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壮年性脱毛症の原因は遺伝だけ?AGAとの違いは?50代に多くみられる薄毛サインをセルフチェック

2024/02/16

壮年性脱毛症とは、30代~50代の男性に多い男性型脱毛症です。遺伝のほか、生活習慣の乱れやストレスが原因となります。20代から発症し得るAGAとの大きな違いは、発症年齢のみです。対策には食事や睡眠の見直しに加え、ミノキシジルを配合した発毛剤の使用などがあります。病院で治療すれば治るともいわれていますが、進行するためいち早いケアが必要です。頭皮の状態をセルフチェックするところからはじめましょう。

 

50代男性の40%強が悩む「壮年性脱毛症」とは?

壮年性脱毛症とは、30代~50代の男性を中心にみられる脱毛症の一種です。AGA(男性型脱毛症)に含まれ、年齢によっては「若ハゲ」とも呼ばれています。症状としては、額や頭頂部から徐々に脱毛していくケースが多いです。
日本皮膚科学会が発表した「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」によると、30代で2割、40代で3割程度、50代で4割強※と、年齢を重ねるにつれて症状に悩まされる男性が増えているとわかりました。

※参照:「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版/日本皮膚科学会」

壮年性脱毛症がおこるメカニズム

壮年性脱毛症の発症には、ヘアサイクルと男性ホルモンが大きく関係しています。まず、わたしたちの髪の毛は、以下のヘアサイクルにのっとって発毛・脱毛を繰り返しています。

成長期(初期・後期)→進行期→休止期

ヘアサイクルが正常であれば、初期成長期で新しく生えてきた毛髪が、後期成長期で適切に成長します。しかし、壮年期脱毛症になると成長期が短くカットされてしまい、十分に育たない髪の毛が増えてしまうのです。
成長期を短くする主な原因こそ、男性ホルモンの「テストステロン」にあります。本来であれば髪の毛の生成をサポートしていますが、体内の還元酵素「5αリダクターゼ(5α還元酵素)」と結び付くと、脱毛を引き起こしてしまう「DHT(ジヒドロテストステロン)」を生成してしまうのです。

壮年性脱毛症の原因は主に4つ

壮年性脱毛症の原因となるのは、男性ホルモンだけではありません。近年の研究によると、ほかにも原因があるといわれています。あわせてチェックしておきましょう。

生活習慣の乱れ

身近なところでいうと、生活習慣の乱れが関係していると考えられます。不規則な食事は栄養バランスが偏りやすく、髪の毛の成長に必要な栄養素が不足しやすいです。1日3食きっちり食べていても、コンビニ弁当やファーストフードの頻度が高いと、発症のリスクも高くなります。また、睡眠不足も髪の毛や頭皮の健やかな成長を妨げかねません。

間違ったヘアケア

ヘアケアの認識違いが原因で、壮年性脱毛症がおこるケースもあります。頭皮環境をよくしようと繰り返しシャンプーをすると、必要な油分まで奪ってしまううえ、髪の毛や頭皮に過剰なダメージを与えてしまい逆効果です。また、ヘアケア用品がデリケートな頭皮に合わない可能性もあります。

ストレス

ストレスも壮年性脱毛症の原因となります。ストレスを抱えると、血行不良をまねくとともに心身に負担がかかり、髪の毛の成長にもよくありません。仕事などで忙しいと、ストレス自体に気付きにくくなるため要注意です。

遺伝

「薄毛は遺伝する」とよくいいますが、一理あります。壮年性脱毛症に大きく関係する還元酵素の5αリダクターゼの活性度合いと、DHTを取り込む「男性ホルモンレセプター」の感受性は遺伝するといわれているのです。つまり、親の活性度合い・感受性が高いほど、壮年性脱毛症になりやすいと考えられるでしょう。

壮年性脱毛症とAGAの違いは年齢

壮年性脱毛症はAGAの一種であるため、原因や治療法に大きな違いはありません。ただし、AGAは思春期以降(20代~60代)の広範囲にわたる発症を指します。壮年性脱毛症は主に30代~50代でおこるため、発症年齢に違いがあると覚えておきましょう。

 

壮年性脱毛症のセルフチェック方法

壮年性脱毛症はゆるやかに進行していくため、発症に気付かないケースも多いです。いち早く対策を打つには、正しい情報を確認したうえで、日々のセルフチェックをおすすめします。

薄毛進行パターンは主に6種類

セルフチェックをするうえで、覚えておきたいのが6つの薄毛進行パターンです。
進行度合いによって症状の出方に差はありますが、上記いずれかに当てはまっていると壮年性脱毛症の可能性が高いでしょう。

