウォーミングアップからクールダウンまでを意識した運動
運動はパフォーマンス向上とケガ予防の両面で欠かせない要素です。正しい手順と習慣はコンディション維持に直結します。ストレッチをはじめとした運動を行いましょう。
ストレッチで柔軟性と血流をサポート
ウォーミングアップ・クールダウン共に欠かせないのが各種ストレッチ。目的やタイミングに応じて使い分けましょう。
- <代表的なストレッチの例>

ウォーミングアップの目的と効果
ウォーミングアップは、筋温と体温を上げ、血流を促進し、筋肉の柔軟性と関節可動域を高める効果があります。こうした準備が運動開始時の負荷を軽減し、ケガを防ぐのです。
<ウォーミングアップの例>
- ・ウォーキング→ランニング
- ・バリスティックストレッチ/ダイナミックストレッチ
クールダウンの役割と方法
クールダウンは、心拍数や血流を徐々に戻し、疲労物質を排出する大切なプロセス。筋肉をリラックスさせ、柔軟性を回復し、疲労を蓄積させない工夫をしましょう。
<クールダウンの例>
- ・ジョギング→ウォーキング
- ・スタティックストレッチ
有酸素運動と筋力トレーニングの使い分け
ランニングやウォーキングなどの有酸素運動は心肺機能や持久力を高め、疲労ケアや体脂肪燃焼にも貢献します。
一方、スクワットやプランクに代表されるのが筋力トレーニング。基礎代謝を高め、正しいフォームを意識すればケガ予防につながります。
疲労を残さない良質な睡眠
睡眠は体と心の両面からコンディショニングを支えるリカバリーの基本。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、筋肉・骨・体組織の修復が進みます。とりわけ、午後10時~午前2時の「ゴールデンタイム」は重要。遅くとも0時までに眠る習慣をつけましょう。
入浴とストレッチで質の高い睡眠を
入浴で深部体温を一度上げると、入浴後の体温低下によって入眠がスムーズになります。湯船で軽いマッサージを行い、血流を促すのも効果的です。
入浴後は静的ストレッチで筋肉をじっくり伸ばし、リラックスした状態をつくりましょう。
呼吸の意識で深い睡眠を促す
疲労やストレスで自律神経が乱れると、睡眠の質も低下します。呼吸を意識し、副交感神経を優位にして、リラックス状態を促し深い睡眠につなげましょう。
なぜ運動時のコンディション維持は大切なの?
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