なぜ社会人の筋トレは続かない?3つの壁と乗り越え方
多くの社会人が筋トレに挫折する背景には、「時間の壁」「体力の壁」「モチベーションの壁」が存在します。
いずれも気合だけで乗り越えるのは困難ですが、それぞれの壁に対する正しいアプローチを知れば、筋トレを生活の一部にするのは決して難しくありません。
まずは、あなたがどの壁にぶつかっているのかを探ってみましょう。
【時間の壁】 多忙で筋トレの時間が取れない
社会人が筋トレを続けられない最大の理由は「忙しさ」。勤務時間や残業、通勤、さらにプライベートで1日が埋め尽くされ、「トレーニングのための30分」を確保するのが難しいのです。
また、「時間ができたらやろう」と考えていても、自由な時間はなかなか訪れません。結果として、先延ばしになるパターンが定着してしまうのです。
【体力の壁】 仕事の疲れ、ストレスで動けない
「仕事終わりはもうクタクタ。ジムへ行く余裕なんてない」そんな声がよく聞かれます。デスクワーク中心であれば、体力的な負担は少ないはず。しかし、脳や心の疲れが蓄積すると、思った以上に消耗してしまうのです。
結果として、トレーニング自体がハードルになり、習慣化が難しくなります。
【モチベーションの壁】 効果が感じられず続かない
筋トレは、数週間・数カ月後の成果を気長に待ちながら取り組まなければなりません。しかし多くの人は、「頑張っているのにすぐに変化が見えない」と焦りを感じ、徐々にやる気を失っていきます。
さらに、SNSで目にする理想の体型と自分を比較し、「自分には無理だ」と思い込んでしまうケースも。最初は高かったモチベーションが揺らぎ、やがて途絶えてしまうのです。
【目的・場所別】今日から始める社会人のための筋トレメニュー
目的やライフスタイル別に最適なトレーニングメニューを紹介します。自宅で気軽に始めたい人には、自分の体重を利用した自重トレーニングから。短時間で効率よく鍛えたい人には「BIG3」中心のジムメニューがおすすめです。より本格的に体を変えたいなら、部位別に計画的に鍛える「分割法」に挑戦しましょう。ヒップやお腹周りを引き締めたい女性には、ボディラインを意識したメニューも提案します。
あなたの目的や環境に最適なメニューを選びましょう。
【自宅で始める】運動不足解消!週2回・30分の自重トレーニング
リモートワークが中心で運動不足を感じているなら、おすすめは自重トレーニングです。きついジム通いよりも、まずは道具を使わず自宅で取り組めるトレーニングからスタートしましょう。
メニュー例
1.スクワット
画像引用:「筋力を向上させるためには」/厚生労働省
2.プッシュアップ
画像引用:「筋力を向上させるためには」/厚生労働省
3.プランク
画像引用:「肥満症・メタボリックシンドロームの人を対象にした運動プログラム」/厚生労働省
4.バックエクステンション
スケジュール例
おすすめの頻度は週2回です。平日夜に1回、週末に1回など、無理のない範囲で行いましょう。曜日を固定しておくと、挫折しづらくなります。
おすすめ動画
【体力強化】自分の体重を支える筋肉を鍛える
1回の動画運動量の目安(※体重60kgの人の場合)
活動強度:5METs / 運動時間:5分
エア縄跳びから始まり、フロントランジやプランクなど、自分の体重を負荷にしたエクササイズ動画です。スケートジャンプを始めとした楽しい運動も含まれているので、仕事の合間のストレス解消にもなるでしょう。
【ジムで効率重視】短時間で全身を鍛える!週2回のBIG3メニュー
短時間で確実に効果を出したい方は、「BIG3」で筋肉を徹底的に鍛えましょう。「BIG3」とは、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトの3種目を指す言葉です。スクワットは脚と体幹、ベンチプレスは胸や腕、デッドリフトは背中や下半身を中心に鍛えます。短時間でも高い負荷をかけられるため、忙しい社会人の筋力アップや代謝向上に最適です。1回30~45分で終わるため出勤前や仕事終わりにも取り入れやすく、継続しやすいメニューです。
メニュー例
- 1.スクワット
- 2.ベンチプレス
- ベンチに仰向けになり、バーベルやダンベルを胸のあたりまで下ろして持ち上げるトレーニングです。おもに、胸の筋肉(大胸筋)、肩の筋肉、腕の筋肉を鍛えられます。
- 3.デッドリフト
- 床に置いたバーベルを、背中をまっすぐに保ちながら持ち上げる筋力トレーニングです。懸垂(けんすい)でも似た効果が期待できます。
スケジュール例
週2回ほどがおすすめの頻度です。出勤前の朝や、仕事終わりの夜に行いましょう。週の始めにスケジュールを確認し「この日は早く帰れそうだから、ジムに立ち寄ろう」とあらかじめ決めておくとよいですね。
