なぜ?長時間デスクワークで腰の負担が増える3つの原因
長時間椅子に座り続けるデスクワークでは、腰に重さや不快感が少しずつ蓄積していきます。主な背景には、姿勢の乱れ・環境・血流の停滞といった原因が。いずれも意識しづらいため、注意が必要です。
参照:「職場における腰痛予防対策指針及び解説」/厚生労働省
原因1:崩れた座り姿勢による筋肉への負荷
長時間の作業で猫背や反り腰など不自然な姿勢が定着すると、本来S字を描くはずの背骨のカーブが崩れ、腰まわりの筋肉が過度に緊張するようになります。緊張状態が続くと筋肉が硬直し、血行も悪化。やがて「重さ」「だるさ」「じわじわとした痛み」といった不快感につながっていきます。足を組む、浅く座るといったクセが積み重なると、慢性的な腰痛のリスクを高めてしまうでしょう。
原因2:体に合わない椅子やデスク環境
椅子やデスクの高さが合っていない、モニターの位置が低い、肘の角度が不自然など、作業環境の不備は姿勢の崩れを招く大きな要因です。とくに骨盤が後ろに倒れた状態で座ると、上半身のバランスを腰で支える結果になり、腰椎や周辺にかかる負担が急増します。背もたれが浅い椅子やクッション性が不十分な座面を使い続けている方は、無意識のうちに腰を酷使してしまっているかもしれません。
原因3:同じ姿勢による血行不良
座りっぱなしの状態が続くと、下半身の筋肉、とくにお尻や太ももの裏側が圧迫され、血液の循環が滞ってしまいます。血流が悪くなると酸素や栄養の供給が減り、老廃物も蓄積しやすくなって筋肉のこわばりや倦怠感へとつながるのです。また、筋肉の回復が妨げられ、翌日に疲れが持ち越されるケースもあります。
今日からできる!デスクワーク中の腰の負担にアプローチするセルフケア
腰の不調はある日突然悪化するのではなく、日々の何気ない座り方や、運動不足の積み重ねによって少しずつ強まることがあります。腰への負担を和らげるセルフケア方法をみていきましょう。特別な道具がなくても、日常的に少し意識するだけでOKです。
参照:「腰痛予防策」/厚生労働省
基本の座り方を見直す
最初に見直したいのが、普段何気なくしている座り方です。腰を丸めた状態で浅く座っていると、骨盤が後ろに傾いたまま固定され、背骨の自然な湾曲が崩れてしまいます。結果として腰まわりの筋肉にかかる負荷が大きくなり、長時間経過するごとに筋肉がこわばりやすくなるのです。
正しい座り方の基本は、以下の図のとおり。椅子に深く腰をかけ、骨盤を立てる意識を持ち、背もたれに軽く背中を預けるイメージで座ります。足裏はしっかりと床につき、膝が90度に保たれるように椅子の高さも調整しましょう。モニターの位置も目線の高さに近づけ、前傾姿勢にならないよう意識してください。
仕事の合間にできるお手軽ストレッチ
長時間同じ姿勢を保つと、腰の血流が滞りやすくなります。防止のためには、日常的に体を動かしましょう。ちょっとした休憩代わりに気軽にできるストレッチをまとめました。
※以下は体を動かすきっかけとなる一般的な運動例です。効果には個人差があり、医療上の効果を保証するものではありません。体調に不安がある場合は医師にご相談ください。
【腰痛解消】腰痛・反り腰とサヨナラし、美しい姿勢をつくる
1回の動画運動量の目安(※体重60kgの人の場合)
活動強度:2.3METs / 運動時間:約3分
普段から反り腰が気になっているなら、改善に特化したエクササイズを試してみましょう。上記の動画では、お腹の筋肉を使いながら腰への負担を軽減する動きが紹介されています。仰向けで行う手軽なポーズなので、運動不足が気になる方でも気軽に始められるはずです。
【椅子ヨガ】椅子に座ったままのポーズで腰痛対策
1回の動画運動量の目安(※体重60kgの人の場合)
活動強度:2.3METs / 運動時間:約7.5分
座ったまま取り組めるヨガ。家にある椅子で気軽にでき、仕事や趣味で長時間座っている人にはとくにおすすめです。背骨のツイストで気持ちよく体をひねったあと、股関節のストレッチを行い、骨盤まわりの筋肉にアプローチしましょう。
【姿勢改善】腰のストレッチ
1回の動画運動量の目安(※体重60kgの人の場合)
活動強度:2.3METs / 運動時間:約5.5分
腰と体側を伸ばし腰にアプローチするストレッチ。座った状態で両足をしっかりと開いて安定させ、右手を右膝に、左手を遠くに伸ばします。次に立った状態で足を肩幅に広げて両手を頭の上に置き、ゆっくりと体を横に倒しましょう。お風呂上がりにもおすすめです。
姿勢の維持をサポート!自分に合う腰用サポーターの選び方
正しい姿勢の維持には、腰用サポーターを使用するのも一つの手。選ぶ際には、固定力・使うシーン・サイズの3点をしっかり検討しましょう。固定力が弱すぎるとサポート感が得られず、逆に強すぎると動きが制約されてしまいます。また、日常で使うのか、重い荷物を持つ機会があるのか、慢性的な違和感が気になっているのかなど、自分のライフスタイル・症状を明確にして選びましょう。
あなたの目的に合うのはどれ?バンテリンコーワサポーター タイプ別比較
バンテリンコーワの腰用サポーターには、サポート力の異なる3つのタイプがあります。ご自身の状態や使いたいシーンに合わせて適切な商品を選びましょう。
| 商品名 |
画像 |
選び方の目安 |
サポート感(当社基準) |
主な特徴 |
おすすめの人 |
サイズ展開 |
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バンテリンコーワ サポーター 腰用
