マスクを着用する人が多いなか、使い捨てタイプの不織布マスクが人気を集めています。
しかし、不織布マスクには日本製と海外製が存在するので、何を基準に選べばいいのか迷う方も多いでしょう。
そこで今回は不織布マスクの定義やメリットデメリット、信頼度などを詳しく解説します。
不織布マスクとは?日本製と海外製、家庭用と医療用は何が違うの?メリットデメリットは?

不織布マスクの定義やメリットデメリット
不織布マスクは使い捨てタイプで清潔に使用できるメリットがあるので、不織布マスクを選ぶ人も多いのではないでしょうか。
しかし、不織布マスクは使い捨てができる一方でデメリットもあります。ここでは不織布マスクの定義やメリットデメリットについて解説します。
不織布マスクとは
不織布マスクは、布の繊維を複数重ね合わせた多重構造のマスクです。
あわせて、不織布マスクは目視できないウイルス飛沫や花粉など細かい粒子を捕集できるフィルターが内蔵されています。
不織布マスクは使い切りを前提として作られているので、1日1回を目安に交換しましょう。
不織布マスクは高い捕集力と通気性にも優れているので、家庭用マスクと医療用マスクとしても幅広く使われています。
不織布マスクのメリット
不織布マスクは布やウレタン等のマスクと比べると、細かい粒子を捕集できる性能がメリットと言えます。
ガーゼ素材のマスクは保湿性に優れていますが、繊維が粗いので捕集力が低い傾向です。
最近では立体型の不織布マスクも登場しており、呼吸のしやすさとメイク崩れの防止で女性を中心に人気を集めています。
不織布マスクのデメリット
不織布マスクは素材の耐久性が低いので、頻繁な交換がデメリットです。
不織布マスクは一般的には使い捨てタイプとして販売されているため、衛生面を踏まえると繰り返しの使用は控えましょう。
不織布マスクは「毎日清潔なマスクを使いたい」人に向いています。両面が同色の不織布マスクは表裏の判別が難しいので、装着前に表裏を確認しましょう。
不織布マスクの日本規格と海外規格や信頼できる不織布マスクの判断基準

新型コロナウイルスの流行により、日本では2021年に一定水準以上のマスクであることが分かるようにするため、日本産業規格(JIS)を制定しています。
不織布マスクを購入する時に、日本製マスクもしくは海外製マスクかどうかで判断する人も多いのではないでしょうか。ここでは不織布マスクの日本規格と海外規格について解説します。
日本規格の不織布マスク
JISは日本で生産された製品に関する水準を定めた国家規格で、日本国内で流通しているマスクの大半はJISマークが明記されています。
経済産業省と厚生労働省は新型コロナウイルスの流行により、海外製マスクの輸入を活発化させました。
JIS制定でマスクの品質と安全性が保たれるので、海外製の不織布マスクに抵抗のある人でも安心して使えるでしょう。
海外規格の不織布マスク
海外製の不織布マスクは日本製よりも比較的安価な一方で、品質に不安を持つ人も多いでしょう。
海外製でも独自規格を制定している不織布マスクがあります。とくに医療用の不織布マスクは、アメリカの政府機関である米国食品医薬局(FDA)が定めた基準で製造されています。
ヨーロッパ各国ではEUの統合により、不織布マスクの水準は統一したEN規格を制定しています。
しかしながら、世界各地でマスク価格が値上がりしているため、違法な表記で流通している偽物の不織布マスクも存在するのです。
一部の不織布マスクは変色や異臭が見られるケースもあるので、購入するときにはしっかり確認しましょう。
信頼できるマスクの判断基準
購入しようとした不織布マスクのパッケージを見ただけでは、偽物のマスクかどうか見分けは付きにくいでしょう。
インターネットから収集したロゴマークを簡単に印刷できるので、見ただけでは判断できないよう表記を改造した事例も散見されます。
ちなみに、JISでは不織布マスクの規格番号は「JIS T 9001」と制定されています。
海外製の不織布マスクに抵抗がある人は、不織布マスクを購入する時の判断基準にしてもよいでしょう。
日本製の家庭用マスクと医療用マスクは何が違う?
JISや全国マスク工業会会員(JHPIA)で制定された不織布マスクには、家庭用マスクと医療用マスクがあります。
家庭用マスクと医療用マスクは用途に応じて選ぶと安心です。ここでは、日本製の家庭用マスクと医療用マスクを解説します。
日本製の家庭用マスク
日本製の家庭用マスクは花粉やウイルス飛沫、PM2.5の対策用として3種類に分けられています。
家庭用マスクには不織布タイプだけではなく、布やウレタンも製造されています。不織布マスクの素材によってはフィルター性能に多少の差があるので、使用目的に合わせて選びましょう。
不織布マスクのパッケージに表記されている「PFE(微小粒子捕集効率)」「VFE(ウイルス飛沫捕集効率)」「BFE(バクテリア飛沫捕集効率)」はマスクの性能を示す数値で、捕集できる数値が高いほどフィルター性能の高さを示しています。
ただ、日本規格の基準で生産された不織布マスクも完全には防ぎ切れないので、不織布マスクの着用だけではなく日頃からの健康管理もポイントです。
日本製の医療用マスク
日本製の医療用マスクは、医療や介護に従事している人の感染防止が目的のマスクです。
医療用マスクは外科手術など医療現場で頻繁に使われているので、「サージカルマスク」として知られています。
素材は不織布ですが、家庭用の不織布マスクと比較すると細かい繊維のフィルターで作られています。
あわせて、医療用マスクは口元が上下に開いて広くなるプリーツ型マスクと、顔にフィットしやすい立体型マスクもあるのです。
プリーツ型マスクも立体型マスクも、衛生面を清潔に保つために使い切りを前提として製造されています。
ただ、医療用マスクは家庭用マスクより性能が高くても完全に感染は防げません。医療用マスクは、入院患者や医療スタッフに感染を広めない目的でも使用されています。
使用する目的で選ぶ
今回は不織布マスクの定義や、家庭用マスクと医療用マスクの違いなどを解説しました。
不織布マスクは使用目的に合わせた選び方が大切ですし、不織布マスクを選ぶ時はウィルス飛沫や花粉など「何の要因から対策するか」を事前に決めておくと安心です。
今回解説した内容を踏まえて、日本製や海外製を問わず自分が信用できる規格の不織布マスクを選びましょう。
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