  • ・ Ⅰ型:前頭部から頭頂部にかけて、全体が徐々に薄くなる
  • ・ Ⅱ型:前頭部と頭頂部から、後ろに向かって薄くなる
  • ・ Ⅲ型:前頭部の剃り込み部分から、M字型に薄くなる
  • ・ Ⅳ型:Ⅲ型+頭頂部から薄くなる
  • ・ Ⅴ型:前頭部の真ん中から、後ろに向かって薄くなる
  • ・ Ⅵ型:頭頂部から、輪が広がるように薄くなる

100本以上の抜け毛は要注意サイン

髪の毛の状態に加え、抜け毛にも注目してみてください。ヘアサイクルが正常であれば、1日に抜ける髪の毛は100本以内といわれています。100本以上抜けるようになると壮年性脱毛症が疑われるため、抜け毛の量が増えたなと感じたら対策に目を向けましょう。

原因に心当たりがないかチェック

薄毛や脱毛のサインが出ていないからといって、安心してはいけません。生活習慣を振り返ってみると、壮年性脱毛症のなりやすさをセルフチェックできます。

  • ・ 食生活が乱れている
  • ・ ぐっすり眠れていない
  • ・ お酒・タバコの頻度が多い
  • ・ ストレスが溜まりやすい
  • ・ 親族に壮年性脱毛症の人がいる
  • ・ 髪の毛や頭皮のケアが不十分
 

壮年性脱毛症は治る?病院は何科を受診?

50代に多くみられる薄毛サインをセルフチェック

おこってしまった壮年性脱毛症は、対策次第で薄毛の進行をくい止めたり、発毛を促進したりして治療可能です。ただし、症状は日々進行していくため、セルフチェックで引っかかったらすぐに対策をはじめましょう。

生活習慣の見直しでセルフケア

壮年性脱毛症の治療を考えたときに、真っ先に取りかかれるのが生活習慣の見直しです。セルフで完全に治るわけではありませんが、食事や睡眠環境を改善すれば、髪の毛や頭皮の健康をサポートできます。

食事は栄養バランスを重視

食事を見直すときは、いかに健やかな髪の毛や頭皮に必要な栄養がとれるかを考えてみてください。髪の毛の主成分であるたんぱく質や、たんぱく質をサポートする亜鉛、髪の毛の成長に欠かせないビタミン・ミネラルをバランスよく組み込んでみましょう。

睡眠を整えストレスもケア

睡眠は長さも大切ですが、質を高めるための環境整備も欠かせません。すっきりと目覚められる睡眠時間は確保しつつ、寝る前のスマホやタブレットの使用は避け、良質な睡眠を得られるようにしましょう。睡眠はストレスともつながっているため、ストレスケアしたい方も睡眠を見直してみてください。ぬるめのお湯にじっくりつかったり、寝る前に好きな音楽をかけたりアロマを炊いたりするのもよいでしょう。

正しいヘアケアでハリコシアップ

セルフで対策したいなら、発毛剤・育毛剤の使用とヘアケアの方法に目を向けてみましょう。まず、肌に合ったシャンプーを選び、過剰なケアは避けてください。混同されがちですが、スカルプシャンプーや育毛シャンプーに育毛効果はありません。ただし、頭皮を清潔に保ち、髪の毛にハリやコシを与えるのには有効と覚えておきましょう。

発毛剤や育毛剤の使用

医薬品に分類される発毛剤には、発毛効果が認められています。発毛を促す有効成分「ミノキシジル」が含まれており、壮年性脱毛症に効果を発揮する商品があります。一方、化粧品もしくは医薬部外品の育毛剤には、発毛効果がありません。今ある髪の毛をすこやかに保つのには効果的ですが、発毛・脱毛の進行予防を目的とするなら発毛剤を選びましょう。

皮膚科or内科で治療、AGAクリニックもあり

壮年性脱毛症を本格的に治療したいなら、病院は皮膚科もしくは内科を受診しましょう。ミノキシジルが有効成分として配合された発毛剤や外用薬、内服薬を用いて治療を行うケースが多いです。ただし、一般的な病院は薄毛治療を専門とする医師がほとんど常駐していません。不安な場合は、薄毛専門のAGAクリニックにかかるのも一案です。

 
壮年性脱毛症のケアには運動やヘッドスパも

壮年性脱毛症を対策したいなら、運動やヘッドスパを取り入れるのもおすすめです。運動はストレスの原因ともなる血行不良にアプローチしてくれます。また、プロによるヘッドスパは、セルフケアと病院で治療するまでの対処法として有効です。血行を促すのはもちろん、頭皮を正しく洗浄でき、リラックス感も得られます。発毛剤や育毛剤の成分を適切に届けるのにも役立つため、ぜひ一緒に実践してみてください。

  • 白井未奈子

    セラピストライター白井未奈子

    サービス業を10年経験するなかで、リラクゼーション業務に出会い「人を癒す」ことに目覚める。
    フリーランスに転向して以降は、ボディートリートメントとフェイシャルエステの知識を活かし、美容・健康系の記事執筆を中心に担当。今は手ではなく、文章で読者にくつろぎとすこやかさを届けることを目指している。