管理栄養士ライター高村恵美
12年間管理栄養士として病院などに勤務。家族にいつでも"おかえり"が言えるようライターへ転身後は、忙しいひと・働くひとに寄り添うレシピの提供や、健康コラムを数多く執筆。
自分も同じ立場だからこそ「仕事と家庭の両立に悩む女性を応援したい」気持ちが高まり、悩めるママに向けたコラム執筆も行っている。
スポーツドリンクのおすすめは状況に応じて変わります。運動前にはエネルギーを補給するため、糖分を多めに含んだアイソトニックタイプが便利です。運動中や運動後は、汗で失われた水分や塩分を素早く吸収できるハイポトニックタイプが適しています。
飲むタイミングに合わせて液体・粉末・ゼリータイプを使い分けるのもおすすめ。場面に合わせて水筒やスクイズボトルを選べば、外出時や部活中の水分補給がより快適になるでしょう。
スポーツドリンクは、水分や塩分を効率よく補給できる点が大きな特徴です。運動や炎天下での作業中は、汗で体内の水分や電解質が失われやすく、脱水や体調不良のリスクが高まります。快適で安全に水分補給するには、用途やタイミングに応じて適した種類や形状を選ぶ工夫が大切です。
スポーツドリンクには液体・粉末・ゼリーの3タイプがあり、用途やライフスタイルに応じて選べます。
液体タイプは、開けてすぐに飲める手軽さが魅力です。自動販売機でも入手でき、外出時や急な水分補給にも重宝します。容器の種類は、ペットボトルや缶・パウチが一般的です。運動中は、キャップで開け閉めできるペットボトルが取り入れやすいでしょう。冷たさを重視するなら、冷凍できるパウチタイプがおすすめです。飲み終わったら、小さく畳めるためゴミの量も抑えられます。
粉末タイプは、1L用の個包装や10Lほどの大容量タイプがあり、長期的にみると液体やゼリータイプよりも割安です。水分を含まない分、コンパクトに保管でき、持ち歩く際も荷物を軽量化できます。毎日飲む人や家族でシェアする方にぴったりです。
食欲がない日は、水分と同時にエネルギー補給できるゼリータイプが活躍します。液体に比べてお腹がチャポチャポする感覚が抑えられるため、ドリンクを飲んで運動すると、わき腹が痛くなる方も取り入れやすいでしょう。運動前後の栄養サポートや小腹対策にもおすすめです。
スポーツドリンクは大きく「アイソトニック」と「ハイポトニック」の2種類に分けられます。浸透圧(低濃度の溶液が、高濃度な溶液の方向へ移動する強さを示す数値)や糖度の違いにより、カラダへの吸収スピードが異なるため、運動のタイミングに応じて使い分けるのが理想的です。
アイソトニックは、体液とほぼ同じ糖濃度で作られたスポーツドリンクです。糖分が多めなので、体を動かす前のエネルギー補給に適しています。糖濃度が高いため、飲んでから腸内に吸収されるまでにかかる時間は約30分ほどです。運動を開始する40分ほど前に摂取するとよいでしょう。
ハイポトニックは、体液よりも糖濃度が低めに作られたスポーツドリンクです。糖濃度が低い分、飲んだあと素早く腸内に吸収されます。運動中や運動後は、汗で体内の水分が失われるため、吸収効率に優れたハイポトニックを活用するとよいでしょう。甘さ控えめで、飲みやすい点が特長です。
参照:「水分補給の注意点~スポーツドリンクの種類~」/松波総合病院 近年のスポーツドリンクは水分や電解質だけでなく、運動をサポートする成分を配合した商品も増えています。
例えば、エネルギー産生をサポートする「クエン酸」や、運動時のコンディション維持に役立つ「アミノ酸(BCAAなど)」、運動により消耗される「ビタミン類」を配合した商品が代表的です。目的に合わせて栄養素にも着目するとよいでしょう。
糖分が気になる方やダイエット中の方には、「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」タイプのスポーツドリンクがおすすめです。ただし、飲みすぎないように注意しましょう。食品表示基準では「100mlあたり5kcal未満」や「100mlあたり糖質0.5g未満」であれば「ゼロ」と表示できます。実際にはカロリーや糖質がゼロではない場合もあるので、注意して活用しましょう。
