「下の血圧(拡張期血圧)が高い」状態とは?
拡張期血圧とは、心臓が拡張しているときに血管へかかる圧力です。通常、高血圧と診断されるのは「135/85mmHg以上」。上の血圧(収縮期血圧)が正常でも、下の血圧が高いケースは少なくありません。
自覚症状が少ないため見過ごされがちですが、血管や心臓にかかる負担が増し、脳卒中や心疾患につながるケースも。とくに40代・50代の男性や更年期の女性は注意が必要です。
下の血圧(拡張期血圧)が高くなる主な原因
下の血圧(拡張期血圧)が高めになる原因は一つではありません。背景には、末梢血管(心臓から遠くに位置する手足に張り巡らされた細い血管)の硬化や、血液の流れにくさがあると言われています。
中でも加齢や生活習慣の乱れは、末梢血管の柔軟性を失わせる要因に。細い血管が硬くなると、血液がスムーズに流れず、下の血圧だけが上昇してしまうのです。
ストレスや自律神経の乱れ
血圧には、ストレスや睡眠不足、生活習慣が大きく影響します。
仕事や人間関係での不安が重なり交感神経が優位になると、血管が収縮するため、血圧は上昇傾向に。さらに慢性的なストレス状態が続くと、下の血圧が高いまま定着してしまう可能性もあります。
中でも、更年期の女性は注意が必要です。エストロゲンの減少や自律神経の乱れが重なり、血圧が不安定になる傾向が指摘されています。多忙な男性も生活習慣が乱れストレスを溜めがちなので、気をつけましょう。
「隠れた塩分」を摂りすぎる食事
血圧の下が高くなる要因としては、塩分の過剰摂取も見逃せません。血液中の水分量が増え、血液量が増加して血管にかかる圧力が高まり、血圧が上昇してしまいます。
家庭で薄めの味付けを心がけていても油断は禁物。外食や加工食品には「隠れた塩分」が多く、自覚なく塩分を摂りすぎる恐れがあるからです。
運動不足と肥満が引き起こす血管への影響
運動不足による肥満も、血圧上昇の原因に。体脂肪が増えると、血液中の脂質や炎症物質が増加し、血管の内側が傷つきやすくなります。結果として血管の柔軟性が失われて血流が悪化し、動脈硬化のリスクが高まるのです。
適度な運動によって肥満を解消するだけでなく、血流を促進し血管の健康を保つよう心がけましょう。
なぜか血圧が下がらない場合に見直したい、喫煙・飲酒習慣
喫煙や過度なアルコール摂取も注意すべき要因です。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があり、血圧の上昇に直結します。
また、アルコールを多量に摂取すると交感神経が刺激されて血圧が一時的に上昇。慢性的な高血圧のリスクも高まります。
今日から実践!「血圧の下が高い」を穏やかにするための対策
「血圧の下が高い」と指摘されたら、放置せず今日から対策を。食生活の改善や運動、ストレス管理、睡眠の質向上と、身近なところから始めましょう。血圧が気になる年代は男性も女性も多忙な方が多いですが、改善を目指すなら「今、始めよう」の気持ちが必要です。
減塩だけではない。「血圧の下が高い」をサポートする食生活
塩分コントロールだけでなく、カリウム、カルシウム、マグネシウムや食物繊維を意識して摂るよう努めましょう。つい飲みすぎてしまうアルコールも気をつけたいポイントです。
効果的な食事の工夫
「血圧の下が高い」と言われたら、まず意識したいのが塩分の摂取量です。厚生労働省は成人男性で1日7.5g未満、女性で6.5g未満を目標としていますが、理想は1日6g未満。調味料の使い方を見直すだけでも効果的です。外食では、麺類のスープを残したり、お酢やスパイスを使ったメニューを選んだりするとよいですね。
また、カリウムを含む海藻や野菜、果物も有効です。野菜は1食一皿以上、1日に小鉢5~6杯分を目標に。加熱すればかさが減り、たくさん食べやすくなります。
もちろん、肥満の予防も重要です。腹八分目を意識し、体重を定期的にチェックしましょう。
健康な食事作りに悩む場合は、DASH食(Dietary Approaches to Stop Hypertension)を参考にするのがおすすめ。日本高血圧学会が推奨する食事法で、収縮期血圧を約8~14mmHg、拡張期血圧を約6~7mmHg低下させる効果があるとされています。DASH食では塩分と炭水化物を抑え、カリウム・カルシウム・マグネシウムのミネラルと、食物繊維をたっぷり摂るのが基本です。
参考:栄養・食生活と高血圧/厚生労働省
参考:高血圧治療ガイドライン 2019/日本高血圧学会
アルコールは適量を守って
厚生労働省は、健康日本21(第三次)において、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」を「1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上」としています。
以下が純アルコール摂取量の目安です。自分や家族の飲酒量をチェックし、飲み過ぎと感じたら少しずつ減らしていきましょう。
出典:飲酒量の単位/厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~
血管の柔軟性を高める運動習慣
日常的に体を動かすと血流が促され、血管の柔軟性が保たれやすくなります。とくにウォーキングやジョギング、サイクリングに代表される有酸素運動が効果的。運動の頻度は定期的に(できれば毎日)実施し、運動量は一般的に30分以上が推奨されています。
もちろん、いきなり激しい運動を始める必要はありません。まずはエレベーターを階段に変える、一駅歩くなど、生活の中で無理なく動くチャレンジから始めてみましょう。運動を続ければ肥満の改善にもつながり、血圧だけでなく多くの健康メリットが期待できます。
さらに、筋力トレーニングやストレッチを組み合わせれば、筋肉量の維持や姿勢改善にも効果的。くれぐれも急な動きや強度の高い運動は避け、無理のない強度を心がけるようにしましょう。
参考:高血圧症を改善するための運動/厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~
ストレス管理で自律神経を整える
血圧を下げるには、自律神経のバランスやストレスのコントロールが重要です。規則正しい生活を送り、趣味や人との会話を楽しむ時間を設けましょう。
とはいえ、多忙な中で生活習慣を改善するのは大変。機能性表示食品として注目されているGABA(ギャバ)は、血圧が高めの方の血圧を穏やかにする機能が報告されています。対策を頑張る方の健康習慣をサポートする選択肢の一つとして、無理のない範囲で生活に取り入れてみるとよいですね。
GABAとは?機能性と科学的根拠を解説
GABA(γ-アミノ酪酸)は、私たちの体内にも存在するアミノ酸の一種です。血圧が高めの方の血圧を穏やかにする機能が科学的に報告されています。GABAが血圧に働きかける仕組みを見ていきましょう。
GABAのメカニズムと効果
GABAは、1日20mg程度の摂取で拡張期血圧の低下が期待できるとされ、血圧が高めの方の血圧を下げる機能が報告されています。GABAが多く含まれるのは、トマトやメロンといった野菜・果物の他、発酵食品(たくあんやキムチ、奈良漬)などです。
忙しい毎日の相棒に「GABAシームレスカプセル」
多忙な40代・50代の男性・女性でも、無理なく続けられる対策として注目されているのが、「GABAシームレスカプセル」。GABAを1日に20mg摂取できる機能性表示食品です。
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- ※本品は、事業者の責任において特定の保健の目的が期待できる旨を表示するものとして、消費者庁長官に届出されたものです。ただし、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。
- ※本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
- ※食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
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