美容×健康ライター中村里歩
元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。
ケアをしても爪が乾燥するときは、原因の見直しが大切です。石けんや食器用洗剤によって油分が失われていたり、栄養の偏りや睡眠不足により栄養が爪まで行き届いていなかったりすると、すこやかな状態を維持できなくなります。足の爪が不調なときは、靴のサイズを見直す必要があるかもしれません。ネイルオイルで保湿、ベースコートで保護をしつつ、食事・睡眠・衣類の見直しといった、日常生活の対策も意識してみましょう。
爪の乾燥は、さまざまなトラブルの起点となります。たとえば乾燥した爪は、しなやかさが失われ、硬くもろい状態になりがちです。爪切りなどのわずかな衝撃でも「割れ」や「欠け」につながりやすくなります。
爪の先端が薄く剥がれたり、表面にスジが現れたり、ツヤが失われたりする場合も要注意。乾燥によって、爪のすこやかな状態が損なわれているサインかもしれません。
爪は皮膚の角質が変化して硬くなった付属器官であり、もとは皮膚の一部です。そのため、爪の乾燥は肌の乾燥と似ている点があります。水分と油分の不足や、加齢、紫外線によるダメージなど、いくつかの要因が重なり合って乾燥するのです。
爪の乾燥を招く最も身近な原因が、水仕事による乾燥です。爪は水分に触れると一時的にうるおったように見えますが、水分が蒸発する際に、内部のうるおいまで失われ、乾燥しやすくなります。手洗いや水仕事で濡れた状態と乾いた状態を繰り返すと、爪の乾燥が進んでしまうのです。
乾燥をさらに悪化させるのが、毎日の手洗いや食器洗いで使う石けんや洗剤。汚れをすっきりと落とす働きがある一方で、爪や皮膚の油分まで洗い流してしまいます。
年齢を重ねるにつれて肌質が変化するように、爪も乾燥しやすくなります。とくに更年期以降の方に影響を与えるのが、女性ホルモンの減少です。女性ホルモンの一種である「エストロゲン」には、皮膚や爪のうるおいを保つ働きがありますが、年齢とともに分泌量が減少するため、爪の水分が失われやすくなります。
爪の健康は、日々の食生活や生活リズムと密接に関わっています。爪の主成分は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質で、すこやかな爪を保つために欠かせません。しかし、極端なダイエットや偏った食事によってタンパク質が不足すると、新しい爪をつくる材料が足りなくなり、爪がもろく乾燥しやすくなります。
また、睡眠不足や不規則な生活は、身体全体の栄養の巡りを滞らせる原因に。きちんと食事を摂っていても、十分な栄養が爪まで届かなければ乾燥しやすくなります。その結果、ちょっとした衝撃でも、割れたり欠けたりといったトラブルにつながってしまうのです。
爪は皮膚の角層が変化した組織であり、肌と同様に紫外線ダメージを受けます。長時間紫外線を浴び続けると、爪の水分が失われ、うるおいを保つ力が弱まってしまうのです。
さらに、爪は紫外線にさらされやすい部位であるため、気づかないうちにダメージが蓄積しやすくなります。
マニキュア(ネイルカラー)を手軽に楽しむために欠かせない除光液(リムーバー)は、使い方によっては爪の乾燥を招く場合があります。除光液に含まれる「アセトン」は、マニキュアの成分だけでなく、爪表面の油分や水分まで奪ってしまうためです。頻繁に塗り替える方は、知らず知らずのうちに爪の乾燥を進めている可能性もあります。爪に負担をかけないためには、アセトンを含まないタイプを使用するのも一つの方法です。
肌を乾燥から守るポイントは、水分と油分の補給、保護、そしてインナーケアです。ネイルオイル(キューティクルオイルとも呼ばれる)やハンドクリームで保湿し、ベースコートで爪を保護します。マッサージで血行を促したり、バランスよく栄養を補給したりして、すこやかな爪を育みましょう。
爪の乾燥対策として基本的なケアは、ネイルオイルや爪用美容液を使った保湿です。爪や周辺の皮膚が乾いていると感じたら、専用のアイテムで水分と油分を補い、うるおいを与えましょう。
ネイルオイルはさらっとした使い心地の製品が多いため、日中のケアにも適しています。コンパクトな製品を選べば、外出先やオフィスでも手軽に保湿でき、習慣化しやすいでしょう。爪用美容液は保湿成分に加え、爪をすこやかに保つ成分を含むのが特徴です。傷んだ爪に使用できるアイテムもあります。
