今や多くの人の生活必需品となったマスクですが、お手持ちのマスクが洗濯できるのか疑問に思っている方もいるでしょう。
現在は私たちの生活の中でおなじみの不織布マスクはもちろん、ウレタンやコットン、シルクなど、さまざまな素材でできたマスクが登場しており、洗濯方法や注意点も異なります。
お気に入りのマスクはできれば長く、清潔に使いたいもの。本記事では、マスクの洗濯方法や注意点について解説していきます。
マスクは洗濯できる?洗剤や洗濯ネットを使った洗い方や不織布マスクの洗濯方法も解説

マスクを洗濯する際に基本情報を確認
マスクを洗濯する前に、まずは基本情報を確認しましょう。パッケージに洗濯表示がある場合は、表示に従うことで、素材に適した効果的な洗濯ができます。
マスクのパッケージの洗濯表示をチェック
マスクを洗濯する際に、まずはパッケージの洗濯表示を見てみましょう。ここ数年で、マスクの種類も増えたため、マスクの素材によって適切な洗濯方法も異なります。パッケージには、主に以下の洗濯表示が印刷されているので、チェックしてみてください。

出典:政府広報オンライン
一番下の表示のように、家庭での洗濯禁止のマークがついていれば自宅での洗濯には向きません。他にも、適した水温や手洗いなのかそれとも洗濯機で洗えるのかなど、洗濯に必要な情報が表示されています。
マスクの洗濯は1日1回手洗いが理想
マスクには、目に見えない菌や汚れが付着しているため、定期的に交換や洗濯が必要です。交換や洗濯の頻度は人それぞれで、毎日交換する人もいれば、2~3日使用してから交換する人もいるでしょう。
ただ、洗濯する場合は、1日1回、手洗いで洗濯するのが理想です。洗濯機で洗った方が手間は少ないものの、マスクの劣化は早く進む可能性が高いため、基本は手洗いがおすすめです。
マスクの洗濯方法を解説!素材別注意点も

