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【医師監修】花粉症は対策でつらさを軽減できる!注意点や対策グッズを知り、生活のなかでセルフケア

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2024/01/17

花粉症は、適切な対策により症状や不快感を軽減できます。マスクによる対策は一般的となりましたが、他にも注意すべきポイントがあります。
まずは原因となる植物や発症時期を知りましょう。花粉を取り込まない対策の3つの基本は「吸い込まない・付けない・持ち込まない」であり、それぞれの対策が症状を軽減させるために大切です。つらいシーズンを乗り越えるためのグッズや症状を和らげる方法を確認。また、おすすめの食べ物についてお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

花粉症の症状や原因となる植物と花粉の飛散時期とは

花粉症とは、花粉に対するアレルギー反応のひとつで、鼻や目に侵入してきた花粉を体に害になる異物ととらえ、攻撃することで生じる反応です。花粉症の症状や原因となる植物、花粉の飛散時期をみていきましょう。

花粉症の症状

花粉症はおもに鼻や目に症状が現われます。鼻水、鼻づまり、くしゃみが特徴的な症状です。目はかゆみや充血がみられ、他にはのどや皮膚のかゆみ、熱っぽさが現われる場合もあります。
花粉症の患者数は年々増加しており、全国の耳鼻咽喉科医と家族を対象とした鼻アレルギーの全国調査によると、花粉症患者は回答者の40%以上です。花粉症は、多くの国民を悩ませる深刻な病気と言えるでしょう。

参照:環境省「花粉症環境保健マニュアル 2022」

花粉症を引き起こす植物

花粉症を引き起こす植物の代表格は、スギです。花粉症の人のうち約70%はスギ花粉が原因と推察されています。
日本ではスギ以外にも、ヒノキ・イネ・ブタクサ・ヨモギ・シラカバなど、約50種類もの植物が花粉症を引き起こす植物として報告されているのです。
住んでいる地域や時期によって、飛散する花粉の種類も変わるため、年中花粉症の症状に悩まされている方もいらっしゃるでしょう。花粉症に注意が必要なのは春先だけではありません。

花粉が飛散する時期

花粉症のおもな原因となるスギ花粉は、2月ころから飛び始め4月の下旬頃に飛散が少なくなる傾向です。
春先は、スギだけでなくヒノキ花粉も多く飛んでおり、花粉症にはとくに注意しなければなりません。地域性や時期により異なりますが、日本では一年中何かしらの花粉が飛散しているのです。

 

花粉を取り込まない対策の3つの基本と対策のためのグッズ

花粉を取り込まない対策は「花粉を吸い込まない」「体に花粉を付けない」「室内に持ち込まない」の3つが基本です。それぞれについてグッズを使用した対策を解説します。

花粉を吸い込まない

外出時には必ずマスクを着用しましょう。マスクの着用により、花粉を吸い込む量を減らせるためです。マスクを着用すると、吸い込む花粉を1/6~1/3に軽減できるとされています。マスクはウイルス対策だけでなく、花粉対策にも有効なのです。
花粉症の時期には、花粉をカットできるタイプを選ぶといいでしょう。
また、花粉のある場所を避けるのも重要です。飛散の多い日はできる限り外出を控えるのが理想的ですが、通勤・通学があるためなかなか難しいですよね。外出時はマスクをしっかり顔にフィットさせ着用しましょう。また、花粉の飛散は12~15時と18時頃に多くなります。とくに症状がひどい人はこの時間帯の外出は極力避けて、外出する場合も対策を徹底してください。花粉の情報はテレビやインターネットで簡単にチェックできるので、飛散状況に対応出来る準備をしておきましょう。

体に花粉を付けない

花粉症の症状として実感しやすいのは、目と鼻の症状です。目に花粉を付けないためには、メガネやサングラスを着用しましょう。症状が重い場合には、カバーのついた花粉症用のメガネを使用するのも方法の一つです。

コンタクトレンズを使用中の方は、花粉の時期は1日使い捨てタイプのレンズがおすすめですが、可能であればメガネにしましょう。コンタクトレンズに花粉が付着し、目の中にとどまるのを防ぐためです。
また、肌が乾燥していると、肌のバリア機能が低下するため花粉の影響を受けやすくなります。肌のかゆみなどを引き起こす場合もあるため、花粉症の時期は十分に肌を保湿しましょう。手洗い、うがいはこまめに行いましょう。洗顔や鼻うがいも効果的です。とくに外出先から帰宅したときは念入りに行うようにしてください。

室内に花粉を持ち込まない

花粉症に気を付けるのは、外出時だけではありません。自宅でも花粉の侵入をいかに減らすかが重要です。
帰宅時には、玄関で衣服に付着した花粉をはらってから中に入るようにしましょう。衣類の素材によって花粉の付着しやすさは変わります。綿やポリエステルなどツルツルとした花粉が付着しにくい素材を選ぶのがおすすめです。
帰宅時に花粉を完全に落とすのは難しいため、帰宅後はすぐに部屋着に着替えましょう。外出時の服装のままで過ごしたり、シャワーを浴びないままベッドに寝転んだりすると、寝具に花粉が付着して室内でも症状が現れるようになるので注意しなければなりません。