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日常のサポート感を重視する方に |
中 |
・薄型で服の下でも目立ちにくい
・クロステーピング構造で腰の動きをアシスト
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・腰まわりの安定感を高めたい方
・ムレにくく、少ない違和感で着用したい方
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・ふつう/Mサイズ:65cm~85cm
・大きめ/Lサイズ:80cm~100cm
・ゆったり大きめ/LLサイズ:95cm~115cm
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バンテリンコーワ 加圧サポーター 腰用 固定タイプ
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強めのサポート感を求める方に |
中~強 |
V字型加圧パネルが腰まわりをしっかり支え、安定感を高める |
・固定力を調整したい方
・曲げ伸ばしの動作が多い方
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バンテリンコーワ サポーター 腰椎コルセット
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固定感を重視したい場面に |
強 |
・ワイド設計で腰椎の上部から骨盤までをしっかりと覆い支える
・下腹部を適度に持ち上げ、腰椎をサポート
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腰部を広く支えたい方 |
バンテリンコーワサポーター 腰用
日常的に腰まわりの安定感を求める方に適した、スタンダードな腰用サポーター。縦方向には伸びにくく、横や斜めにはフィットしやすい三次元構造の生地が採用されており、動きに合わせて腰から下腹部までしっかり包み込む設計です。装着時のフィット感や着心地にも配慮した設計となっています。
軽量で目立ちにくいため、オフィスでの着用や、日常生活の中で自然に使いたい方にもおすすめです。
※長時間着用する場合は、適度な着脱を心がけてください。
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バンテリンコーワ加圧サポーター 腰用 固定タイプ
より強めのサポート力を求める方には、「バンテリンコーワ加圧サポーター 腰用 固定タイプ」がおすすめ。クロステーピング構造が採用されており、腰のねじれを抑えながら背面から下腹部に向けて加圧し、腰まわりを安定させる設計になっています。
背面には特殊形状のハードパネルが内蔵されており、適度なフィット感を実現。パネルは取り外しが可能で、ご自身のコンディションに合わせてサポート感を調整できるのも特徴です。
また、V字型の装着構造により下腹部側から面で支える設計で、補助ベルトでの固定力も簡単に調整可能。ズレを抑えつつ装着もしやすい仕様で、アクティブに動くシーンにもおすすめです。
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バンテリンコーワサポーター 腰椎コルセット
より強力な固定力と広範囲のサポートを求める方には、「バンテリンコーワサポーター 腰椎コルセット」を。縦幅24cmのワイド設計が、腰椎の上部から骨盤までの広い範囲を覆います。
背面にはしなやかに動く特殊形状のハードパネルが組み込まれており、ダブルテーピングベルトで腰のラインに沿ってフィット。V字型の装着形状が腰部を面で支え、動作時のぐらつきを抑えます。また、アジャスタブル補助ベルトで固定力の調整ができ、着脱もスムーズです。
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購入前にチェック!サイズの選び方と正しい装着方法
サポーターを快適に使用するためには、正しいサイズ選びと装着が欠かせません。腰用サポーターは「おへそまわり(胴囲)」を基準にサイズを選ぶのが一般的。商品によって適応サイズが異なるため、購入前にはご自身の胴囲を測定しておきましょう。
装着する位置は、腰椎をしっかりと覆い、骨盤を支える位置が基本です。座ったり動いたりしても不快感がないか、鏡で確認しながら調整してください。
誤ったサイズや位置で装着してしまうと、十分なサポートが得られないだけでなく、圧迫による不快感やズレの原因にもなります。自分に合った製品を正しく使い、快適に過ごしましょう。
※着用時間・強さは無理のない範囲でご使用ください。体調に異変を感じた場合は使用を中止し、必要に応じて医療機関への相談をお願いします。
服装や靴の選び方にも一工夫を
腰まわりの不快感を和らげるには、椅子や姿勢だけでなく、服装や靴への配慮が大切です。
たとえば締め付けの強いパンツやスカート、動きにくい素材の服を着ていると、自然な動作が制限され、腰に余計な力がかかってしまいます。また、滑りやすい靴やクッション性のない靴は、歩行時の衝撃を吸収できず、腰や膝への負担を増やす原因になりかねません。
姿勢や動作を妨げない伸縮性のある動きやすい服装や、適切な靴を意識して選びましょう。
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