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室内での熱中症に注意!簡単にできる暑さ対策と部屋を涼しくする方法

2022/9/30

ここ数年、日本の夏は最高気温が35度を超える猛暑日が増えています。
暑くなってくると良く聞かれるのが「熱中症に注意」という言葉。熱中症と聞くと屋外での活動時に頻繁に発生している印象をお持ちの方も多くいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際は熱中症で救急搬送される方の約半数が屋内(住居や飲食店などの公衆屋内)で発生しているのです。
電気代の値上がりや電力ひっ迫が問題とされている昨今、節電を意識してエアコンや扇風機などの家電製品の使用を控えるご家庭もあるかもしれません。
しかし、熱中症は最悪の場合、命を落とす可能性もあることから、室内でも適切な温度・湿度管理が推奨されています。
そこで今回は、室内で簡単にできる暑さ対策や室内の冷房効率を高める方法などをご紹介していきます。

 

熱中症について

暑さに対して人間は体内で温度調整(汗をかいて熱を放散など)をしますが、その機能がうまく働かなくなり、体の中の熱がたまり体温が急激に上昇し、重要な臓器が高温にさらされることにより発症する障害の総称のことをいいます。

体温の調節機能が働かなくなり、下記のようなさまざまな症状がみられます。

  • ● 体温上昇
  • ● めまい
  • ● 体のだるさ
  • ● ひどい時には痙攣や意識異常 など

最悪の場合、命を落とす可能性もあることから、適切な予防対策を行うこと、熱中症が疑われる場合には適切な対応を行うことが重要とされています。

冒頭でも記載しましたが、熱中症の約半数は屋内で発生しています。日に当たらないから大丈夫ということではありません。
室内熱中症の発生原因としては、屋外の熱中症同様に

  • ● 室温や湿度の高さ
  • ● 風通しの悪さ
  • ● 長時間の作業や運動
  • ● 水分補給ができない状況
  • などが考えられます。

    熱中症にならないために、室内においても屋外同様に適切な予防対策をとる必要があります。
    子どもは体温の調節能力が十分に発達しておらず、高齢者や障がいをお持ちの方々は暑さや水分不足に対する感覚機能やからだの調節機能が低下しやすいため、通常より特に注意して気を配る必要があります。
    実際に熱中症で救急搬送される患者さんのおよそ半数は65歳以上の高齢者です。

     

    室内で簡単にできる熱さ対策

    窓やドアから入る太陽光の熱で暑くなる室内も外と同じように暑さ対策が必要です。室内の暑さに対しては以下のようなことに気をつけましょう。

    風通りをよくして部屋を涼しく

    屋外から帰ってきて、部屋の中が暑いと感じた場合は、まず熱気を逃がすように部屋を換気しましょう。
    換気の方法としては、換気口を開ける、玄関を開ける(防犯のためにドアチェーンをつないだまま開ける程度でも可)、向き合う窓を開けるなどがありますが、外気温も高ければなかなか室内の温度も下がりにくいため、同時にエアコンや扇風機を稼働させるのもおすすめです。
    扇風機は背後の空気を取り込んで前方に流す特徴があるため、扇風機の正面を窓や玄関側に向けて置くことで室内の熱気を外に逃がしやすくしてくれます。

    快適な涼しさにするための家電の使い方

    節電を意識するあまり暑くても我慢して電気製品を利用しない方もおり、結果的に室内熱中症が増えている傾向にあります。ここ数年は猛暑の夏が続いているため、我慢せずに冷房や扇風機を利用することが推奨されています。
    特に高齢者の方は暑さを感じにくくなっているため、感覚で判断せずに温湿度計を使用して目視で室温を確認すると良いでしょう。
    一般的な家庭用エアコンは、空気を循環させるだけで換気は行っていません。新型コロナウイルス対策のためには、冷房時でも時間を決めて窓開放や換気扇によって換気を行う必要があります。
    換気することで室内温度が高くなりやすいので、その際は一時的でもエアコンの温度設定を下げるなどの調整をしましょう。
    環境省より、冷房時の室温28℃で快適に過ごせる軽装への取組を促すライフスタイルとして「クールビズ」が推奨されていますが、これはエアコンの設定温度のことではなく室温のことであるため注意しましょう。
    エアコンを28℃に設定していても、西日が入る、建物の構造上の理由などで室温が28℃以下にならないケースもあります。
    「28℃」というのはあくまで目安ですので、温度計を確認しながら体調にあわせて随時室温調整を行うようにしましょう。
    湿度が高い状態も熱中症のリスクは高まります。室温が下がっても湿度が高く感じる場合はエアコンの除湿モードを利用するのもひとつの方法です。

