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消化不良の治し方とは?吐き気や便秘などの症状を把握し、すぐに取り入れられる対処法と食べ物でケアしよう

整腸剤HOUSEHOLD GOODS
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2025/11/21

消化不良を和らげたいときには、食生活や生活習慣の見直しが基本。消化に優しい食品を食べ、自律神経を整える生活が大切です。また、食生活や生活習慣の乱ればかりでなく、加齢や体調の変化も胃腸の働きを低下させる原因になります。
便の色からも健康状態が分かるため、普段と違う便の色が続くときは注意が必要です。セルフケアを続けても症状が続く場合には、自己判断は避け、消化器内科や胃腸内科を受診しましょう。

 

消化不良へすぐにできる対処法とセルフケア

消化不良は、食事の見直しや生活習慣の改善で対処します。消化に優しい食べ物を選び、胃腸をいたわる食事を摂りましょう。十分な休息やストレスケアで、自律神経を整えるのも大切。症状によっては市販薬の活用も選択肢の一つです。まずは自身でできるセルフケアから試してみてはいかがでしょうか。

【食事編】消化に優しい食べ物を選び、胃腸をいたわる

消化不良の際は、胃腸をいたわる食事が欠かせません。柔らかくて消化のしやすい、おかゆ・うどん・豆腐・白身魚・ささみ・バナナ・りんごなどがおすすめです。調理法は「煮る」「蒸す」「茹でる」を選び、消化の負担を軽くします。
反対に揚げ物や香辛料の多い料理、食物繊維が豊富な野菜、炭酸飲料は、胃の負担となるため避けるのが無難です。食事の際はよく噛み、腹八分目を心がけてください。食べ過ぎが原因なら、睡眠時間をはさみ12~16時間ほど食事を摂らず、胃を休ませるのも有効な手段です。

<消化に優しい食品と優しくない食品(例)>

【生活習慣編】自律神経を整え、胃腸の働きを助ける

胃腸の働きは自律神経と深く関わっています。十分な休息と睡眠で体を休めると、胃腸機能の回復につながります。ゆったりと入浴したり、音楽鑑賞といった没頭できる趣味や軽いストレッチなど、自分に合った方法でリラックスする時間を作りましょう。腹巻や温かい飲み物で、お腹周りを冷やさない工夫も大切です。ウォーキングをはじめとした軽い運動は、胃腸の動きを促すのに役立ちます。

【市販薬編】選択肢の一つとして活用する

症状を和らげる手段の一つとして、市販薬の活用も考えられます。例えば、食べ物の分解をサポートする消化酵素薬。また、腸内環境を整え、ガスの発生を抑えるサポートが期待できる整腸剤もあります。自分の症状に合った薬を選ぶのが大切ですが、迷うときには薬剤師や登録販売者に相談してください。購入後は説明書をよく読み、用法・用量を守って使用しましょう。

 

消化不良のおもな症状

消化不良のサインは、胃やお腹のさまざまな不快な症状として現れます。胃もたれや吐き気、げっぷなどの胃の症状。また、お腹の張りや便秘、下痢といったお腹の症状も代表的です。食欲がわかない、便の状態がいつもと違うなども、消化不良のサインかもしれません。

胃の不快な症状

胃の働きが低下すると、さまざまな不快感を引き起こします。代表的なのは、食べた物がいつまでも残っている感覚の胃もたれ。その他、胃の痛み・胸やけ・食欲不振もよく見られます。吐き気を覚え、実際に吐いてしまう場合もあるでしょう。意図せず頻繁に出るげっぷも、消化不良のサインの一つです。

お腹の不快な症状

消化不良の影響は、胃だけでなく腸にも及びます。ガスが溜まってお腹が張る感じがする腹部膨満感は、代表的な症状です。腸の動きが乱れ、便秘や下痢に悩まされる人も少なくありません。また、便の形が定まらなかったり、食べ物が混ざって見えたりと、いつもと違う状態が現れる場合もあります。

 

消化不良の主な原因

消化不良は、さまざまな要因が重なって起こります。食べ過ぎや早食いといった食生活の乱れは、代表的な原因です。また、不規則な生活やストレスは自律神経のバランスを崩し、胃腸の機能低下を招きます。加齢や風邪などの体調変化によって、消化能力が落ちる場合も少なくありません。

食生活の乱れ

胃腸の許容限度を超える食べ過ぎや早食いは、消化不良の主な原因になり得ます。脂肪の多い食べ物、香辛料などの刺激物、アルコールや炭酸飲料の摂りすぎは、胃酸や消化酵素の分泌バランスを乱す一因です。また、早食いは噛む回数が減るため、食べ物が十分に分解されないまま胃に送られ、消化に大きな負担をかけます。

生活習慣やストレス

不規則な生活や精神的なストレスは、自律神経の乱れを招きます。消化器の働きは自律神経によってコントロールされているため、バランスが崩れると機能が低下し、消化不良を起こしやすくなるのです。
とくに、食後すぐの活動や考え事は、消化に使われるはずの血液が筋肉や脳に集中してしまい、胃腸の働きを妨げる一因に。食事の後は、ゆったりと過ごす時間を意識的に作りましょう。仕事のプレッシャーや人間関係といった精神的なストレスばかりでなく、睡眠不足や疲労の蓄積といった身体的なストレスにも注意してください。
また、屋内の温度差でも自律神経が乱れやすくなるため、夏や冬は注意が必要です。

加齢や風邪などの体調の変化

年齢を重ねると、胃酸や消化液の分泌量や、胃腸の運動機能が低下し、次第に消化能力は落ちていきます。また、風邪をはじめとする感染症にかかった際、一時的に胃腸機能が低下する場合も。体調が優れないときは、消化器系の働きも弱まりがちです。とくに感染症にかかったときは、胃腸の動きが低下し消化不良の状態がさらに顕著になるため、下痢やガスの発生につながる可能性があります。

 

症状が長引く・悪化する場合は医療機関を受診

セルフケアを続けても症状が長引いたり悪化したりする場合は、病気が隠れている可能性も考えられます。激しい腹痛や胸の痛み、繰り返す嘔吐・発熱・急激な体重減少・黒い便や血便といった症状があれば、速やかに受診してください。市販薬を使っても改善が見られない場合も同様です。まずは、消化器内科や胃腸内科の医師へ相談してください。かかりつけ医がいる場合には、最初に診断してもらうのもよいでしょう。

 
消化不良と便の色の関係

便は「体からのお便り」ともいわれ、健康状態を知るための大切なサインです。健康な便は、一般に茶色から黄土色のため、日頃から色や形をチェックする習慣をつけましょう。消化不良が起きると、消化液(胆汁)の影響で緑色になったり、脂肪分が分解しきれず白っぽくなったりします。一時的な変化であれば心配いりませんが、普段と違う色の便が続く場合は注意が必要です。気になる症状があれば自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

  • 藤野紗衣

    医療ライター・薬剤師藤野紗衣

    ドラッグストアや精神病院、一般病院に薬剤師として勤務。2022年よりフリーライターとして活動。専門知識を一般の方に分かりやすく伝える、薬剤師をはじめ働く人を支えることを念頭に、医療関連のコラムや解説記事、取材記事の制作に携わっている。
    介護支援専門員、福祉住環境コーディネーター1級。マクロビオティック料理とウォーキングを欠かさない生活を心がけている。