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犬を暑さから守ろう!熱中症対策ですぐ生活に取り入れられるアイデアや便利なグッズを紹介

2022/10/20

熱中症が心配な夏の高温多湿な気温から、愛する犬を守るための暑さ対策を詳しく解説します。
犬は全身を毛でおおわれているため、体温調節が苦手な動物です。人は汗をかいて体温を調節しますが、犬は汗腺が肉球の部分しかなく、汗をかくのが苦手なのです。
また、犬も人同様に体内に熱がこもると熱中症になってしまう危険があります。犬の夏の健康を十分ケアするためのアイデアや、便利なひんやりグッズを紹介しますので、飼い主としてできる暑さ対策を確認しておきましょう。

 

犬は暑さに弱い!犬の体温調節の特徴と熱中症のリスク

熱中症が心配な夏の高温多湿な気温から、愛する犬を守るための暑さ対策を詳しく解説します。犬は全身を毛でおおわれているため、体温調節が苦手な動物です。
人は汗をかいて体温を調節しますが、犬は汗腺が肉球の部分しかなく、汗をかくのが苦手なのです。また、犬も人同様に体内に熱がこもると熱中症になってしまう危険があります。
犬の夏の健康を十分ケアするためのアイデアや、便利なひんやりグッズを紹介しますので、飼い主としてできる暑さ対策を確認しておきましょう。

犬は汗腺がごく一部しかなく、体温調節が苦手

人の皮膚には汗腺があり、汗をかくことで体温調節をしますですが、犬の皮膚には汗腺が肉球部のみで、発汗しても体温調節にはさほど影響しません。
犬の主な体温調節方法は、暑いと感じた際に口を開けて浅くハッハッと呼吸をする「パンティング」で行われます。舌を出し、呼吸を浅く速くして唾液を蒸発させ、熱を逃すことで体温を下げているのです。
パンティングで唾液を蒸発させすぎると、水分が足りなってしのまうので、同時に水分補給をすることが大切です。
また、気温や湿度が高すぎたり、犬自身の気道に問題があるとうまく蒸散できず、体温を下げられません。

犬の体感温度は人より高く、熱中症のリスクが大きい

犬の基礎体温は38℃後半から39℃前後といわれており、人よりも少し高めです。
さらに、犬は全身毛でおおわれており、人よりも体高が低いため、地面からの熱を受けやすく体感温度は人以上の暑さを感じています。
人が暑いと感じていない場合でも、犬の体感温度は暑いと感じているケースもあるのです。人と犬とではおよそ17℃も体感温度に差があった実験結果もあります。
犬が熱中症を起こしやすい状況は、外での散歩時だけでなく、家の中でも十分リスクが高いため、暑いシーズンはとくに飼い主の注意が必要です。

犬が快適に過ごせる温度と、暑さ対策が必要な時期

犬が快適に過ごせる温度は品種や年齢、健康状態によっても異なりますが、参考になる環境の目安を把握し、確認しておきましょう。
犬にとって湿度が高いと、パンティングによる熱の放出がうまくいかないため、湿度管理も重要です。

【犬にとって過ごしやすい温度と湿度の目安】
温度:21~25℃
湿度:50~60%

犬の暑さ対策が必要な時期は、住んでいる地域や気象状況により変わってきます。
一般的には、室内温度が27℃を超える場合は暑さ対策をとって犬が過ごしやすい環境を整える工夫が必要でしょう。
とくに室内温度が30℃を超えると熱中症のリスクが上がるため、冷房を用いて室内気温を下げたり、ひんやりグッズを使うなど、すぐに対策を講じましょう。

 

犬の暑さ対策のアイデアを紹介。日々の生活にすぐ取り入れられる方法やアイデア

アニコム損害保険株式会社の2013年度の調査によると、犬が熱中症を起こす場所は外の散歩時よりも家の中が全体の7割との調査データを紹介しています。実は室内で熱中症になるリスクは高いのです。
夏の暑さから犬の健康を守るために、家の中にいる場合や犬のお留守番時、散歩など外出時の暑さ対策と熱中症予防に今すぐ取り入れられる方法やアイデアを紹介します。