いずれも使用する際は、爪だけでなく、爪の根元にある甘皮(キューティクル)にもしっかりなじませるのがポイントです。爪の裏側(ハイポニキウム)にも数滴垂らし、保湿しましょう。
普段使用しているハンドクリームも、爪や爪の周りの乾燥対策に役立ちます。手のひらや甲に塗る際に、指先や爪周りまで意識して丁寧になじませる習慣をつけましょう。
ネイルオイルや美容液と併用する場合は、先にオイルや美容液を爪に塗ってから、上を覆うようにハンドクリームを塗るのがおすすめです。ハンドクリームがフタの役割を果たし、先に塗った保湿成分を閉じ込めてうるおいを長持ちさせてくれます。
ネイルオイルやハンドクリームで外側からうるおいを補給したら、ハンドマッサージをして血行を促しましょう。
まず、爪の根元をやさしく揉みほぐします。次に、指の付け根から指先に向かって、全体を丁寧にマッサージしましょう。手のひらや手の甲、指と指の間なども、じんわりと温かみを感じるまで揉みほぐすと、手全体の血流がよくなります。
ベースコートは、マニュキュアの色素が爪に直接沈着するのを防ぐだけでなく、爪表面を保護する役割もあります。マニキュアを塗っていないときも地爪にベースコートを塗り、乾燥などの外部ダメージから爪を保護しましょう。
ベースコートは時間とともに剥がれてくるため、爪の負担を考慮しながら、10日程度を目安にして塗り直すのがおすすめです。
すこやかな爪を育むために、さまざまな食品を摂取しましょう。肉や魚、卵や乳製品は重要なタンパク源です。緑黄色野菜や果物、ナッツ類は、ビタミンやミネラルを補えます。中でも爪のためには、亜鉛やケイ素、鉄などのミネラルが重要とされているため、日々の食事にバランスよく取り入れるのがポイントです。
足の爪が乾燥する原因の一つが、サイズの合わない靴や靴下による圧迫です。日常的に履いていると、爪への物理的な圧迫や摩擦が繰り返され、乾燥や変形を招く恐れがあります。さらに、足の指を正しく使わずに歩いていると、爪に負担がかかり、乾燥を悪化させてしまうケースも。
すこやかな足の爪を維持するには、日頃からの丁寧なケアも不可欠です。まず、毎日の入浴やシャワーで清潔を保ちましょう。終わったら、タオルで指の間や爪の周りまでしっかりと水分を拭き取り、ネイルオイルで保湿します。
足の指をマッサージしたり、足にフィットする靴を選んだりする工夫も大切です。
毎日使う手だからこそ、うるおいケアは抜かりなく行いたい。そんな願いを叶えるべく、ハピネスダイレクトが爪の乾燥対策におすすめできるアイテムをピックアップしました。
スクワラン※や希少なアルガンオイル※など、11種の天然由来成分を99.9%以上配合した贅沢なネイルオイル。爪や爪周りをしっかり保湿し、乾燥を防ぎます。さらっとした使い心地で、家事や仕事の合間にも手軽に使えるチップタイプがうれしいポイント。ほのかなローズの香りが、忙しい毎日のケアタイムを心地よく彩ります。 ※保湿成分
スクワラン、アルガニアスピノサ核油、トコフェロール、サフラワー油、アボカド油、ホホバ種子油、ノバラ油*、オタネニンジン根エキス、ビワ葉エキス、ローズマリー葉エキス、カミツレ花エキス、香料
*天然由来香料
爪をすこやかに保つため、爪保護成分の有機ケイ素(スギナエキス由来)や有機硫黄(ジメチルスルホン由来)を配合。さらに、ヒドロキシプロピルキトサンが爪表面に保護膜を形成し、うるおいを保ちます。
水溶性でさらっとした使い心地はべたつかず、香りも控えめ。性別を問わずご使用いただけます。日中は「デイケアオイル」、就寝前は「ディープセラム」と、使い分けるのもおすすめです。
水、エタノール、ジメチルスルホン、プロピレングリコール、ヒドロキシプロピルキトサン、スギナエキス、エトキシジグリコール
実は、爪を整える習慣は美容面だけでなく、衛生管理や周囲への配慮につながります。
衛生面に配慮し、乾燥によって爪が割れたり欠けたりしないよう、傷んだ爪の保湿ケアを行いましょう。清潔に整えられた爪は信頼感や安心感を与える要素となり、対人関係や仕事の場面でも好印象を与える要素になります。細部に気を配れる人だとのイメージがつき、周囲からの評価が高まる可能性もあるでしょう。
自分の目にも相手の目にも止まる場所だからこそ、少しずつ意識して、ケアを心がけてみてください。
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