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屋外のイベントや外仕事を快適に過ごす方法 暑さ対策グッズを活用して熱中症を回避

2022/9/20

夏の大敵「熱中症」は、甘く見ていると命を奪う危険性のある怖いものです。しかし、正しい暑さ対策を普段から実践することで、防ぐことができます。
夏は、屋外でのスポーツ観戦やキャンプ・野外フェスなど楽しみなイベントが盛りだくさんですが、常に熱中症のリスクと隣り合わせだということを忘れてはいけません。
外仕事や屋外作業についても同様です。今回は、屋外での暑さ対策やお助けグッズをご紹介します。外出する際に上手に活用して、涼しく快適に夏を楽しみましょう。

 

熱中症の危険について 屋外に出る人は要注意

熱中症は、高温多湿な環境で過ごすことで、体の水分と塩分バランスが崩れ、体温調節の機能がうまく働かず、体内に熱がこもる状態のことを指します。
夏の初めや梅雨明けなど、体が暑さに慣れていない時期や、高齢者や子どものように暑さを感じにくく、自分で調節するのが難しい人は特に要注意です。
しかし、熱中症は誰でも発症する恐れがあります。年齢や健康状態を問わず、どんな方でも発症の危険性があるので油断はできません。

熱中症の症状

熱中症になると次のような症状が現れます。

 

屋外でできる熱中症予防・暑さ対策

熱中症の予防の基本は、「暑さを避けること」と「こまめな水分補給」です。屋外では、以下のことに気を付けましょう。

  • ● 帽子や日傘を使用しましょう
  • ● 日陰の利用・こまめな休憩を取りましょう
  • ● 「通気性」・「吸湿性」・「速乾性」の良い衣服を着用しましょう
  • ● 保冷剤・氷・冷たいタオルなどで体を冷やしましょう
  • ● こまめに水分と塩分を補給しましょう(スポーツドリンクなどがおすすめです)
 

屋外用暑さ対策・熱中症予防グッズ

夏は、スポーツ観戦や野外音楽フェス・アウトドアなど屋外でのイベントが多くなる時期です。夏の屋外でも快適に 過ごせるように、持ち歩きできる便利な暑さ対策グッズを準備しておきましょう。

ハンディ扇風機

ハンディ扇風機は、かばんに入れて持ち運びができるコンパクトなサイズの扇風機です。
手持ちタイプが一般的ですが、首にかけて使えるものや卓上に置いて使用できるものなどいろいろなタイプがあります。コードレスのものが多いので、屋外での使用に最適です。
無風のときに、うちわで扇ぐと余計に汗をかいてしまうことがありますが、ハンディ扇風機なら、涼しくしたい部分に当てるだけで心地よい風を届けてくれます。風が弱い日に重宝するでしょう。

瞬間冷却パック

瞬間冷却パックは手のひらほどの大きさで、体の一部を冷やしたいときに便利です。
パックを叩くことで中の水袋が破けて化学反応が起こり、キンキンに冷たくなります。持続時間は20分程度なので、瞬間的に体を冷やしたい時に重宝します。
暑さ対策のほかにも、発熱した時、眠気覚ましのために体を冷やしたい時、その他、食品の保冷にも役立つので、夏のお出かけに持ち歩くと心強いアイテムです。

冷却機能付きフェイスカバー

冷却機能付きフェイスカバーは、目の下から首の周りまで覆うことで、暑い日差しを遮断してくれるアイテムです。ひんやりした空間を作り出すことで、呼吸を涼しくしてくれます。
涼しさを作り出す秘密は、冷却機能を施した生地にあります。「通気性」・「吸湿性」・「速乾性」に優れており、水や汗などの水分を吸い取り、その水分が気化するときに熱を逃がすのです。
さらに風が当たることで涼しく感じます。吹き出す汗を吸い取るたびに、ひんやり感が続き、洗って繰り返し使うことができるのが嬉しいポイントです。
使い方は、フェイスカバーを水で濡らして絞り、5~10回ほど振ってから顔に装着します。

アウトドアやスポーツをするときにもマスクを着用する人が増えていますが、マスクを着けると熱中症のリスクが高まります。マスク着用によって、皮膚からの熱が逃げにくく、気づかないうちに脱水状態になり、体温調整が難しい状態になるのです。
フェイスカバーを使うことで、飛沫を防止しながら、暑さ対策ができます。夏場の屋外で重宝するアイテムのひとつとしておすすめです。

ネックゲイター

ネックゲイターは、首を覆って日差しを防ぐアイテムですが、首だけに留まらずいろいろな使い方で暑さ対策に役立ちます。例えば、目から首回りまでを覆ってフェイスマスクとして使用したり、頭を覆ってヘアバンドとして使うこともできます。
「通気性」・「吸湿性」・「速乾性」の良い素材のものを選ぶことで、頭の蒸れを解消し、快適に過ごすことができます。衣類にふきかけると冷たくなる、冷却スプレーを併用すれば、より涼しさを感じることができます。

保冷機能付きの水筒(スポーツドリンク対応)

屋外での暑さ対策で忘れてはいけないのが水分補給です。保冷機能付きの水筒を常備しておけば、冷たい飲み物でいつでもクールダウンすることができます。
熱中症予防では、塩分の補給も大切なので、塩分入りのスポーツドリンクにも対応した材質の水筒を選びましょう。
水筒の選び方にも注意が必要です。金属製の水筒の中に傷やサビがあると、スポーツドリンクや果汁飲料、乳酸菌飲料、炭酸飲料などによって金属が溶け出す可能性があり、過去には、中毒を起こしてしまうという事例もありました。
厚生労働省では、金属製の容器にジュースやスポーツ飲料を入れる時は注意書きを確認するよう発信しています。
水筒が酸性の飲料対応かを確認し、使用後はすぐに手入れをし、サビや傷などを作らないよう注意して使いましょう。

 
暑さ対策をして、快適 に夏の屋外イベントを満喫しましょう

天気が良く暑い夏は屋外で楽しむイベントがたくさんあります。しかし、厳しい暑さや汗で体がベトベトするといった不快感との戦いが待ち構えていることも忘れてはいけません。
そして、常に「熱中症」のリスクにさらされているという自覚をもって、暑さ対策をして外出することが大切です。
ぜひ、今回ご紹介したグッズを活用して、快適な環境を整えながら 暑い夏を満喫しましょう。

  • 高村 恵美

    管理栄養士ライター高村恵美

    12年間管理栄養士として病院などに勤務。家族にいつでも"おかえり"が言えるようライターへ転身後は、忙しいひと・働くひとに寄り添うレシピの提供や、健康コラムを数多く執筆。
    自分も同じ立場だからこそ「仕事と家庭の両立に悩む女性を応援したい」気持ちが高まり、悩めるママに向けたコラム執筆も行っている。