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【医師監修】納豆菌とは?特徴・効果・効能を説明。腸内環境にいい理由や「強い」といわれる理由を解説

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2024/02/21

「納豆菌は、納豆に含まれている菌」ということはよく知られていますが、納豆菌の効果・効能を具体的に知らない人は多いのではないでしょうか。また「熱に強い」とはどれくらい強いのかや「乳酸菌やビフィズス菌との関係」といった点も、意外と詳しく知られていません。知られざる納豆菌の特徴や、効果・効能、一緒に摂るとよい菌、とくに納豆菌の摂取をおすすめしたい人などを詳しく解説していきましょう。

 

納豆菌とはどんな菌?納豆菌の特性や種類

納豆菌というと、「納豆を作るときの菌」のイメージがありますが、具体的にどういった特徴のある菌なのかを知っている人は少ないでしょう。納豆菌は、納豆を作るときのみに使用される特殊な菌なのではなく、実は私たちのごく身近に存在する菌なのです。

納豆菌は藁に多く生息する菌

納豆菌とは、納豆を作るために欠かせない菌で、名前の通り納豆をくるむ枯草やわらに生息している菌です。日本産の稲わら1本に約1千万個の納豆菌が生息しているといわれており、昔の納豆が藁で包まれていたのは、納豆菌を利用した納豆づくりが行われていたからです。

納豆菌の種類とは?

納豆菌には多くの種類があり、種類によって異なる性質を持っています。納豆菌は種類によって、味、におい、ネバネバの程度や栄養成分にも違いが見られます。
日本三大納豆菌として有名なのは「宮城野菌」「成瀬菌」「高橋菌」です。
宮城野菌は、多くの納豆メーカーで使用されていて素朴な味や香りが特徴で、成瀬菌は、比較的においの少ない納豆ができます。また高橋菌は、糸の引きが控えめですが旨みの強い納豆ができます。
大手納豆メーカーは独自の納豆菌を使用しているところも多く、納豆菌の種類によって、においが気にならない納豆やネバネバが気にならない納豆など食べやすく改良された納豆も多く販売されているのです。

納豆菌特有の糸引きとにおい

納豆といえば、ネバネバとした糸引きとにおいが独特ですが、「糸引き」と「におい」は納豆菌の特徴です。
納豆のネバネバは、納豆菌がたんぱく質を分解して生成する「グルタミン酸」と「フラクタン」という糖からできています。グルタミン酸は、昆布にも含まれているうま味成分の一種で、納豆を美味しくすると同時に細かい糸を形成する特徴があり、フラクタンはネバネバとした糸を安定させる働きがあります。
また納豆の独特のにおいの主成分は、納豆菌がたんぱく質を分解したときに作り出される有機酸やアンモニア臭です。納豆は製造後も発酵が進んでいるので、徐々ににおいが強くなっていくのです。

納豆菌は熱に強い

納豆菌は、環境に応じて2つのタイプの体を使い分けます。周りの環境が生育に適しているときは「栄養細胞」と呼ばれる状態で、分裂増殖を繰り返して、どんどん増えていきます。しかし自分にとって好ましくない環境になると殻を作って「芽胞(がほう)」と呼ばれる休眠状態になるのです。
納豆菌は芽胞と呼ばれるバリアを形成しているときは、乾燥や熱、酸に非常に強い菌になります。天日干しをしても、沸騰したお湯のなかでも生き残り、マイナス100度の環境でも耐えるのです。
納豆は、大豆を入れて蒸して製造されますが、芽胞を持たない細菌やカビは熱で死んでいき、納豆菌だけが残ります。乾燥や熱に強い性質を利用したのが納豆づくりなのです。

納豆菌はどういった点が「強い」のか?

納豆菌は乾燥や熱に強いだけはなく、真空状態や放射線の強い宇宙空間でも生き抜くため、よく「強い菌」といわれます。
非常に数多くの菌の中でも生命力の強さに注目を集める納豆菌は、強さゆえに取り扱いに注意が必要なケースも。
具体的にいうと、お酒や味噌、醤油、パンなど麹菌や酵母といった他の菌を扱う場所では、納豆菌の持ち込みが禁止されています。納豆菌は、非常に高い繁殖力を持つため酒蔵やパン工房で使用する菌よりも先に繁殖してしまうからです。
また納豆は一度侵入すると取り除くのが難しく、熱湯消毒や石鹸で洗っても、完全に殺菌できないのです。

 

納豆菌の効果・効能とは?

