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漢方薬の効果的な飲み方は?知っておきたいコツや情報、苦味が苦手な人や子どもが飲みやすくなる方法も紹介

2023/08/25

漢方薬を効果的に飲むにはコツが必要です。飲むタイミングを守ったり、服用間隔を適切に空け飲む必要があります。基本的に、漢方薬は胃が空の時(食前・食間)に飲む薬です。漢方薬の飲み方や飲む上で知っておきたい基本的な情報を押さえておきましょう。オブラートやココアを使って苦みが苦手な人や子どもが漢方薬を無理なく飲むコツを紹介します。また、漢方薬を飲む上での注意点や保管方法も紹介します。

 

漢方薬とは

漢方薬とは、体質・症状に合わせて各種生薬を組み合わせた薬です。
生薬は種類によって多数の異なる働きがあり、お互いの効果を高める組み合わせや、お互いの副作用を弱める組み合わせが数多くあります。漢方薬は生薬の相互作用を考えてベストバランスで組み合わせた薬です。より詳しく知りたい方は、関連記事よりご確認ください。

関連記事:漢方とは一体何?漢方の歴史や重要な概念、効果がある漢方薬の選び方までわかりやすく紹介

 

漢方薬を飲むために知っておきたい情報

漢方薬を飲む上での基礎知識を紹介します。
漢方薬は薬臭かったり、苦かったりする粉薬も多いので、苦手意識がある方も多いのでは。そこで、無理なく飲むための方法も紹介します。

飲む時間帯、飲むタイミング

漢方薬は、食前もしくは食間に飲むのが基本です。漢方薬は基本的に胃が空のときに飲む薬です。食前とは、食事の30分前を指します。食べる直前ではありません。食事の30分前や食事の間で、胃が空なタイミングを外さないようにして漢方薬を飲みましょう。ただ、タイミングを逃して漢方薬を飲まないのが続くとよくないので、食前に漢方薬を飲むのを忘れて食事してしまった場合は、飲まないよりも食後すぐ飲むのがおすすめです。

苦い粉薬を喉につかえず飲むには

漢方薬は粉薬が多く、薬臭く、種類によっては苦いので、飲む時は注意が必要です。

水や白湯で飲む

漢方薬は、基本的に白湯や水で飲みます。水を一口分口に入れて上を向き、喉の中の水に落とすように漢方薬の粉を入れ、一度口を閉じて、さらに水を飲んで流し込むと、舌に漢方薬が触りにくく、味や臭いをあまり感じずに飲めます。
味と臭いが気にならなければ、白湯に溶かして飲んでも全く問題ありません。葛根湯などは、お湯に溶かして飲む方が効きがよいと言われています。

オブラートや補助ゼリーで飲む

漢方薬を飲むに当たって、オブラートや、服薬補助ゼリーを使うのもおすすめです。オブラートや服薬補助ゼリーは基本的に薬の作用を邪魔しない成分で作られているので、漢方薬に使っても問題ありません。

苦いのが苦手な人や子どもが飲む場合は?

苦味や薬臭さが苦手な人が漢方薬を飲んだり、小さい子に漢方薬を飲ませたりするには、チョコレートアイスやチョコレートクリームがおすすめです。
チョコレートやココアのフレーバーは苦味や薬臭さを隠しやすいので、漢方薬を混ぜたりくるんだりするのに向いています。小さい子には、漢方薬を混ぜたチョコクリームやチョコレートアイスを頬の内側になすりつけるようにするとうまく投薬できます。飲ませる子が1歳以上なら、はちみつとココアパウダーを使って簡易ココアペーストを作って使うのもおすすめです。

 

漢方薬を飲むうえでの注意点、避けたい点

漢方薬を飲むに当たって、守るべき点だけでなく、いくつか注意すべき点や、避けたい事柄があります。

漢方薬を飲み忘れた場合

漢方薬は、飲むべきタイミングを逃した場合、続けて飲まないのが一番良くないので、食前に飲むのを忘れて食事してしまっても、食後すぐ飲む方がおすすめです。
漢方薬は、食後に飲んでも全く効果がないわけではありません。食間に飲んでいる場合でも、前回飲んだときから時間が空いているなら、すぐ飲む方がいいでしょう。ただ、飲み忘れた薬を飲んでから、次回に漢方薬を飲む予定まで、時間の間隔が狭すぎるようだったら、次回漢方薬を飲む時間帯を調整しましょう。

