セラピストライター白井未奈子
サービス業を10年経験するなかで、リラクゼーション業務に出会い「人を癒す」ことに目覚める。
フリーランスに転向して以降は、ボディートリートメントとフェイシャルエステの知識を活かし、美容・健康系の記事執筆を中心に担当。今は手ではなく、文章で読者にくつろぎとすこやかさを届けることを目指している。
アパートのゴキブリ対策は、始めるべきタイミングと事前確認がカギです。入居前に侵入経路となる玄関やエアコン、ベランダに適切な処置を施し、侵入&発生を食い止めましょう。業者に依頼したい場合、先に大家さんや管理会社に問い合わせてみてください。1階を避けるなど、特定条件をクリアする物件を選ぶのも大切です。賢い物件選びとゴキブリ対策グッズで、入居前から入居後までストレスフリーな毎日をおくりませんか?
部屋を借り、ゴキブリ対策をするなら、入居前がおすすめです。入居前の部屋は、無人状態が続いています。長期間清掃されないため、自然発生したホコリや汚れが溜まっていても不思議ではありません。ゴキブリにとって快適な環境が完成していて、住みついている可能性が十分にあります。入居前に対策すべき理由を詳しく確認してみましょう。
入居前の部屋は、無人状態になっているとはいえ、業者によるハウスクリーニングを行うのが基本です。ただし、必ずしもクリーニングでゴキブリを駆除できているとは限りません。備え付けの家具やカーテンなどに卵を産み付けていたり、隠れている場合は、人の手や薬剤をかいくぐってゴキブリが繁殖しているケースもあります。入居前のクリーニングされた部屋はキレイと決めつけず、対策しておくのが賢明です。
入居前の無人状態が続く部屋は、ゴキブリの逃げ込み先にもなり得ます。たとえば、近隣の住民が燻煙剤をたいた場合、薬剤が届かない近くの部屋が格好の隠れ場所になってしまうでしょう。人が住んでいたら対処もできますが、無人状態では放置されるケースがほとんどです。気づいたときにはすでに住処となっていて、本格的な駆除が必要な場合も多々あります。
入居するアパートの築年数が古い場合、ゴキブリの侵入リスクはより高まります。なぜなら、壁や網戸が劣化している傾向にあり、侵入経路となる隙間ができやすいためです。さらに、築浅のアパートと比べて、生活歴が長く、アパート専用のゴミ捨て場に汚れが染みついている可能性もあります。総じてゴキブリが部屋に入り込みやすい環境のため、早期対策しておきましょう。
入居前の対策なら、家具や荷物に薬剤がかかるのを気にせず対策できます。燻煙剤やスプレーを噴くのはもちろん、荷物がないぶん、置くだけタイプも対策グッズも設置しやすいでしょう。また、本格的に住み始める前なら、子どもやペットが誤って舐めてしまうリスクも回避できます。
部屋まるごとの対策に便利な燻煙剤ですが、アパートでは近隣に配慮して、煙が出ないタイプを選びましょう。水タイプや霧タイプを選ぶと、不快なニオイが発生しにくいです。タイプを問わず、使用後の換気は欠かせないため、入居前に忘れずしっかり空気を入れ替えましょう。
アパートでゴキブリが大量発生し、自力で対応しきれなくなった場合、まず大家さんもしくは管理会社に相談してみましょう。法律上、賃借主は、借り手に適切な物件を使用させる義務があります。つまり、大量のゴキブリによる住みづらさを解消しなければなりません。ただし、依頼は自分で行ったり、費用を負担してもらえないケースもあります。
そもそもアパートで発生したゴキブリは、建物全体での対処が効果的とされています。相談内容によっては、大家さん・管理会社を通じて、駆除業者に依頼してもらえるでしょう。
キッチンや浴室の排水口から上がってきているなら、排水トラップの交換を勧めてみてください。S字型の排水トラップにすると、下水から上がってきづらくなります。また、排水ホースが出ている壁の劣化、崩れも同様に、修繕の提案をしてあげると親切です。
もし自身で業者に依頼する場合、アパート対応に特化しているか確認するのが基本です。アパートと一軒家では、構造がまるで異なります。また、プロによる本格的な駆除では、ニオイの発生する薬剤を使用するケースも少なくありません。アパートの駆除に慣れた業者なら、特有の構造および近隣住民に配慮した駆除を施してくれるはずです。後々のトラブルを防ぐためには、アパート駆除にふさわしい業者を選びましょう。
「ゴキブリが大量発生したら大家さんもしくは管理会社に相談」とお伝えしましたが、駆除費用を負担してくれるか、それとも負担しなければならないかは状況次第です。
例外を除き、普通に生活していれば大量発生しません。室内やベランダにゴミがあふれかえっているなど、自己管理の至らなさで発生したと考えられる場合、費用は借り手もちになるケースが多いです。
反対に、入居直後から・清潔に保っているのに大量に発生したときは、物件に問題があると考えられ、賃借主もちになる可能性が高いです。