おすすめ動画
【スクワット】音楽に合わせたスクワットで全身シェイプアップ
1回の動画運動量の目安(※体重60kgの人の場合)
活動強度:5METs / 運動時間:4分
「ジムに行く時間が取れない」「仕事の合間に鍛えたい」そんな場合は、動画で手軽にスクワットしましょう。
上記はわずか4分間ながら、バリエーション豊かなスクワットをひたすら行うハイパフォーマンスな動画です。下半身の筋肉強化は、脂肪燃焼効率をアップ。ダイエットにも効果が期待できます。
【ジムで本格的に】計画的に鍛える!週3日の分割法メニュー
筋トレにある程度慣れ、より高いレベルの体づくりを目指したい方には「分割法」の導入がおすすめです。分割法とは、鍛える部位を日ごとに分けて集中的にトレーニングする方法で、筋肉に十分な刺激と回復の時間を与えつつ効果的に鍛えられます。
ジムでの時間をより有効に使えるのが分割法の大きな魅力です。特定の部位に集中でき、トレーニングの質が高まります。
メニュー例
- 【Day1:胸、肩、腕】
- 上半身の「押す」動作を中心とした日です。胸、肩、腕の筋肉を効率よく鍛えられます。
- ・ベンチプレス:胸全体を鍛える基本種目です。
- ・インクラインダンベルプレス:胸の上部に刺激を与えます。
- ・ショルダープレス:肩の筋肉を大きくするのに効果的です。
- ・サイドレイズ:肩幅を広く見せるための種目です。
- ・トライセップスエクステンション:二の腕の裏側(三頭筋)を鍛えます。
- 【Day2:背中、上腕】
- 上半身の「引く」動作を中心とした日です。広背筋(背中)や上腕二頭筋(力こぶ)を鍛えます。
- ・デッドリフト:背中全体と下半身の筋肉を同時に鍛えられる、非常に効果的な種目です。
- ・ラットプルダウン:背中の広がりを作るのに重要です。
- ・ベントオーバーロウ:背中の厚みを作るのに役立ちます。
- ・ダンベルロウ:片側ずつ行えば、より集中して背中を鍛えられます。
- ・ダンベルカール:力こぶ(上腕二頭筋)を鍛える代表的な種目です。
- 画像引用:「成人を対象にした運動プログラム」/厚生労働省
- 【Day3:脚、お腹】
- 脚と体幹を鍛える日です。全身で最も大きな筋肉群である脚を鍛えれば、基礎代謝アップにもつながります。
- ・スクワット:下半身全体をバランスよく鍛える基本中の基本です。
- ・レッグプレス:スクワットが難しい場合でも、重い負荷をかけやすい種目です。
- ・ランジ:バランス感覚も養いながら、脚とお尻を鍛えます。
- ・レッグカール:太ももの裏側(ハムストリング)を集中的に鍛えます。
- ・プランク:お腹周りの筋肉(腹筋)と体幹を鍛えるのに効果的です。
- ・クランチ:お腹の前面を鍛えます。
- 画像引用:「肥満症・メタボリックシンドロームの人を対象にした運動プログラム」/厚生労働省
スケジュール例
平日2日+週末1日など、週3日程度取り組むのがおすすめです。できれば週の中で均等にスケジュールを組み、運動と休養のバランスを整えましょう。
おすすめ動画
【美背中】うつ伏せのエクササイズで背中の脂肪をごっそり落とす!
1回の動画運動量の目安(※体重60kgの人の場合)
活動強度:4.3METs / 運動時間:8分
鍛えづらい背中の筋肉は、自宅でもフォローアップを。上記は、器具を使わずうつ伏せで行うエクササイズの動画です。一見、軽負荷な運動にも見えますが、実際に取り組んでみると「意外とキツい」と驚くはず。自信がついてきた人ほど取り組んでほしいエクササイズです。
【女性向け】しなやかなボディラインを作る!美尻・美腹筋メニュー
ただ痩せるだけでなく、メリハリのあるしなやかな体を目指したい方には、部位を絞って鍛えるトレーニングが効果的です。とくにヒップやウエスト周りは、少しの筋トレで印象が大きく変わるパーツ。美尻やくびれを作るために重点的にアプローチしましょう。
メニュー例
- 1.ヒップスラスト
- ベンチに背中を預け、お尻の力で腰を天井に向かって持ち上げるトレーニングです。
- 2.レッグレイズ
- 仰向けに寝た状態から足を上下させ、おもに下腹部の筋肉(腹直筋下部)を鍛える自重トレーニングです。
- 3.サイドベント
- ダンベルやケトルベルなどの重りを使用するトレーニングです。重りを持ちながら体を左右に曲げて、わき腹の筋肉(腹斜筋)を鍛えます。くびれを作りたい方や、体幹を強化したい方におすすめです。
- 4.ラットプルダウン
- 背中の筋肉(広背筋)を鍛えるトレーニングです。マシンを使い、バーを上から下に引く動作を行います。懸垂が難しい初心者でも、広背筋を効果的に鍛えられます。
おすすめ動画
【リメイクボディ】あなたのお尻と脚を美しくメイクする自宅エクササイズ!
