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【医師監修】なぜ季節の変わり目は肌荒れしやすいのか?肌トラブルの原因と対策を知りすこやか肌をキープ!

クリームCREAM
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2024/01/24

季節の変わり目にカサつき、かゆみ、赤みなどの肌荒れに悩んだりしませんか?
春、夏は平気なのに秋、冬になると毎年肌が荒れるというお悩みを抱える方も多いでしょう。
サプリを飲んでみたり、スキンケアを変えてみたり、いろいろ試してみてもうまくいかない時は気持ちが下降気味に…。
肌が荒れる原因はひとつとは限りません。
季節の変わり目に肌荒れしやすい原因と対策をご紹介します。ゆらぎやすい時期を上手にのりこえましょう。

 

季節の変わり目にみられる肌荒れの原因

普段はあまり肌トラブルを抱えない方でも、季節の変わり目や特定の季節になると肌荒れに悩むことがあります。
季節の変わり目にみられる肌荒れの原因は、気温や湿度の変化による肌のバリア機能低下が主です。

【肌のバリア機能が低下する原因】

  • ・ 寒暖差
  • ・ 自律神経の乱れ
  • ・ 乾燥
  • ・ 不規則な生活
  • ・ ホルモンバランスの乱れ
  • ・ 季節性アレルゲン     …など

季節の変わり目は、寒暖差の激しい時期があります。
寒暖差は自律神経バランスの乱れを引き起こすため、肌の新陳代謝であるターンオーバーが見れるようになります。肌のバリア機能は肌の表面にある角質層が担っていますが、ターンオーバーが乱れると角質層に古い細胞が溜まってバリア機能は低下していきます。その結果、肌荒れを引き起こすのです。
さらに秋にかけて空気が乾燥しがちになると肌の水分が失われやすくなり、乾燥がひどくなるという悪循環に陥るケースも少なくありません。
また、季節の変わり目で肌のバリア機能が低下しているところに、季節性のアレルゲンが原因でアレルギー反応を起こし、肌荒れが起こる場合もあるのです。
季節性アレルゲンは、花粉、PM2.5などがあります。
季節の変わり目における急な気温や湿度の変化に加え、春夏秋冬それぞれにある特有の肌荒れ原因が重なり、普段は肌トラブルと無縁の方でも季節の変わり目になると肌がゆらぎやすくなるのです。

 

季節ごとの肌荒れ原因と予防策

季節ごとの肌荒れの原因を見てみましょう。併せて、セルフで事前に注意できる予防策についても確認しておきましょう。

春の肌荒れ原因と予防策

【肌荒れの原因となりうる要素】

  • ・花粉
  • ・マスクやティッシュによる摩擦
  • ・新生活のストレス
  • ・紫外線

春は花粉症の季節でもあります。
花粉が肌に触れるとアレルギーを起こしたり、花粉対策で着用したマスクやティッシュの摩擦によって肌に負担がかかったりして肌荒れにつながります。
マスク着用以外にも、室内に花粉を持ち込まないよう、帰宅時には衣服や頭についた花粉を払い落とす、帰宅したら早い段階でうがいや洗顔するといった花粉対策をおこなうとよいでしょう。
また、春は進学、就職、転勤などの新生活がスタートする時期でもあります。生活の変化や慣れない環境におけるストレスによって自律神経が乱れ、肌荒れの原因になる場合もあります。
夏に向けて紫外線も強くなり始めるため、紫外線対策をあわせておこないましょう。

夏の肌荒れ原因と予防策

【肌荒れの原因となりうる要素】

  • ・紫外線
  • ・汗
  • ・冷房による乾燥
  • ・室内外の寒暖差

年間で最も紫外線量が多く、たくさん汗をかく季節です。
紫外線や汗の影響はもちろん、冷房による乾燥、冷房がきいた室内と猛暑の室外でおきる寒暖差が肌には負担になります。
紫外線は年間を通して降り注いでいるため季節を問わず対策が必要ですが、特に紫外線量が多い夏は日焼け止め以外に日傘や帽子、アームカバーなどの使用もおすすめです。また、汗をかくと蒸発する際に肌表面の水分が奪われて角質層がダメージを受けると、バリア機能が低下して肌に蓄えられていた水分も失われていきます。こまめに汗を拭い、夏でもしっかり保湿対策をおこないましょう。
室内外の寒暖差対策には、室内では薄いカーディガンを羽織ったり、気温が高い日中はなるべく外出を控えたりし、少しでも寒暖差の影響を小さくするのがポイントです。

秋の肌荒れ原因と予防策

【肌荒れの原因となりうる要素】

  • ・ 夏のダメージ
  • ・ 乾燥

夏の強い紫外線によりダメージを受けた肌が回復する間もなく、寒暖差や乾燥が気になる、肌には過酷な環境がやってきます。
夏のダメージを引きずったまま冬をむかえると、肌にはさらに負担がかかってしまうため、しっかりと保湿をおこない肌のバリア機能を回復させましょう。