    打ち水を利用する

    ベランダや玄関先などに打ち水をする方法もあります。気化熱(液体が蒸発するときに吸収する熱)を利用して温度を下げることが可能です。
    水がすぐに蒸発してしまう日中よりは、朝方や夕方などの比較的気温が下がっている時間帯に行うのがおすすめです。打ち水をする際にはご近所の方に迷惑がかからないように注意しましょう。

    通気性が良く、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する

    汗をかいても速乾性のある衣服や冷感素材が使用されているインナーなどを着用することで、体感温度も下がります。
    ワイシャツの首元のボタンは外す、通気性の良い素材の衣服を着用するなど、身に着ける物の通気性も意識すると快適さも変わることでしょう。

    保冷剤や氷、冷感グッズなどでからだを冷やして体内温度を下げる

    保冷剤にタオルを巻いたものを首元に当てたり、冷感素材を使用したタオルや敷きパッドを使用したりするのもおすすめです。冷感スプレーや冷感シャンプーなども販売されているため、より夏を快適に過ごしたい方は試してみてもよいでしょう。

    こまめに水分を補給して熱中症対策を

    発汗によって血液中の水分が減少している状態の時に水分補給を怠ってしまうと、脱水による血液の濃縮のために循環不全を起こし、酸素や栄養素の運搬あるいは体温調節にも重篤な障害を起こします。
    のどの渇きは脱水が始まっている合図です。渇きを感じてから水分を摂るのではなく、渇きを感じる前に摂取することが大切なポイントです。
    特に水分が不足しやすい就寝前後、運動前後や運動中、入浴の前後、飲酒中あるいは飲酒後などはいつも以上に水分摂取を意識する必要があります。水分補給は「早めに、こまめに」を意識するようにしましょう。
    水分補給の際は、砂糖を多く含む飲料は吸収に時間を要するため、水や麦茶など糖分の入っていないものがおすすめです。
    また、アルコールやカフェインを多く含む飲料は、尿量を増やし体内の水分排泄を促してしまうため、水分補給の観点としてはあまり適していません。
    室内でも運動時や調理時など、大量に汗をかいた時は塩分も意識して摂るようにしましょう。
    ただし、腎臓や心臓の疾患をお持ちの方は水分・塩分摂取量も制限される可能性があります。主治医に確認し、その指示に従うようにしてください。

     

    室内の冷房効率をあげる方法

    エアコンを使用していても室内に温度ムラが生じる場合もあります。その際は、エアコンのルーバーを動かしたり、扇風機を使ったりして室内の空気を循環させましょう。
    暑い空気は部屋の上の方、冷たい空気は部屋の下の方に溜まりやすいのが特徴です。
    エアコンを効率よく機能させるためにも、フィルターは2週間に1回は掃除をするようにしましょう。節電対策にもなります。
    日差しを遮る方法もおすすめです。

     
    室内の暑さも注意が必要!無理せず空調家電を使用して暑さ対策を

    暑くなってくると毎年のように熱中症で救急搬送されるニュースを目にします。命にかかわる状態になる場合もあるため、熱中症にならないための暑さ対策は必ずおこないましょう。
    暑さに強いという方もいると思いますが、あまり過信しすぎず、室内でも熱中症が起こる可能性を考慮して対策をとっておくことが必要です。
    電気に頼らない冷感グッズなども上手に利用しながら猛暑を乗り切りましょう。