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お酒の飲みすぎによる頭痛はなぜ起こるの?アルコールの過剰摂取による体調不良の原因や対策方法を解説

2022/11/18

「なぜお酒を飲みすぎると頭痛が起こるの?」「アルコール頭痛に悩まされることが多いので、対策方法を知りたい」仕事やプライベートで飲酒する機会が多い現代社会。
飲酒の後に引き起こされる頭痛の悩みを抱える方は少なくありません。お酒の飲みすぎによる頭痛が起こる理由や、アルコール摂取の前後に、自分ですぐにできる対策を解説します。

 

お酒の飲みすぎで頭痛が起こる理由とは

飲酒の後の頭痛をなんかしたい…そんな悩みを解決する前に、お酒の飲みすぎで頭痛が起こる理由や経緯を、まずは知っておきましょう。

酵素などの働きでアルコールはアセトアルデヒドという物質に分解される

体内に取り入れられたアルコールは、肝臓の働きによってアセトアルデヒドという物質に分解されます。
分解されてできたアセトアルデヒドは、ALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)によってさらに酢酸に分解されるのです。
酢酸は全身に送られ、筋肉や脂肪組織のクエン酸回路によって水と二酸化炭素に分解されたのちに、尿や呼吸によって排出される仕組みとなっています。

肝臓がアセトアルデヒドを処理しきれなくなる

一度にアルコールを過度に摂取してしまうと、肝臓によって分解されてできたアセトアルデヒトを体が処理しきれなくなります。
処理しきれなかった分のアセトアルデヒトが血液へそのまま流れ出て大量に体内に出回ることで、神経細胞に悪影響を与えてしまうのです。

血液に出回ったアセトアルデヒドの毒性が頭痛を引き起こす

大量のアセトアルデヒドが体内に出回ると、毒性によって頭痛の症状が起こります。
アセトアルデヒドの毒性は神経細胞の麻痺や異常の症状を引き起こし、アルコール特有の頭痛や身体の痛み、だるさの原因となるのです。

 

お酒の飲みすぎによる頭痛の特徴

お酒の飲みすぎによる頭痛には、いくつかの特有の症状があります。主な症状を紹介しますので、確認しておきましょう。

頭痛の深刻度は個人差がある

お酒の飲みすぎによって引き起こされる頭痛の深刻度には、個人差があるのが特徴です。
厚生労働省によると、「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である。」と定義されています。
20gのアルコールは「ビール中ビン1本」「日本酒1合」「チューハイ(7%)350mL缶1本」「ウィスキーダブル1杯」に相当する量です。
適量を超えるアルコールを一度に摂取した場合、特有の頭痛や身体の違和感を引き起こす原因となりやすいので注意しておきましょう。

参照:飲酒のガイドライン/厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html

アルコールで顔が赤くなりやすい人は注意が必要

アルコールで顔が赤くなりやすい人は、お酒の飲みすぎによる頭痛により一層注意が必要です。
アルコールで顔が赤くなる症状には、ALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)の影響が関係しています。
アセトアルデヒド分解酵素の活性度には個人差があり、低いほどアルコール摂取時に顔が赤くなりやすいのが特徴です。

胃液の逆流により吐き気・めまいも併発しやすい

お酒を飲みすぎると、頭痛のほかに胃液の逆流を起こしてしまうことがあります。
お酒の飲みすぎによって大量のアセトアルデヒドが血液に出回り、胃と食道が緩んでしまい、胃液が流れ込んで起こるのが「逆流性食道炎」です。
逆流性食道炎が起こると、吐き気や胸焼けなど特有の症状の原因となるため気をつけておきましょう。

 

お酒を飲みすぎないためにおすすめ予防・対策方法

飲むのが好きな方や、付き合いが多い方はついつい飲みすぎてしまうケースも多いでしょう。お酒を飲みすぎないための対策方法を、いくつかご紹介しましょう。

お酒を飲むときはこまめに水分補給をする

お酒を飲むときは、こまめに水分補給をすることを心がけましょう。お酒は水分とは反対の性質を持ち、飲めば飲むほど喉は乾いた状態になります。
喉が乾いた状態でお酒を飲み続けると、脱水症状により頭痛の原因となるので注意が必要です。
お酒を飲むときは、一杯ごとにアルコールを含まない飲み物を同量摂取するなどの対策を心がけましょう。

空腹の状態を避ける

お腹が空いている状態での飲酒は、頭痛や胃液の逆流の原因となりやすいです。アルコールを摂取するときは、食事を行いながら空腹状態を避けるよう努めましょう。

ビタミンやアミノ酸などの栄養を摂る

お酒を飲む日は、食べ物やサプリメントからビタミンやアミノ酸などの栄養を摂取することを心がけましょう。
お酒を飲む予定の前に果物や食事から栄養を摂取することや、お酒を飲んでいる時の食べ物の栄養素に気を配るなど、飲み過ぎの対策となる方法を考えておきましょう。

 

ついお酒を飲みすぎてしまった後の対処方法

普段はお酒の量に気をつけている人でも、状況や気分によっては思わずお酒を飲みすぎてしまう場面があるでしょう。お酒を飲みすぎてしまった場合の後にできる対処方法をご紹介します。
参照:飲酒のガイドライン/厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html

経口補水液やスポーツドリンクを摂取する

お酒を飲みすぎて頭痛や胃腸の痛みを感じたときは、経口補水液やスポーツドリンクを摂取してみましょう。
経口補水液には水分と電解質を素早く体内に吸収させる作用があり、脱水症状からの回復を助けるはたらきがあります。
また、スポーツドリンクは体内の水分を補う用途で作られているため、運動後だけでなくお酒の飲みすぎによる水分不足時にも重宝されるのです。
お酒の飲みすぎによる身体の不調を感じたときは、経口補水液やスポーツドリンクを摂取することで、状態の回復に努めましょう。

十分な睡眠をとって体力の回復に努める

お酒の飲みすぎによって体調が優れない場合は、十分な睡眠をとって体力の回復に努めましょう。
お酒を飲みすぎたときに起こる頭痛や身体の不調は、寝不足時と似た症状があります。お酒の飲みすぎによる頭痛がひどいと感じたときは、7~8時間の睡眠をとることで早めの体調回復に努めることを心がけてください。

サウナや長風呂は避けるようにする

お酒の飲みすぎによる体調不良を感じたときは、サウナや長時間の入浴は避けてください。
サウナや浴槽に入りすぎると、体内の水分が抜けて脱水症状を加速させてしまいます。
飲みすぎによる体内の不調を感じたときは、入浴をできるだけ手短に済ませ、サウナに行くのは避けるようにしましょう。

 
事前・事後対策を徹底して二日酔いによる頭痛を防ごう

お酒の席はビジネスやお祝いの場など、人と人とのコミュニケーションを円滑にする楽しい手段です。
しかし飲みすぎで肝臓が対応できるアルコール量を超えてしまうと、頭痛や胃液の逆流による吐き気など健康上の問題を引き起こしかねません。
皆さんもお酒の飲みすぎによって起こる頭痛の仕組みを理解した上で、健康な身体を維持するために、日頃から対策を怠らないようにしましょう。