参照:栄養成分表示ハンドブック「栄養強調表示(第4章)」/東京都保健医療局健康安全部 食品監視課スポーツドリンクは水分と電解質を効率的に補える点で有用ですが、とくに糖尿病の方は注意が必要です。市販の一般的なスポーツドリンクには500mlあたり約25gの糖分が含まれており、スティックシュガー(1本3g)約8本分に相当します。
ゴクゴク飲むと血糖値が急上昇しやすく、血糖コントロールが乱れる要因となるため、日常的な摂取は控えましょう。
大量に汗をかく場面では、「カロリーゼロ」や「糖質ゼロ」タイプのスポーツドリンクを活用するのがおすすめです。しかし、上記で示したように微量に糖質が含まれている可能性もある点は留意しておきましょう。軽い運動や外出程度であれば、水やお茶での水分補給で十分です。
暑い季節や運動時は、水筒にスポーツドリンクを入れて持ち歩きたくなりますが、金属製の容器に長時間入れておくのは避けましょう。レモン果汁やクエン酸を含むスポーツドリンクは酸性で、成分が金属と反応して溶け出す恐れがあります。
実際に、令和2年には古くなった金属容器にスポーツドリンクを入れて、食中毒になった事例もあるため要注意です。
酸性飲料は金属の腐食やサビを進めやすいため、安心して使うには、内部がコーティングされた「スポーツドリンク対応」の製品や、プラスチック製の容器を使いましょう。また、水筒ややかんを使用する際は、内部のサビや傷の有無を確認してください。長く使って古くなった容器は早めの交換が大切です。安全に水分補給を続けるには、飲み物だけでなく容器への配慮も欠かせません。
スポーツドリンクを持ち運ぶボトル(携帯容器)は、大きく分けて「水筒」と「スクイズボトル」の2種類があります。どちらもメリットとデメリットがあるため、用途やシーンに合わせて使い分けましょう。特徴を整理し、自分に合ったボトル選びのポイントを解説します。
長時間適温をキープしたい方は、保冷・保温対応の水筒が適しています。炎天下のスポーツや寒い季節のレジャーでも快適に水分補給できる点が魅力です。
スポーツドリンクを入れて持ち歩く際は、必ず「スポーツドリンク対応」の製品を選びましょう。コーティングが施されているため、酸による腐食や金属の溶出を防ぎ、健康への悪影響を減らせます。
屋外スポーツなら「1L以上」が便利です。「直飲みタイプ」は素早く補給でき、子どもや高齢者には「ストロータイプ」、シェアするのであれば「コップ付きタイプ」が適しています。
「ステンレス製」は保温・保冷性能に優れ、耐久性も高い反面、重さがデメリットです。「アルミやプラスチック製」は軽量で持ち運びやすい反面、保冷・保温性能はステンレスに劣ります。
スポーツドリンクには糖分が含まれるため、手を入れてしっかり洗える「広口タイプ」を選ぶとよいでしょう。大きな氷も入れやすく、夏場にも重宝します。
スクイズボトルは、軽量で運動中でも片手で素早く水分補給できる点が魅力です。短時間のトレーニングや試合中のインターバルに適しており、手軽さを重視する方に向いています。
スクイズボトルは、プラスチック(ポリエチレンやポリプロピレン)で作られたタイプが主流です。軽く握るだけで飲める手軽さが特徴で、スポーツドリンクを入れても安心して使えます。ただし耐熱性は低いため、熱い飲み物を入れるのには適していません。
軽い運動には500mL、部活や夏場の練習には1L以上がおすすめです。
飲み口はシーンに応じて選べます。素早く水分補給したいなら「ワンタッチ式」が便利です。砂やホコリの付着が気になる場合は、飲み口をキャップでおおえる「オーバーキャップ式」がよいでしょう。サイクリングやランニング中であれば「ストロー式」が重宝します。飲み口が細く飲みこぼしにくいため、剣道のインターバルでも面をつけたまま水分補給可能です。
さらに、複数人で共有するなら、口をつけずに水分補給できる「噴射式」が適しています。サッカーの試合でプレーが中断した際に複数人で同じボトルを共有する際に便利です。