一軒家よりできる範囲が限られる賃貸アパートでは、近隣に迷惑をかけず、いかにゴキブリを侵入させない・住みつかせないかがカギです。とくに侵入経路となりやすい玄関・ベランダ・エアコンは隙間を埋め、整理整頓を心がけましょう。ゴキブリが嫌うハーブの香りを活用するのも一手です。
賃貸アパートでやるべき対策は、隙間を埋めるのが第一です。以下の屋外および共用部分から屋内へとつながる隙間は、ゴキブリの侵入経路となるため徹底的にふさぎましょう。
玄関やベランダ、エアコンのちょっとした隙間なら、DIYしてふさぐのが効果的です。とくに小さな網戸の破れなどは、大家さんや管理会社ではなく、自分で補修しなければならないケースも少なくありません。玄関ドアと床の間、ベランダの網戸とサッシにできた隙間には補修テープ、網戸の破れには補修シートを活用しましょう。エアコンの排水ホースには、出口にネットをかけ、壁のひび割れ・崩れはパテで埋めてみてください。
玄関周りで侵入経路となりやすいのが、アパートならではのドアと一体化した郵便受けです。新聞や厚めのチラシがささると、隙間ができ、外部からの侵入口が完成してしまいます。新聞やチラシは迅速に回収し、隙間が長期間できないよう努めましょう。
賃貸アパートでは、キッチンや浴室の排水口も、ゴキブリの侵入経路になります。屋外からつながる排水管を通じて、排水口へと上がってくるのを防ぐためには、エアコンの排水ホースと同様、ネットを活用しましょう。とくに目の細かいネットなら、より上がってきにくくなるため、交換を検討してみてください。
稀に、浴室の排水口にネット代わりとなるキャッチャー・受け皿が付属していないアパートもあるため、事前のチェックが欠かせません。
日々できる対策としては、部屋を清潔に保つ行動です。散乱した食べ残しや飲み残し、隅に溜まったホコリや髪の毛、積みあがった雑誌類は、ゴキブリの餌や住処になりかねません。とくに部屋が狭くなりやすいアパートは、物があふれかえりやすいです。あふれかえった物と物の間に卵を産み付けられ、繁殖するおそれもあります。常に部屋を整頓して目が行き届くようにし、汚れがない状態に保つと、ゴキブリは居場所を失うでしょう。
ゴキブリ対策の手間を軽減したいなら、アパート選びから気を配ってみてください。まず、1階は侵入経路に直結している部分が多く、飛んで入ってきやすいため、避ける方が無難です。ゴキブリの出にくい条件を確認してみましょう。
「近隣へのニオイが気になる」「幅をとりたくない」といったアパートの対策には、無煙タイプや狭い隙間に置くだけで駆除できるタイプが活躍します。ハピネスダイレクトで取り扱いのある、おすすめ対策アイテムをチェックしてみましょう。

フマキラーの「ゴキブリワンプッシュプロ 120回」は、アパートの対策に嬉しい無煙タイプの駆除剤です。薬剤が部屋に充満しないので、入居後でも家具や子どものおもちゃをカバーする手間が要りません。さらにべたつきが少ないため、散布後のお手入れもらくらく。効き目が1ヶ月続き、メスの持つ卵にも効くため、徹底的に駆除できます。
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キンチョーの「ゴキブリムエンダー」は、薬剤のニオイが気にならない、無塩処方の駆除剤です。部屋にいながら対策できるので、省スペースなアパートにも使用しやすく、全部屋一斉に対策できるのがポイント。2週間に1度、寝る前の対策で、卵からかえってしまった幼虫も駆除できます。広さに合わせて噴射量を調節できるのも便利です。
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アース製薬の「ブラックキャップ 18個入」は、入居前に置くだけで巣のゴキブリも退治できる駆除エサ剤です。8つの成分&半生エサでしっかり引き付けて食べさせ、速効成分が即駆除。エサを食べたゴキブリの糞や死骸を通し、幼虫や他の成虫にも効果を発揮します。コンパクト設計なので、狭いアパートの隙間や角にも置きやすいでしょう。
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対策グッズのニオイが気になるアパートで、取り入れたいのがハーブです。ハーブの香りは人間にとってはいい香りでも、ゴキブリにとっては苦手な香りといわれています。とくに嫌う香りには、ミントやラベンダー、ティーツリーなどがあります。
近年、天然のハーブを使った対策グッズが多数出回っています。人体や環境への負担が少ないため、子どもやペットがいる家庭でも使用しやすいでしょう。ハーブを育てるほか、ハーブティーの出がらしを置いたり、精油を用意してスプレーを自作したりするのも一案です。
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