家の中での暑さ対策はエアコンなしでは難しい!エアコンを利用しよう

犬の暑さ対策として、室内ではエアコンをしっかり活用していきましょう。
人が暑さが和らいだと感じる就寝時でも高温多湿にならないよう、エアコンを使ったほうがよいでしょう。
熱中症は高温だけでなく多湿な環境が発症リスクを高めるため、室内での発症例が多く、とくに締め切った車の中などは、エアコンなしでは大変危険です。
暑い時期にエアコンなしで乗り切るのは、高温多湿な日本の気候では難しいと考えられます。扇風機のみでは空気を循環できても湿度は下げられません。
家の中では、暑さ対策として以下の3点に気を付けて犬にとって過ごしやすい環境を整えましょう。

【屋内での犬の暑さ対策】
■ 冷房や扇風機を上手に利用して室温の管理を徹底する
■ 直射日光を避け、風通しのよい日陰の環境を確保する
■ いつでも水分補給ができるよう、たっぷりのお水をあげる

飲み水は常に新鮮な水が飲めるよう多めに用意し、いろいろな場所に置くなど工夫を。
当日の気温に合わせて冷房を25℃~27℃に設定しましょう。
床からの高さによって温度や湿度が変わってくるため、犬の目線の高さに合わせて調節する配慮も大切です。
エアコンに加え、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させ、部屋の中が均等に涼しくなるよう工夫を。
風通しを良くしたり、犬のいる場所に直射日光が当たらないよう日陰を作るといった方法もあわせてとり入れていきましょう。

犬が留守番中の暑さ対策におすすめの方法やアイデア

飼い主が家にいる場合はこまめな温度調節やお世話もできますが、犬を留守番させる際は、とくに暑さ対策が重要です。
飼い主さんの留守中もエアコンの冷房はつけたままにしておきましょう。
雨天や曇天で外気が涼しい日でも、湿度が高い日は水分が蒸発しにくくなり、熱中症の発症リスクが高まるため、エアコンの冷房はつけたまま除湿モードにするなど工夫が必要です。
可能であれば、犬が冷房のついてない部屋と行き来できるようにして、自分で快適と感じる場所で過ごせるよう用意してあげましょう。
また、しつけや事故防止として重要なハウス(サークル・ケージ・クレート)でお留守番の場合、犬はみずから移動して温度調節ができません。
場所移動による温度調節ができない場合、空調管理にはより注意が必要です。季節による室温や日当たりの変化に気を配る必要があります。
ハウスに直射日光が当たらないよう「遮熱可能なレースカーテンを取り入れる」「西日を浴び続ける壁際にハウスを置かない」「風通しのよい日陰を作る」など、犬の過ごす場所が暑くならない環境を作りましょう。

屋外や散歩中の暑さ対策におすすめの方法やアイデア

犬の健康を守るため欠かせない毎日の散歩ですが、夏は注意が必要です。直射日光で熱せられた地面やアスファルトの温度は60度以上になる場合もあります。
犬は体が低いため地面から照り返しの熱気をじかに受けてしまうため、熱中症の危険性が高まるのです。歩道のアスファルトを飼い主が素手で触ってみて、熱いと感じる時間帯の散歩は避けましょう。

【屋外や散歩での犬の暑さ対策】
■ 散歩の時間は早朝、または夜がおすすめ
■ アスファルトやコンクリートはなるべく避ける
■ 通常よりこまめに水分補給をさせる
■ 炎天下のドッグランは避ける
すぐできる散歩での暑さ対策は、散歩の時間を早朝、または完全に陽が落ちた夜への変更です。日差しや暑さで長時間散歩ができない場合は、早朝と夜の2回に分けて行うなど工夫しましょう。

■ 夏の散歩は早朝が最もおすすめ
早朝は夜間で地面の熱も解消され、一日で最も涼しい時間帯です。
夏は日の出が早いため、朝5時を過ぎた、太陽がのぼる前の明るくなってくる時間が過ごしやすいでしょう。

■ 早朝が難しいなら陽の完全に落ちた夜
陽が落ちたばかりの夕方はまだ地面が冷めず、地面の熱さで肉球を傷めてしまう危険があります。夜の散歩は完全に地面の熱が下がった夜になってからにしましょう。

日が高い時間や日が落ちた直後は、直射日光があたっていた場所は、思った以上に温度が高くなっています。
アスファルト以外にも、駐車場の車止めの鉄板やマンホールの蓋も要注意です。素足の犬が乗ると、肉球をやけどしてしまう恐れがあります。
また、散歩中はまめに水分補給をさせるために、いつも以上に飲み水をたっぷり持参してください。