マスクを自宅で洗濯する方法は、他の衣類と同じく手洗いもしくは洗濯機の2パターン。
ただし、洗濯のやり方を間違えると、マスクの生地が傷んだり、型崩れしてしまったりするので注意が必要です。ここでは、マスクの正しい洗濯方法と各素材の注意点を紹介します。
マスクの洗濯方法~手洗い編~
【用意するもの】
- ● 洗面器
- ● ぬるま湯
- ● 洗濯用洗剤
- ● タオルもしくはキッチンペーパー
【1】洗面器にぬるま湯と適量の洗剤を溶かす
洗面器にぬるま湯を張り、洗剤を入れて洗剤液を作ります。洗剤の量はパッケージの表示に従って、適量を入れます。
【2】マスクを入れてつけ置き
洗剤液にマスクを浸し、10分ほどつけ置きします。
【3】押し洗い
10分ほどつけ置きしたマスクを押し洗いしていきます。もみ洗いをすると型崩れや繊維が傷ついてしまうので、注意しましょう。
【4】水ですすぐ
押し洗いをしたら、マスクを水ですすぎます。
【5】汚れが気になるときは塩素系漂白剤を入れる
すすいだ後に、汚れが落ちていないと思ったら、塩素系漂白剤を使いましょう。先ほどの洗剤液を捨て、水と塩素系漂白剤を入れ、マスクを10分ほどつけ置きします。
【6】すすぐ
漂白が終わったら、洗面器の水を新しくして、マスクを浸しながら優しくすすぎます。最後に流水でしっかりとすすいで、洗剤を流しましょう。
【7】タオルドライ
タオルもしくはキッチンペーパーを用意し、洗ったマスクを挟んで脱水します。
【8】陰干しして乾燥させる
脱水後は陰干しして乾燥させて終了です。乾いたマスクはジップロックに入れて密閉して保管しましょう。
マスクの洗濯方法~洗濯機編~
続いて、洗濯機を使用したマスクの洗濯方法です。
【用意するもの】
- ● 洗濯ネット
- ● 洗濯用洗剤
- ● 塩素系漂白剤
【1】10~30分つけ置き
洗濯機ではどうしても落ちにくい汚れがあるため、まずは洗剤を溶かした洗剤液につけ置きしましょう。
【2】洗濯ネットに入れる
マスクの型崩れや毛羽立ち防止のため、洗濯ネットに入れます。複数のマスクを洗う場合は、洗濯ネット内で菌や汚れがうつらないよう、ネット1つにつきマスクは1枚だけ入れるようにしましょう。100均などで売っている洗濯ネットをいくつか用意しておくとよいですね。
【3】洗濯機で洗濯
洗濯ネットに入れたマスクを洗濯機に入れます。洗い方を設定できる場合は、手洗いモードやドライコースを選びましょう。
【4】陰干しして乾燥させる
洗濯が終わったら、マスクの形を整えて陰干しして完了です。
ウレタンマスクやシルクマスクも洗って大丈夫?素材別注意点
近年はさまざまな素材のマスクが販売されています。各素材ごとに特徴が異なるため、洗濯時の注意点も異なります。ここでは、各素材別に洗濯時の注意点をチェックしていきましょう。
● ウレタンマスク
ウレタンマスクは伸縮性があり、顔の形に合わせた立体型のタイプが多いのが特徴です。洗ってくり返し使用できますが、柔らかい素材のため、洗濯機で洗う回数を重ねると生地が破れてしまうことも。
手洗いする際は、洗剤液の中で優しくつかむように洗いましょう。洗剤の香りもつきやすいので、気になる人は自分の好きな香りの洗剤を選ぶようにしましょう。
● シルク
シルクはデリケートな素材なので、手洗いするときも優しく丁寧に洗いましょう。紫外線を吸収しやすい素材のため、干すときは直射日光が当たらないようにしましょう。
● ポリエステル
衣類にもよく使われているポリエステルは、比較的素材が傷みにくくできており、耐久性にも優れているので、洗濯機で洗えるポリエステル製マスクも多いです。
ただし、塩素系漂白剤を使うと色落ちする可能性があるので、汚れが気になる場合は酸素系漂白剤を使用しましょう。
● コットン
お肌に優しいコットン素材のマスク。縮みやすい素材なので、洗濯機より手洗いの方がよいでしょう。また、乾きにくいため、洗ったあとはしっかりと水分を切ってから干すようにしましょう。
不織布マスクや「使い捨て」表示のあるマスクの洗濯は可能?洗濯方法は?
布マスクやシルクマスクなど、近年さまざまなマスクが見られるようになりましたが、一番多いのは不織布マスクではないでしょうか。
不織布マスクはパッケージに使い捨てを表示している製品が多いため、洗濯して使い回してもよいものか疑問に思う人もいるでしょう。ここでは、不織布マスクの洗濯方法について紹介します。
不織布マスクは洗濯可能!手洗いがおすすめ
不織布とは、繊維や糸を織らずに、繊維を接着またはからみ合わせた薄いシート状の布です。
マスク以外にも、紙おむつや生理用品などに使われています。そんな不織布でできた使い捨てマスクですが、洗濯も可能です。
しかし、洗濯によってマスクの機能が低下していくのは否めません。とくに気をつけたいのが洗い方で、衣類と同じように洗濯機で洗ってしまうと、生地が傷んで使い物にならなくなってしまいます。そのため、洗濯するときは手洗いしましょう。
不織布マスクの洗濯方法
不織布マスクを洗濯するときは、以下の手順で洗濯しましょう。
【用意するもの】
- ● 洗面器
- ● ぬるま湯
- ● 洗濯用洗剤
- ● タオルもしくはキッチンペーパー
【1】洗面器にぬるま湯を張り、洗剤を溶かす
35度程度のぬるま湯を洗面器に入れ、適量の洗剤を溶かします。
【2】洗剤液にマスクを入れる
不織布マスクを洗剤液に浸し、洗剤を生地に浸透させます。
【3】優しく押し洗いする
マスクに洗剤が行き渡ったら、優しく押し洗いします。強く洗うと型崩れにつながるので、優しく洗うのがポイントです。
【4】水ですすぎ、タオルドライ
押し洗いが終わったら水ですすぎ、タオルもしくはキッチンペーパーに挟んで水分を取ります。
【5】干して乾かす
あとは他の洗濯物と同様に、陰干しして乾かすだけ。
近年、私たちの生活に欠かせない存在となっているマスク。不織布やウレタン、シルクにコットンなど、素材の異なる多種多様なマスクが販売されています。
素材によって洗濯の際の注意点は異なりますが、基本は手洗いで優しく洗いましょう。洗濯機で洗濯する際には洗濯ネットの利用をお忘れなく。
お気に入りのマスクはこまめに洗濯して清潔に保ちながら、菌やウイルス飛沫から自分を守りましょう。
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