納豆菌とは?特徴・効果・効能を説明。

納豆がさまざまな効果・効能を持っていることは多くの人に知られていますが、納豆菌の効果・効能は知らない人が多いのではないでしょうか。納豆菌には、具体的にはどういった効果・効能があるのか説明していきましょう。

腸内環境を改善する

納豆菌には、腸内環境を整える効果が期待できます。
肉類やたんぱく質などの脂っこい食事が多かったり、食物繊維の摂取量が少なかったり、またストレスや慢性的な便秘が続いていたりすると、腸内の悪玉菌が増えます。
悪玉菌が増えると、腸内環境が悪化し、便秘や下痢になりやすくなるばかりでなく肌荒れなどの原因になることも少なくありません。
納豆菌は、生きたまま腸にたどり着いて悪玉菌を攻撃したり、善玉菌の増殖を助けたりする働きがあるとされています。

 

納豆菌と合わせて摂るとよい食品

私たちが知っている「菌」といえば、納豆菌や乳酸菌、ビフィズス菌が挙げられるでしょう。納豆菌、乳酸菌、ビフィズス菌はもちろん単体で摂取してもよいのですが、納豆菌と合わせて摂る組み合わせがあるので紹介しておきましょう。

乳酸菌

納豆菌と乳酸菌は、ともに善玉菌であり、悪玉菌を抑える働きがあります。また納豆菌は、でんぷんからオリゴ糖を産生します。オリゴ糖は乳酸菌のエサになります。なかでもキムチは、乳酸菌が多く含まれていて、納豆と合わせて食べやすい食品です。

ビフィズス菌

ビフィズス菌とは、善玉菌です。ビフィズス菌は大腸で生息し、腸内フローラを整える働きがあります。ビフィズス菌は乳酸菌と同じく、納豆菌が作り出すオリゴ糖をエサにしているので、納豆と合わせての摂取がおすすめです。最近では、ビフィズス菌が含まれているヨーグルトや青汁、サプリメントなどが販売されています。

 

納豆の摂取をおすすめしたい方とは?

納豆菌にはさまざまな効果・効能が期待できるため、納豆菌が含まれる納豆は、あらゆる世代の方に摂取をすすめたい食品ですが、栄養価が高いという特徴から、とくに高齢者や赤ちゃんにおすすめの食品です。また腸内環境を整える効果が期待できるため、便秘や軟便などのお腹の不調に悩んでいる方にも、ぜひ摂取してほしい食品でもあります。

食が細い高齢者や成育に十分な栄養が必要な赤ちゃんに

納豆には、たんぱく質やビタミンKやビタミンB2などのビタミン類やカルシウム、マグネシウムなどのミネラル類、食物繊維などが豊富に含まれている栄養価の高い食品です。
高齢になると食べやすい食品と食べにくい食品が出てくる場合が多く、栄養バランスが偏ってしまいがちになります。結果として、体に必要な栄養素が不足しがちになります。納豆は栄養価が高いため、高齢者の方にぜひ食べてほしい食品なのです。
また発育のための栄養素が豊富に含まれている納豆は、赤ちゃんにも積極的に食べてほしい食品でもあります。納豆には、離乳期に不足しがちといわれている鉄分も多く含まれています。まだ咀嚼が十分にできない赤ちゃんには、納豆ペーストや納豆パウダーを使用すると便利でしょう。

便秘や軟便などのお腹の不調にお悩みの方に

納豆菌は、腸内環境を整えてくれる働きがあります。便秘や軟便などのお腹の不調改善にも効果が期待されます。

 
納豆菌を毎日摂取したい。でも納豆に飽きてきたらアレンジレシピを参考にしましょう

納豆は毎日の食事に取り入れたい食品ですが、一方で飽きやすいといった側面もあるかもしれません。今回は、納豆菌がどういった特徴を持ち、どういった効果・効能があるのかを詳しく解説してしました。毎日食べたいと思った方も多いでしょうが、飽きてしまったときは、納豆の簡単なアレンジレシピを参考にすると、料理のバリエーションを増やせます。ぜひアレンジレシピを参考にして、納豆を日々の食事に取り入れられる工夫をしてみてください。

 
監修医師からのアドバイス

納豆は昔からある発酵食品であり、腸内環境を改善する効果が期待できます。
納豆に含まれる納豆菌は、腸内の悪玉菌を抑えて善玉菌を増やす力があります。納豆菌は熱や胃酸といった過酷な環境に強く、生きたまま腸にたどり着くため腸内環境を改善するのに適していると言えるでしょう。
腸内環境が改善するとお腹やお肌の調子が良くなります。また、腸内には免疫に関わる細胞が多く存在するため腸内環境が改善すると免疫機能のアップも期待できます。

納豆のニオイや食感が苦手という方も、最近ではさまざまな改良が加えられてニオイが少ない、粘り気が少ない、といった食べやすさを重視した納豆も作られています。苦手な方はぜひ試してみてください。

ただし、納豆にはビタミンKが多く含まれており、飲んでいるお薬のタイプによっては摂取が制限される場合があります。医師や薬剤師から注意を受けている方は、いくら健康に良いとはいえ、危険なので自己判断で納豆を摂ってはいけません。必ず指示を守るようにしましょう。

  • 成田

    監修医師成田 亜希子

    2011年医師免許取得。初期臨床研修を経て総合診療医として幅広い分野の治療に携わる。
    臨床医として勤務しながら、行政機関での勤務経験もあり地域の健康課題にアプローチした健康寿命延伸、感染症対策などの医療行政にも携わってきた。 国立保健医療科学院、結核研究所での研鑽も積む。 現在、医療法人ウェルパートナー主任医師。

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