2種類の漢方を飲む場合

2種類の漢方薬を飲むの自体は問題ないのですが、2種類の漢方薬で、生薬成分が重複していないか注意が必要です。多量摂取で副作用が起きる生薬があるからです。
とくに多量摂取に気をつけるべきなのは甘草と麻黄です。甘草は多くの漢方薬に含まれていて、多量摂取(目安として5~7g/日)でむくみや尿量減少をともなう偽アルドステロン症が起こります。加齢などで代謝が落ちていると、7gに満たない量でも偽アルドステロン症になる場合があるので、注意が必要です。
麻黄は風邪に使う漢方薬に含まれる場合が多いです。多量摂取すると麻黄が含むエフェドリンにより、動悸や不眠が起こります。体力がない人が麻黄を飲むと通常量でも動悸や不眠が起こる場合があるため、漢方薬の説明書きをよく読んで、体力がない人が体力のある人向けの漢方薬を使うのだけは避けましょう。
漢方に詳しい医師に処方してもらったり、漢方薬局の薬剤師に相談したり、普通の薬局の薬剤師に相談したり、専門家に相談して漢方薬を選ぶと、2種類の漢方薬を飲んでも生薬の重複による副作用を避けやすくなります。店頭で買う際に薬剤師に聞くのを忘れた場合でも、購入した薬局に電話をかけて聞けば、薬剤師に相談できる場合があります。

漢方薬と西洋医学の薬の併用は大丈夫か

基本的に、漢方薬と西洋医学の薬は併用可能です。ただし、種類によっては併用すべきでない場合があるので、できるだけ専門家に相談しましょう。
わかりやすいのは、生薬抽出成分を含む西洋医学の薬と漢方薬の生薬の成分が重複する場合です。西洋医学の薬でも、生薬の甘草や大黄などから抽出した成分を含んでいる場合があります。すると、生薬の重複と同様の問題が起こる場合があります。
また、漢方の作用と西洋医学の薬の作用が噛み合わない場合も多いです。たとえば、体を温めて発汗させて風邪を追い出す作用がある漢方薬に解熱剤を組み合わせると、どちらの作用も十分に発揮できません。
一緒に飲みたい薬がある場合は、薬局の薬剤師に店頭で聞いたり、電話で相談したりして、成分の重複がないか確認するのが一番心配ないでしょう。

マタニティ期・産後・授乳中の方と漢方薬

妊娠中に飲むべきでない漢方薬の種類は多いです。
生理痛によい漢方薬や吹き出物によい漢方薬でも、妊娠中に飲むと流産や早産を引き起こしかねない生薬が含まれているケースがあります。
桃仁、牡丹皮、大黄などの生薬が、よく使われる漢方薬で妊娠中に問題になりやすい生薬です。ただ、つわりに使われる漢方薬など、妊娠中に飲んで全く問題ないどころか役に立つ漢方薬はたくさんあるので、薬剤師や医師に妊娠中でも飲んで大丈夫な漢方薬か、必ず相談するべきです。
産後は妊娠中ほど漢方薬に制限はありませんが、症状・体質に合わない漢方薬は、飲むべきではありません。また、授乳中飲むべきでない漢方薬も存在します。大黄を含む漢方薬が代表的です。大黄は便通をつける作用がある生薬で、大黄の成分は母乳に移行して赤ちゃんが飲むので、赤ちゃんが下痢をする心配があります。
大黄以外にも授乳中に適さない生薬を含む漢方薬や、産後・授乳中で消耗している時に適さない漢方薬はあるので、薬局の薬剤師など専門家に相談して確かめるべきです。
一方で、産後・授乳中の消耗の回復に役立つ漢方薬はたくさんあるので、効果的な漢方薬を選んで活用しましょう。

漢方薬は続けて長期間飲んでもいいのか

漢方薬の多くはある程度続けないと効果が感じられません。ただ、頓服(※)に向いた漢方薬もあります。ただし頓服に向いた漢方薬は、長期間続けて飲むのには向かない場合が多いです。芍薬甘草湯などは甘草の量が多いため、頓服の漢方薬として扱われているケースが多いでしょう。
また、続けて長期間飲むべき種類の漢方薬でも、体質や症状は状況で変わるので、体質・症状に合わせて漢方薬を止めたり変えたりしなければならない場合があります。
長期間服用する場合は、定期的に医師や薬剤師に相談して、今の漢方薬が適切か確かめる必要もあるでしょう。

※頓服(とんぷく)とは
薬の服用方法(飲み方)で、食前、食後、就寝前などのように定期的に内服するのではなく、発作時や症状のひどいときなどに応じて薬を服用すること。

 

漢方薬の保管方法、使用期限

現在の漢方薬は基本的に密封してあるので、暗所で常温保存するのが適切です。生薬の有効成分には精油が含まれていて、精油は光や酸素で酸化して劣化する可能性があります。
生薬を刻んで、煎じる用にパックしてある漢方薬がありますが、煎じ用パックの場合も酸素と光を遮断して常温保存する必要があります。密閉容器やビニール袋に入れて暗所で常温保存しましょう。生薬には虫が湧く場合も多いので、なおさら密閉保存すべきです。

 
漢方薬を飲み始める前に、飲み方とコツについて押さえておこう

漢方薬は基本的に、胃が空の時に水や白湯で飲む薬です。苦味や薬臭さが苦手な場合は、オブラートや服薬補助ゼリーを使ったり、チョコレートクリームやチョコアイスに混ぜ込んだりするといいでしょう。
また、漢方薬を飲むに当たって、何か分からなかったり困ったりした場合は、この記事などインターネットで検索した記事を参照するのもよいのですが、できれば漢方薬を購入した薬局に電話して、薬剤師や専門家に相談しましょう。