1回の動画運動量の目安(※体重60kgの人の場合)
活動強度:3.5METs / 運動時間:5分
自宅では、椅子を使ったスクワットや床でできるシンプルなストレッチに取り組んでみましょう。挫折を防ぐには、無理なくできるレベルのメニューで十分。継続すればするほど、確実に効果が感じられるはずです。
筋トレを習慣にするスケジュールの組み方と継続のコツ
理想的な筋トレメニューも、続かなければ意味がありません。トレーニングを当たり前の習慣として定着させるためには、時間帯の選び方やマインドセットが大切です。
朝トレvs夜トレ あなたに合うのはいつ?
忙しい社会人であれば、出勤前の朝か退勤後の夜にトレーニングをするケースが多いでしょう。どちらにも長所と注意点があるので、自分にとって無理なく、継続できる時間帯を選ぶのが大切です。生活リズムや1日のスケジュールに合わせた取り組みが、習慣化への第一歩となります。
1日を快適に過ごせる「朝トレ」
朝にトレーニングを行うと、体が目覚めやすくなり、基礎代謝の向上や集中力アップが期待できます。また朝は、突発的な仕事や家族の外出などに左右されにくいため、習慣化しやすいのもメリットです。
一方、起床後すぐの運動はケガのリスクを伴いやすく、事前のウォームアップが欠かせません。さらに、睡眠不足の状態で無理に運動をすると逆効果になるため、睡眠時間の確保にも留意しましょう。
パフォーマンスを発揮できる「夜トレ」
夜のトレーニングは、身体が温まっている状態で行えるため、関節の可動域や筋出力が高く、運動のパフォーマンスを発揮しやすくなります。
仕事のストレスを運動で発散する目的で、夜に筋トレを取り入れる人も少なくありません。睡眠の質向上も期待できます。
ただし、就寝直前の激しい運動は交感神経を刺激してしまい、逆に眠りにくくなる可能性もあるため、就寝の2~4時間前までに行うのが望ましいです。
「完璧」を目指さない。継続のためのマインドセット
筋トレが続かない大きな理由のひとつが「挫折感」です。「理想のスケジュール通りにできなかった」「週に3回やると決めたのに、1回しかできなかった」と自分を責めてしまう人ほど、続かない傾向があります。
しかし、筋トレを習慣にするためには、「完璧にやろうとしない」マインドセットがカギとなります。思い通りに進まない日があっても、自分を責める必要はありません。たとえ1種目だけ、5分だけでも体を動かせたなら、立派な前進です。
記録も重要なポイント。自分のトレーニング内容や体調、やる気の度合いなどを記録に残していくと、変化を可視化できます。継続日数や変化が数字で積み重なっていけば、自然と「やらなければ気持ち悪い」状態へと変化していくでしょう。
継続できる人は「仕組み」を持っている人です。毎週同じ曜日・時間に固定したり、起床後や入浴前といった行動に組み込んだりすると、筋トレは生活の一部になります。気合や根性に頼るのではなく、生活の中にトレーニングを取り入れる工夫を重ねましょう。
トレーニングに励むあなたを応援。運動と栄養補給の新習慣
トレーニングと同じくらい重要なのが、栄養補給のタイミングです。運動前後の栄養摂取は、あなたのコンディション維持をサポートします。日々の食事が基本なのは言うまでもありませんが、忙しい社会人は目的に合ったドリンクを賢く活用するのも一つの方法です。
運動前のコンディション維持をサポート
トレーニング前に必要なアミノ酸(BCAA、アルギニン、シトルリン)をまとめて摂取したい方を力強くサポートするのが「シンクロンコーワ アクティブモード」です。
アルギニン 1500mg /シトルリン 1500mgを含むのが大きな特徴。アルギニン・シトルリンは、運動パフォーマンスのサポートが期待できるアミノ酸として人気の成分です。
また、BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)も計1000mg含まれています。BCAAは、持続的なエネルギーの働きをサポートする成分です。
おすすめの飲用タイミングは、トレーニング開始前。缶飲料タイプなら、水分と一緒に栄養補給ができます。ジムへの持ち運びには、顆粒タイプが便利です。
運動後のリフレッシュをサポート
トレーニングでは大量の汗をかきます。水分補給とともに、リフレッシュを助けるクエン酸やビタミンを効率よく摂取したい場合におすすめなのが「シンクロンコーワ クールモード」。運動後のコンディショニングをサポートします。
柑橘類や梅干しに豊富な酸味成分「クエン酸」を4000mg含有。水に溶けやすい水溶性ビタミンである「ビタミンB1/B2/B6」も含まれており、栄養成分をエネルギー化するサポートに役立つでしょう。
汗で失われた水分や電解質を補給するため、運動後の飲用をおすすめします。
なぜ運動時のコンディション維持は大切なの?
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