そもそも「肌のバリア機能」とは

肌のバリア機能とは、肌の一番外側にある「角質層」がもつ、外部刺激や乾燥から肌を守る機能です。角質層はわずか0.02mmほどの薄い層ですが、皮脂膜・天然保湿因子（NMF）・細胞間脂質（主にセラミド）と協力して、水分の蒸発を防いでいます。また、紫外線や花粉、細菌などの異物が侵入しないようブロックする役割をもつのも特徴です。


健康な肌はバリア機能がしっかり働いており、うるおいのある美しい状態を保てます。しかし、洗いすぎや強い摩擦・紫外線・乾燥・アレルギー物質などの影響でバリア機能が低下すると、肌水分が失われやすくなり、外部刺激を受けやすい状態になってしまうのです。

肌のバリア機能が低下すると起こるとどうなる？

肌のバリア機能が低下すると、肌トラブルを起こしやすい状態に陥ります。乾いた皮膚は角質層が剥がれやすく、隙間から外部刺激が容易に侵入できる状態です。通常なら侵入しないアレルギー物質や細菌、ウイルスが肌内部へ入り込みやすくなり、乾燥が悪化したり、肌トラブルが頻発したりするようになります。

肌のバリア機能が低下しているサイン

肌のバリア機能が低下すると水分保持力が弱まり、乾燥しやすい状態になります。結果として、肌がカサつき、キメが乱れて化粧のりが悪くなるケースも少なくありません。さらに、乾燥した肌は水分を補おうとして皮脂を過剰に分泌し、毛穴が目立ったり、皮脂が詰まったりしてニキビや吹き出物ができやすくなります。
普段使っているスキンケアアイテムに刺激を感じる場合は危険信号。症状が長引く場合は、皮膚科の受診も検討しましょう。

肌のバリア機能を維持するスキンケアのポイント

やさしい洗顔で肌の負担を減らす

強く擦ったり、洗浄力が強すぎる洗顔料を使ったりすると、必要な皮脂まで落ちてしまい、バリア機能の低下を助長してしまいます。洗顔料はたっぷり泡立て、泡で肌を包み込むようにやさしく洗いましょう。すすぎはぬるま湯で丁寧に。洗顔後はタオルでゴシゴシ拭かず、軽く押さえて水分を吸わせるのがポイントです。

徹底した保湿でうるおいバリアを守る

洗顔後はすぐに保湿ケアを行いましょう。まずは化粧水でしっかり水分を補給し、乳液やクリームの油分でうるおいを閉じ込めます。セラミドやスクワラン・ヒアルロン酸・アミノ酸といった保湿成分を配合したアイテムがおすすめです。オールインワンタイプの保湿剤を使用する際は、必要に応じて乳液やクリームを重ね塗りしましょう。

肌にやさしいスキンケアアイテムを選ぶ

バリア機能が低下しているときは、いつも以上に肌が敏感になっています。スキンケアアイテムはなるべく添加物が少なく、シンプルな処方のアイテムを選びましょう。肌に合わないと感じた場合はすぐに使用を中止し、刺激になっていそうな成分をチェックしてください。刺激になる成分は人によって異なるため、自分の肌との相性を確認していくのが大切です。

毎日の紫外線対策で外的ダメージを防ぐ

紫外線は、バリア機能を低下させる大きな原因の一つです。季節や天候にかかわらず、毎日日焼け止めを使用して肌を守りましょう。
日焼け止め成分「紫外線吸収剤」は白浮きしづらく軽い使用感が魅力ですが、敏感肌には刺激となる可能性があります。「紫外線散乱剤」は肌にやさしい成分ですが、伸びづらさや白浮きが課題です。どちらがよいかは一概に決められないため、自分の肌質や使うシーンに合わせて選びましょう。

肌のバリア機能をサポートするアイテム

外的刺激に負けない肌づくりには、日々のスキンケアに“やさしさ”と“確かな保湿力”を。ハピネスダイレクトは、健やかな肌を育む薬用保湿アイテムを厳選しました。

アノンコーワFF乳液 120mL医薬部外品

効能・効果

肌あれ、あれ性、肌を整える、皮膚をすこやかに保つ、皮膚にうるおいを与える、皮膚を保護する、皮膚の乾燥を防ぐ、日焼け・雪やけ後のほてり

成分・分量（1g中）

トコフェロール酢酸エステル　2.0mg
アルゲコロイド　1.0mg
添加物／精製水、スクワラン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸、濃グリセリン、ＴＥＡ、ホホバ油、パラベン、セタノール、ステアリルアルコール、カルボキシビニルポリマー、エデト酸塩

アノンコーワクリーム医薬部外品

効能・効果

肌あれ、あれ性、肌を整える、皮膚をすこやかに保つ、皮膚にうるおいを与える、皮膚を保護する、皮膚の乾燥を防ぐ、日焼け・雪やけ後のほてり

成分・分量（1g中）

トコフェロール酢酸エステル　2.0mg
アルゲコロイド　1.0mg
添加物／精製水、濃グリセリン、ステアリン酸、サザンカ油、スクワラン、ステアリン酸グリセリン、水酸化Ｋ、パラベン、カルボキシビニルポリマー、エデト酸塩
精製水、スクワラン、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸、濃グリセリン、ＴＥＡ、ホホバ油、パラベン、セタノール、ステアリルアルコール、カルボキシビニルポリマー、エデト酸塩

肌のバリア機能を低下させない生活習慣

スキンケアだけでは、健やかな肌を守りきれません。運動・睡眠・食事の生活習慣が、肌のバリア機能を支える土台になります。外側だけでなく、内側からのケアも意識して、肌の調子を底上げしていきましょう。

適度な運動でターンオーバーを促進

ウォーキングや軽いジョギングは血行を促進し、肌のターンオーバーを整える助けになります。また、汗には天然の保湿因子が含まれており、適度な発汗が肌にうるおいをもたらす効果も期待できるでしょう。
ただし、汗をかいたまま長時間放置すると、かゆみや汗疹、かぶれなどのトラブルを引き起こしかねません。運動後は早めにシャワーを浴び、汗を洗い流しましょう。

良質な睡眠で肌の再生をサポート

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌細胞の修復や生まれ変わりを助けます。就寝前はスマホやパソコンの使用を控え、部屋を暗くしてリラックスした状態で眠れる環境を作ってください。睡眠リズムを整えるためにも、毎日同じ時間に寝起きする習慣をつけましょう。

バランスのよい食事で内側から強い肌へ

肌のバリア機能は、日々の食事で摂る栄養素にも左右されます。とくに、必須脂肪酸（ナッツ・植物油）やビタミンA（緑黄色野菜）、ビタミンB6（鶏むね肉・魚）、ビタミンE（ナッツ類・大豆製品）は積極的に摂りたい栄養素です。加えて、タンパク質・食物繊維・ビタミンCもバランスよく取り入れましょう。