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肌の大敵といわれる紫外線(UV)とは?種類や特徴、体への作用についてわかりやすく解説

日焼け止めSUNSCREEN
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2023/04/19

日差しが強くなってくると、気になるのが紫外線。紫外線を浴びると「肌が老化する」「日焼けして肌トラブルを引き起こす」とはよく聞くけれど、そもそも紫外線とは何か、季節や時間帯・浴びる量によって体にどのような影響を与えるかわからない方は多いでしょう。
紫外線(UV)の種類や特徴、体への作用、紫外線と深い関わりのあるオゾン層についてわかりやすく解説します。

 

紫外線とは何ですか?

太陽の光には、目に見える可視光線や目に見えない赤外線・紫外線などいくつかの種類があります。


画像出典:「紫外線とは」/気象庁

7色の可視光線の中で最短波長となる紫の外側にある紫外線は、「紫を超えた」を意味するultra-violet、略してUVとも呼ばれ、地球に届く太陽光の約5~6%に過ぎません。
しかし、浴び過ぎると日焼けやシミ、そばかす、しわの原因になり、肌の乾燥や老化を早めてしまいます。長年浴び続けた場合には、免疫力の低下や皮膚がん、白内障といった健康被害をも引き起こすと考えられているのです。
晴天の日はもちろん、紫外線は雨の日も降り注ぎ、室内にも入ってきます。健やかで美しい体や肌を維持するには、紫外線への理解を深めたうえでの正しい対策が大切です。

出典:「絵とデータで読む太陽紫外線 太陽と賢く仲良くつきあう法」/東海大学総合化学技術研究所 佐々木政子著
 

紫外線の種類や体への作用

紫外線は、波長の長さ別にUV-A・UV-B・UV-Cと3つに分類されます。各UVの特徴や体に与える影響をみていきましょう。


透過力が強いUV-A

UV-Aは「生活紫外線」とも呼ばれ、大気による影響をほとんど受けずに地表にまで届き、物質を透過しやすい特性から窓ガラスも透過します。
太陽光に含まれる割合は5~6%と多くはないものの、長い波長で肌の奥まで到達するため、日常生活で少しずつ体に蓄積されていきます。UV-Aはシミやしわといった肌の老化を促進させるため、室内でも紫外線対策が必要です。

出典:「絵とデータで読む太陽紫外線 太陽と賢く仲良くつきあう法」/東海大学総合化学技術研究所 佐々木政子著

体へのメリット・デメリットをあわせ持つUV-B

UV-Bは「レジャー紫外線」とも呼ばれ、ゴルフやスキー・海水浴などのアウトドア活動による日焼けの主な原因になります。
大部分はオゾン層に吸収され、地表に届く太陽光に含まれる割合は0.1%程度とごくわずかですが、皮膚や目に大きな影響を与えるほどの強いエネルギーがあります。
短時間でも浴びると肌が炎症して赤くヒリヒリとした日焼けや水ぶくれを生じさせ、シミや皮膚がんにもつながるため、日傘や日焼け止めを使用して直射日光を遮る工夫が必要です。
しかし紫外線は、体にとって必ずしも悪い影響を与えるばかりではありません。UV-Bが皮膚にあたると腸からのカルシウム吸収量を2~5倍に増やすビタミンDを皮下で生成します。
ビタミンDは食事からある程度摂取できますが、骨の成長に役立てるには、食事だけでなく適度な日差しが必要なのです。

体に有害なUV-C

UV-Cはオゾン層と酸素分子で完全に遮られるため、地表には到達しませんが、生体に悪影響を及ぼす強い殺菌作用があります。

 

紫外線の強さは季節・天候・時間帯・環境で変化する

紫外線は目に見えませんが、季節や天候、時刻や環境、オゾン量によって、強さが変化しています。

季節や環境による紫外線の強さの移り変わり

日本では春頃から徐々に紫外線が強くなり、6月から8月にかけてピークを迎え、冬になると弱まる傾向があります。
しかし、雪山やスキー場では雪による反射でばく露量(人体が吸収する量)が2倍、標高が高くなると空気が薄くなる関係で、1000mの上昇でUV-Bが10~12%増加するといわれています。
また、砂も雪と同様に紫外線を強く反射するため、夏場の海水浴においてもしっかりとした紫外線対策が必須です。


画像出典:「日最大UVインデックス(解析値)の年間推移グラフ」/気象庁

時間による紫外線の強さの移り変わり

1日の中では、午前10時から午後2時にかけて紫外線が強くなる傾向があります。
ピークは太陽が高く昇る12時前後ですが、午前中や夕方も紫外線は降り注いでいます。紫外線が弱くても、浴びる時間が長ければ強い紫外線を浴びるのと同程度の紫外線量になるため、しっかり対策をとりましょう。


画像出典:「日最大UVインデックス(解析値)の毎日の推移グラフ」/気象庁
 

紫外線と関係の深いオゾン層

オゾン層は地上高度10kmから50kmの範囲に分布し、紫外線を吸収して地球上の生命を保護しています。
しかし、紫外線の強さは一定ではありません。天気や太陽の高度角・オゾン量・大気中の汚染レベルによって変化し、オゾン層の厚みが1%減少すると地上の紫外線の強さが1.5%増えると考えられています。
オゾンの濃度が極端に少なくなると「オゾンホール」と呼ばれる穴があいたように見える現象が起こり、地球上に多くの紫外線が降り注いで生物や環境に深刻な影響を与えてしまうのです。

出典:「第1部オゾン層の状況」/環境省 「紫外線環境保険マニュアル」/環境省
 

オゾン層問題は今どうなってるの?

地球環境にとって深刻な問題のひとつである「オゾン層の破壊」。
現在、オゾン層には修復傾向が見られ、国連環境計画(UNEP)は2066年ごろまでに南極上空のオゾン層が1980年代のオゾンホールが発生する前の水準にまで回復するとの予想を発表しました。
オゾン層は、エアコンや冷蔵庫の冷媒、スプレーの噴射剤、発泡スチロールの発泡剤といった人工化学物質であるフロンガスやハロンガスの大気中への放出が原因となって破壊されています。
これまで長い時間をかけて進められてきた世界規模でのオゾン層破壊物質への生産や消費の規制がようやく実を結びはじめていますが、オゾン層破壊を食い止めるには、さらなる取り組みが求められています。

出典:「Ozone layer recovery is on track, helping avoid global warming by 0.5℃」/国際環境計画(UNEP)
 
紫外線とうまく付き合って
健康的な体を目指す

紫外線は過度に浴びると肌や体に悪影響を及ぼしますが、ビタミンDを生成して骨を強くするプラスの作用もあります。
特に日焼け止めの使用や室内で過ごす時間が多い現代のライフスタイルでは、紫外線にあたる時間が減少してビタミンD不足に陥っているといわれているため、紫外線対策をしながら適度に浴びる必要があるでしょう。
「日傘を使う」「帽子をかぶる」「気になる部分に日焼け止めを使う」といった方法を取り入れて、紫外線とうまく付き合い、健康的な体を目指しましょう。