長引くマスク生活で、肌あれを気にしている人は多いのではないでしょうか。そんな方々の強い味方になってくれるのが「シルクマスク」です。
今回は、おしゃれアイテムとしても注目を集めるシルクマスクについて深堀りしていきます。シルクの素材の特徴やシルクマスクの効果、不織布マスクとシルクのインナーマスクを組み合わせて使うメリットについてもご紹介します。
マスク生活にシルクをとり入れて快適な毎日を送りましょう。
シルクとは
シルク(絹)とは、蛾の幼虫である蚕(カイコ)が繭(まゆ)を作るために口から吐き出した天然繊維のことです。
蚕がサナギから蛾へと成長する過程において、外敵から自分の身を守るためのシェルターとして繭を作ります。
人間は、繭(まゆ)から繭糸(まゆいと)をほぐし、引き揃えて生糸を作りシルク繊維として利用しているのです。
シルク素材の特徴とは

シルクはほかの素材とは一味違った風合いや肌触り・光沢を併せ持つ衣料素材として活用されています。具体的なシルクの特徴を6つご紹介します。
パールのような上品な光沢
シルクの美しい光沢の秘密は、繊維の断面が三角形になっていることにあります。光が当たるとその光が乱反射して、パールのような上品な光沢を放つのです。エレガントな装いにピッタリです。
夏も冬も快適
シルクは「通気性」「保温性」「吸湿・放湿性」の3拍子がそろった機能性バツグンな素材です。
シルクの繊維には小さな穴が無数にあり、「多孔質構造」になっています。そのため通気性が良く、この穴に含まれる空気が断熱材の役割をして暖かさを保ってくれるのです。
また、優れた吸湿性と放湿性で適度な湿度をキープします。シルクは“夏は涼しく、冬は暖かく”季節を問わず快適に使える素材といえるでしょう。
しなやかで滑らかな肌触り
シルクは20種類ほどのアミノ酸が規則的に結合した「タンパク質」でできています。私たちの肌とよく似た構造をしているため、肌馴染みが良く、肌へのストレスが少ない素材です。
静電気が起きにくい
シルクは静電気が起きにくい素材でもあります。静電気のおもな原因として「乾燥」がありますが、シルクは吸湿性と放湿性を兼ね揃えており、適度な水分を保持しているため静電気が起きにくいので、乾燥しやすい冬にも重宝する素材です。
紫外線を防ぐ
シルクは紫外線を吸収する性質があるため、シルクをまとうことで強い日差しの紫外線が肌に到達するのを防いでお肌を守ってくれます。
変色しやすく、摩擦に弱い
シルクは摩擦に弱いという欠点もあります。洗濯機は使用せず、優しく手洗いする必要がある点は注意が必要です。
シルクマスクの効果
シルクマスクの効果は、肌触りを滑らかにして肌の負担を減らすことや、紫外線をカットして肌を日焼けから守ること、高い吸湿性で乾燥からのどを守ること、優れた放湿性でマスク内の蒸れを軽減することがあげられます。
また、おしゃれな見た目でファッション性があることも嬉しいポイントです
シルクマスクと不織布マスクの違い
飛沫・ウイルス飛沫のブロック効果の違い
シルクマスクと不織布マスクでは、飛沫やウイルス飛沫をブロックする効果に差があり、不織布マスクの方がシルクマスクよりも異物の侵入を防ぎます。
不織布マスクのフィルター部分に、飛沫を高確率でブロックする機能が備わっていますが、シルクマスクは通気性が良いため異物のブロック効果は劣ります。
また、シルクマスクはウイルス飛沫を防ぐ効果は期待できません。
洗って繰り返し使えるかどうかの違い
不織布マスクは使い捨てですが、シルクマスクは洗って繰り返し使うことができます。ただし、摩擦に弱いため手洗いが必要です。
丁寧に扱うことで長く使うことができるでしょう。まめにお手入れをすれば、シルクマスクのほうが不織布マスクよりも経済的になるかもしれません。
紫外線カット効果の違い
不織布マスクは紫外線をカットする効果は期待できません。一方で、シルクマスクは紫外線防止効果があるので、強い紫外線からお肌を守ってくれます。
不織布マスクとシルクのインナーマスクの組み合わせ使いもおすすめ!
「シルクマスクで快適なマスク生活を送りたいけど、が気になる」という方は、不織布マスクにシルクのインナーマスクを組み合わせて使用することをおすすめします。シルクマスクの欠点を不織布マスクがカバーしてくれます。
肌触りが滑らかなシルクのインナーマスクを不織布マスクと顔の間に挟めることで、肌の摩擦・蒸れ・紫外線から肌を守り、花粉やほこりなどのブロック効果も高めてくれます。
シルクマスクはおしゃれと機能性を兼ね揃えており、マスク生活を快適にしてくれるアイテムだということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
シルクマスクは、美しい光沢のある素材でおしゃれマスクとして注目を集めています。また、シルクマスクの快適さのヒミツはシルクの性質にあるのです。
シルクは、「繭」を原料に作られており、繭は蚕が外敵から自分の“命”を守るために作り出したシェルターの役割をしています。
そのため、蚕が快適に過ごせるように「通気性」・「保温性」「吸湿・放湿性」に優れた性質を持っており、紫外線を防止する効果も期待できるのです。
このため、肌摩擦や蒸れ・紫外線による肌トラブルを軽減して“夏は涼しく・冬は暖かく”オールシーズン活躍するアイテムといえるでしょう。
しかし、飛沫などのブロック効果はシルクマスクよりも不織布マスクのほうが優れています。マスク生活の快適さと防御力どちらも求めたい場合は、シルクのインナーマスクと不織布マスクを組み合わせて使うのがおすすめです
ぜひ、あなたもシルクをとり入れて快適なマスク生活を送ってみてはいかがでしょうか。
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