日本では、花粉症患者の数が増加し続けており、花粉症は多くの人にとって悩みの種となっています。
家に引きこもる生活でなければ、花粉症を完全に防止するのは難しいです。
花粉症対策としては、日々の心がけで出来る限りの予防を続けるのが重要でしょう。花粉症が発症したとしても、症状をできる限り和らげる工夫も必要です。
花粉症を予防するための心がけと、花粉症になってしまった場合の緩和策を見ていきましょう。
花粉症とは?対策の前提として花粉症の原因を知ろう
花粉症を引き起こす植物はスギだけでなく、花粉が飛ぶ時期もばらばらです。花粉症対策の前提として、花粉症を引き起こす植物や花粉が飛ぶ時期を知っておきましょう。
花粉症とは
花粉症の原因は、花粉に対するアレルギー反応です。アレルギー反応が強くなると、体内に取り込まれた花粉を排出しようとして、鼻水やくしゃみの症状が現れます。
花粉症の患者数は年々増加しており、鼻アレルギーの全国調査によると花粉症患者は、回答者の40%以上にも上ります。花粉症は、多くの国民を悩ませる深刻なアレルギー症状と言えるでしょう。
花粉症を引き起こす植物
花粉症を引き起こす植物の代表格は、スギです。花粉症の人のうち約70%は、スギ花粉が原因と推察されています。
日本では、スギ以外にもヒノキ・イネ・ブタクサ・ヨモギ・シラカバなど、約50種類もの植物が花粉症を引き起こす植物として報告されているのです。
住んでいる地域や時期によって、飛散する花粉の種類も変わるため、年中花粉症の症状に悩まされている方もいらっしゃるでしょう。花粉症に注意が必要なのは春先だけではありません。
花粉が飛び始める時期
花粉の種類や量を問わなければ、日本の多くの地域では、何かしらの花粉が飛んでいます。
花粉症の主要な原因となるスギ花粉は、2月ころから飛び始める年が多いです。
春先は、スギだけでなくヒノキ花粉も多く飛んでおり、花粉症にはとくに注意しなければならない時期となります。
花粉症対策の心がけ

花粉症対策で重要なのは、花粉を体内に取り入れない工夫です。花粉の季節には、日常生活を送るだけでも、多くの花粉が体に入ってきてしまいます。
花粉を完全に防止するのは難しいですが、できる限り花粉を寄せ付けないための工夫を心がけましょう。テーマは、花粉を吸い込まない、体に花粉をつけない、室内に花粉を持ち込まないの3つです。
花粉を吸い込まない
外出時には必ずマスクを着用しましょう。近年は、コロナウィルスの影響により、外出時のマスクは欠かせません。マスクは、ウィルス対策だけでなく、花粉対策にも有効です。
マスクを着用すると、花粉を吸い込む量を減らせます。花粉症の時期には、花粉をカットできる強力な商品を選ぶとより効果的でしょう。
花粉を吸い込まないためには、花粉のある場所を避けるのも重要です。花粉の多い日には、できる限り外出を避けるべきです。
テレビやインターネットで簡単に花粉情報をチェックできるので、花粉の量には常に気を配りましょう。
体に花粉を付けない
花粉症の症状として実感しやすいのは、目と鼻の症状です。目に花粉をつけないためには、メガネやサングラスの着用をおすすめします。
花粉症の症状が重い場合には、カバーのついた花粉症用のメガネもあります。
コンタクトレンズには花粉を防止する効果はないので、花粉の時期はできる限り着用を避けたいところです。
肌が乾燥していると、花粉が体に侵入しやすいとされています。そのため、肌が乾燥しがちな冬の時期だけでなく、花粉の時期にも肌の保湿対策は重要です。
手洗い、うがいは基本です。花粉の時期にはさらに、洗顔や鼻うがいなど外出時に露出した部分をできる限り洗い流すようにしましょう。
室内に花粉を持ち込まない
花粉症に気を付けるのは、外出時だけではありません。花粉の時期には、花粉が室内に入り込むのをいかに防止するかが重要です。
帰宅時には、玄関で衣服に付着した花粉をはらってから家に入るようにしましょう。衣類の素材によって花粉の付着しやすさは変わります。
ツルツルとした花粉が付着しにくい素材を選ぶのがおすすめです。
帰宅時に花粉を完全に落とすのは難しいです。そのため、帰宅後はすぐに部屋着に着替えましょう。
外出時の服装のままで過ごしたり、シャワーを浴びないままベッドに寝転んだりすると、寝具も花粉だらけになってしまいます。
花粉が多い日には、日中の換気はできる限り控えて、窓やドアをしっかり閉めるようにしましょう。こまめな掃除機がけと、フローリングの拭き掃除も欠かせません。
一つひとつの効果は少なくてもすべてをしっかり心がけると、体内に取り入れる花粉の量を大きく減らせるでしょう。
花粉症の主な症状と対応する緩和策
花粉症の主な症状は、目と鼻の症状です。どちらも辛い症状ですが、緩和策はそれぞれに異なります。症状に応じた対策で、辛い花粉症の症状を少しでも和らげましょう。
目の症状
目に現れる症状は、目のかゆみです。目の症状を緩和するための簡単なセルフケアとしては、メガネで花粉が目に入るのを防止する、タオルで目を冷やすのが有効です。
アレルギー対策用の目薬も良いでしょう。抗アレルギー、抗ヒスタミン成分を配合した目薬の使用がおすすめです。
最近では、眼科で処方してもらうだけでなく、薬局でもアレルギー用の目薬が数多く販売されています。
鼻の症状
鼻の症状は、くしゃみと鼻水です。花粉対策としては、マスクの着用を心がけましょう。
飲み薬には、抗ヒスタミン薬や漢方薬が効果的です。症状の重さや体質によって合う合わないがあるので、いろいろと試してみるのも良いでしょう。
点鼻薬を使用する方も多いですが、使いすぎると効果を感じにくくなるため注意が必要です。
鼻の粘膜へのレーザー治療も利用者が増えています。レーザー治療を検討している方は、花粉が飛び始める前に治療を済ませてしまいましょう。
花粉症の辛さを乗り切ろう
花粉に悩む方は増えており、花粉症を完全に防ぎきるのは難しいです。花粉症を発症してしまうと完治は難しいため、日々の工夫でいかに症状を和らげられるかが重要です。
マスクは毎日着用するのが当たり前の生活になっています。花粉の時期には、早めの交換を心がけて、マスクを清潔な状態に保るようにしてください。
何日も交換せずにいると、花粉がたっぷり付着して逆効果になる可能性もあります。
花粉症対策の一つひとつの工夫は簡単な作業です。日々の対策を怠らず少しでも症状を和らげて、辛い花粉症の時期を乗り越えましょう。
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