ウレタンマスクの特徴と効果を知って上手に使おう

2022/7/28

おしゃれな「ウレタンマスク」がたくさん販売されていますが、ウレタンマスクは飛沫などの抑制効果が不織布マスクに比べて低いと言われています。
ウレタンマスクを着用するメリットは感染対策以外のところにあるのです。
ウレタンマスクについて理解を深めて上手に活用することで、よりマスク生活を快適に過ごすことができるでしょう。

 

ウレタンマスクとは

「ウレタンマスク」は、ウレタンという素材を使った伸縮性のあるマスクです。顔の形に合わせた立体型のタイプが多く、カラーが豊富でおしゃれなマスクとして多く利用されています。洗ってくり返し使うことができるので経済的なのもうれしいポイントです。
「ウレタン」とは、2種類の主原料を混合させ反応して形成するウレタン結合をもつ化合物のことで、正式名称を『ポリウレタン』といいます。マスクの他にも、断熱材やスポンジなどに使われており、通気性に優れています。

 

ウレタンマスクと不織布マスクの機能と効果の違い

          

感染対策として着用をすすめられている不織布マスクとウレタンマスクにはどんな機能の違いがあるのでしょうか?

ウレタンマスクの飛沫抑制効果について

国立研究開発法人「理化学研究所」により、マスクの素材別に飛沫抑制効果のシミュレーション結果が発表されています。ウレタンマスクは、不織布マスクに比べて飛沫量の抑制効果が半分以下だという研究結果が出ています。
自分が周囲の人にうつすリスクがある「吐き出し飛沫量」は、不織布マスクが約80%カットするのに対してウレタンマスクでは約50%にとどまるという結果でした。つまり、ウレタンマスクは不織布マスクと比べての2.5倍もの飛沫量をまき散らすリスクがあるということです。
よって、ウレタンマスクは不織布マスクに対して、飛沫の吐き出しの観点で、マスクの効果は半分以下しかないということになります。
出典:200824記者勉強会_飛沫 (riken.jp)、file312.pdf (lem-labo.com)

ウレタンマスクの飛沫カット効果について

「微粒子ろ過効率」をPFE(Particle Filtration Efficiency)と表記し、不織布マスクのフィルター部分に「PFE99%」という表記がされているものもあります。
PFEは約0.1μm(マイクロメートル)サイズの粒子をどれくらいろ過(捕集)できたのかを表します。「PFE99%」であれば、約0.1umサイズの粒子を99%ろ過するということになります。
ウレタンマスクはフィルターがないため、飛沫や微粒子をカットする機能も劣ります。

空気中に飛散されているおもな異物の粒子の大きさは以下のとおりです。

  • ● インフルエンザウイルス:0.1μm
  • ● 最近:0.1μm
  • ● PM2.5:2.5μm以下
  • ●花粉:30.0μm
  • ●飛沫:3.0~5.0μm

出典:https://www.env.go.jp/air/osen/pm/info/cic/attach/briefing_h25-mat04.pdf
自分が感染するリスクがある「吸い込み飛沫量」は、マスクなしを100%とした場合、不織布マスクが約30%なのに対し、ウレタンマスクでは60~70%という結果が出ています。
つまり、不織布マスクと比べてウレタンマスクは約2倍以上の飛沫を吸い込んでしまうリスクがあるということです。
飛沫カット効果を期待したい場合も、ウレタンマスクは避け、不織布マスクを利用することをおすすめします。
出典:200824記者勉強会_飛沫 (riken.jp)、file312.pdf (lem-labo.com)

 

どんな時にウレタンマスクを使うとよい?上手な使い方

ウレタンマスクは、ウイルスの抑制効果は期待できませんが、視点を変えると通気性がよく呼吸がしやすいというメリットがあります。
ウレタンマスクは次のような場面で活躍するでしょう。

屋外で2m以上他者との距離があるとき

夏に問題視される「熱中症」は、マスクを着けることで発症リスクが高まります。
厚生労働省では、熱中症を防ぐために、屋外で他者との距離が2m以上離れている場合は、マスクを外すことを推奨しているのです。
このような場面でマスクを外すのに抵抗がある人は、ウレタンマスクを使うとよいでしょう。ウレタンマスクは、通気性が良いので、熱さや息苦しさを軽減してくれます。
屋外であれば、一人でウォーキングする時や自転車で移動する際などは、ウレタンマスクを使用しもよいでしょう。

肌への負担が気になるとき

密閉性が高い不織布マスクでは、摩擦や蒸れなど肌への負担が気になる人も多いようです。
ウレタンマスクは、通気性と着け心地がよいので、蒸れと摩擦を緩和して肌への負担を軽減します。
その他にも、ウレタンマスクは、すっぴんを隠す時や寒さ対策としても重宝します。場面によって上手に使い分けるとよいでしょう。

ウレタンマスクでウイルスの抑制効果も欲しいなら

ウレタンマスクと不織布マスクを重ねて使うことで、お互いの欠点を補い合って良いところを活かすことができます。
肌への負担を抑えつつ、しっかりとウイルスなどを抑制したい場合は、ウレタンマスクの上に不織布マスクを着けて二重にして使用してもよいでしょう。
また、ウイルスなどの抑制効果を維持しながら、ウレタンマスクのファッション性を楽しみたい場合は、不織布マスクの上にウレタンマスクを着ける方法もあります。

 
ウレタンマスクを上手に使ってマスク生活を快適に

ウレタンマスクは、ウイルスなどの小さな粒子を抑制する効果は期待できないという研究結果が出ています。
しかし、ウレタンマスクの魅力は「通気性の良さ」や「着け心地の良さ」「ファッション性の高さ」にあります。
感染リスクが低い場面でウレタンマスクを使用することで、マスク内の蒸れや暑さを軽減したり、呼吸がラクになったりなど、マスク生活のストレスを減らしてくれるでしょう。
ぜひ、シーンに合わせて上手にウレタンマスクを活用してみてはいかがでしょうか。