やわらかいプラスチック製で軽く、握るだけで中身を吸い上げられます。倒れてもこぼれにくく、価格もお手頃です。
手入れのしやすさを重視するなら、分解するパーツが少ないシンプルな構造がおすすめです。傷つきやすい素材でできているため、メラミンスポンジやたわしではなく、やわらかいスポンジで洗いましょう。
運動を長く楽しむには、体力に合った無理のないメニューを選ぶことはもちろん、運動前後の栄養補給によってコンディションを整える視点が不可欠です。適切な栄養補給は、アクティブな活動を支え、運動後のコンディションを整える上で大切な要素です。
また、アクティブな活動への前向きな気持ちを支え、健やかな運動習慣を継続させていくための大切な要素でもあるのです。
とくに意識したいのが、筋肉の材料となるタンパク質。タンパク質は多くのアミノ酸が結合してできており、食事で摂った後は体内でアミノ酸に分解されてから吸収されます。そのため、タンパク質が分解された状態である「アミノ酸」として摂取する選択肢も注目されています。
運動をもっと充実させるために、何を・いつ・どのように補給するか。自分の目的に合った栄養補給で、賢くコンディションを整えていきましょう。
運動前後で必要な栄養やリフレッシュ方法は、人それぞれのスタイルによって変わります。シンクロンコーワシリーズは、アクティブモード(ドリンクタイプ・顆粒タイプ)、クールモードとラインアップが揃っているため、シーンに合わせて適した一本を選べるのが特徴です。目的や使用シーンなどを比較し、自分にぴったりの一本を見つけましょう。
| 商品名 | 画像 | 目的 | シーン | 主な成分 | 用量 | 1本あたりのカロリー |
|---|---|---|---|---|---|---|
| シンクロンコーワ アクティブモード ベリー風味 | ![]() |
運動前※にアミノ酸と水分を同時補給 | ヨガやジム前に、気分で選べるフレーバーを楽しみたいとき | アルギニン、シトルリン、BCAA | 100ml×6本 | 25kcal |
| シンクロンコーワ アクティブモード ウォーターメロン風味 | ![]() |
運動前※にアミノ酸と水分を同時補給 | ヨガやジム前に、気分で選べるフレーバーを楽しみたいとき | アルギニン、シトルリン、BCAA | 100ml×6本 | 25kcal |
| シンクロンコーワ アクティブモード グレープフルーツ風味 | ![]() |
運動前※にアミノ酸と水分を同時補給 | ヨガやジム前に、気分で選べるフレーバーを楽しみたいとき | アルギニン、シトルリン、BCAA | 100ml×6本 | 25kcal |
| シンクロンコーワ アクティブモード 顆粒タイプ | ![]() |
持ち運びやすく、場所を選ばず栄養補給 | 遠征や出張先、長時間スポーツの合間に | アルギニン、シトルリン、BCAA | 14本 | 19kcal |
| シンクロンコーワ クールモード レモン風味 | ![]() |
運動後※にクエン酸・ビタミンでリフレッシュ | ランニングやジム後※、プレー後の入浴時に | クエン酸、ビタミンB1、B2、B6 | 400ml×24本 | 80kcal |
※おすすめの摂取タイミング
アクティブモード・ドリンクタイプに含まれるアルギニンとシトルリンは、運動パフォーマンスを支えるアミノ酸です。
また、必須アミノ酸であるバリン・ロイシン・イソロイシンで構成されるBCAAは、エネルギーの持続を支える働きから、トレーニングに励む方々に注目されています。
大切な試合やトレーニングの前に、効率的に水分と栄養をチャージしたい場面に適しています。トレーニング前に、1日1~2本を目安に飲むとよいでしょう。
遠征先でも手軽に栄養補給したい。そんな方の声に応えるのがアクティブモード・顆粒タイプです。ドリンクタイプと同じく、アルギニンとシトルリンを各1,500mg、BCAAを1,000mg配合しています。
試合や練習のための遠征が多く、手軽に持ち運びたい方や、長時間の試合やトレーニングに取り組む方で、手軽に栄養補給をしたい場合に顆粒タイプが便利です。