冬の肌荒れ原因と予防策

【肌荒れの原因となりうる要素】

  • ・乾燥
  • ・マスクによる摩擦

1年のうち最も湿度の低い乾燥した季節です。いつもの化粧水、乳液だけでは保湿が間に合わないかもしれません。しっとりタイプの化粧品に変更したり、クリームを追加したり、日頃のスキンケア内容も見直してみるとよいでしょう。
ウイルス性の感染症が流行する時期のため、マスクを着用する方も多く見られます。マスクの摩擦による肌荒れにも注意しましょう。

 

季節の変わり目に肌荒れしてしまった際の対策と注意点

季節の変わり目はさまざまな原因が重なり、肌は敏感な状態になっています。
普段使いの洗顔料や化粧品類を使った際に肌に違和感がある場合は、低刺激のスキンケアアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか。
荒れて敏感になっている肌を労わってあげるケアが大切です。
正しいスキンケア方法と注意点をご紹介します。

洗顔

クレンジングや洗顔は、ゴシゴシこすらずやさしく洗うようにしましょう。摩擦は肌にとって大きな負担になります。クレンジング剤はたっぷりと使用し、洗顔料はしっかりと泡立て、泡で洗うイメージでおこないましょう。
洗い流す際は、高い温度のお湯では必要な皮脂まで洗い流されてしまうため、ぬるま湯がおすすめです。直接シャワーを顔にあてて洗い流している場合、シャワーの水圧も肌には負担になります。面倒でも両手でお湯をすくう方法で洗い流しましょう。
洗い残しも肌には良くありません。生え際や小鼻の横、フェイスラインは洗い残しが多いため、意識して流しましょう。
タオルドライもやさしくおこなってください。拭き上げるのではなく、タオルを押し当てながら水分をとっていくイメージです。

保湿

洗顔後の肌は乾燥しやすい状態になっています。できるだけ早く保湿しましょう。
化粧水だけで終わらせず、浸透した化粧水の蒸発を防ぐために蓋をするイメージで、仕上げに乳液やクリームの使用をおすすめします。
乾燥が強い季節には、保湿成分が多く含まれたスキンケアアイテムにしましょう。
季節の変わり目で敏感になっている肌には、低刺激でのびが良く、皮膚への馴染みがよい商品がおすすめです。

睡眠

肌細胞の代謝は睡眠中に活発になります。
質のよい眠りのために、寝る前はスマホを見ない、自分に合った枕を使用するなど、睡眠環境を整えてみましょう。

食事

健康な肌のためには食事も大切です。
肉、魚、卵、大豆製品に含まれるタンパク質は皮膚の材料になり、野菜や果物に含まれるビタミン、ミネラルは正常なターンオーバーをサポートしてくれます。
栄養バランスを意識した食事をとりましょう。

 

商品選びに迷った際には薬用化粧品もおすすめ

薬用化粧品は医薬部外品に分類され、化粧品としての機能もあわせ持っている商品です。厚生労働省から承認された効果を記載できるため、目的に合った商品を選ぶ際の参考になります。

<効能・効果の表示例>

  • ・肌あれ、あれ性
  • ・肌を整える
  • ・皮膚をすこやかに保つ
  • ・皮膚にうるおいを与える
  • ・皮膚を保護する
  • ・皮膚の乾燥を防ぐ
  • ・日やけ、雪やけ後のほてりを防ぐ   など
 
適切なスキンケアをおこない、ゆらぎやすい季節の変わり目をのりこえていきましょう

季節の変わり目に肌荒れしやすい原因と対策をご紹介しました。
健康な肌は、皮膚のバリア機能によって外部の刺激から守られています。バリア機能が十分に働いていないと、さまざまな肌トラブルの原因になってしまうのです。
季節の変わり目の肌は敏感であるため、できるだけ刺激が少ない商品で適切なスキンケアをおこない、ゆらぎやすい季節の変わり目をのりこえていきましょう。

 
監修医師からのアドバイス

季節の変わり目はさまざまな原因で肌荒れが生じやすくなります。
根本的な原因は、肌のバリア機能が低下して乾燥肌や敏感肌になりやすくなることですが、それらの要因は季節によって異なります。
特定の季節に肌荒れが生じやすい人は、今回ご紹介した季節ごとの原因を把握し、ご自身に合った対策やスキンケアが大切です。
肌荒れは基本的に洗顔や保湿などのスキンケアや生活習慣の見直しによって改善が期待できます。しかし、花粉症などの病気が原因の場合はセルフケアだけでは改善できません。
セルフケアを継続しても肌荒れが続くときは、皮膚科で相談しましょう。肌荒れは病気ではないと思われがちですが、深刻な肌荒れは医学的な治療が必要となる場合があります。市販の肌荒れに効くお薬などもおすすめですよ。

  • 成田

    監修医師成田 亜希子

    2011年医師免許取得。初期臨床研修を経て総合診療医として幅広い分野の治療に携わる。
    臨床医として勤務しながら、行政機関での勤務経験もあり地域の健康課題にアプローチした健康寿命延伸、感染症対策などの医療行政にも携わってきた。 国立保健医療科学院、結核研究所での研鑽も積む。 現在、医療法人ウェルパートナー主任医師。