犬を連れての車移動や、車中の暑さ対策は要注意

締め切った車内は、人にとっても犬にとっても、非常に危険な場所です。
外気の温度が23℃でも、車を閉め切って放置すると、車内温度は49℃に、ダッシュボードは71℃にもなるといわれています。
気温35℃の炎天下では、窓を閉め切ったままではエンジン停止後わずか15分で、人体にとって危険なレベルに達するほどです。
冷房を使っていても日差しが入ってくる場所に停めていたり、窓を締め切って空気の循環が悪いと、車内の温度も湿度もどんどん上がります。
犬は慣れない場所に残されると、不安と緊張から呼吸が早くなり、体温調節がうまくいかなくなる危険性も考えられるのです。
気温の高い日には、わずかな時間でも犬を車内に残さないようとくに注意が必要です。

「エアコンを切り車内にペットを置き去りにして買い物に行ってしまった」、「少しだけ外に出た際、車内に残っていたペットが誤ってキーロックしてしまった」といった飼い主の不注意で、ペットが熱中症にならないよう十分配慮しましょう。
環境省からも、車に犬の置き去りをしないよう注意喚起のページが設置されています。
また、運転中は安全のために犬をキャリーケースに入れている場合も多いのですが、ケース内は空気がこもりやすい環境です。
ケース内にタオルなどにくるんだ保冷剤を入れてあげたり、バンダナにくるんで直接首元につけ、体を冷やすのも熱中症対策におすすめです。

 

犬の暑さ対策の便利グッズ・ひんやりグッズを紹介

現在ではエアコン利用をはじめ、日常で取り入れられる工夫以外に、市販されているペットの暑さ対策用グッズを併用する方法もおすすめです。
留守番時や散歩など熱中症のリスクが高い環境下で、できるだけ暑さをやわらげ、犬が過ごしやすくなる環境を整えてあげましょう。

室内や留守番中におすすめの暑さ対策グッズ

■ 冷感マットや冷感ブランケット
室内ではエアコンを利用して室温を調節しますが、犬みずから体温調節しやすいよう、ひんやり過ごしやすい場所が作れるグッズを活用しましょう。
例えば冷感マットには珪藻土タイプやブランケットタイプなど、硬いタイプと柔らかいタイプがあるので、犬の好みや性格で選びましょう。

■ 自動水飲み器
犬のお留守番中には、水をいつでも飲める状況を作るのも体温を下げるのに役立ちます。自動水飲み器など、飼い主が不在でも温度を一定に保った水を供給できる便利なグッズもあります。
ただし、電気使うので万が一の不具合や停電に備え、陶器の水飲み場と合わせて用意しておきましょう。

■ サーキュレーターや扇風機
サーキュレーターや扇風機は室内の空気を循環させ、高い場所と低い場所で変化してしまう室温や湿度を一定に保つのに役立ちます。エアコンと併用し、犬が過ごしやすい環境を整えるのに利用しましょう。

日々の散歩や屋外でおすすめの暑さ対策グッズ

■ 冷感バンダナや冷感ドッグウェア
体が低いため地面から照り返しの熱気をじかに受けてしまう犬のために、首回りを冷やせる冷感バンダナや冷感ドッグウェアを利用するのもおすすめです。

■ 水を持ち運ぶホルダーやハンディシャワー
また、散歩の途中でこまめに水分補給のために、おしっこを流すマナー用の水と、飲み水を合わせて1リットル以上持ち歩くのがおすすめです。
水を大量に持ち運ぶために、フック付きの携帯用ホルダーを利用しましょう。また、ペットボトルに取り付けるだけのお散歩用ハンディシャワーを利用すれば、体にかけてあげて水浴びもできます。

 
まとめ

犬は人よりも暑さに弱い生き物であり、言葉で暑さを伝えられません。夏は熱中症のリスクが高いと理解し、屋内や屋外での暑さ対策のアイデアを取り入れて犬の健康を守りましょう。
お留守番時や散歩、車移動の際は、とくに配慮が必要です。現在では、ペットの暑さ対策用のひんやりグッズや快適さをキープするための便利なグッズも多数市販されています。
自分たちでできる工夫以外にもグッズを活用し、より快適な環境を整える方法も検討してみてくださいね。