痛みや不快感を防ぐには、毎日のうがい習慣が重要です。新コルゲンコーワうがいぐすり「ワンプッシュ」は、外から持ち帰った細菌やウイルスを洗い流すのに役立ちます。ボトルのプッシュ部分を1回押すだけで、適量の薬液がきちんと出るため、計量の手間がありません。喉や口内の殺菌・消毒はもちろん、口臭対策まで一度に行えるのが特長です。さらに、炎症に対応する成分成分と、爽やかな清涼感を与える成分を配合しており、うがい後はお口の中がスッキリと整います。習慣化すれば喉の痛みや不快感を予防しやすくなるので、ぜひ取り入れてみましょう。
クールモード・ドリンクタイプは、クエン酸4,000mgとビタミンB1・B2・B6を主成分とした、運動後の体を考えたアイテムです。レモンなどに含まれる酸味成分のクエン酸が4,000mg配合されています。
また、水に溶けやすい水溶性ビタミンであるビタミンB1・B2・B6も含まれています。ビタミンB1・B2・B6は運動による発汗で失われやすいため、積極的な補給が必要です。
運動後のタイミングで、汗で失われた水分や電解質、栄養を同時に補給したい方に適しています。
同じアクティブモードでも、ライフスタイルや運動シーンによって適した形状は変わります。ドリンクタイプと顆粒タイプを比較し、自分に合ったスタイルを選びましょう。
自宅でのヨガやトレーニング前にサッと飲みたい方には、ドリンクタイプがおすすめです。水分と一緒にアミノ酸をチャージできるので、運動前のコンディションづくりにぴったり。ベリー・ウォーターメロン・グレープフルーツの3種類のフレーバーから、その日の気分に合わせて選べます。
部活動の遠征や試合にも持ち運びやすく、ジムのロッカーに常備しておくのにも便利なのが顆粒タイプです。ゴルフなど長時間のスポーツの合間にアミノ酸を補給でき、余計な糖分やカロリーを気にせず摂取できるのも嬉しいポイント。持ち運びやすさを重視する方におすすめです。
シンクロンコーワは、社会人がそれぞれの生活スタイルや運動ルーティンに合わせて選べるのが魅力です。自宅での筋トレやジム通い、朝のランニングなど、時間帯やシーンに応じて取り入れれば、毎日のパフォーマンスをサポートしてくれます。活用術をぜひ参考にしてください。
「PCと向き合う仕事が終わると、気持ちを切り替えるためにオンラインヨガをするのが日課です。始める30分ほど前に、冷蔵庫で冷やしておいたアクティブモード(ドリンク)を飲むのが私のルーティン。自宅にいながら手軽に準備でき、オンからオフへの大切なスイッチになっています。」
「出張が多いのですが、どんなに忙しい朝でもランニングは欠かせません。カバンにいつもアクティブモード(顆粒)を数本入れているので、場所や時間帯を選ばずにサッと飲めて本当に便利です。いつものパフォーマンスを維持するための、頼れる相棒ですね。」
「週末のゴルフが最高のリフレッシュになっています。スタート前の朝にはアクティブモードで気持ちを整え、プレー後にはクールモードでリフレッシュするのがお決まりのセットです。運動前から後までトータルでコンディションを整えています。
「理想の体を目指して、仕事帰りにジムでピラティスや筋トレに励んでいます。たっぷり汗を流した後に欠かせないのがクールモードです。頑張った自分へのご褒美として、爽やかなレモン風味でスッキリするのがお気に入り。翌日のための大切なケア時間になっています。」
一般的なスポーツドリンクは水分や塩分補給に役立つ一方で、糖分を含むため飲み過ぎには注意が必要です。過剰摂取は「ペットボトル症候群」と呼ばれる急性の高血糖状態を招く恐れがあり、疲労感や重い場合には意識障害を引き起こす場合もあります。虫歯リスクも上昇するため、歯の健康維持には飲んだ後は水やお茶で口をすすぐとよいでしょう。
日常的な水分補給は、水やカフェインを含まないお茶(麦茶・ルイボスティーなど)が適しています。スポーツドリンクは、大量に汗をかく場面で上手に活用しましょう。
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