窓を開けて換気をする場合は、飛散量の多い12~15時、18時前後の時間は避けるようにしましょう。レースのカーテンをした状態で、10センチ程度開けるようにすると、花粉の侵入を減らせます。こまめな掃除機がけと、フローリングの拭き掃除も効果的です。一つひとつの効果は少なくても、すべてをしっかり心がけると、体内に取り入れる花粉の量を大きく減らせるでしょう。

 

花粉症の症状を和らげるセルフケア

花粉症の主な症状は、目と鼻の症状です。どちらもつらい症状で、症状を和らげる方法はそれぞれ異なります。

目の症状とセルフケア

目に現れる症状は、目のかゆみ・充血・涙です。症状を和らげる簡単なセルフケアとしておすすめなのは、目をタオルなどで冷やすことです。
症状が強い場合は抗アレルギー、抗ヒスタミン成分を配合した目薬の使用もよいでしょう。最近では、薬局やドラッグストアでもアレルギー用の目薬が数多く販売されているため、症状に合わせて購入してみてください。

鼻の症状とセルフケア

鼻の症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりです。鼻の症状がつらいときは、マスクを着用したり、加湿器や濡れタオルなどで鼻の乾燥を予防しましょう。鼻の粘膜が乾燥していると症状が悪化する場合があります。
花粉症による鼻症状も軽度な場合は抗ヒスタミン薬や漢方薬などの市販薬でケアできるケースがあります。症状の程度や体質によって合う合わないがあるので、いろいろと試してみるのもいいでしょう。点鼻薬は速効性がありますが、使いすぎると効果を感じにくくなる可能性があるため、使いすぎないよう注意してください。

 

花粉症対策におすすめの食べ物と食事の工夫

花粉症は食べ物でも対策をとるといいでしょう。ただし、薬ではないため、すぐに効果が現われるわけではありません。毎日の食事の中に補助的な役割として取り入れましょう。控えた方がいい食べ物や食事の工夫もみていきましょう。

花粉症対策におすすめの食べ物

バランスのよい食事を基本とし、以下の食べ物を積極的に食べるといいでしょう。

免疫機能の維持に

  • ・ ヨーグルト
  • ・ 青魚
  • ・ 大葉など

体を温める食品

  • ・ ネギ
  • ・ ショウガ
  • ・ ニラなど

抗酸化成分を含む食品

  • ・ ウナギ
  • ・ かぼちゃ
  • ・ ブロッコリー
  • ・ ナッツ類など

花粉症対策で控えた方がいい食べ物

人によっては食べ物で花粉症が悪化する場合もあります。以下の食べ物は注意したい食べ物です。

トランス脂肪酸を多く含む食べ物

  • ・ マーガリンやショートニングを含む菓子
  • ・ ファストフード
  • ・ 揚げ物

刺激の強い食品

  • ・ 香辛料
  • ・ アルコール類

おすすめの食べ物は習慣化が大切

花粉症は毎日の食事で適切な栄養をとり、健康な体を作るのが大切です。規則正しい食事に加え、おすすめの食べ物を取り入れた食事を意識しましょう。わざわざ食べるのではなく、習慣化するといいかもしれません。たとえば朝食後には必ずヨーグルトを食べる、冷や奴にはネギやショウガ、大葉を添える、間食はナッツ類にするなど工夫してみましょう。

関連記事:【医師監修】花粉症対策におすすめの食べ物や飲み物。食生活改善でアレルギー症状を悪化させない工夫が大切
 
花粉症の正しい知識と対策を知り、つらいシーズンを乗り切ろう

花粉症に悩む人は年々増加しており、現代の社会問題となっています。政府では花粉症対策の3本柱として「発症等対策」「発生源対策」「飛散対策」を掲げています。
花粉症は、正しい知識を身につけ対策をとるのが症状を和らげるポイントです。しかし、症状を和らげるには多少工夫も必要なため、面倒だと感じるときがあるかもしれません。つらいシーズンは少しでも気分を上げて乗り切りたいですね。コートやサングラス、マスクなどお気に入りの対策グッズを見つけてみてはいかがでしょうか。
参照:政府の花粉症対策3本柱/政府広報オンライン

 
監修医師からのアドバイス

花粉症は植物の花粉に対してアレルギーを引き起こす病気です。どの花粉に対して発症するかは人によって異なりますが、現在では日本人の半数近くは花粉症を発症していると考えられています。
花粉症の症状は悪化すると日中の眠気や集中力の低下などを引き起こし、日常生活に支障を来す場合があります。症状は花粉を吸い込むと引き起こされるため、花粉症の人は花粉を吸い込まない・つけない・持ち込まないという3つの対策が必要です。
今回ご紹介した対策を徹底し、つらい花粉症シーズンを乗り切ってください。

ただし、重症な人はしっかり対策をしてもつらい症状に悩まされる場合があります。
対策をしてもつらい症状がある人は、治療を受ける必要があります。現在では副作用が少なく、速効性のある薬も多くなっていますので、つらい症状は我慢せずに医師に相談してください。

  • 成田

    監修医師成田 亜希子

    2011年医師免許取得。初期臨床研修を経て総合診療医として幅広い分野の治療に携わる。
    臨床医として勤務しながら、行政機関での勤務経験もあり地域の健康課題にアプローチした健康寿命延伸、感染症対策などの医療行政にも携わってきた。 国立保健医療科学院、結核研究所での研鑽も積む。 現在、医療法人ウェルパートナー主任医師。